経営情報学部では、15年前からビジネスデータ分析に関する学部オリジナルテキストを毎年発刊してきました。このテキストは、「ビジネスデータ分析」という科目(2回生前後期必修)で使用していますので,すべての学生が取り組む課題になっています.

迫力ある現実データ

 この授業の特色は、ドコモVSソフトバンク、音楽業界やコンビニの今、コカコーラ社の経営戦略、大阪中小企業の立地、アサヒとキリンの比較、自動車産業の日本と世界の構図…など、誰でもが面白いと感じるテーマについて、実際の会社・産業のデータをエクセルで分析し見やすいグラフにするなどして、企業や様々な業界の実態を自分で検討することにあります。また、データ分析は企画提案書や経営戦略に関するプレゼンテーションなどのさまざまなビジネスシーンにおいて、将来役立つことを企図している実践的な授業となっています。

本書の特徴

 「ビジネス・データ」と銘打たれている本は多数ありますが、現実のデータを扱いながらこのような総合的な実力養成を目的としている市販本は他に見当たりません。そこで本学担当教員(8名)が手分けしてそれぞれの専門分野に関係するテーマについて執筆し、1冊の本を作りました。それが写真の『ビジネス・データ分析入門』です(データ更新や内容の見直しなどのために毎年改訂しています)。

身につく本当の情報活用力

 実際、授業で用いるエクセルは、企業の現場で使い慣れていないと、とても困ることがあります。経営情報学部は他の学部よりPCを使う授業が多いので、この点で有利です。
 この授業は、毎回PC教室で行い、経営情報学部における全ての授業の中で最重要な科目のひとつと言えます。それは、「経営」と「情報」を同時に扱うことに特徴があり、経営と情報の融合を私たちがめざしているからです。また、エクセルで作成したグラフなどを基礎にして、ネットで情報を調べて自分の見解を述べる=簡単なレポートを書くという、何度にも渡る繰り返しを通して、説得力ある資料作成の能力養成も授業の目標としているからです。
 この授業に真面目に取り組んで本書の内容を習得すれば、企業・産業データの入手・加工・分析→企画提案、などの一連の実力が身につくことでしょう。是非、オリジナルテキストで一緒に学びましょう。