阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2023年度「キャリアアップ」枠・4年生の活動成果を紹介します。

リーダーシップ

経済学部4年生 西本美由紀さん

 2023年度のリーダーシップ枠で奨学生に選んでいただきました、経済学部4年生の西本美由紀です。こちらの奨学金を給付していただけたことで昨年度よりアルバイトの時間を削減することができ、学内の活動に時間に費やすことができました。
 私は1年生の頃から経済学部学生企画委員会に所属しております。活動内容としては、オープンキャンパスでの経済学部ブースの運営、新入生に関するイベントの運営等の経済学部の魅力を伝えています。私は2年生と3年生では幹部として、特に3年生では副委員長を努めていました。今年度は3年生までの幹部での経験を活かして後輩のサポートする役割として活動しました。私が主に参加したのは、オープンキャンパスです。昨年度から引き続きオープンキャンパスに参加しました。2年生の時から幹部の仕事と並行して、高校生と保護者の方に向けてプレゼンテーションを行ってきました。これまで私が先輩から教わってきた発表する上での言葉遣い、動作、振る舞い、PowerPointの見易さ等を後輩に伝授しました。特に高校生からの見え方も勿論ですが、保護者の方からの見え方を重視して教えました。そうすることで、より質の高いプレゼンテーションをすることができたと思います。また、練習や発表した後は、プレゼンテーションが良くなるように逐一アドバイスをするように徹底していました。後輩の皆には、人前で話すことで自分に自信が付きますし、就職活動の際にも役に立つと私自身実感したので、今後も頑張っていただきたいです。その他にも新しく加わった1年生とも関わりが少ない中でしたが、コミュニケーションをとり交流を深めました。
 私はこの1年間、奨学金をいただけたことで時間を有効的に使うことができ、且つ焦らず余裕を持って大学生活を過ごすことができました。4月から社会人として、4年間所属した経済学部学生企画委員会で培った豊富な経験を含め、大学生活で成長、経験したことを活かしていきます。

キャリアアップ

経済学部4年生 永田名保恵さん

 この度、キャリアアップ枠公務員分野で学部奨学金を頂きました。経済学部経済学科4回生の永田名保恵です。学部奨学金を頂くことによって、アルバイトをする時間を減らして公務員試験の勉強に費やすことができました。
 私は公務員試験の勉強のため予備校に通い始めました。予備校に通うことに決めた理由として2つ挙げられます。
1つ目は初めて学ぶ科目が多いため、独学だとどの科目から勉強してよいかわからず、自分でスケジュールを立てて進めることが難しいと考えたからです。
2つ目は公務員試験自体の知識がなかったことです。予備校に通うことでより公務員の業種自分の調べだけでは知ることが出来ないことまで学ぶことが出来、授業を受けることで他の人と切磋琢磨しながら学習できる環境にあると考えました。
 予備校に通い始めてから勉強に対して意欲的に取り組むことが出来ました。特に法律科目の民法、憲法、行政法や経済原論など難しい科目が多くありましたがとても良い先生に出会うことが出来、学ぶことがすごく楽しく解けた時の達成感をとても感じられました。夏休みまでは一日5時間ほどの勉強時間でしたが、夏休みからは学校の図書館や予備校の自習室などで一日8時間以上は何も予定のない日は10時間以上は勉強の時間を作って励んでいました。
 試験を受ける年からは予備校の試験や個人面接やグループ討論など試験に向けた対策をしっかりと予備校で行うことが出来、余裕をもって試験に励むことが出来ました。志望先の試験が2次試験になる頃に民間の営業の仕事に挑戦してみたいという気持ちになり民間の営業職に就職しました。
 余裕を持って試験に挑むことが出来予備校に通える時間を作ることが出来たのは、全て経済学部奨学金を頂けたおかげであると実感しております。営業の仕事に就きますが、私が志望している公務員への夢は諦めておりません。これからも仕事をしながら法律の勉強には励み阪南大学経済学部奨学生として精進していきたいと考えております。

