2025年5月12日(月)、経済学部の授業「営業活動実務」にて、株式会社マテリアルデジタル取締役の川端康介氏をお招きし、「伝える力と選ばれる力の本質」というテーマでご講義いただきました。
本授業は、経済学部が掲げる「特色ある教育」を実現するため、社会・企業との接点を学生に提供する実践型プログラムの一環として実施されています。担当は経済学部非常勤講師の村田敏也先生で、村田先生の豊富な人脈を活かし、2025年度も多彩なゲスト講師による講義が展開されています。
以下、講義の要点について村田先生よりご報告いただきます
本授業は、経済学部が掲げる「特色ある教育」を実現するため、社会・企業との接点を学生に提供する実践型プログラムの一環として実施されています。担当は経済学部非常勤講師の村田敏也先生で、村田先生の豊富な人脈を活かし、2025年度も多彩なゲスト講師による講義が展開されています。
以下、講義の要点について村田先生よりご報告いただきます
■ 川端康介 氏について
株式会社マテリアルデジタル取締役。デジタルを起点としたビジネス、マーケティング、クリエイティブを通じてブランド戦略を支援。宣伝会議講師、HAL講師も務める。2024年に著書『顧客を見れば戦略はいらない。解像度を上げるボトムアップマーケティング』を出版。
■ 講義内容
今回の講義は、マーケティングやビジネスの本質に関する内容でしたが、とりわけ印象的だったのは「もし自分が商品だったら?」という問いを導く視点です。この問いかけにより、多くの学生が「選ばれる存在とは何か」を自分ごととして捉えることができたようです。
川端氏は、「知識や経験をインプットするだけでなく、それをもとに仮説を立てて検証するというアウトプットの量を増やすこと」が重要であると語りました。この「仮説→検証」のサイクルを自ら回す姿勢こそが、これからの人材に求められる力だと強調されました。
川端氏は、「知識や経験をインプットするだけでなく、それをもとに仮説を立てて検証するというアウトプットの量を増やすこと」が重要であると語りました。この「仮説→検証」のサイクルを自ら回す姿勢こそが、これからの人材に求められる力だと強調されました。
■ 目的・知識・知恵の関係性
「まっすぐ進む、右へ進む、左へ進む」などの選択肢があるとき、私たちはついどれかを選ぼうとします。しかし、川端氏は「本当の目的がすべてを叶えることであれば、“どれか”を選ぶのではなく、すべてを操作できる“ハンドル”の提案こそが最適ではないか」と語りました。
知識や知恵は単なる情報ではなく、本来の「目的」を実現するための道具であるという視点が印象的でした。
知識や知恵は単なる情報ではなく、本来の「目的」を実現するための道具であるという視点が印象的でした。
■ 「正解を探す」のではなく「正解をつくる」
講義の中で、「目的」「思考」「知識」の関係性についても言及がありました。
・目的:視座(ものの見方)の高さによって変わる
・知識:情報を自分なりに構造化する力
・思考:目的と知識の間で働き、知識を知恵に変えるもの
特に「思考」が仮説構築の力を育て、情報収集や構造化の習慣につながるという説明は、多くの学生にとって新鮮な気づきだったようです。
「正解を探すのではなく、自ら正解をつくる」という姿勢が、これからの意思決定において重要だというメッセージが強く伝わりました。
・目的:視座(ものの見方)の高さによって変わる
・知識:情報を自分なりに構造化する力
・思考:目的と知識の間で働き、知識を知恵に変えるもの
特に「思考」が仮説構築の力を育て、情報収集や構造化の習慣につながるという説明は、多くの学生にとって新鮮な気づきだったようです。
「正解を探すのではなく、自ら正解をつくる」という姿勢が、これからの意思決定において重要だというメッセージが強く伝わりました。
■ 選ばれるブランドとは何か
マーケティングにおける基本的なフレームワーク「3C(Customer・Competitor・Company)」をもとに、選ばれるためには「ニーズに対する価値提供」が前提であり、選ばれ続けるためには「信頼」が不可欠であるという視点が共有されました。
■ 学生の声より
講義後には、川端氏に質問・相談をする学生が列をなし、積極的な反応が見られました。アンケートからは以下のような感想が寄せられています。
「気づきを与える講義設計が印象的だった」
知識の詰め込みではなく、問いを通して自ら考えることを促す講義で、まるで哲学ゼミのようだったという声がありました。
「目的→思考→知識」の逆転した学びの構造
従来の「知識→応用」の順序ではなく、まず目的や思考を明確にしてから知識を獲得するという発想が新鮮だったという意見も。
「伝える力」よりも「選ばれる力」が重要
自分の魅力や価値を相手の視点で再定義し、届ける力が重要であるということに納得したという声が多く寄せられました。
「仮説思考と行動の反復が学びの鍵」
「仮説→実践→失敗→改善」のサイクルが、ビジネスだけでなく就職活動や人生にも通じるという実感を得た学生も多かったようです。
「人生に活かせるマーケティング」
単なる商品戦略にとどまらず、自分自身の価値をどう社会に届けるかという視点にまで話が及び、「生き方」や「キャリア設計」に応用できる実践的な内容だったという感想も印象的でした。
「気づきを与える講義設計が印象的だった」
知識の詰め込みではなく、問いを通して自ら考えることを促す講義で、まるで哲学ゼミのようだったという声がありました。
「目的→思考→知識」の逆転した学びの構造
従来の「知識→応用」の順序ではなく、まず目的や思考を明確にしてから知識を獲得するという発想が新鮮だったという意見も。
「伝える力」よりも「選ばれる力」が重要
自分の魅力や価値を相手の視点で再定義し、届ける力が重要であるということに納得したという声が多く寄せられました。
「仮説思考と行動の反復が学びの鍵」
「仮説→実践→失敗→改善」のサイクルが、ビジネスだけでなく就職活動や人生にも通じるという実感を得た学生も多かったようです。
「人生に活かせるマーケティング」
単なる商品戦略にとどまらず、自分自身の価値をどう社会に届けるかという視点にまで話が及び、「生き方」や「キャリア設計」に応用できる実践的な内容だったという感想も印象的でした。
■ リアルタイムのビジュアルレポートも公開!
講義直後には、株式会社ラブソルの野元萌乃佳様によるリアルタイムのビジュアルレポートが公開され、講義内容が視覚的にも記録されました。
■ 集合写真
左から:村田敏也先生、株式会社マテリアルデジタル 川端康介様、株式会社ラブソルの皆様(柴山由香様、野元萌乃佳様、池田実加様、中村千慧様)
※文責:村田 敏也(阪南大学 経済学部 非常勤講師)
※ビジュアルレポート 野元 萌乃佳(株式会社ラブソル)
※写真提供 池田 実加(株式会社ラブソル)
左から:村田敏也先生、株式会社マテリアルデジタル 川端康介様、株式会社ラブソルの皆様(柴山由香様、野元萌乃佳様、池田実加様、中村千慧様)
※文責:村田 敏也(阪南大学 経済学部 非常勤講師)
※ビジュアルレポート 野元 萌乃佳(株式会社ラブソル)
※写真提供 池田 実加(株式会社ラブソル)