経済学部では、学部の「特色ある教育」を更に充実させるため、社会(人)・企業との接点を学生に提供する授業の一環として、2022年度の「営業活動実務」(経済学部非常勤講師 村田敏也先生ご担当)において村田先生の豊富な人脈を活用したゲスト講師による講義を実施しています。今年度の3回目として、2022年12月19日(月)、サイボウズ株式会社のもんざえもんさん(赤松翔さん)をお招きし、「大人になって考えるコミュニケーションと自分の価値のこと」というテーマで授業をしていただきました。

もんざえもんさん(赤松翔様)について

印刷会社のマネージャーを10年担当した後、現在はサイボウズ株式会社でマーケティング・コミュニケーションを担当されています。GCS認定プロコーチの資格を取得後、複業としてビジネスコーチング・コミュニケーションサポートの分野でも活躍されています。得意な領域は、会社組織の中間管理職やリーダー、自分の将来に不安を感じている人に対するコーチングとのことです。

主な授業の内容

  1. 経済を学び、これから社会とつながっていく学生のみなさんにコミュニケーションについて少しでもわかってもらい、人の価値や目的について一緒に考える
  2. 今日伝えたいこと、人の価値について
  3. コミュニケーションとは、コミュニケーション能力とは何だろう?
  4. 自分の価値は誰が決めるのか?

コミュニケーションは「話す→聴く→質問する→答える」というサイクルをまわすことで整理と気づきが生まれるという。これがビジネスでまさに必要なコミュニケーションスキルということである。今回の授業は、一方的な授業でなく、コミュニケーションを重視した、学生への質問やワークショップがあったのが印象的でした。

「コミュニケーションとは何ですか?」という問いには「通じ合いや意思疎通」というやりとり、「コミュニケーション能力とはなんですか?」という質問には「意思疎通をスムーズにする力」。そして「具体的にどういうことが求められるのか?」については「意見が言える、空気が読める、話を聞ける等」などの活発なやりとりや説明がありました。

特にワーククショップでは、多くの学生にインパクトがあったようでした。1回目と2回目の聞き手の違う態度で、話し手は全然違う印象を持つのですね。普段、あまり意識はしないものですが「非言語コミュニケーション」はとっても大事なのですね。みなさんも一度やってみてはいかがですか?

1回目
A:聞き手「おはよう、今日の気分はどう?」(相手の目を見ない、肘をつく、猫背)
B:話し手「○ ○ ○ ○ ○」(なにか答えてあげてください)
2回目
A:聞き手「おはよう、今日の気分はどう?」(相手の方を向き、目を見て背筋を伸ばす)
B:話し手「○ ○ ○ ○ ○」(なにか答えてあげてください)



授業の最後には大きな「問い」が投げかけられました。それは「自分の価値はなんだろうか?」という問いでした。たぶん多くの学生が「人が決めるものではなく、自分で決めるもの」であるという気づきをしてくれたかもしれません。

そして、もんざえもんさんからのサプライズのプレゼントがありました。「コーチング100人無料」という活動をされていて、授業に参加した学生限定3名まで無料でコーチングをしてくれるとのプレゼント。後日、実際にコーチングを受けた学生から「自分の中で視野が広がり、新しいことに挑戦しようという気持ちが生まれた」と聞きました。学生にもとっても貴重な体験をしてもらうことができました。 

※文責: 村田 敏也(阪南大学 経済学部 非常勤講師)