2016.11.24

阪南大学経済学部奨学金(2016年度) 奨学生レポート④

阪南大学経済学部奨学金(2016年度) 奨学生レポート④

経済学部 3年 津田 宏人 さん

 阪南大学経済学部奨学金(リーダーシップ枠)を受給することで、これまで以上に時間を有効活用することができました。以下では、私がどのような活動に携わったかということと、活動の中から得た事柄について述べたいと思います。
 阪南大学のオープンキャンパスのスタッフとして経済学部学生企画委員会参加し、企画・運営に携わりました。様々な役割がある中で、私は「展示グループ」に属し、そこでは、同じ学年のメンバーや後輩達と案を出し合いつつ、積極的に作業、行動し、皆を引っ張っていきました。「展示グループ」の役割は、オープンキャンパスに来てくださる人々の目に留まるような、また、経済学部に興味を持ってもらえるような展示物を作成・レイアウトするという大事な役割です。言わば、経済学部の第一印象になる、顔になる部分を作成・レイアウトするという大切な業務を担うことになりました。さらに、オープンキャンパスは6月から9月という長丁場ですが、リーダーが休みの際には、リーダーの代わりに展示物の配置、置き方を指示しました。今回、経済学部奨学金の「リーダーシップ枠」を受給し、これまでよりも意識したことは、たくさんの学生や、先生方とのコミュニケーションを積極的にとるということでした。自分から積極的に話しかけていくことで、先輩であった自分に、頼みづらかったであろうことや、言いにくかったようなことまで、伝えてくれるようになり、結果として信頼関係を築くことができたのではないかなと、感じています。更に、オープンキャンパスでは、高校生や、保護者の方々にどのように伝えれば阪南大学の良さを分かっていただけるかを意識し、オープンキャンパスにとり組んでいました。リーダーだからやらなくて良い仕事はなくて、リーダーであるからこそ、全てのことを、経験することが大切だと認識しました。例えば、みんなが嫌がるような仕事でも、積極的に取り組んでいき、その仕事の良さを伝えることは重要ですし、すべて経験することは難しいけれど、頑張る姿、本気で取り組んでいる姿勢をみせることが重要だと、感じました。
 この経験を活かし、12月に経済学部企画委員会が企画しているフリーマーケットでは、これまで以上に、積極的に、そして率先して行動し、組織をまとめ、お客様にどのようにすれば買って頂けるかを考え、努力したいと考えています。また、その中で、たくさんの先輩や同期、後輩と会話し、自身の知識アップにも繋げていきたいと考えています。
 今回、経済学部奨学金を受給したことにより、今までは学校終わりに週5回のペースで行っていたアルバイトを、週3回くらいのペースに減らすことができました。時間に余裕ができたことから、経済学部学生企画委員会での活動に力を入れることができました。加えて、大学の図書館や自宅での講義・演習の予習や復習、課題への取り組み、毎週ある小テストの対策に時間を充てることができました。さらに、インターンや企業説明会などの就職活動に参加する時間も確保することができ、今まで以上に時間を有効活用できるようになりました。以上のように、奨学金をいただいたことで、自分自身が様々な面でスキルアップできたと感じています。

経済学部 3年 永見 慎太 さん

 経済学部奨学金「リーダーシップ枠」をいただいたことで私の環境がどう変化したのかを述べたい。第一としてこれまで学業とアルバイトを主にしていた大学生活が、「経済学部企画委員会」に参加し活動できる生活に変化したことである。経済学部学生企画委員会の主な活動としては、経済学部のオープンキャンパスの運営や学内フリーマーケットなどがある。そこでは活動の内容について学生間で議論し、そこに先生が協力して企画を立ち上げ、そして運営する。私はオープンキャンパスの企画・運営に主に携わった。オープンキャンパスは6月から9月までの長期間にわたって実施される企画委員にとって大変重要で大きなイベントである。私が経済学部企画委員会に参加したころ、経済学部企画委員会の状況は、ほとんどの4回生は就職活動のためオープンキャンパスの企画・運営な参加できない状況であった。必然的に私たち3回生の力量が試されるという状況となる。このような中で、当然、不安は日に日に募るばかりであった。オープンキャンパスの企画・運営についての知識を持っている上級生がいない中で、リーダーシップをとる難しさを学んだ。
 リーダーシップをとることの難しさを感じながら、まずは、オープンキャンパスの展示作品の日々行われる、制作活動や委員会の会議に積極的に参加した。積極的に参加することでわからないことや未体験のことが見えてきた。こうして、何もわからない状況でリーダーシップをとることの厳しさを実感できた。加えて、積極的に周りのメンバーと作業・ディスカッションすることで、リーダーシップに関する体験ができたと考えている。今では下級生への指示や助言を、不充分ながら以前よりも適切にできていると考える。同級生間で意見が錯綜する際にも、それらをうまくまとめて自分の意見を盛り込み、そして提案することが、私なりに上手くできるようになったと考えている。
 このように経済学部奨学金をいただいたことにより「リーダーシップを発揮する」ということ以外にも、自身にとっての収穫が大いにあった。以下、この点について述べることとする。
 これまで学校行事に積極的に参加したことがなかったため、先生や先輩、後輩と深い交流を持っていなかった。そのため学校のことや就職活動のことについて専門的な知識をほとんど持っていなかった。しかしながら、経済学部学生企画委員会に参加し、上級生・下級生との連携を深めるなか、様々な人と話すことができた。これまで知らなかったことをたくさん知ることができたのみならず、これからの生活の自信につなげることができた。リーダーシップ枠で応募していなければ、学生時代にこのような素晴らしい経験をすることができなかったと実感している。奨学金を得ることができたことによって、アルバイトの時間を削ることができ、学業や学内活動に参加することができ、非常に充実した生活をおくることができたことに感謝を申し上げたい。
 これからもこの気持ちを忘れず、また、本来であれば経験していなかったであろう経験を十分に活かし、奨学生に選んでいただいたということに感謝し、残りの大学生活をよりよいものしていこうと考えている。

