文:森田鈴菜 撮影:東 優介
 
 今回は、宅建に合格された経営情報学部3年の高橋唯人くんに取材させていただきました。

継続こそが合格の秘訣

——宅建合格おめでとうございます!
高橋:ありがとうございます。
——:資格を取ろうとしたきっかけは何でしょうか?
高橋:1年の頃、コロナの影響もあり、何もしないまま終わってしまったんです。それで2年生になってから、これじゃ駄目だなと思ったのがきっかけです。
——:1年生の間はほとんどオンライン授業でしたもんね。
高橋:そうですね、それでだらけすぎてしまって(笑)
——:宅建は例年、合格率が15~17%で難しい資格と聞きますが、資格の中でも宅建を選んだ理由は何ですか?
高橋:簡単な資格では将来活かせないかなと思ったからです。せっかくとるなら難しい資格をと思って。でも税理士資格は難しすぎて取れないだろうと思い、ギリギリ受かる可能性があると思った宅建にしました。
——:いつ合格されましたか?
高橋:昨年の10月16日が試験日で11月22日が合格発表日でした。
——:宅建を取ることで身についたことはありますか?
高橋:不動産の知識が身についたことは勿論ですが、計画的な勉強を通して、スケジュール管理が出来るようになったなと感じます。
——:学内資格講座は利用されましたか?
高橋:宅建では学内資格講座は使わず、独学で挑戦しました。だけど、同じ時期に勉強していた簿記3級の学内資格講座は利用しました。
——:同じ時期に別の資格の勉強もしていたんですね!!
高橋:はい、それもあって、計画的に勉強を進めないといけなかったので、スケジュール管理が上手くなりました。
——:ちなみに簿記の資格の方はいかがでしたか?
高橋:無事そちらも合格しました。
——:おめでとうございます!宅建の学内資格講座を利用しなかった理由は何ですか?
高橋:学内講座の利用を考える前に市販の宅建のテキストを買っちゃったんで、それを使うために独学での勉強にしました。
——:なるほど、独学と学内資格講座の受講とで違いはありましたか?
高橋:学内資格講座の受講だとお金を払っているので、勉強しないといけない状況に追い込まれますよね。さぼるわけにはいかないなと(笑)
——:では、逆に独学のメリットは?
高橋:やっぱり、独学だと自分のペースで進めることが出来たのがよかったと思います。
——:宅建の試験科目を教えてください。
高橋:宅建は宅建業法、民法、法令上の制限、税・その他の4つに分かれています。
——:結構多いんですね。その中でも最も難しいと感じたポイントはどこですか?
高橋:宅建業法だと思います。家を建てる条件などを細かく覚えなければいけないことに苦戦しました。
——:苦手な部分をどのようにして克服されましか?
高橋:基本的な事ではありますが、過去問を繰り返し解いて覚えました。
——:どのようなスケジュール(時間配分)で勉強されていましたか?
高橋:朝1時間宅建の勉強をして、学校では簿記の資格講座、夜帰ってきたら1時間宅建の勉強というスケジュールで毎日勉強していました。
——:アルバイトはしていましたか?
高橋:はい。学校の図書館スタッフと100均のスタッフのアルバイトをしています。
——:アルバイトがあった日も勉強時間は確保していましたか?
高橋:はい。何があっても朝夜1時間ずつの勉強時間は確保していました。
——:勉強はどこでしていましたか?
高橋:宅建の勉強は基本的に家でしていました。あと、移動時間などのスキマ時間も活用しました。
——:勉強漬けですね…!集中力が切れてしまったりしなかったですか?
高橋:1時間に勉強時間を区切っているから、集中力が切れずに頑張れましたね。
——:勉強をする際に、これまでの経験で生かせたことはありますか?
高橋:覚え方だと思います。暗記しないといけないところを語呂合わせなどで覚えました。最初は本当に覚えられるのかと疑心暗鬼だったのですが、実際とても役立ちました。
——:勉強するときに自分の中で決めていたことはありますか?
高橋:宅建の勉強に触れないまま終わる日を作らないようにしようとは決めていました。
——:それを守ることはできましたか?
高橋:熱を出してしまった日があって、さすがにその時は勉強出来なかったのですけど、それ以外は毎日継続出来ました。
——:その継続力、尊敬します!!勉強量が多い宅建ですが、モチベーションの維持はどのようにしていましたか?
高橋:モチベーションですか…。最初は中途半端な気持ちで勉強していたんですけど、ある程度勉強が進んで可能性が見えてきたら合格しないともったいないと思うようになりましたね(笑)
——:試験当日は緊張されましたか?
高橋:はい、めっちゃ緊張しました(笑)
——:緊張をほぐすためにどのようなことをされましたか?
高橋:好きな音楽を聴いて気持ちを落ち着かせました。
——:宅建に合格したからこその新たな目標や大学卒業後の目標などはありますか?
高橋:せっかく宅建の資格を取ったので、不動産業に就職したいと考えています。
——:宅建を目指している方々にアドバイスをお願いします。
高橋:たくさん勉強するのも大切だと思うんですけど、まず何よりも継続が大事だと思います。続かないことには何も始まらないので、まずは継続してください!!
——:何事においても継続が大切なことがとても伝わりました。ありがとうございます。