経済学部4年生 濱田康樹さん

 今回、キャリアアップ枠公務員分野で学部奨学金を頂きました、経済学部経済学科4年生の濵田康樹です。入学時点から新型コロナ禍のために制約が多い大学生活でしたが、高等学校までの生活の中心であった柔道の時間の確保もしながら、本学部での企業法学の学修、ゼミ合宿、部活動である法学研究会主将としての活動を確保するようにしてきました。この度、経済学部から支援していただいたことにより、これまでアルバイトに割かざるを得なかった時間を、公務員試験対策の学修や面接対策のための時間の充当することができました。
 諸事情により予備校に通わない選択をしながら、大学2,3年生のころから本格的に公務員試験に向けての勉強に取り組みました。公務員試験は出題範囲が広く、過去問だけでも膨大な量の過去問がありました。なかでも数的処理科目は問題数が多く、配点も高かったため、特に時間をかけて何度も繰り返し問題を解きました。しかし、高校生のころまで部活動をメインに取り組んできていた私は勉強の土台ができておらず、他の学生よりも多くの時間が必要でした。そのため、アルバイト先に一定期間休みをいただき、時間をかけて勉強に取り組みました。具体的な勉強内容は、週に5,6日講義がない日にも大学に通い、1日当たり8時間ほど学習支援室や図書館を利用して人目に付く環境で勉強をおこないました。この勉強方法により、分からない問題をそのまま翌日に持ち越さない、気が引き締まることで眠たくなりづらいなどの良い効果がありました。予備校に通っていないために生ずる学修上の問題が生じた場合には、ゼミの先生や法学研究会コーチの熊野雅恵先生に相談することで、修正することが出来ました。あとは自分自身がやるだけ、ということで邁進できたのだと思います。大学で勉強する代わりに家では趣味の音楽を聴いてリラックスすることで、モチベーションの維持にもつながっていたと思います。
他に面接対策にも力を入れました。はじめに自身の過去を振り返り、周りの人にも人柄や長所短所を聞いて1から自己分析を行いました。法学研究会での活動の中でも、コーチの熊野先生から、長時間にわたって何度もさまざまな観点からの面接のご指導もいただくことが出来ました。そのために面接対策も進んだと実感しています。振り返ると、この自己分析が面接の基礎となったため、しっかりと行っていてよかったなと感じます。また同時に、大学1年生の頃の法学検定試験スタンダードコース(法学部2・3年修了程度)に上位合格(エクセレント合格。合格者の上位10%以内)した経験も面接時の強みや自信となりました。計画的に勉学に取り組んでおいてよかったなと感じました。またゼミでの学修の際、何かわからない質問を先生からされた際に、先生がその内容を説明して下さり「その上で、あなたはどう考える?」と問いかけられることが何度かありましたが、公務員試験の本番でもそうした場面があり、落ち着いて対処することが出来ました。
このように試験勉強に注力することができたのも、今回経済学部学部奨学金をいただき学費や生活費に充てることができたからだと強く実感しています。奨学金によって得られた時間は、単なる試験対策に止まらず、大学生としての様々な活動や経験をもたらしてくれました。おかげさまで無事試験に合格し、内定をいただくことができました。感謝の気持ちを忘れることなく、4月からは公のために奉仕する者としての責任感持ちながら、日々の精進をしてまいります。

経済学部4年生 淡島駿介さん

 阪南大学経済学部4回生の淡島駿介と申します。この度は、経済学部奨学金に選んでいただき誠にありがとうございました。私は、一人暮らしをしており、そのための生活費や学費を日本学生支援機構の奨学金とアルバイト代でやりくりしています。学部奨学金を頂けたことで、アルバイトに充てる時間をかなり減らすことができ、公務員試験に向けての勉強や就職活動に時間を充てることができました。また、この1年間を振り返り、これまでの自分自身より一層成長することができ、社会人に向けて非常に有意義な時間となりました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。
 私は地方公務員を目指しており、本学の公務員試験対策講座基礎力養成コースや公務員試験対策講座市役所(教養型)を受講していました。4回生では受講することはできませんが、これまでのテキストや資料を何度も解きなおし、主に復習をしていました。特に得点源である数的処理を中心に勉強し、実際に受験した公務員試験でも点数を取ることができました。また、自然科学や人文科学など、中学校や高校で学んだことの復習をするため、何度もテキストを読み返し、知識を蓄えました。私は市役所を希望していたため、地元以外の自治体にも訪れ、その地域の特色や市民の方々の温かさなどを実際に体験しました。また、その地域の課題や現状、取り組んでいる政策など情報収集を行い、面接対策にも取り組みました。本番の試験では、高知市役所と今治市役所の筆記試験に合格することができ、これまでの勉強が報われたと感じました。
 私は公務員試験と並行して就職活動にも取り組んでいました。民間企業ではSPIやSCOA試験などが実施される企業がありますが、これは公務員試験でも自治体によって実施されています。公務員試験の勉強をしていたため、民間企業の筆記試験で落ちることはなく、面接の際に成績を褒めていただき、これまで勉強を継続してきてよかったと感じました。
 経済学部奨学金に選ばれたことで、大学4年間通算GPA3.85を修めた成果が評価されたことを実際に感じました。また、毎回の講義での予習復習を1回生の頃から継続して取り組み、毎年の目標であったGPA3.5以上を達成することができました。公務員試験と就職活動の両方を経験することができ、インターンシップやボランティア活動など様々な経験をすることができました。継続することを社会人になってからも忘れず、今以上に努力し、卒業生として誇れるようになりたいと考えております。