2023.3.24

阪南大学経済学部奨学金(2022年度)奨学生レポート①:4年生、岡崎陽太さん、保田峻佑さん、檜垣慶さん、間下将斗さん

 阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2022年度「キャリアアップ」枠・4年生の活動成果を紹介します。

リーダーシップ

経済学部4年生 岡崎陽太さん

 私は、2回生から毎年経済学部奨学金を給付していただき、経済面において本当に支えとなりました。この奨学金のおかげでアルバイトの時間を削減することができました。そのことにより、勉学はもちろん、学内での様々な活動に充てる時間を増やすことができました。
 私は「経済学部学生企画委員会(以後HEP)」に入学当初から所属しております。この組織は阪南大学と阪南大学経済学部の活性化を目的に、大学主催のオープンキャンパスや新入生オリエンテーションなど企画から運営などを行っています。昨年度は委員長として活動し、今年度は委員長ではなく組織の一員として後ろから後輩達をサポートする活動をしました。
 今年度の幹部は私が委員長として活動していた時に一緒に活動しており、大きなトラブルがなく計画的に活動していたために、安心して私も様々な活動に参加することができました。私は、前委員長、上級生として企画への意見やコミュニケーションを取ることを目標として活動し、しっかりとできたと感じています。特に、後輩とのコミュニケーションに力を入れ、みんなが円滑に行動できるよう実際に学んだ経験を活かしました。例えば、オープンキャンパスの準備では次にどのような行動をするかを考えながら、後輩と一緒に活動しました。その際にしっかりとコミュニケーションを取ることができました。オープンキャンパス当日も朝早くから参加し、準備を手伝いながら、周囲の状況を把握したり、前委員長の経験を活かしたりして行動やコミュニケーションを取ることができました。
今年度も、しっかりとオープンキャンパスの事前準備やオープンキャンパス当日に参加することができました。また、新入生オリエンテーションや他の企画にも参加して、本当にHEPに入会して良かったと感じました。毎年、HEPは学生同士や教員の方たちと連携が取れていて良い方向へと向かっています。この活躍でもっとHEPの認知度を高めて欲しいです。
 新型コロナウイルスの影響により思うように活動できませんでしたが、たくさんの方と出会い、多くの貴重な経験をさせていただきました。本当に学生生活での1番の思い出はHEPでした。これからも様々なことに挑戦し、自己成長していきます。

経済学部4年生 保田峻佑さん

 2022年度のリーダーシップ枠で選んでいただきました経済学部4回生の保田峻佑です。この奨学金をいただいたおかげで、アルバイトの時間を減らすことができ、学内の様々な活動に力を注ぐことが出来ました。特に、経済学部学生企画委員会(以後HEPと略す)での活動とその関連の活動に尽力しました。HEPとは経済学部生が主体となって新入生オリエンテーションのお手伝いやオープンキャンパスの企画運営をして、経済学部を盛り上げてより良い学部にしていくための組織です。昨年度は事務局長として様々な活動をしておりましたが、今年度は主にプレゼンテーションに関することを注力して、2つの役割を果たしました。
 まず1つ目はオープンキャンパスにおけるプレゼン班の指導です。オープンキャンパスでは毎年、模擬講義や経済学部生の1日紹介といったようなパワーポイント作成とプレゼンテーションを学生が行っています。私はそのプレゼン班に1回生の頃から所属しており、様々な方から指導していただき、パワーポイントとプレゼンテーションのスキルを高めました。そして4回生となった今年度は私がプレゼン班のメンバーのレベルアップに貢献しました。具体的にはオープンキャンパスで各々が発表するパワーポイント資料の作成の手伝いやアドバイス、構成の段階でのアドバイスなども行いました。また、プレゼンテーションの練習では、話し方や立ち振る舞いなどの細かな点の指摘などの指導も行いました。また、卒業生による講習会の提案したりなど、自分ができる最大限の取り組みを行ってきました。それにより、プレゼン班のプレゼンテーションのレベルは過去1番になったと言っても過言ではないレベルにまで皆成長してくれたと感じています。
 2つ目は、講習会の実施です。2022年の12月にプレゼンテーションの講習会を実施しました。この講習会ではレベルが上がってきているプレゼン班だからこそ上手く活用していけるようなレベルの話を心理学を用いた話し方の講義をしました。また、学んだ事をすぐに実践できるようにワークショップも同時に実施して内容の濃い講習会になったと感じます。
この講習会を通じてプレゼン班の皆のレベルが上がったと感じ、来年度以降のプレゼン班の活動が楽しみです。
 上記のような活動以外にも、様々な事に参加させていただき、奨学金をいただけたおかげで、私自身時間を有効活用できて、とても成長できたと感じております。来年度からは社会人になりますが、今後もより一層成長できるように日々を過ごしていきたいと思います。

