2016.11.9

経営情報学部田上ゼミ プロジェクションマッピング・プロジェクト完遂!

経営情報学部田上ゼミ プロジェクションマッピング・プロジェクト完遂!

大学祭においてプロジェクションマッピングイベントを開催しました!

 阪南大学後援会からの依頼を受けて、大学祭でのイベントを目標に取り組んできた田上ゼミのプロジェクションマッピング・プロジェクトが遂に完結。10月29・30日に行われた大学祭両日の夜、8カ月にわたって入念に準備を重ねてきた壮大なプロジェクションマッピングが本キャンパス6号館の壁面を鮮やかに彩りました。
 マッピングのテーマは「HANNAN50 -SEASONS-」。阪南大学の50年と、移ろう四季を抽象映像のアニメーションで表現する14分弱の作品です。随所に阪南大学のマスコット、はぴなんも登場します。
両日とも17時45分と18時15分の2回上映を予定していましたが、30日は18時上映を追加し、合計で5回の上映となりました。
大学祭に来られた方ばかりでなく、後援会役員の方々はもちろんのこと、松原市の広報の方や近隣の方々も見学されていて、上映終了後大きな拍手をいただきました。また、感動して涙が出てきたといううれしい感想もいただいています。コンテンツの質、投影技術ともに超大学級のプロジェクションマッピングになったと自負しています。
当日の映像はYouTubeに公開していますのでぜひご覧ください。
【1回目上映】
【2回目上映】

「HANNAN50 -SEASONS-」について

 このテーマは「四季の移ろいを表現したい」という当ゼミの学生たちの意見で決まりました。阪南大学50年の歩みとその間に50回繰り返された四季、これを学舎にマッピングした抽象映像で表現するのが目標なのですが、ほとんどのゼミ生がCGアニメーション初心者だったせいもあってなかなか思ったように表現できず、最終的にコンテンツが完成したのはまさに本番1日前という慌ただしさでした。
 そのような事情もあって、プロが作るような繊細華麗な3D-CG、というわけにはなかなかいかないのですが、それでも他に例のないような、かなり実験的手法も試みています。
 その一つに、実写映像や実際の音をCGとコラボさせるという手法があります。作品の冒頭に6号館の屋上から7本の滝が流れ落ちるシーンがありますが、これは那智の滝の実写映像をコンピュータ加工したもので、滝の音も実際のものを使っています。また花火のシーンでは、映像自体はCGアニメーションですが、その破裂音は実際の花火の音をPCM加工したものを使っています。これによってCGやシンセサイザーだけでは表せない迫力を出すように工夫しています。
 今年の夏に開催した和歌山マリーナシティホテルのマッピングショー「WAKAYAMA」でも同様の手法を試していますが、今回は冗長な使用をやめ、本当に効果的であると思われる部分にのみ使うようにしました。
ところで「WAKAYAMA」で使ったいくつかの映像が本作品にも使用されていますので、使い回し的な印象を持たれる方もおられるかもしれませんが、「WAKAYAMA」はある意味本作品の実験的な性格を持つ作品でしたので、この点何分ご容赦いただきたいと思います。
 この作品のもうひとつの特徴は、映像や音楽のみならずプロジェクターを設置するスタンドに至るまですべてがオリジナル、ゼミ生の手によるものであるという点です。特に音楽は映像の陰に隠れがちですが、作曲から演奏、録音まですべてを田上ゼミが制作しています。
また、このプロジェクタースタンドと現在使用しているマッピングソフトの組み合わせは、我々のプロジェクションマッピングに不可欠の、田上ゼミが誇るソリューションの一つです。2時間以内に設営して投影準備が可能であるという可搬性、風速20mにも耐える安定性に加えて、最大8つの映像を層状にしてレンズの画角範囲ならどこへでも投影できるという特性を持っています。私たちはこのシステムをMALS (Multi Angle Layered-projection System) と呼んでいます。

田上ゼミプロジェクションマッピングチームの軌跡

 全速力で駆け抜けた本プロジェクト7か月間の歩みを、ダイジェストにまとめてみました。なお、前半は以前のレポートと重複しますが、6月12日以降の分についてはは今回が初めての報告です。

