阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2021年度「リーダーシップ」枠奨学生である西田光伸さん(2年生)、池田奈美さん(2年生)の活動成果を紹介します。

経済学部2年生 西田光伸さん

 2021年度リーダーシップ枠で経済学部奨学生に選んでいただきました、経済学部経済学科2回生の西田光伸です。この奨学金をいただいたことでアルバイトの数も減らすことができ、学内外の様々な活動に力を注ぐことができました。特に、経済学部学生企画委員会(以後HEP)に尽力しました。HEPは、学生が主体となり経済学部を盛り上げる組織です。昨年は、副委員長として既存のイベントはさらに活性化させたり、新たな取り組みをしたりしました。そして、HEPだけではなく経済学部をよりよくするために3つのことに力を入れました。
 1つ目は、HEP新メンバーの勧誘です。年度当初は、HEPのメンバーの大半は4回生でした。主体となる学年は3回生であったのに人数が少なく、新メンバー勧誘は非常に大切でした。またコロナ禍で様々なことが新しくなっている中、再スタートをきるためにも、より力を入れました。先生方や大学にも協力していただき、積極的に周知する機会を増やしました。結果、新しい1回生が30人近く、また2回生からも新しいメンバーを迎えることができました。新しいメンバーのおかげでより運営を活性化することができています。
 2つ目は、広報です。HEPに新しくSNS班というものを立ち上げました。主にInstagramを利用しています。目的としては、内部のものと外部のものにわけられます。内部に関しては、経済学部の生徒に向けて経済学部が楽しいと感じてもらえるような投稿や、イベントの告知などを行っています。外部に向けては、高校生が阪南大学経済学部に興味を持ってもらえるような、またオープンキャンパスに行きたくなるような発信をしています。立ち上げから2ヶ月でフォロワーは100人を超えました。また、リール機能などを活かし、1.8万人の方に見ていただくことができた投稿もあります。引き続き、より多くの経済学部の情報を発信していきたいと思います。
 3つ目は、夏のオープンキャンパスです。コロナ禍で1年間ブランクがあり、また人数制限やコロナ対策などで非常にやりごたえあるものでした。伝統通り行う部分はしっかり引き継ぎ、そこに新しい要素を入れることを意識しました。具体的には、学生カフェという気軽に大学生とお話ができるスペースでは、全分野のゼミに関するマニュアルを作成し、より高校生や保護者の方々に親しみやすい情報提供をする取り組みを行いました。また、学生によるプレゼンでは、プレゼン本数を増やす取り組みをしました。その結果、1回生は見違える程プレゼンが上手になり、来年度に向けて更にいいものが作れるのではないかと思います。その他の努力も含め、結果として、過去一番と胸を張れるようなオープンキャンパスができたと思います。
 上記以外にも様々な取り組みをすることができ、私個人としても成長させていただきました。現在は、委員長を務めているので、引き続きHEPとして経済学部を盛り上げていきたいと思います。

経済学部2年生 池田奈美さん

 学部奨学金を受けて私は、この奨学金を受けてない1回生の頃と比べて時間を有意義に使えるようになりました。1回生の時と比べ、2回生に上がり経済学部の学生企画委員会での役割が大きくなりました。それに伴い責任も大きくなり仕事の量も増えていきました。この状況下で今回頂いた学部奨学金がなければ、私は学生企画委員会の仕事をこんなにも打ち込んで頑張れていませんでした。
 経済学部の学生企画委員会で主に今年行ったことは、オープンキャンパスの事前準備と当日の活動です。事前準備は前年度と同様に、各教室・廊下の装飾品作りや、私がメインに担当している学生カフェブースのマニュアル作りをしました。完成度は装飾品が思っていた数倍華やかに作ることができ、満足のいくものになりました。しかし個人的に一番力を入れたことはカフェブースのマニュアルです。オープンキャンパスをスタッフ側として初めて行っていた去年とは違い、今年は逆に1回生を引っ張っていかないといけない学年になり、みんながリラックスして楽しく仕事をするためにはどうしたらよいか、また来場者の方々にはどうすれば満足して帰っていただけるかを考えました。
 学生カフェブースは、来場者の学生さんや保護者の方からの質問・相談を、阪南大学経済学部の学生が学生目線でお答えするスペースとなっています。その中で特に多い質問が、「経済学部で何が学べるのか」と「経済学部の魅力とは何か」です。これは普段本校の学生として生活していても、改めて聞かれるとほとんどの人がスムーズに答えられないと思います。オープンキャンパスのスタッフがそれでは困るので、基本の受け答えができるようにマニュアルを作成しました。マニュアルを作るうえで意識したことは、文章を短く簡潔にわかりやすくすることです。長々と書いてもスタッフ側も、それを聞く来場者の方も理解しにくいだろうし、文章を丸々覚えないといけないと思い込み緊張し、上手く伝えられないスタッフが出ないようにと考えて作りました。
 私が今までのオープンキャンパスになかったマニュアル作りにここまで専念できたのは、学部奨学金を受けてアルバイトの時間を減らすことが出来たからです。アルバイトをしていた時間を使い委員会の仕事をし、学部のためにも新しく阪南大学に入るかもしれない学生さんたちのためにも、そして自分の経験のためにもなった、とても良い1年を過ごしました。