阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2022年度「キャリアアップ」枠・3年生の活動成果を紹介します。

リーダーシップ

経済学部3年生 田村奈知佳さん

 今回、リーダ—シップ枠で学部奨学金を頂きました、経済学部経済学科3回生の田村奈知佳です。この一年間奨学金を頂くことでアルバイトの時間を削減する事ができ、経済学部学生企画委員会(HEP)の活動や就職活動に力を注ぐ事ができました。
私は、一人暮らしをしているため生活費や家賃は、アルバイトやインターンでお金を稼ぎ、やりくりしながら大学に通い、勉学だけでなく、経済学部の様々なイベントを企画し運営していました。寝る時間を削りアルバイトを掛け持ちしていましたが、学部奨学金を頂くことでアルバイトの時間を減らす事ができ、HEPの活動に事務局長として励むことができました。
 私は事務局長として、2022年度のHEPで2つの事に力を入れて取り組みました。1つ目は、新入生オリエンテーションをHEP主催で行い、1回生にコロナ禍でも縦と横の繋がりをつくってもらうことです。入学したばかりの新入生たちは友人もまだできていない状況です。そこで入門演習の時間を使い、新入生オリエンテーションを行いました。新入生オリエンテーションでは、自己紹介ゲームや先輩への質問コーナーを設けて、友人作りのお手伝いや、大学への不安を払拭し、ドッチビーやイントロクイズで体を動かしながら、友情を深める事ができる様なイベントを行いました。このイベントによりHEPに興味を持つ新入生が増え、例年よりも多くの新入生が入会し、HEPの認知度をさらに上げることができました。
 2つ目は、SNSを利用し、HEPを知ってもらうことです。
Instagramを主軸にTwitter、TikTokにHEPアカウントを設立し、高校生と阪南大学経済学部の1回生をターゲットに運用を開始しました。
投稿内容は、経済学部で行ったイベントの活動報告や、ゼミの紹介、大学生の鞄の中身紹介など、高校生が阪南大学に来たいと思ってくれる様なものを中心に、1回生の疑問解消になるトピックを中心としたものです。
フォロワーは、オープンキャンパスにくる高校生にフォローのお願いし、新入生オリエンテーションでは1回生にフォローしてもらうなどの方法で、フォロワーを徐々に増やしていきました。これにより、オープンキャンパスに来てくれている高校生に「経済学部に入ってHEPに所属したい」「インスタでHEPを見ました」などの言葉をもらい、1回生には「時間割の投稿で履修登録助けられた」「HEPに興味が湧いた」などの意見をいただく事ができ、認知度だけでなくHEPへの期待度も高める事ができました。
 このような活動に取り組む事ができたのは、全て経済学部奨学金を頂けたからです。 HEPを引退しましたが4回生として後輩たちの手伝いを行いつつ、就職活動やキャリアアップも今以上に精進していきたいと思います。

経済学部3年生 西田光伸さん

 今回、リーダーシップ枠で学部奨学金を頂きました、経済学部経済学科3回生の西田光伸です。このような形で支援して頂き、金銭面だけではなく、時間的にも余裕ができ、経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たすことができたと思います。特に経済学部学生企画委員会の委員長として活動した1年で、組織や経済学部の活性化をテーマに取り組んでまいりました。その中でも大きく2つの報告をさせていただきたいと思います。
 1つ目は、新入生に向けた歓迎会・オリエンテーションです。新入生にとって環境が大きくかわり、様々な不安を抱えてる中、より大学に馴染みやすくなるよう準備しました。そこで例年にはなかった歓迎会を事前に実施することで、よりオリエンテーションでの効果が発揮できたと思います。また、オリエンテーションでは、座学での交流だけではなく、スポーツを通しても交流を深めることができました。結果として私たちの委員会にも40人近くの新入生が加わり、横の繋がりだけではなく縦の繋がりもでき、委員会としても新体制なりに1年間のいいスタートがきれました。
 2つ目は、オープンキャンパスでの活動です。前年度までとの大きな違いは、開催数が5回に増えたことです。また、コロナウイルスの規制も前年度より下がっていたので来場者数も増加しました。そこで経験の場の意味でも後輩を中心に、例年より早くチームを立ち上げ対策をしました。学生相談チームでは、より高校生とフランクに話せる環境作りに力を入れ、非常に賑やかな盛り上がりをみせました。また、高校生により大学生活を知ってもらう為に、プレゼンチームは様々なバリエーションで発表をしました。呼び込み方や各チームとの連携にも力を入れた為、回数を増すごとに来場者数も増えていきました。
 その他にも、他の学部も巻き込むような委員会独自のイベントを開催し、より経済学部や阪南大学を盛り上げることができました。1つ1つの委員会活動に対して、教職員の方々や委員会メンバーに恵まれ、誠心誠意取り込むことができました。活動を通じて私自身、貴重な経験をさせていただき感謝しています。経済学部学生企画委員会がより経済学部を盛り上げ、また1つの居場所になるような組織であるよう、残りの大学生活も精進していきたいと思います。

