都市文化論2025第10回は、第2回目のシンポジウムテーマは「学生からの質問に答える」。前回第1回目のシンポジウムの課題レポートとして、「科目担当者に質問を投げてください」という項目をあげました。
レポート提出の全学生からは、大変良問の質問を投げられました。そもそも、第2回のシンポジウムの目的と目標は下記に掲げるようなポイントとなります。
とかく、最近は質問することに躊躇する時代になりましたが、学びの中で「疑問」を持つことや、「何故だろう?」と思うことの大切さを受講学生諸君に理解してほしいというのが私たち科目担当者の共通了解事項でした。
第1回のレポートの中に「講義を聞きながら疑問に思う点があっても、先生方も同じ疑問を感じてすぐに質問をするので、理解しやすかった。また、自分では気づけなかった疑問も、先生方が気づいて質問してくれるので「確かに」「なるほど」とすぐに納得できた。」という学生の成長を実感しながら、第2回目を実施した次第です。
レポート提出の全学生からは、大変良問の質問を投げられました。そもそも、第2回のシンポジウムの目的と目標は下記に掲げるようなポイントとなります。
とかく、最近は質問することに躊躇する時代になりましたが、学びの中で「疑問」を持つことや、「何故だろう?」と思うことの大切さを受講学生諸君に理解してほしいというのが私たち科目担当者の共通了解事項でした。
第1回のレポートの中に「講義を聞きながら疑問に思う点があっても、先生方も同じ疑問を感じてすぐに質問をするので、理解しやすかった。また、自分では気づけなかった疑問も、先生方が気づいて質問してくれるので「確かに」「なるほど」とすぐに納得できた。」という学生の成長を実感しながら、第2回目を実施した次第です。
科目担当者コメント
松本先生
受講生が難問を繰り出してくれたおかげで、緊張感のある白熱した時間を過ごすことができました。私たちは知らないことだらけですから、疑問を抱くことが学問の第一歩です。博識のニュートンがこんなことを言っています。「目の前に未知の大海が広がっている。自分は既知と未知の波打ち際で無邪気な子供のように遊んでいる。」子供のように、無邪気に学問を遊びたいものです、ね。
陳先生
全15回の授業の内、3回シンポジウムを実施しています。その中で第10回は受講学生からの質問に答える形でのシンポジウムでした。特に今回感じたのは、受講者からの質問の質が高かったといことです。答えられるかな?と自分の心で心配した質問もあり、自分自身の緊張感と受講者の成長を確認できた嬉しさが一緒に出てきました。それをどのような言葉で表現すればいいか、わからないぐらいです。学生からの「難問」は大歓迎です。そして、十数年一緒にこのシンポジウムをやってきた三人の教員の間の突っ込みも、再度自分の知的好奇心を刺激しました。
神尾先生
いきなり「疑問を持ちなさい」と言われても、できるわけがありません。毎回を通して疑問や質問の生み出し方を教えていくことも私たち科目担当者のミッションです。その成果が爆発した受講学生諸君からの良問の嵐でした。爆発に嵐。さながら天変地異の渦中に私たちは放り込まれました。ただそれが、なぜか心地の良さを感ずる90分間でした。専門分野はそれぞれに異なれど、四半世紀も共に過ごしていると人口に膾炙した表現ですが、「阿吽の呼吸」の中での学生の質問への回答と、それに畳みかける互いの自由な質問のし合いは、確実に受講学生に伝わったように感じます。
受講生が難問を繰り出してくれたおかげで、緊張感のある白熱した時間を過ごすことができました。私たちは知らないことだらけですから、疑問を抱くことが学問の第一歩です。博識のニュートンがこんなことを言っています。「目の前に未知の大海が広がっている。自分は既知と未知の波打ち際で無邪気な子供のように遊んでいる。」子供のように、無邪気に学問を遊びたいものです、ね。
陳先生
