2020.2.21

経営情報学部学生広報誌「じぇむ」no.26 米子でタピオカ専門店を開いた遠藤みさとさん

文:秋吉恵梨香  撮影:炭家清花
 
 今回は、地元米子で、夏休み期間限定タピオカ専門店を開業された経営情報学部3回生の遠藤みさとさんにインタビューさせていただきました。

売上目標を1週間で達成しました!

——:まず、お店の内容についてお伺いします。お店の名前を教えてください。
遠藤:みーカフェ(me café)です。
——:みーカフェという名前にした理由を教えてください。
遠藤:私のカフェってお客さんに思ってもらえるような親しみ深いカフェにしたかったからです。
——:メニューは、全部で何種類ありましたか?
遠藤:最初は8種類、最終は11種類です。
——:特に人気があったメニューを教えて下さい。
遠藤:黒糖ミルクティーや後から追加した抹茶ミルクは、人気がありました!
——:お客さんは、どのくらいいらっしゃいましたか?
遠藤:7,500人以上の方が来られました!目標人数よりも目標売上で決めていたのですが、それも1週間で達成しました!
——:1週間!大盛況だったのですね。
タピオカを扱う上での注意点や難しいところを教えてください。
遠藤:ゆがく時間でした。タピオカは冷蔵が駄目なので、来店人数を考えて、何時間以内にタピオカがさばけるかを考えるのが難しかったです。
——:みーカフェはいつからいつまで営業したのですか?
遠藤:2019年8月10日~9月16日です。
——:営業時間を教えてください。
遠藤:11時30分~18時45分です。
——:1日の仕事の流れを教えてください。
遠藤:平日は朝9時、土日は朝8時30分に出勤していました。そこからタピオカを仕込み、氷を準備して、牛乳の受け取りと次の日の数量などの確認をしました。閉店後は売上の計算をして、片付けと在庫チェックをしていました。
——:従業員は何名いたのですか?
遠藤:主に2人雇っていました。たまに、友人にも入ってもらっていました。
——:従業員は、どのように募集したのですか?
遠藤:Instagramのストーリーズに「こういうことをやるよ」というのを載せて、そこからお声掛けをしてもらいました。
——:遠藤さんと従業員との仕事の分担は、どうしていましたか?
遠藤:仕入れは私がやっていたのですが、その他の作業は全員ができるようにしていたので、特に分担はしていないです。本当に手探りの状態だったので、閉店後にみんなで、改善点を話し合ったりしていました。「不満ではないがこうした方がいい」と他の子に指摘されたときに、自分なりに精一杯やっているのに、そう言われたことが悔しくて泣いたことがあります(笑)。でも、その話し合いを行った結果、働きやすくはなりました。あと、ストレスと不安、プレッシャーで最初の3日間だけで3キロ痩せました(笑)。
——:店の決まりとして、どんなことを従業員にお願いしていましたか?
遠藤:親しみやすさを出したかったので、お客さんとのコミュニケーションを重視してもらうようにしていました。
——:お客さんのことを常に第一に考えられていたのですね。
売上、経費の管理はどのように行いましたか?
遠藤:お父さんに教えてもらいながら、Excelで管理していました。
——:米子というところをよく知らないのですが、簡単に紹介して下さい。
遠藤:鳥取県西部にある人口14万人の都市で、自然豊かな人の温かさがあふれるいい街です!大阪からは、3時間ほどで行くことが出来ます。
——:お店は米子のどこに開いたのですか?
遠藤:米子駅前の商店街と商店街が、交差しているところです。

