経済学部では、学部の「特色ある教育」を更に充実させるため、社会(人)・企業との接点を学生に提供する授業の一環として、2023年度の「営業活動実務」(経済学部非常勤講師 村田敏也先生ご担当)において村田先生の豊富な人脈を活用したゲスト講師による講義を実施しています。2023年12月11日(月)、内田圭様(通称うっちー)をお招きし、「きっと好きになる(自分を正しく知り、能力解放しよう)」というタイトルで授業をしていただきました。

以下、村田先生にその内容(要点のみ)をご報告いただきます。

内田 圭様について

 鹿児島県鹿児島市生まれ。大学を卒業後、スポーツクラブ勤務を経て、個別指導塾教室長・代表を務め、現在は合同会社Konnectの代表。インフルエンサーのイベント企画、企業や個人の広報、動画の企画・編集、SNSの戦略立案などをしている。

授業の内容

塾長時代の経験を踏まえて、自分を好きになろうという目的の元「1.脳を知る。2.考え方を知る。3.正しく自分を知る」という内容で授業をして頂きました。

まず、脳を知る

脳は何のためにあるのか? エビングハウスの忘却曲線というのがある。脳は、覚えるためにあるのではなく、忘れるためにある。つまり、いかに自分で行動や経験をすることが大事であることを説明してくださいました。

そして、考え方を知る

 行動したら失敗もする。失敗したら、そこで終えてしまう人が、いかに多いことか。努力はなかなか報われないものだけど、結果が出るまでが努力ということ。あと一歩進めば変わることもある。悩んで考えても何も変わらないので、今を生きるのがとても大切。だから、早くたくさん失敗はした方が良い。

最後に、正しく自分を知る

 ジョハリの窓という解放(自分も他人も知っている)、秘密(自分は知っているが、他人は知らない)、盲点(他人は知っているが、自分は知らない)、未知の窓(自分も他人も知らない)がある。未知の窓は宝箱かもしれない。もっと自分を知って、自分のことを好きになって欲しい。学生の皆さんとの質疑応答においても「強みも視点を変えれば弱みになる。弱みも視点を変えれば強みになる」という話もありました。

今回の授業で「〇〇〇が普通とか、周りのみんなとか比べるのは、もうやめにして、たくさん失敗をして、結果がでるまでとことんやってみないか?」というメッセージに学生の皆さんも頷いていたのがとても印象的でした。

授業後の学生アンケートからの紹介

  • 講義後に受講した学生からは、コメントや感想を頂き、内田圭先生にフィードバックしました。学生の皆さんの気づきの一部を紹介します。自分を好きになること、好きにさせてあげることの重要性がわかるような感想がいくつもありました。
  • 内田先生に出会えてよかったです。もっと早くに出会っていれば、気持ちの持ち方も変わって、楽しく過ごせたのではないかと泣きそうになりました。自分を否定してくる人も多くて、生きる目的を悩んだ時期、自分の嫌なところしか見えなくなった時期もありました。内田先生のように、否定せず肯定して聞いてもらえていたらと思うと、違う考え方を自分の中で持てたかもしれないと思いました。今回この講義は、一生の思い出となりました。もっと自分を好きになろうと思います。
  • 自分を少しでも好きになるというテーマの講義は、未来への希望を持たせてくれました。脳はよく誤解されている話や、結果がでるまでが努力で金鉱を掘り当てる一歩手間であきらめてしまう人が多い話なども興味深かったのです。印象に残ったのは「ポジティブ側に思考をずらす」と「失敗をすること」の2点です。「もし何か失敗をしても大丈夫。僕のほうが失敗しているから。失敗してしまったらDMしてください」という言葉を聞いて、私はひとりぼっちではないと思え、失敗をすることに対しての恐怖が和らぎました。
  • 内田先生の授業は、小学校、中学校、高校などでもされるべきだと思いました。私同様にいじめの経験を受けた人もいるでしょう。そんなときに、先生の授業を受けることができていたならば、涙し、心も晴れるのであろうと思います。先生とは出会うタイミングが遅くなってしまいましたが、今日出会うことができたおかげで、明るい明日が見えました。自信をもって「自分が好きだ」と言える日がくるように頑張りたく思います。
  • 内田圭様の当日の授業の内容は、国際コミュニケーション学部3年生の井田陽さんがリアルタイムでグラフィックレコーディングをしてくれました。

※写真提供・文責:
 村田 敏也(阪南大学 経済学部 非常勤講師)
※グラフィックレコーディング
 井田 陽(阪南大学 国際コミュニケーション学部 3年生)