貴重な経験ができたゼミ活動

——:出身高校を教えてください。
高橋:精華高校です。
——:入試区分は何だったのでしょうか?
高橋:指定校推薦です。
——:経営情報学部を選んだ理由は何でしょうか?
高橋:情報やITが強いイメージで選びました。
——:実際入ってみて何か変わりましたか?
高橋:最初は情報系にひかれていましたが、授業を受ける中で、宅建や簿記の資格を目指したいと思うようになりました。
——:部活、サークルには入っていますか?
高橋:入ってないです。元々軽音楽部に入りたかったのですけど、コロナの影響でタイミングがなくて…。
——:所属ゼミを教えてください。
高橋:北川ゼミです。
——:北川ゼミに入った理由は何ですか?
高橋:ゼミの説明会で活動内容を聞いたときに、本気で打ち込んでみたいゼミだと思って選びました。
——:ゼミではどのようなことをしていますか?
高橋:キャンパスベンチャーグランプリというビジネスプランコンテストへの応募などをしました。
——:そのゼミに入って良かったことは何ですか?
高橋:ビジネスプランコンテストは自分だけでは挑戦できないことなので、それを経験できたのは良かったなと思います。
——:これまで受講して良かった授業はありますか?
高橋:色々あって選べないのですけど、「簿記・会計学入門」は良かったなと思います。
——:残りの大学生活の目標は何ですか?
高橋:とりあえず内定をもらうことです。あと、就活が終わったら早く旅行に行きたいです!!
——:旅行いいですね。旅行を目標に就活を頑張ってください!応援しています!
高橋:ありがとうございます。
——:本日はお時間いただき、ありがとうございました。

取材を終えて

 宅建合格おめでとうございます。スケジュール管理や勉強の継続方法など私も参考にしたいことがたくさんあり、特に、高橋さんの継続する力がとても素晴らしいなと尊敬しました。最後に改めて、お忙しい中取材を受けていただき、本当にありがとうございました。
森田 鈴菜


 まずは宅検合格おめでとうございます。高橋君の勉学に対しての継続力と計画性がすごく感じられました。また、お話の中で資格を前向きにとろうとする向上心もあり素晴らしと思いました。お忙しい中の取材へのご協力ありがとうございました。
東  優介

ゼミ指導教員コメント

 高橋君は、私のゼミ生として2年生のときから一緒に活動してきました。ゼミでの活動では、ビジネスプランコンテストへの挑戦や、プログラミングの学習などを行っていました。ゼミ活動以外に、資格取得の勉強を自発的に継続して行い、合格という結果を出せた点は素晴らしいと思います。そして、初めて出会った時よりもすごく成長したと実感しています。今後もさらなる飛躍を期待しています。
北川 悦司
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