米子で、人が集まる場所を作りたかった

——:どんな人をターゲットにしたお店にしようと考えられましたか?
遠藤:主に、女子高校生をターゲットにしていました。実際に、女子高校生は多かったのですが、OLの方や家族連れ、男性や高齢者の方まで様々な方が来られました。
——:今住んでいる大阪なら人口も多いし、物件探しの時間も短くてすむと思うのですが、なぜ大阪ではなく米子に店を開こうと思ったのですか?
遠藤:米子の地域活性化がしたいという目的があり、人の集まる場所をつくりたかったからです。
——:米子にタピオカ専門店を開業しようと思った理由を教えて下さい。
遠藤:大阪にあって米子にないものは何かを、まず考えました。地元の友人のInstagramを見ていたら、「タピオカのお店があればいいな」という呟きを見て、ないなら作ろうと思ったのがきっかけです。また、米子ではカフェなどでタピオカを出していたのですが、専門店はなかったのでタピオカ専門店を作ろうと決めました。
——:夏休みを利用して期間限定のお店をオープンというと、友達と一緒にイベントで模擬店をやるようなイメージがあるのですが、専門店にした理由は何ですか?
遠藤:模擬店だと集客力が弱いのと、大学生がやっている模擬店のような雰囲気は作りたくないと考えたからです。
——:みーカフェのコンセプトを教えてください。
遠藤:「親しみ深い私のカフェ」です。
——:お店のコンセプトは、どのように考えて作ったのですか?
遠藤:他の店とどう差別化するかを考えたときに、私の店はただタピオカを売るだけでなく、地域活性化が目的なので、「他のカフェでない私のカフェだけにあるもの」で考えました。
——:メニューの特徴を教えてください。
遠藤:牛乳を使ったメニューは、全て白バラ牛乳を使ったことです。例えば、白バラ牛乳を使った黒糖ミルクティーやこっちでも見かける白バラコーヒーを使っていました。

ライター注:白バラ牛乳は、鳥取県の大山乳業農業協同組合のブランドです。鳥取県内では抜群の知名度です。白バラコーヒーも大山乳業の製品です。
——:キャッチコピーを教えてください。
遠藤:「青春の一杯」です。私の小中学校時代の給食の牛乳は、白バラ牛乳でした。それで、親しみ深さと新たな青春になるようにつくりました。
——:地元ではとても思い出深い牛乳なのですね。
大山乳業との提携は、メニュー開発や販売にどんな風に活かされましたか?
遠藤:米子にあるタピオカを出している他の店で、白バラ牛乳を使っているところがなく、地元のカフェでも普通の牛乳を使っていたので、他の店と差別できたと思います。
——鳥取マガジンの記事には、「オープン時は8種類ですが増える予定」とあります。どうして、最初から全部のメニューを出さなかったのですか?
遠藤:最初は、話題性があってお客さんが来るとは思っていたのですが、リピーターをつけるために、後からメニューを追加しようと考えていました。出す時期はお店をやりながら考えて、メニューはゼミの松下先生(経営学の先生)やゼミの先輩方と相談して決めました。
——:遠藤さんが、人気がでると思っていた抹茶ミルクなど3種類を後から追加したのは、そうした理由があったのですね。
価格はどのように考えて設定しましたか?
遠藤:ミスタードーナツがタピオカを出していたので、ここがライバルだと思っていました。ミスタードーナツのタピオカ販売価格480円を基準に、牛乳を使っていない商品は460円で設定していました。白バラ牛乳の値段が高いので、あまり値段を下げることとかは考えてなかったです。
——:他のタピオカ店の内観や外観の調査などは行いましたか?
遠藤:しました。大阪のお店は、直接行ってどんな感じだと若い子にうけるのかを考えたり、Instagramで似たようなイラストを使っているお店の写真を見たりしました。
——:外観でお店の個性が出ますよね。

街おこしのNPO法人が親身に協力

——:出店されていたDARAZ CREATE BOXはどんなところですか?
遠藤:元々は銀行でした。今は、喜八プロジェクトというNPO法人がもっていて、喜八プロジェクトの事務所や地域のFM局、街おこしをしたい人などが入っている複合施設です。
普段、あまり人は集まってないです。
——:鳥取マガジンの記事によると、喜八プロジェクトが開店に協力して下さったということですが、喜八プロジェクトというのはどんなNPO法人ですか?
遠藤:町おこし、町づくりのNPO法人さんです。高校生の時から知っていたので、訪れることは決めていました。
——:喜八プロジェクトは、具体的にはどんな協力をして下さったのですか?
遠藤:場所の提供が一番大きかったです。それと、FMラジオに出して貰ったことです。
——:喜八プロジェクトとは、元々繋がりがあったのですか?
遠藤:知り合いのつてで、紹介してもらいました。
——:お店の場所は、ターゲットやコンセプトから考えて探したのですか?
遠藤:そうですね。その場所は高校生の通学で通る場所であったのと、商店街に行くという目的づくりになればと思っていました。また、私も通学で使ったことがあり知っていた場所だったので、最初からここにお店を出せたらいいな、と考えていました。
——:賃貸料は、高くありませんでしたか?
遠藤:チャレンジショップという形で、格安でやってもらいました。前例がなく、私がパイオニアとしてやらせていただきました。