全15回の授業の内、3回シンポジウムを実施しています。その中で第10回は受講学生からの質問に答える形でのシンポジウムでした。特に今回感じたのは、受講者からの質問の質が高かったといことです。答えられるかな?と自分の心で心配した質問もあり、自分自身の緊張感と受講者の成長を確認できた嬉しさが一緒に出てきました。それをどのような言葉で表現すればいいか、わからないぐらいです。学生からの「難問」は大歓迎です。そして、十数年一緒にこのシンポジウムをやってきた三人の教員の間の突っ込みも、再度自分の知的好奇心を刺激しました。
神尾先生
いきなり「疑問を持ちなさい」と言われても、できるわけがありません。毎回を通して疑問や質問の生み出し方を教えていくことも私たち科目担当者のミッションです。その成果が爆発した受講学生諸君からの良問の嵐でした。爆発に嵐。さながら天変地異の渦中に私たちは放り込まれました。ただそれが、なぜか心地の良さを感ずる90分間でした。専門分野はそれぞれに異なれど、四半世紀も共に過ごしていると人口に膾炙した表現ですが、「阿吽の呼吸」の中での学生の質問への回答と、それに畳みかける互いの自由な質問のし合いは、確実に受講学生に伝わったように感じます。
学生からのコメント
都市文化論(ヨーロッパ)受講生
西 健太〔経済学部〕
先生方が、まったく異なる個人的な原点から研究の道へ進まれたエピソードが非常に興味深かった。特に「疑うことは学問の第一歩」という言葉や自身の疑問を解決するために学問があるという姿勢に感銘を受けた。また、京都・フィレンツェ・西安という異なる都市の事例を通じ、保存と開発という「二律背反」する課題に対して様々なアプローチがあることを学び、都市を多角的に見る視点の重要性を実感した。
質疑応答は単なる「正解探し」ではなく、対話を通じて考えを深めるプロセスだと学んだ。特に、京都の三条と四条の間に橋を架けるという話について、正反対の考え方があっても、互いを尊重している点が印象深かった。私はその事から異なる視点がぶつかることで、物事がよりはっきり見えるようになると気づいた。今後は自分と違う意見を拒絶せず、視野を広げるヒントとして積極的に議論に取り入れていきたい。
西畑 康生〔国際コミュニケーション学部〕
先生方が各都市を研究対象として選ばれた理由が理解でき、とても興味深く感じた。京都は文化財の豊富さや訪問しやすさ、西安は他都市との価値観の差異、フィレンツェは歴史的に重要な人物や建造物の多さなど、いずれも十分な根拠があった。関心を抱いた事柄を徹底的に調べることは、自らの疑問に自分自身で答えを見いだすプロセスであると実感した。
質問をするということは、その内容をより深く理解しようと努める姿勢そのものである。一問一答型の問いには明確な正解が存在するが、実際の社会には答えが一つに定まらない難問が多く存在する。だからこそ、自分なりの視点や解釈を築くためには、正解を当てるための問いではなく、本質に迫るための多面的な問いを立てることが重要だ。質問は思考を広げ、新たな気づきをもたらしてくれると感じた。
岩佐 幸志郎〔国際コミュニケーション学部〕
本日のシンポジウムでは、都市を「観光地」や「歴史都市」として捉えるだけでなく、そこに暮らす住民の生活や文化の継承という視点が重要であると改めて感じた。特に、観光振興と文化保全のバランスを取るためには、行政だけでなく地域社会や市民参加が不可欠であるという議論が印象に残った。また、フィレンツェや西安、京都といった具体例を比較することで、都市が抱える課題に共通点と相違点があることを理解でき、都市研究の奥深さに触れる貴重な機会となった。
問いは一度きりで完結するのではなく、何度も対話を重ねることで視野が広がり、新たな気づきへとつながる。特に、質問に対して別の角度から補足が加わることで、議論が深化し、テーマの理解が立体的になる点に学びがあった。今後、大学の授業、発表、ディスカッションの場で、相手の意図を汲み取りながら問いを発展させていく姿勢を活かしたいと感じた。質疑応答は単なる知識の交換だけでなく、思考を鍛える場であることを学んだ。