2016年2月18日 業務用プロジェクター実地検証1回目
 エプソン販売株式会社、株式会社富士通マーケティングのご協力により、7000㏐の業務用プロジェクターにて投影効果検証。光量不足が判明。

3月7日 業務用プロジェクター実地検証2回目
 再び2社の協力を得て、11000㏐の最新機で検証。若干の光量不足は認められるが、なんとか使用に耐えられる範囲であると判断。導入機種を決定。

4月25日 プロジェクター搬入・投影テスト
 プロジェクターが到着。投影テストを行う。一般のプロジェクターとは比べ物にならない大きさと重量、複雑な操作系。それでもなんとかテストパターンの投影までこぎつける。

5月30日 プロジェクター設置台完成
 プロジェクター設置台完成。愛称はMALS(Multi Angle Layered-projection Stand)。当面の目標を6月のオープンキャンパスでの室内展示とし、3D&多重プロジェクションマッピングを行うことに決定。

6月6日 オープンキャンパス展示予行 — 3D&多重マッピング完成
 オープンキャンパス展示まであと1週間。3D&多重マッピング完成。まだBGMなど細かいチューニングができていないが、なんとか第1段階をクリア。

6月12日 オープンキャンパス第1回展示
 かなりタイトなスケジュールだったが、どうにか展示に耐えられるコンテンツが完成し無事にオープンキャンパスにて展示。3D&多重マッピングとしたのは、室内での展示なので迫力に欠ける分を新奇性で補うため。
7月4日 シーリングプロジェクション実験
 7月のオープンキャンパスで1号館吹き抜けの天井へのプロジェクションを実現すべく、設計・実験を行うが、日照が強くさらに投影距離が不足したため断念。
7月23日 オープンキャンパス第2回展示
 シーリングプロジェクション実験失敗のため、前回同様3D&多重マッピングを基本コンテンツとし、併せて制作中の和歌山マリーナシティホテルでのマッピング用コンテンツおよび6号館マッピング用コンテンツの一部を紹介した。
7月25日 6号館投影実験
 制作中のコンテンツを使って6号館への投影実験を行う。投影対象の反射率の差、外光の状態による映像コントラストの違いなどを実地検証。
8月2日 和歌山マリーナシティホテルでのマッピングショーの打ち合わせ
 産学連携のフロントを担当するチームが和歌山へ出張。和歌山マリーナシティホテルおよび和歌山マリンサービススタッフと打ち合わせを行う。プロジェクションマッピングのテーマを”WAKAYAMA”に決定。さらにコンテンツ用のチャペル写真を撮影。
8月4日 和歌山の海中写真撮影
 スキューバダイビングのライセンス講習を兼ねて、”WAKAYAMA”のコンテンツ用に白浜の海中を撮影。
8月21日 オープンキャンパス第3回展示
 展示内容は前回と同様だが、今回はスペシャルコンテンツとしてこれまでのメイキングビデオを作成し併せて展示した。
8月30日 プロジェクションマッピングショー ”WAKAYAMA” を開催(和歌山マリーナシティホテル)
 当ゼミ初の本格的プロジェクションマッピングショー。このイベントはキャリアゼミの産学連携事業でもある。若干マッピングのズレなどがあったものの概ね成功。現地の評判は上々だった。なお映像の一部にMANGAイラスト創作部の協力をお願いした。
9月11日 オープンキャンパス第4回展示
 展示内容はこれまでどおりだが、マリーナシティでのマッピングの実写映像をスペシャルコンテンツとした。今年度のオープンキャンパス展示はこれが最終となる。

10月17日 6号館マッピング予行
 このプロジェクトの最終目的である6号館へのプロジェクションマッピング。そのコンテンツがほぼ完成し、この日マッピングの予行を行うことになった。コンテンツのタイトルは「HANNAN50 -SEASONS-」に決定。この後もさらに映像の完成度を高めるため本番1日前まで編集作業を続行。

 そして10月29日、いよいよ本番の日を迎える。

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