2017.11.30

経営情報学部学生広報誌「じぇむ」no.7 システムエンジニアとして活躍する山本羽希子さん(OG)

経営情報学部学生広報誌「じぇむ」no.7 システムエンジニアとして活躍する山本羽希子さん(OG)

文:上谷 沙耶  撮影:山本 あづさ

 今回から、新シリーズとして経営情報学部卒業生へのインタビュー記事をスタートさせることになりました!いろんな場面で活躍されている先輩方のお話を聞き、勉強させてもらいたいなと思います。
 初回は日本システム技術株式会社(JAST)でシステムエンジニアの仕事をしておられる、山本羽希子(うきこ)先輩にインタビューさせてもらいました。"大学で学んだことが仕事にどう活かされているのか"についてたくさん教えていただくことが出来ました。

担当教員注:システムエンジニア(SE)は、コンピュータシステムやソフトウェアの設計・構築等に関わる職

経営情報学部があるから阪南大学に

——:最初に、阪南大学に入学された理由を教えてください。
山本:私が高校生の頃はまだパソコンの値段が高く、家にあるという環境ではなかったのですが、パソコンに興味があったということ、阪南大学には経営情報学部があるということで入学しました。
——:経営情報学部を卒業したからといってIT系の企業に就職するわけではないと思いますが、山本さんがコンピュータ関係の仕事をしようと思ったきっかけは何だったのですか?
山本:経営情報学部の授業やゼミで学んでいく中で、情報系の仕事につきたいなと思うようになりました。

大学で基本の知識をつけ、崩れない土台をつくる

——:阪南大学の授業で仕事に役立っているものはありますか?
山本:経営情報学部の専門科目だと、プログラミング入門やシステム制作・データベース演習など、それにゼミですね。大学の授業は社会では役に立たないという方もいらっしゃいますが、そんなことはなく、大学でベースをつくることが出来ていたからよかったのだと感じています。基本の知識をつけ、崩れない土台をつくっておくことが大事だと思います。
——:ゼミではどのような活動をしていたのですか?
山本:私は北川ゼミに所属していたのですが、ビジネスコンペに出たり、東大阪にある工場団地の異業種交流会の方へのWordやExcelの講座をしたり、HP作成をしたりしていました。この活動を通じてアイデアの出し方や調査内容の考え方・プレゼンテーションのやり方など、社会に出てからやっていくことを実践でやらせてもらえていました。
——:ビジネスコンペではどのようなシステムを考えたのですか?
山本:GPSの仕組みを利用して効率的に駐車違反を取り締まるシステムを作りました。このシステムを作ろうと思いついたきっかけが、通学時に違反駐車している車が邪魔だなと感じたからでした。この経験により、身近な困ったことの中にビジネスチャンスがあるということに気がつきました。
——:困っていることを解決するということが今のお仕事に繋がっているのですね。
ビジネスコンペの結果はどうでしたか?
山本:八尾市の小さなコンペだったのですが、最優秀賞を取ることが出来ました!これが私の自信になりました。北川ゼミがなかったら今の私はいないと思います。

大学に恩返しができる仕事に就きたい

山本:授業やゼミ活動を通じてたくさん学ばせてもらうことが出来たので、何か大学に恩返しができる仕事に就きたいと思うようになりました。そこで出会ったのが、SEという仕事でした。SEは色々な種類のシステムを制作していますが、大学で使用しているシステムを制作している企業もあるということを知り、SEになりたいと思うようになりました。
——:大学で使用しているシステムを制作している企業は他にもあると思いますが、JASTを就職先に選んだ理由は何ですか?
山本:会社訪問を通して、自分が成長できそうな会社だと感じたからです。さらに、大学向けのパッケージソフトを作っている会社としてシェアNo.1だったからです。

担当教員注:日本システム技術株式会社(JAST)(東証一部上場)は、大学向けパッケージソフトGAKUENシステムの開発・販売元。(社)私立大学情報教育協会の賛助会員。

——:シェアNo.1は凄いですね!
現在のお仕事の内容を教えて下さい。
山本:情報システムの提案をしたり、お客様へ自社製品の使い方を説明したり、お客様が困っておられることを解決できるようサポートしたりしています。