下元 要汰〔国際コミュニケーション学部〕
本日のシンポジウムでは、都市と歴史に対する多様な視点が示され、同じテーマでも研究者によって捉え方が大きく異なることに驚いた。特に、観光地としての価値と歴史都市としての保存のバランス、住民生活と文化継承の関係など、単純に答えが出ない難問に向き合う姿勢が印象に残った。また、教授間の意見の違いが議論を深めていたことから、考え方の違いはむしろ学びを豊かにすると実感した。疑問を持ち続けること、知ったかぶりをせずに問い続ける姿勢の大切さを強く感じた。
質疑応答では、一問一答で終わらせずに質問から論点を深め、議論を広げていくことで新しい視点が生まれることを学んだ。質問者が疑問を率直に投げかけ、その回答をもとにさらに問いが重ねられる中で、初めには見えなかった論点や価値観が浮かび上がってくる過程がとても刺激的だった。「知ったかぶりは成長を止める」という言葉の通り、わからないことは素直に質問することで理解が広がると実感した。今後の授業やゼミ発表の際にも、疑問を恐れずに投げかけ、対話によって思考を深めていきたい。
山本 彩心〔国際コミュニケーション学部〕
今日のシンポジウムでは、三人の先生がそれぞれの都市を研究するようになった経緯をやさしい言葉で話してくださり、学問がぐっと身近に感じられた。専門に進むきっかけは、偶然の出会いや自分の興味の広がりなど、本当にさまざまだということが印象に残った。また、都市というテーマが歴史や文学、空間の捉え方など多方面につながっていることを知り、普段の授業とは違う面白さを味わうことができた。先生方のエピソードを聞きながら、自分も「気になることを大切にする姿勢」を持ちたいと思える時間だった。
質問が単なる確認ではなく、内容を深め、新たな視点を引き出す契機になることを学んだ。先生方が質問に対し互いの考えを補足したり、背景を掘り下げたりする場面から、対話が研究の幅を広げる重要なプロセスであることを理解した。今後、自分が議論に参加する際にも、一問一答で終わらせず「その先を問う」姿勢を意識したい。そうすることで、授業やゼミ、将来の実務の場でも、より本質的な問題発見や理解の深化につながると感じた。
大西 那奈〔国際コミュニケーション学部〕
本日のシンポジウムでは三人の先生方がそれぞれの領域や都市研究を選んだ背景を語ってくださり、研究が「専門だから」ではなく、疑問や偶然、興味から広がっていくものだと実感した。先生方が疑問をすぐに言語化して質問していく様子を見て、私自身も「聞いたら恥ずかしい」と思う必要はないと感じた。歴史・文学・都市研究の視点の違いがその場でぶつかり合い、新しい見え方が生まれてくる過程を目の前で見られ、とても刺激的だった。
質問が新しい疑問を呼び、理解が立体的に深まる過程だと学んだ。先生方が気づいた点を次々に掘り下げていくことで、自分では気づけなかった視点が一気に広がった。特に「疑いをもつことが学問の第一歩」という言葉が印象的で、今後の授業やレポートでも、与えられた情報をそのまま鵜呑みにせず、自分なりの問いを立てながら考えていきたい。議論の中で意見が違っても、それが新しい発見につながることがあるのを実感できた。
先生方が、まったく異なる個人的な原点から研究の道へ進まれたエピソードが非常に興味深かった。特に「疑うことは学問の第一歩」という言葉や自身の疑問を解決するために学問があるという姿勢に感銘を受けた。また、京都・フィレンツェ・西安という異なる都市の事例を通じ、保存と開発という「二律背反」する課題に対して様々なアプローチがあることを学び、都市を多角的に見る視点の重要性を実感した。
質疑応答は単なる「正解探し」ではなく、対話を通じて考えを深めるプロセスだと学んだ。特に、京都の三条と四条の間に橋を架けるという話について、正反対の考え方があっても、互いを尊重している点が印象深かった。私はその事から異なる視点がぶつかることで、物事がよりはっきり見えるようになると気づいた。今後は自分と違う意見を拒絶せず、視野を広げるヒントとして積極的に議論に取り入れていきたい。
