阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2021年度「キャリアアップ」枠・公務分野奨学生淡島駿介さん(2年生)&国際分野奨学生川久保陽登さん(2年生)、鎌田健吾さん(2年生)の活動成果を紹介します。

経済学部2年生 淡島駿介さん

 阪南大学経済学部2回生の淡島駿介と申します。この度、経済学部奨学生に選んでいただき誠にありがとうございました。私は、姉も大学に通っていることもあり、学費は自分のアルバイト代でやりくりしなければいけないので、以前は掛け持ちをして、長時間アルバイトに時間を費やしてきました。しかし、奨学金をいただいたことで、アルバイトの時間を減らすことができ、公務員試験の勉強にあてることができました。
 私は将来、地方公務員を目指しています。本学では公務員対策講座基礎力養成コースを1、2年生の後期から受講することができます。私はその講座を受講して、これから受ける公務員試験の勉強に取り組んでいます。基礎講座では公務員試験で得点源になりやすい数的処理、文章理解、社会科学を主に学んでいます。特に数的処理は問題数も多く、難易度が高い一番重要な科目だと聞いていたので、講座がない日でも問題を解き、わからない問題は公務員の姉や友人に聞いたりして、模試に向けて勉強しています。今までは自分ひとりで勉強していたので、あまり集中力が持ちませんでしたが、この講座では同じ目標を持った人たちと勉強をするのでモチベーションもあがり、集中して勉強に取り組むことができました。また、わからない問題があれば質問することができ、理解するまでわかりやすく教えてもらえる環境があったのでこの講座を受けてよかったなと感じています。
 私は今年度の目標の一つに、「大学で受けている講義すべての科目でA評価以上をとる」という目標を決めていました。一つ一つの講義を真面目に受け、予習復習に取り組み、前期ではほぼすべてS評価を取得することができました。後期の成績はまだ出ていませんが、公務員試験対策・人文科学b、数的処理b、ビジネスデータ分析特講2の3科目は公務員試験の対策となる講義であったので、他の科目以上に復習に取り組み、最終テストでは3科目とも9割以上正解することができました。
 公務員試験は出題科目や範囲がとても広いので、継続的に勉強することが重要だと思います。今年度では基礎力を養ったので、来年度からは本格的に学習すべく、本学の公務員講座や予備校に通うことを考えています。本番の試験まで継続的に勉強できるよう、同じ目標を持った人たちとともに勉強できる環境で切磋琢磨していきたいです。また、今年の2月に公務員模試を受けるので、今の自分の実力を試してこれからの勉強にいかしていきたいです。

経済学部2年生 川久保陽登さん

 私は、この一年間奨学金をいただくことでアルバイトを大幅に減らし、様々な活動に取り組むことが可能になりました。まず、一つ目は、英会話の塾での勉学になります。英会話のレッスンや、TOEIC対策の授業を受けつつ自宅での学習を頑張りました。具体的な行動としては大きく2種類あります。まず、文章の音読です。講師の方からリスニングでは単語を知っていることとその単語をリスニングのスピードで話せることが大切であると伝えられました。そのため、レッスンで使用した教材の中の文章の音読を継続しました。次に、定番である単語やよく出る質問文の暗記になります。TOEICでは得点アップを図るために、質問文から文の内容を推測するスキルが必要となります。そのため、それらを習得するための努力をしました。
 また、当初予定していなかった新しい活動に手を伸ばすことが可能となりました。三木先生が授業で紹介していただいた方が所属しているタイガーモブという会社のシステムを利用しインドネシア発のVtuberの事務所にインターンシップとして参加することができました。私自身の理想として、自分の好きなことをより多くの人に楽しんでもらえるために、イベントや商品の企画、より幅広い層に認知していただくための営業を軸に仕事をしたいというものがあります。しかしながら、そのためには経験が必要とされている企業様が多いことを知りました。そのため、そのような経験ができる場所に自ら足を運ぶことができました。そこでは、市場調査の方法、どうすれば人の目を引くのかなどを学ぶことができました。また、海外の人とコミュニケーションをとる機会もできたため大きな刺激を受けることができました。これらは、今後の自分の将来に役立つ経験ができたと確信いたします。
 最後に、実際にイベントを起こすことができました。自ら企画書を作り、ゼミの仲間とともに現在大学生が欲しているものを考え、議論した結果学内でのイベントやコミュニケーションをとる場が必要であると考えました。そのうえで、ゼミの仲間に加え、SAの学生とともにe-スポーツ大会を実施することが可能となりました。ここでは、実際にイベントを企画・運営していくうえで、この仕事にある苦労だけでなく面白さや参加者が笑顔になっている姿を見ることで達成感と喜びを得ることができました。
 このようにして、非常に濃い一年間を過ごすとともに、たくさんの経験を積むことができましたが、現状で満足せず、さらに向上することができるよう、より一層精進していきたいと思います。

経済学部2年生 鎌田健吾さん

 今回、キャリアアップ枠国際分野で学部奨学金を頂きました、経済学部経済学科2年の鎌田健吾です。経済学部からこのような形で支援して頂いたことによって、アルバイトの時間を減らすことができ、勉学と学内の活動に時間を活用し、それぞれに打ち込むことができました。今年は、新型コロナウィルスの影響で対面授業も少なく例年に比べてコミュニケーションをはかることは難しかったです。また、学内の活動においても制約されることが多く、柔軟な対応を求められることが多い1年間でした。
 しかし、オンライン授業になったことで自分の時間が増え、勉強時間を確保することができました。そんな中で私は主に2つのことについて取り組みました。
 1つ目は、資格取得です。私は、将来金融の知識を有しながら英語を使って仕事が出来る人材になりたいと考えています。達成するために、金融に関する資格取得やTOEICのスコアアップ、経験が必要不可欠であると思っています。そのため、金融の知識の基礎であるFP3級及び簿記3級を勉強し取得しました。将来就きたい職業に一歩でも近づくことが出来たと感じています。来年は、コロナ禍を利用して2級を取得しようと思います。
 2つ目は、EDS部主催である阪南大学模擬国連の活動です。これは、学生による国連のシミュレーションであり、世界が直面する様々な課題を深く理解することを目指す活動です。
また、日本語で行われる通常の模擬国連活動とは異なり、英語を使用言語として限定している活動です。例年は大学で議論し合うのですが、感染症拡大防止のためオンラインで開催されました。オンラインでのコミュニケーションは、非常に難しく不便でした。しかし、問題点を議論し限られた時間で意見をまとめたりすることができ、国際的な経験を積み重ねることが出来たと感じています。
 このように、資格の勉強をできたことや学内の活動に参加することができたことは、全て経済学部奨学金を頂けたからだと実感しています。
 これからも阪南大学経済学部奨学生として誇りを持って学校生活を過ごしていきたいと考えています。