メディアには自分から売り込み

——:チラシなどの配布はされましたか?
遠藤:市役所や高校、中学校にポスターを貼ってもらいました。あとは、自動車学校や商店街のあいさつ回りの時にチラシ配布をしました。
——:SNSは何を使いましたか?
遠藤:Instagramです。
——:Instagramではどんな情報を発信しましたか?
遠藤:米子市にタピオカ専門店ができる!ってことを、ずっと言っていました。あとは、メニューや場所、毎日のおすすめも載せていました。
——:Instagramで情報発信することで、どんな効果がありましたか?
遠藤:口コミですね。私が発信するよりも、他の人が発信してフォロワーも増えましたし、色んな世代に取り上げてもらって注目してもらえました。
——:口コミの影響は凄かったのですね。
Instagramを使って発信するに当たって、気をつけていたことは何ですか?
遠藤:言葉遣いです。友達感覚ではなくて、専門店のInstagramっていうのをわかってもらえるようにしていました。
——:多くのメディアに取り上げられていましたが、メディアには自分から売り込んだのですか?
遠藤:記者クラブや阪南大学にプレスリリースしてもらいました。でも、だいたいは自分から売り込みました。
——:どんなメディアから取材を受けましたか?
遠藤:白バラ牛乳の方が、私の取り組みをテレビ局の方に話していただいて、そこでテレビが1本決まりました。その他にも、3、4回ほどテレビに出させてもらいました。 DARAZ CREATE BOXの中には、喜八プロジェクトが立ち上げたFM局があるのでラジオに出してもらい、宣伝をさせてもらいました。最初は原稿もなくて緊張していたのですが、何回もラジオに出させてもらって徐々に慣れていきました(笑)。新聞も、読売新聞、毎日新聞、日本海新聞、日本農業新聞にも取り上げてもらいました。あと、地元の起業家さんたちが見る広報誌や、白バラ牛乳の広報誌に載せてもらって、それを見て高齢者の方や小中学校の先生方がいらっしゃいました。
——:テレビ、新聞、ラジオとたくさんのメディアで取材を受けられたのですね!
取材を受ける際に、意識していたことはありますか?
遠藤:考えを整理して、自分が思っていることを言語化することです。メディアごとに聞かれることを予想して言えるように、松下先生と練習をしていました。