経済学部 3年 新 大夢 さん

 本年度経済学部より給付された奨学金を基盤として、今年前半に実行し、自分自身の成長に資した事柄について、以下で述べたいと思う。
 その前に、奨学金を給付される以前の学業状況について、述べさせていただきたい。それまでわたしはアルバイトをしながら、自分で学費のほとんどを納付していた。こうした事情から公務員試験対策に必要な参考書など複数冊購入することが困難であった。そこで、わたしは一冊の問題集を書き込みもせず最後まで解いては、また初めに戻りという循環を繰り返していた。しかしながら、この方法では、すでに解いてしまった問題の答えを覚えていたりしたため、また問題のパターンの系列が変わらないため、学習効率はあまり上がらなかったように思われる。
 しかしながら、今回経済学部奨学金を給付されたことによって、こうした状況は一変した。すなわち「今まで満足に買えなかった参考書などを購入し、試験のレベルに合わせて学習を進めること」が可能になったのである。おかげさまで奨学生に選ばれたことによって、後期の学費のほとんどを、アルバイトに専念せずとも奨学金でまかなうことができたし、複数の参考書を購入し、よりレベルの高い学習ができた。
 過去のわたしは、「あまり勉強ができないので公務員なんて無理かもしれない」とあきらめ気味であった。しかし何冊も何冊も問題集を解いていくうちに、少しずつではあるが、問題の系統が頭の中でパターン化され、すんなり解ける問題も数多くなってきたのである。また、解ける問題が増えてくると徐々に心境が変化して来た。すなわち「問題がスラスラ解けたらすごく勉強って面白いぞ」と。アルバイトに費やしていた時間を公務員試験対策の勉強時間に充てることによって、以前には解けなかった問題も解けるようになったのである。
 こうした学習の成果は、9月末に実施された学内SPI模試において如実に現れた。すなわち、自費で昨年受けていた模試よりはるかに良い成績を収めることが出来たのである。実際、総得点数は上昇し、とりわけ苦手としていた「数的処理」・「判断推理」の得点が上昇したのである。ちなみに具体的には、言語分野では40点上昇し、非言語分野でも20点上昇した。
 要するに、なぜわたしがこのように変わることができたのかを探るならば、経済学部奨学金を給付されることによって、学習時間が確保できたこと、これにつきるといえる。この点に関して、経済学部に心より御礼申し上げる。
 実際、過去のわたしの学習状況と対照してみると、奨学生前と後では全く異なっている。奨学生前は、1日30分勉強するだけで精一杯であった。しかし、奨学生後は、学習時間を確保することができ、さらに複数の参考書を購入し解くことで勉強が面白いと感じることが出来るようにまでなったのである。この奨学金で学費などの経済面を助けられただけでなく、勉強に対する意欲や就職希望先視野の拡大など、たくさんの変化が私自身に生じたと思う。
 最後に、こうした時間的余裕を得られたおかげで、学部行事にも参加できるようになった。以前は学習時間を優先するあまり、オープンキャンパスの手伝いなどはあまりできなかったが、裏方に徹して仕事はできたと思っている。また、本年度12月に開催される経済学部企画委員会主催の「フリーマーケット」にも参加する予定である。多くの学生がこうした自発的な行事を回避しがちななか、わたしは奨学生として、ゼミナールにおいて率先して行事に参加することの有意義さを各中原ゼミの各学年を回って説いた。その結果、3回生のゼミだけでなく、2回生、4回生も参加してくれることになったのである。来年度は、こうした成果を踏まえて、本番の公務員試験(行政職、警察官)に臨みたいと思う。最後に繰り返しになるが、わたしにこうした形で学習する機会を与えてくださった、経済学部の先生方に心より御礼を申し上げたい。