阪南大学経営情報学部には,全新入生を対象にした「大学入門ゼミ」という科目が設置されています。この授業は,新入生が経営学を学ぶに当たって必要な知識を,フィールドスタディの体験を通じて楽しみながら身につけてもらうという特色ある講座の1つです。
 フィールドスタディ先としては,基本的にテーマパークや水族館などの,新入生達にとって身近なエンターテインメント施設が指定されています。一昨年はひらかたパークに,去年はみさき公園に多くの新入生が訪れました。今年の4月に入学される新入生も,5月にフィールドワークを経験することになりますが,今回も昨年と同様,各ゼミで行き先を選択してもらうことになっています。
 私達,経営情報学部オリエンテーション委員会のメンバーは,毎年この大学入門ゼミにSA(スチューデントアシスタント)として参加しています。フィールドスタディの方法やプレゼンテーションのノウハウに不慣れな新入生と一緒に活動し,彼らが困ったときには相談に乗ることで,授業をより実のあるものにするためのお手伝いをしています。
 その一環として,5月にフィールドスタディを実施するに先立って,例年3月に受け入れ先のエンターテインメント施設へ下見に行かせていただいています。今年は阪南大学学会の教育活動補助を得て,調査対象の一つである「ひらかたパーク」にSAのメンバー26名が事前学習に行ってきました。そこでの学習の成果を報告したいと思います。
 ひらかたパークは1912年に開園した,今年で106周年という長い歴史をもつ遊園地です。毎年コンスタントに100万人以上の入園者数があり,その数は大阪府の中で第二位の実績を誇っています。最寄り駅の枚方公園駅から徒歩約3分というのも大きな魅力です。現在ひらかたパークでは,季節ごとに楽しめるイベントを開催しています。
 春季は「イースター」や「ローズフェスティバル」,夏季は巨大レジャープールの「ザ・ブーン」,秋季は「ハロウィン」とイルミネーション「光の遊園地」,冬季はスケートと雪遊びができる「ウインターカーニバル」等があります。なかでも,夏季のみ営業している巨大レジャープールの「ザ・ブーン」では二種類のコースがある全長85mのウォータースライダーや,景色を見ながら泳ぐことができる丘の上の展望プール「シエスタ」など,4つのプールと4つのウォータースライダーを楽しむことができます。
 今年の事前学習は,あいにくの雨天でした。しかし,ひらかたパークには,雨の日でも楽しめるようなアトラクションも充実していました。「360°超立体シアター4Dキング」では全周囲に張り巡らされたスクリーンに特殊効果をふんだんに盛り込んだオリジナルストーリーの映像が映し出され,振動や風を感じながら,あらゆるものが迫り突き抜けていく新感覚を体験することができました。魚の群れをすり抜けるシーンではあまりの迫力に思わず声が出てしまうほどの迫力でした。
 フリーフォールの「メテオ」は,大阪や京都を一望したあとに約50mの高さを急降下するスリル満点のアトラクションです。大絶叫しながらの急降下はとてつもないスリルを感じることができました。乗るポジションで景色が違うので景色とスリルを同時に楽しむことができるアトラクションでした。
 今年の事前学習は残念ながら雨天のなか実施されましたが,雨の日には雨の日なりに楽しみ方がいくつもあることが分かったのは大きな成果でした。今回の成果を踏まえて,天候などの外部環境に左右されず1年を通じて快適にひらパーを楽しめる工夫を,新入生の人達と一緒に考えていきたいと考えています。
※この活動は,学部教育研究活動助成制度(阪南大学学会)の補助を受けています。ご支援いただいたことに感謝いたします。

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