キャリアアップ

経済学部4年生 檜垣慶さん

 この度は、阪南大学経済学部奨学生の1人として選出していただき、誠にありがとうございました。この奨学金を受給したことで、金銭面での不安を解消してより勉学に集中することができ、より一層の成長を遂げることができたと確信しております。
 私の家庭環境は母と姉の3人家族であり、今年度まで私と姉の2人の学費を母1人で捻出するといった状況でした。そのため、少しでも母親の負担を減らそうと様々な工夫を重ねて何とか大学生活を過ごすことができましたが、資格取得などにかかる費用を捻出することが困難な状況にありました。そこで私は、今回頂いた奨学金の一部を学費に充て、残りを資格取得のために利用させていただきました。奨学金の一部を学費に充てたことで、母親に対して学生最後の親孝行ができたと思います。資格取得に関しては、内定先企業で必要な簿記3級とFP2級、ITパスポートのテキスト代と受験料に奨学金を充てさせていただきました。このうち、簿記3級については既に合格の結果を得ています。
 今回、奨学生として選出していただいたことで、4年間優秀な成績を修め続けた自身の努力が実際に目に見える形で評価されたということを改めて実感いたしました。大学4年間を振り返ると、率先して授業に取り組み、入学時の目標であった140単位以上の取得も達成できたからです。また、奨学金をいただいたことで、アルバイトに費やす時間を自分が興味を持ったコンテンツ・ツーリズムによる地域再生の調査など、大学以外でも新しいことに積極的に挑戦することができました。この経験は、私自身のさらなる成長につながったと確信しています。就職活動に関しても、今後のキャリアを鑑みた際により多くの経験を積むことが可能な大手企業に入社したいという思いの下、人一倍努力し、理想と現実のギャップに打ち砕かれそうになりつつも最終的には第一生命保険株式会社といった大手企業から内定をいただきました。
 今後の展望として、学生生活で得た経験をもとに、就職後の状況を想定し、常に新たな目標を見つけ出し、その実現に向けて今以上の努力をしたいと考えています。そして、阪南大学の卒業生として誇れるような人物になりたいと考えています。

経済学部4年生 間下将斗さん

 阪南大学経済学部4回生の間下将斗と申します。この度は、経済学部奨学生にえ選んでいただき、誠にありがとうございました。私は、兄がそうしていたということもあり、学費は自分で賄っていました。日本学生支援機構の奨学金と、アルバイト代を合わせて学費を納めていましたが、学部奨学金をいただいたことで、アルバイトの時間をかなり減らすことができ、公務員試験に向けての対策へ時間を当てることができました。また、この奨学金で、公務員試験へ向けたテキストを多く購入することができ、勉強により幅を持たせることができました。
 私は警察官を志しています。また、消防士の試験も併願しており、そのために勉強をしてまいりました。公務員試験は範囲がかなり広く、勉強が苦手な私は、公務員試験の中でも得点源となりやすい、数的処理を中心に勉強していました。YouTubeで問題の解説を聞きながら、ひたすら問題を解くという勉強法を実践して、初めは何もわからなかった問題も、すらすら解けるようになり、自分自身の成長を感じることができました。また、自然科学、社会科学、人文科学といった分野の勉強もしなければ合格は難しいと感じたので、そちらも繰り返し何度もテキストを読み込みました。
 警察官や消防士の試験では、体力試験がつきものですので、トレーニングジムにも通いました。勉強があまり得意でなかった私は、体力試験では満点に近い点数を取ろうと思い、週5回ほどジムに通いました。3ヶ月ほどのトレーニングと食事でみるみる体が変わり、辛いことを続ける大切さを学ぶことができました。
 そして本番の試験では、大阪府警察と大阪市消防局の筆記試験に合格し、これまで勉強してきた時間と労力が報われた瞬間だなと感じました。公務員試験を勉強する中で、継続的に勉強を続けること、根気よく続けることが一番大切だと思います。「継続は力なり」ということを、身に染みて感じました。憧れの職業についても、勉強やトレーニングを怠ることなく、これからも頑張っていきたいと思います。