みんなでディスカッションしながら、アイディアを企画に

——:次に開業準備についてお伺いします。いつ頃から起業に興味を持ち始めましたか?
遠藤:やろうと考えたのは3回生の5月頃です。起業するというよりお店を出す!ってイメージの方が強かったです。
——:今回実際に開業するにあたってどんな人からアドバイスをいただきましたか?
遠藤:両親と松下経営塾の方や友人、アポイントをとった企業さんからアドバイスをもらいました。
——:松下経営塾というのはどんなものですか?
遠藤:起業に興味を持っている松下ゼミの3,4回生が、週1で活動している自主ゼミです。
——:松下ゼミとは違うのですか?
遠藤:ゼミ内ゼミという感じです。
——:松下経営塾で、タピオカ専門店開業の企画の検討などは行いましたか?
遠藤:アイディア段階だったものを、みんなでディスカッションしながら企画にしていきました。
——:メニュー開発はどんな風に行いましたか?
遠藤:種類は松下経営塾で決めて、何味があったら嬉しいかなどは友人に聞いたりしていました。あと、自宅に松下経営塾のメンバーや友人を呼んで試飲会をしていました。それから、地元に戻って従業員の人たちと試飲をしていました。
——:タピオカドリンクの調理法はどのように学びましたか?
遠藤:外から工程が見えるお店には、直接見に行って調べたりしていました。あとは、自分で調理するときに時間を計って調理法を研究していました。
——:なぜ夏休みだけの期間限定でオープンされたのですか?
遠藤:私自身がずっとお店にいたいっていう想いがあったからと、タピオカブームにのるだけのって去りたかったからです(笑)。ダラダラしていたくなかった、というのもあります。
——:タピオカブームは凄かったですもんね。
既にタピオカが大流行していてそこに新規参入、しかも期間限定ということで、材料の仕入れ先の手配は難しくありませんでしたか?
遠藤:難しかったです。タピオカの仕入れは、地元の企業さんにお願いしていたのですが、入荷はお盆明けになると分かりました。それまでの間は、ネットで見つけたタピオカでつないでいました。
——:期間限定の店舗だと、備品購入費用を回収するのが難しい場合があると思うのですが、今回はそういった準備はどのように行いましたか?
遠藤:テーブルや椅子は、元々カフェだった際に使っていたものをそのまま使わせてもらうことができました。調理器や冷蔵庫は、姉が一人暮らししていた時のものを借りて使いました。
——:mecafeのかわいい牛さんのイラストは遠藤さんが考案されたのですか?
遠藤:イラストは私ではなく、デザインの仕事をしている高校の同級生に依頼して描いてもらいました。店の内観や外観も、イラストを描いてくれた友人がデザインしたものです。友達は、東京で仕事をしているので、制作は私がやっていました。その子とは名古屋で集まって会議をしたり、テレビ電話をしながらアドバイスをもらったりしました。

開業直前は不安で大泣きしちゃいました(笑)

——:大山乳業という地元の大手とは、どのようにして提携されたのですか?
遠藤:お父さんの知り合いの方に紹介してもらって、アポイントを取りました。うちは自営業なので、両親に事業計画書を見てもらって、吉城先生(会計学の先生)には資金計画書を見てもらい、持っていきました。両親には、企業の方に会った際の話題作りの方法も教えてもらいました。
——:資金計画書にはどんなことを書きましたか?
遠藤:売上とどれだけ売る見込みがあるのか、仕入れの数はどうするのか、損益分岐点はどこか、などを書きました。
——:損益分岐点はどのように見積もりましたか?
遠藤:原価率、1杯の価格、利益から損益分岐点を計算しました。
——:飲食店を営業するための許可は、どのように得ましたか?
遠藤:食品衛生責任者の資格を取って、市役所に食品営業許可を取りに行きました。
——:保健所からの指導はありましたか?
遠藤:書類が通ったら、実際に現場をみてもらうことはありました。ここにお手洗いの水を置いてほしい、などを言われました。
——:店の設営は、家族や地元の友人達が手伝ってくれたのですか?
遠藤:大体は1人でやりましたが、NPOの方や家族に手伝ってもらったことはあります。
——:プレオープンでは、どんなことをしましたか?
遠藤:従業員の動線確認を主に行いました。あとは、味の確認と感想を聞いたりしました。
——:遠藤さんは「起業塾」を受講されていたそうですが、起業塾ではどのようなことを学びましたか?
遠藤:実際に起業した方の経験談を聞いたり、プレゼンの仕方を教えてもらったりしています。また、学内で実際に自分たちが考えた店を開いたりもしています。
——:開業準備で、特に大変だったことはなんですか?
遠藤:大阪と鳥取の行き来です。また、大学がテスト期間だったこともあり、テストとレポートも大変でした。あと、開業直前は不安で大泣きしちゃいました(笑)。