西畑 康生〔国際コミュニケーション学部〕
先生方が各都市を研究対象として選ばれた理由が理解でき、とても興味深く感じた。京都は文化財の豊富さや訪問しやすさ、西安は他都市との価値観の差異、フィレンツェは歴史的に重要な人物や建造物の多さなど、いずれも十分な根拠があった。関心を抱いた事柄を徹底的に調べることは、自らの疑問に自分自身で答えを見いだすプロセスであると実感した。
質問をするということは、その内容をより深く理解しようと努める姿勢そのものである。一問一答型の問いには明確な正解が存在するが、実際の社会には答えが一つに定まらない難問が多く存在する。だからこそ、自分なりの視点や解釈を築くためには、正解を当てるための問いではなく、本質に迫るための多面的な問いを立てることが重要だ。質問は思考を広げ、新たな気づきをもたらしてくれると感じた。
岩佐 幸志郎〔国際コミュニケーション学部〕
本日のシンポジウムでは、都市を「観光地」や「歴史都市」として捉えるだけでなく、そこに暮らす住民の生活や文化の継承という視点が重要であると改めて感じた。特に、観光振興と文化保全のバランスを取るためには、行政だけでなく地域社会や市民参加が不可欠であるという議論が印象に残った。また、フィレンツェや西安、京都といった具体例を比較することで、都市が抱える課題に共通点と相違点があることを理解でき、都市研究の奥深さに触れる貴重な機会となった。
問いは一度きりで完結するのではなく、何度も対話を重ねることで視野が広がり、新たな気づきへとつながる。特に、質問に対して別の角度から補足が加わることで、議論が深化し、テーマの理解が立体的になる点に学びがあった。今後、大学の授業、発表、ディスカッションの場で、相手の意図を汲み取りながら問いを発展させていく姿勢を活かしたいと感じた。質疑応答は単なる知識の交換だけでなく、思考を鍛える場であることを学んだ。
下元 要汰〔国際コミュニケーション学部〕
本日のシンポジウムでは、都市と歴史に対する多様な視点が示され、同じテーマでも研究者によって捉え方が大きく異なることに驚いた。特に、観光地としての価値と歴史都市としての保存のバランス、住民生活と文化継承の関係など、単純に答えが出ない難問に向き合う姿勢が印象に残った。また、教授間の意見の違いが議論を深めていたことから、考え方の違いはむしろ学びを豊かにすると実感した。疑問を持ち続けること、知ったかぶりをせずに問い続ける姿勢の大切さを強く感じた。
質疑応答では、一問一答で終わらせずに質問から論点を深め、議論を広げていくことで新しい視点が生まれることを学んだ。質問者が疑問を率直に投げかけ、その回答をもとにさらに問いが重ねられる中で、初めには見えなかった論点や価値観が浮かび上がってくる過程がとても刺激的だった。「知ったかぶりは成長を止める」という言葉の通り、わからないことは素直に質問することで理解が広がると実感した。今後の授業やゼミ発表の際にも、疑問を恐れずに投げかけ、対話によって思考を深めていきたい。
山本 彩心〔国際コミュニケーション学部〕
今日のシンポジウムでは、三人の先生がそれぞれの都市を研究するようになった経緯をやさしい言葉で話してくださり、学問がぐっと身近に感じられた。専門に進むきっかけは、偶然の出会いや自分の興味の広がりなど、本当にさまざまだということが印象に残った。また、都市というテーマが歴史や文学、空間の捉え方など多方面につながっていることを知り、普段の授業とは違う面白さを味わうことができた。先生方のエピソードを聞きながら、自分も「気になることを大切にする姿勢」を持ちたいと思える時間だった。