キャリアアップ

経済学部3年生 淡島駿介さん

 阪南大学経済学部3回生の淡島駿介と申します。昨年度に引き続き、経済学部奨学生に選んでいただき誠にありがとうございました。経済面で支えていただき、アルバイトに充てる時間を減らすことにより、公務員試験の勉強やその他の活動に時間を充てることができました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。私がこの一年間で取り組んだ活動について、ご報告申し上げます。
1つ目は公務員試験の勉強に取り組みました。私は昨年度に本学の公務員試験対策講座基礎力養成コースを受講していました。今年度も引き続き公務員試験対策講座を受講し、これから受験する公務員試験の勉強に取り組みました。基礎力養成コースとは学べる範囲が違い、より難易度の高い問題や面接対策、論文対策などを学ぶことができます。最初はわかる問題が多く、自力で解くことができていましたが、徐々に難易度が上がりわからない問題が増えていきました。しかし、外部講師の方がとても分かりやすく解説してくださり、自分に合った解き方を教えていただきました。また、「この問題は出題頻度が高い」や「難易度が高いから捨ててもよい」などといったアドバイスも頂き、合格に向けて効率的に教えてくださいました。
2つ目はボランティア活動に参加しました。夏季休暇中に帰省し、地元の大学が取り組んでいる清掃ボランティアに大学に通っている友人からの誘いで参加させていただきました。主に周辺道路や歩道のごみ拾いを行い、地域住民の方々から感謝の言葉を頂きました。ボランティア活動は面接の際に活用できると思い参加しましたが、実際に参加して地域の方と関わることができ、とても良い経験になりました。
3つ目は就職活動です。私は公務員を目指していますが、公務員の姉や講師の方からのアドバイスで就職活動にも取り組んでいます。民間企業ではSPIという試験が実施される企業がありますが、これは公務員試験でも自治体によって実施されています。また、自己分析や実際に面接を経験できることなど、公務員試験を受ける前に就職活動をしておくことで、試験や面接に慣れることができたと感じました。
このように、頂いた奨学金は公務員試験の教材や授業料、活動の際の交通費などに充てさせていただきました。また、アルバイトを減らせたことでお金だけでなく時間にも余裕ができ、公務員試験の勉強にも時間を充てることができました。これから本格的に公務員試験が始まるので、自主学習やキャリアセンターでの面接対策など合格に向けて努力していきます。

経済学部3年生 鎌田健吾さん

 今年度、キャリアアップ枠国際分野で学部奨学金を頂きました、経済学部経済学科3年の鎌田健吾です。経済学部からこのような形で支援して頂いたことによって、アルバイトの時間を減らすことができ、勉学と部活動に時間を活用し、それぞれに打ち込むことができました。そんな中で私は主に2つのことについて力を入れました。
1つ目は、資格取得です。私は、将来不動産業界に就職したいと考えています。なぜなら、不動産業界は他の業界よりも人間力が評価され、成果自体大きくなる点に魅力を感じたからです。 しかし、実現するためには専門的な知識が必要です。その一つである宅地建物取引士の資格は必要不可欠になります。そのため、学外講座に通い資格取得に励みました。3月から10月まで約8ヶ月間勉強を継続しましたが、結果は思うようにいきませんでした。しかし、卒業するまであと1年間あるので予習と復習を怠らず頑張り、是が非でも合格したいです。
2つ目は、部活動です。私は準硬式野球部に所属しており、主将を務めていました。一昨年の秋季リーグ戦では7大学中最下位という挫折を味わいました。実は、部には監督がおらず練習試合の設定さえ部員が行っており、日頃から相手チームの情報も不足していました。私は現状打開のため、他大学へ練習試合を依頼しやすいSNSの仕組み作りや、自分達と相手チーム各々の弱点を知り、作戦面と各選手のレベルアップを工夫しました。その結果、リーグ戦1位通過、トーナメント戦3位という結果を残すことができました。この経験から私は、課題に対して原因を究明し、解決するため周到に準備することの大切さを学びました。そして、目標達成のために必要な分析力と実行力を身に着けることができました。
このように、勉学面と部活面で時間の確保をすることができたことは、経済学部奨学金を頂けたことで実現できたことだと実感しております。これからも経済学部奨学生として様々なことに取り組み、学生生活をより実りのあるものにしたいと考えています。ありがとうございました。

経済学部3年生 宮本流佳さん

 今回、キャリアアップ枠公務員分野で学部奨学金を頂きました。経済学部経済学科3年の宮本流佳です。経済学部からこのような形で支援して頂いたことによって、公務員試験の勉強に専念できてます。
 ゼミ活動では公務員プロジェクトゼミに所属しており、国家一般職、地方上級、市役所、警察官、消防士など公務員を目指している仲間がたくさんおり、情報交換など含め、切磋琢磨刺激しあえる環境が提供されています。また、私の所属しているゼミ活動では毎回の復習テストと予習テストがありとても勉強できる環境が揃っています。しかし、公務員試験は長期戦のため、毎週1回のゼミ活動だけでは、勉強に対して緊張感やモチベーションを保つことが困難で、公務員試験受験にあたってゼミの活動だけでは確実な合格を勝ち取れないと考え、アルバイトを休職し、環境の変化を求め、先生の推奨もあり学外の予備校に通うことにしました。
 私が「学外」の予備校を選択した理由としては、様々な大学からたくさんの学生が来ていることです。つまり、他大学の学生と交流することで色々な情報や勉強方法を知ることができ、また、同じ目標を持っている学生と一緒に勉強することでモチベーション維持にもつながり、勉強にも熱が入ると考えたからです。
 予備校に入ってからは毎日最低でも8時間以上は勉強の時間確保しました。特に数的処理という科目は公務員試験でも問題数が多く時間を割く必要がありました。配布された教科書を10周以上はこなし答えを覚えてしまうまでやりこみました。結果ゼミで取り扱う範囲以上の部分まで理解することができました。また予備校では、現役で公務員試験に合格した方達にアドバイスを受けたりできるので、そこでしか手に入らない情報などを聞けるので、より効率的に試験対策ができていいます。予備校に通うことができて本当に良かったです。
 このように勉強に専念でき、予備校代や生活費で負担がかかる部分を賄えるようになったのも全て経済学部学部奨学金を頂けたからだと実感しています。2月からは模試も始まります。すべての模試でA判定を取り、余裕を持って本番に挑めるように、阪南大学経済学部奨学生としての誇りを持って精進していきます。