2022.2.14

阪南大学経済学部奨学金(2021年度)奨学生レポート⑤「キャリアアップ」枠・公務分野奨学生本多和輝さん(4年生)、山本龍平さん(4年生)&国際分野奨学生土井瑞奈さん(4年生)

 阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2021年度「キャリアアップ」枠・公務分野奨学生本多和輝さん(4年生)、山本龍平さん(4年生)&国際分野奨学生土井瑞奈さん(4年生)の活動成果を紹介します。

経済学部4年生 本多和輝さん

 私は、自己推薦文、行動計画に記入した通り、「公務員になる」ことを目標とし、3年生の春から4年生の夏の終わりまで継続して試験勉強に取り組みました。そして、給付して頂いた奨学金は、公務員試験の専門学校で必要となった費用返済のために使用しました。しかし、公務員試験に合格することはできず、公務員となることはできませんでした。
 以前提出した行動計画の中には「和歌山県庁に就職したい」と記入ました。そして、記入通り、私は和歌山県庁の試験を受験しました。一次試験に向けても行動計画に記入した通りに教養科目は演習を繰り返し、専門科目の法律は知識のインプット及びアウトプットを繰り返しました。その結果、試験当日には約1年半の間に培った実力を発揮することができました。そして、第一の目標としていた1次試験を突破することができました。また、論文試験においても、4年生に進級した時期から試験日までの約半年間、自治体から公表されている過去の論題を用いて定期的に論述の練習を行いうことで制限時間内に論題に対して適切な回答を書き出せるように努めました。こちらも1次試験同様、県庁の定めた合格基準を上回ることができました。
 面接試験に対しても行動計画に記入したように自分の長所、自分がこれまでに取り組んできた活動を整理するなど、一般的な面接対策を行いました。加えて、県の現状に対する課題、自治体が実施している政策等の情報収集を行い、面接で問われる質問を予想したうえでキャリアセンター、資格講座カウンターを利用して、繰り返し練習を行いました。しかし、十分な練習をこなしたにもかかわらず、本番で思うような回答ができませんでした。
 以上のことから、筆記試験、論文試験は自分がこれまでに培った力を発揮し、それに見合った結果を出すことができた一方、面接試験では周囲の受験者よりも劣る結果となりました。そして、おそらく面接試験で成績を伸ばせなかったことが原因となり、私は公務員になれなかったと分析しています。
 私は公務員試験の再受験は現時点では検討していません。また、民間企業からも内定を頂くことができたので、そこで働かせてもらうつもりです。そのため、奨学金を給付して頂き、受験のための十分な環境を整えていたにもかかわらず、期待に応えることができなかったこと、誠に申し訳なく感じております。しかし、公務員受験対策、特に筆記試験対策に取り組み、1次試験を突破できた経験から、「一見、自分には達成不可能に思える目標でも、地道に努力することで達成できる」ということを学べました。この学びを生かし、これから先、仕事に取り組む際もはじめは上手く行かなくとも地道に努力し、ゆくゆくは大きな成果を出せる人間になれるよう、これからも努力していきます。

経済学部4年生 山本龍平さん

 経済学部4回生の山本龍平と申します。私は昨年度に引き続き、今年度も経済学部奨学金を給付していただき、経済的な面で支えていただきました。その結果、大学での活動や就職に向けた勉学に専念する時間を確保することができました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。ついては、私がこの一年間で取り組んだ活動について、ご報告申し上げます。
 私は2回生の頃から公務員試験に向けた勉強に取り組んでおり、4回生として迎えた今年度は採用試験がありました。資格講座の職員の方にも試験の直前まで試験対策をしていただき、その結果、無事に合格することができました。
 試験を受けてから結果が出るまで不安な気持ちが大きかったので、合格通知を見た時は非常に嬉しかったです。公務員試験に向けた勉強は期間も非常に長かったので達成感も大きく、やり切れたことは自信になりました。
 私の就職試験に向けて、様々な形でサポートしていただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。就職した後もこの時の気持ちを忘れず、精進したいと思います。
 他には、商店街で小学生を対象とした射的大会を行いました。この活動は定藤先生のゼミが主催で行っていた活動に私が所属している中原ゼミもサポートという形で携わらせていただきました。
 当日はたくさんの小学生が射的会場まで遊びにきてくれました。予想していた人数より遥かに多かったので難しいこともありましたが、ゼミ長を中心として全員で協力して、無事に射的大会を終えることができました。遊びに来てくれた子供たちも大変喜んでくれたので良いイベントにすることができたのではないかと思います。
 普段、生活している中でなかなか関わることのない年代の子供たちと関わることができ、非常に貴重な経験をすることができました。
 この4年間で阪南大学経済学部の学生としてたくさんのことを学ぶことが出来ました。
特に中原ゼミで行った授業や様々な活動はそれまで経験したことのないことばかりだったのでとても勉強になり、印象に残っています。3回生の時に行った「商店街活性化計画」では自分達で企画し、実行することができたので自信になりました。担当教員の中原先生や同期のゼミ生にはお世話になり、とても感謝しています。
 卒業後も阪南大学で学んだことを活かして、精一杯努力していきたいと思います。

経済学部4年生 土井瑞奈さん

 この度は経済学部奨学生に選んでいただき、誠にありがとうございました。新型コロナウイルスの影響により、家庭状況が厳しく、学費を賄うことが難しい状況でした。奨学金をいただき、安心して学生生活を送ることができました。経済学部奨学生に選んでいただいた教職員の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。温かいご支援をいただき、アルバイトの時間を減らし、この1年様々な活動をすることができました。
 まず1つ目は、語学の勉強に時間を費やすことができました。昨年に引き続き、スタディサプリを利用してTOEICの試験対策に時間を費やしました。毎日1つ長文問題に取り組むことで、読解力や語彙力が身につき、苦手だった長文問題が得意になりました。2022年1月30日にTOEICを受ける予定なので、この1年の勉強の成果を発揮できるよう、試験に挑みたいと思います。
 2つ目は、資格の勉強に専念することができました。宅地建物取引士の資格取得に向け、勉強に力を入れました。昨年は2点足りず、落ちてしまったため、今年はさらに力を入れて取り組みました。大学で開講されている資格講座を受講し、1日3時間の授業を週に2回受け、毎日少しずつ過去問に取り組むことで、苦手だった分野である法令上の制限の正答率を上げることができました。試験日が12月19日だったので、まだ結果はわかりませんが、昨年よりもスラスラと問題を解くことができました。
 3つ目は、経済学部学生企画委員会の活動に力を入れることができました。昨年参加できなかったオープンキャンパスに参加しました。私は、カフェ班に所属し、高校生や保護者の方に、阪南大学や経済学部の魅力を学生目線で伝えることに注力しました。オープンキャンパスに参加し、下級生とも関わることができ、とても良い機会となりました。
 このように、ご支援いただいた奨学金は、大学の授業料や教材費、資格取得のための教材費や受験料に充てさせていただきました。3年間ご支援いただき、ありがとうございました。大学卒業後、社会に貢献できるよう精進してまいります。