質問が単なる確認ではなく、内容を深め、新たな視点を引き出す契機になることを学んだ。先生方が質問に対し互いの考えを補足したり、背景を掘り下げたりする場面から、対話が研究の幅を広げる重要なプロセスであることを理解した。今後、自分が議論に参加する際にも、一問一答で終わらせず「その先を問う」姿勢を意識したい。そうすることで、授業やゼミ、将来の実務の場でも、より本質的な問題発見や理解の深化につながると感じた。
大西 那奈〔国際コミュニケーション学部〕
本日のシンポジウムでは三人の先生方がそれぞれの領域や都市研究を選んだ背景を語ってくださり、研究が「専門だから」ではなく、疑問や偶然、興味から広がっていくものだと実感した。先生方が疑問をすぐに言語化して質問していく様子を見て、私自身も「聞いたら恥ずかしい」と思う必要はないと感じた。歴史・文学・都市研究の視点の違いがその場でぶつかり合い、新しい見え方が生まれてくる過程を目の前で見られ、とても刺激的だった。
質問が新しい疑問を呼び、理解が立体的に深まる過程だと学んだ。先生方が気づいた点を次々に掘り下げていくことで、自分では気づけなかった視点が一気に広がった。特に「疑いをもつことが学問の第一歩」という言葉が印象的で、今後の授業やレポートでも、与えられた情報をそのまま鵜呑みにせず、自分なりの問いを立てながら考えていきたい。議論の中で意見が違っても、それが新しい発見につながることがあるのを実感できた。
都市文化論(中国)受講生
三上 虎輝〔経済学部〕
前回に続き、フィレンツェ・西安・京都という三都市は、文化や歴史の背景が異なるにもかかわらず、共通して「文化の中心都市」として発展してきた点が非常に興味深かったです。特に、都市の構造や景観政策が現代にも影響を与えていること、そして「保存と成長のバランス」という課題がどの都市にも共通して存在することに気づきました。
また、先生方の説明から、都市の形や位置が単なる地理的条件だけでなく、政治・宗教・文化的要素によって決定されてきたことが印象的でした。
3回目のシンポジウムも楽しみです。個人的な要望としては、聞き逃した点や参考になった点を振り返れるよう、動画などで記録を残していただけるとありがたいと感じました。
中橋 葵〔国際コミュニケーション学部〕
今回の資料を通して、都市が単なる「人が集まる場所」ではなく、歴史・文化・社会構造が複雑に重なり合って形成されていることを改めて理解できた。特に、フィレンツェや京都、奈良などの都市が、長い歴史を背景にしながら現代においても観光地として強い魅力を保っている点が印象的であった。古代から積み重ねられてきた宗教施設、政治の中心、文化的景観がそのまま都市の価値として残り、観光や地域経済にまで影響を与えていることは、都市が「時間の蓄積」によって形作られる存在であることを示している。また、資料の中で「都市における観光化」と「住民生活のバランス」について触れられていた点は、現代都市が抱える重要課題だと感じた。観光客の増加は都市に経済的利益をもたらす一方、住民の生活環境を悪化させ、静かな地域性が失われる要因にもなり得る。京都が観光の過密化問題に直面している例は非常に分かりやすく、持続可能な都市づくりには「魅力を守りつつ、生活の質をどう保つか」という視点が不可欠であることを学んだ。
さらに、都市造形の観点から、街並みがどのように整えられ、どのような価値観に基づいて保存・改変されてきたのかを考える重要性にも気づかされた。歴史都市では、単に古い建物を残すのではなく、都市全体の景観・文化的文脈を維持しながら現代生活に適応させる工夫が求められる。今回の資料は、都市を多角的に捉える視点の重要性を理解するうえで非常に有意義であった。
川本 陽大〔国際コミュニケーション学部〕
フィレンツェ、西安、京都という歴史的都市を比較対象とすることで、都市を捉える視点が、単なる歴史や地理に留まらないことに気づかされた。
難問とマークされた質問(例:保存と成長の最適バランスは存在するのか、)は、学問的な理想論と現代社会の厳しい現実との間に横たわる乖離を直視させており、この乖離こそが、都市文化論という学問が担うべき、最も重要な研究課題であると共に、質疑応答は、その課題の解決に向けた対話の出発点であると強く感じた。