高校時代はバスケ部主将として、部員のモチベーションを上げる方法を考えた

——:続いては遠藤さんについてお聞きします。
初めに、阪南大学に入学した理由と、経営情報学部を選んだ理由を教えてください。
遠藤:阪南大学は滑り止めだったんですけど、今の時代に情報は必要かと考えて、経営と情報の両方を学ぶことができるのはいいなと思って経営情報学部にしました。
——:入試区分を教えてください。
遠藤:一般入試の後期です。
——:出身校を教えてください。
遠藤:鳥取県立米子西高校です。
——:部活の経験はありますか?
遠藤:高校生までバスケットボールをやっていました!バスケ部では、キャプテンをしていました。高校3年生になる時に、顧問の先生が転勤してしまって、後任の顧問の先生はバスケットボールの経験のない先生だったんです。それからは、マネージャーの人と2人で練習メニューを組んだり、選手のケアなどを行いました。この時から人を動かすことに興味を持ち、本を読んだり、どうしたらこの人のモチベーションをあげることができるのかを常に考えていました。
——:遠藤さんも練習がある中、練習メニューや選手のケアを行っていたというのはすごいですね!
お店をやろうと思ったのは、親族の方の影響もありますか?
遠藤:地域活性化に興味を持ったのが、お父さんのセミナーの準備を手伝いに行った時です。大人がこんなにも頑張っているのに、子供は何も知らないし何もしていないなと感じました。
——:なぜ松下ゼミに入られたのですか?
遠藤:知識がない状態で実践することへの不安があったので、経営学系の本を読むことで理論を学ぶことができると思ったからです。また、松下先生の授業を受けて興味を持ったのもあります。
——:ゼミではどんな勉強をしていますか?
遠藤:ゼミ生一人一人が、読んだ本を3回のプレゼンで紹介します。他の人の発表を聞いて知識をつけていくこともできます。また、実際の経営者の方にインタビューする機会もあります。
——:経営情報学部の授業で,起業や店の経営に直接・間接的に役立った科目としてどんなものがありますか?
遠藤「マネジメントゲーム」、「経営学入門」、「経営情報論」、「簿記」、「地域活性化論」、「国際経営論」、「eビジネス論」などです。
——:開業して良かったと思うのは、どんなところですか?
遠藤:地域活性化に微力でも携わることが出来たことと、地元の良さを再確認することでできたことです!また、高校生にこうした活動を知ってもらえたこともよかったと思います。
——:今後の目標を教えてください。
遠藤:人がいないと悩んでいる地域に、コミュニティを作って一緒に何かをしたりして、地域活性化ができる人になりたいです。私自身が地元に貢献できる人になりたいと考えています。
——:これから起業しようと考えている学生に向けて何か一言お願いします。
遠藤:大変なことしかなくて失敗もいっぱいするけど、挑戦することで経験になります。何か考えていることがあるなら、挑戦することが大事だと思います。失敗は、若いうちにしておくことです!

取材を終えて

 私は、遠藤さんとは同じ授業を受講していましたが、とても明るく話しやすい方で、お店でもお客さんと楽しく話されている姿が想像できました。テスト期間や大阪から米子への行き来が大変だったと思いますが、遠藤さんの地元への想いが取材中とても伝わってきました。今回、まとまった時間が取れなかったため、数回に分けて取材させていただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
秋吉恵梨香

 遠藤さんとは以前から交流があったのですが、とても笑顔が素敵な先輩です。松下ゼミに入り起業したいと話されていたのですが、口だけでなく実際に行動を起こすことはとてもすごいことだと思います。また、遠藤さんの地元への思いは並々ならぬものを感じました。今回は大変お忙しい中取材を引き受けて下さりありがとうございました。
炭家清花

ゼミ指導教員より

 遠藤さんは、2019年4月から私の主催する松下経営塾に参加し、起業に挑戦するために議論を重ねてきました。この塾には、既に起業をしている松下ゼミの先輩や新たな事業を企画している学生がいます。
 インタビューにあるように、「みーカフェ(me café)」は単なる思いつきや勢いで実現したのではありません。開業にあたっては、店舗の立地に関する計画、商品やメニューの開発、価格の設定、Instagramを使用した広告宣伝を行い、さらにアルバイトの雇用、地元企業との連携、資格の取得、保健所の許可なども検討する必要があります。
 阪南大学の経営情報学部では、経営、マーケティング、会計、情報技術などを幅広く学ぶことができます。遠藤さんの成功は、これらの知識を大学で修得し、加えて専門家や経験者に助言を求め、関わる人々に誠実に向き合った結果だと思います。遠藤さんの活躍を見て、起業や開業に挑戦する学生が今後も続くことを期待しています。

松下幸史朗
経営情報学部学生広報委員会では、「じぇむ」の記事を書いていただける方・撮影をしていただける方を募集しています。興味のある方は担当教員(濱)か、教務課までお問い合わせください。