担当教員注:元SEの阪南大学経営情報学部花川典子教授によると、大規模システムの導入の際に行われるシステム提案書作成は、SEの参画が必要な業務とのことです。

——:今、阪南大学で使われているシステムで、山本さんが携わっているものはありますか?
山本:はい。教務課で使われている事務システムや、学生の皆さんがHInTでお使いの履修登録・成績照会・シラバス照会・授業アンケートのシステムなどに携わっています。ブラウザのタブに「UNIVERSAL PASSPORT」と表示されているものはうちのシステムです。

担当教員注:HInTシステムは、阪南大学独自の統合Web教育支援環境(Hannan Internet Tool for Communication and E-Education)。2004年度から運用開始。HInTの機能の一部はJASTのUNIVERSAL PASSPORT(学生サービス支援システム;略称はUNIPA)によって提供されています。またここでいう「授業アンケート」は、半期に一度全学的に同一設問で行っているものを指し、教員が個別に行っている授業アンケートとは異なるものです。HInTシステムには、教員が自由に設計できるウェブアンケートシステムもあります。

——:そうなんですね!知らなかったです。
山本:履修登録の際はシステムがフル稼働しているので、実は、阪南大学の教務課の中で問題が起こらないよう見守っていました。
——:システムの開発や導入だけでなく、使用時のサポートもしておられるのですね!
山本:そうですね。問題が起きたときにすぐ解決できるようスタンバイしています。
——:山本さんが就職したころから既にJASTと阪南大学は関りがあったのですか?
山本:ありませんでした。最初私は、システム開発の部署にいたのですが、阪南大学の教務システム入替の業者選定があったとき、JASTのシステムを提案したところ、採用していただきました。その事がきっかけで、お客様にシステムの提案や製品の説明をする仕事を任せてもらえるようになりました。
——:すごいですね!

担当教員注:阪南大学では、システム選定の際、文部科学省の指導に沿った業者選定法をとっています。提案のあった複数業者の中から本学にあったシステムを選定するのが大原則で、業者に卒業生がいるかどうかは判断材料にしていません。実際、私が導入に関わった別の部署のシステム入替でも、卒業生がシステム提案に参画している業者もいましたが、別の業者が選定されました。なお、花川教授によると、システム提案を任されることは、SEとしての力量を認められたことを意味する、とのことです。

山本:さらに嬉しいことに、阪南大学の担当も任せてもらえることになりました。大学に恩返しができるタイミングがきたと思いましたが、当時はまだ知識も少なかったため、職員の方々にたくさんサポートしていただき、仕事の幅も広げることが出来ました!在学中も卒業してからも阪南大学にはお世話になっています。
——:すごい縁ですね!

大変さの中にある楽しさ

——:仕事のやりがいはどんなところに感じていますか?
山本:システム導入後に、「効率化が図れた」などと言ってもらえることがすごく嬉しいです。大変なこともありますが、自社のシステムでお客様の問題を解決することができると、それがやりがいとなり、とても楽しく感じています。
——:最後に、今後の目標を教えてください。
山本:システムのニーズは変化していくので、それに対応していけるよう頑張ります。また、困ったことを聞いてから対応するだけでなく、お客様が欲しいと思うものを考え、新しいものを提案していけるようになりたいと思います。

取材を終えて

 社会人としての土台を作るためには、大学の授業が大切だということを教わりました。また、私たちが今、何気なく使っているシステムは先輩が提案し、導入してくれたものだということを初めて知りました。大学に恩返しをしたいという思いから、提案してシステム導入まで実現させた実行力がすごいと思いました。目標を持ち、自分を信じて行動するからこそ、大きなことも実現させることが出来るということが分かりました。
上谷沙耶


 私は、一年生時のIT入門の授業で、山本羽希子先輩が卒業生のゲストスピーカーとして来られたときにお話を伺ったことがありました。そんな方にまたこのような形でお会いでき、嬉しかったです。SEということで、お仕事の内容に少し堅苦しいイメージがあったのですが、明るく、楽しそうにお話されていて、SEのイメージが変わりました。また、大学の授業内容も、実際に仕事で使うということをお聴きできて、今している勉強が将来役に立つということが分かりました。お忙しい中、ご協力いただきましてありがとうございました。
山本あづさ

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