自分もシュルレアリスムという分野が好みであり興味があったが、マニエリスムという芸術運動もあったということも知ることができ、知見を広げることができた。
前回に続き、フィレンツェ・西安・京都という三都市は、文化や歴史の背景が異なるにもかかわらず、共通して「文化の中心都市」として発展してきた点が非常に興味深かったです。特に、都市の構造や景観政策が現代にも影響を与えていること、そして「保存と成長のバランス」という課題がどの都市にも共通して存在することに気づきました。
また、先生方の説明から、都市の形や位置が単なる地理的条件だけでなく、政治・宗教・文化的要素によって決定されてきたことが印象的でした。
3回目のシンポジウムも楽しみです。個人的な要望としては、聞き逃した点や参考になった点を振り返れるよう、動画などで記録を残していただけるとありがたいと感じました。
中橋 葵〔国際コミュニケーション学部〕
今回の資料を通して、都市が単なる「人が集まる場所」ではなく、歴史・文化・社会構造が複雑に重なり合って形成されていることを改めて理解できた。特に、フィレンツェや京都、奈良などの都市が、長い歴史を背景にしながら現代においても観光地として強い魅力を保っている点が印象的であった。古代から積み重ねられてきた宗教施設、政治の中心、文化的景観がそのまま都市の価値として残り、観光や地域経済にまで影響を与えていることは、都市が「時間の蓄積」によって形作られる存在であることを示している。また、資料の中で「都市における観光化」と「住民生活のバランス」について触れられていた点は、現代都市が抱える重要課題だと感じた。観光客の増加は都市に経済的利益をもたらす一方、住民の生活環境を悪化させ、静かな地域性が失われる要因にもなり得る。京都が観光の過密化問題に直面している例は非常に分かりやすく、持続可能な都市づくりには「魅力を守りつつ、生活の質をどう保つか」という視点が不可欠であることを学んだ。
さらに、都市造形の観点から、街並みがどのように整えられ、どのような価値観に基づいて保存・改変されてきたのかを考える重要性にも気づかされた。歴史都市では、単に古い建物を残すのではなく、都市全体の景観・文化的文脈を維持しながら現代生活に適応させる工夫が求められる。今回の資料は、都市を多角的に捉える視点の重要性を理解するうえで非常に有意義であった。
川本 陽大〔国際コミュニケーション学部〕
フィレンツェ、西安、京都という歴史的都市を比較対象とすることで、都市を捉える視点が、単なる歴史や地理に留まらないことに気づかされた。
難問とマークされた質問(例:保存と成長の最適バランスは存在するのか、)は、学問的な理想論と現代社会の厳しい現実との間に横たわる乖離を直視させており、この乖離こそが、都市文化論という学問が担うべき、最も重要な研究課題であると共に、質疑応答は、その課題の解決に向けた対話の出発点であると強く感じた。
自分もシュルレアリスムという分野が好みであり興味があったが、マニエリスムという芸術運動もあったということも知ることができ、知見を広げることができた。
都市文化論(日本)受講生
石橋 七琉〔経営情報学部〕
前回は就活で参加できなく、今回のシンポジウムが初だったのですごく楽しみだった。質問にみんなで答えていくものだと思っていたが、それだけでなく先生同士が質問し合っていてニュース番組を見ている気分になってとても面白かった。私は不動産屋に内定が決まっているのだが、今回のシンポジウムを通してその土地のことを深く知り、分析することで物件成約への近道になると考えた。
富山 真碧〔国際コミュニケーション学部〕
シンポジウムを行っている際の空気感が好きです。教授方が質問して、それを的確に返していくところに大人の本気を見ているようで熱くなった。また、講義資料の学生からの質問の内容が自分では思いつかないようなことが書いてあって、違う視点から物事を考えることが分かった。今回の第2回シンポジウムを通じて文化の考え方の重要性を理解できた。今後はより深い理解を目指し、異なる視点から物事を考えていけるようになります。
辻川 修次〔国際コミュニケーション学部〕
質問として言語化することで、自分の理解度を確認し、他者に説明できる形に整理できることがわかりました。それは、レポートやプレゼンに直結する力になります。単なる答えに留まらず、「なぜそうなのか」と問いを重ねることで、視野が広がると共に、最終的に自分の思考を形にする力が磨かれることを実感しました。
瀬戸日香琉〔国際コミュニケーション学部〕
3人の先生がそれぞれに興味のあることを幅広く極めることで結果的に同じ道をたどることとなっていることがわかりました。私も、今までの学生生活で学んだことを力にし、研究を重ね行動に移していきます。そして一問一答ではなく、一問ずつに向き合い、調べたり考えたりすることで都市だけではなく私生活でも様々な問題に応用することができる自分自身を作り上げます。
坂上 真悠〔国際観光学部〕
物事に疑問を持つことが知識を広げる第一歩であると聞いて、その通りだと感じました。ゼミの先生から「世の中に対してそれはなぜなのか、疑問を持ちなさい」「論理的に考えなさい」とよく言われるので、これからも疑問を持つことを意識して生きていきたいです。3人の先生方のそれぞれの都市に関する研究に対する姿勢や好きなところを聞いて、そこまで深く研究できることは素晴らしいと感じました。勉強や研究は何歳からでも始めることができると思うので、私もこれからも学び続けます。
前回は就活で参加できなく、今回のシンポジウムが初だったのですごく楽しみだった。質問にみんなで答えていくものだと思っていたが、それだけでなく先生同士が質問し合っていてニュース番組を見ている気分になってとても面白かった。私は不動産屋に内定が決まっているのだが、今回のシンポジウムを通してその土地のことを深く知り、分析することで物件成約への近道になると考えた。
富山 真碧〔国際コミュニケーション学部〕
シンポジウムを行っている際の空気感が好きです。教授方が質問して、それを的確に返していくところに大人の本気を見ているようで熱くなった。また、講義資料の学生からの質問の内容が自分では思いつかないようなことが書いてあって、違う視点から物事を考えることが分かった。今回の第2回シンポジウムを通じて文化の考え方の重要性を理解できた。今後はより深い理解を目指し、異なる視点から物事を考えていけるようになります。
辻川 修次〔国際コミュニケーション学部〕
質問として言語化することで、自分の理解度を確認し、他者に説明できる形に整理できることがわかりました。それは、レポートやプレゼンに直結する力になります。単なる答えに留まらず、「なぜそうなのか」と問いを重ねることで、視野が広がると共に、最終的に自分の思考を形にする力が磨かれることを実感しました。
瀬戸日香琉〔国際コミュニケーション学部〕
3人の先生がそれぞれに興味のあることを幅広く極めることで結果的に同じ道をたどることとなっていることがわかりました。私も、今までの学生生活で学んだことを力にし、研究を重ね行動に移していきます。そして一問一答ではなく、一問ずつに向き合い、調べたり考えたりすることで都市だけではなく私生活でも様々な問題に応用することができる自分自身を作り上げます。
坂上 真悠〔国際観光学部〕
物事に疑問を持つことが知識を広げる第一歩であると聞いて、その通りだと感じました。ゼミの先生から「世の中に対してそれはなぜなのか、疑問を持ちなさい」「論理的に考えなさい」とよく言われるので、これからも疑問を持つことを意識して生きていきたいです。3人の先生方のそれぞれの都市に関する研究に対する姿勢や好きなところを聞いて、そこまで深く研究できることは素晴らしいと感じました。勉強や研究は何歳からでも始めることができると思うので、私もこれからも学び続けます。
