本学経済学部では、公務員を志望する学生のために、公務員試験対策に特化したパッケージ(公務キャリアパッケージ)および選抜ゼミ(公務キャリアプロジェクトゼミ)が設けられています。
 今年度も同パッケージ・ゼミに所属する学生が各々の志望する職種の公務員試験に挑戦しました。
 以下では警察官採用選考に合格したゼミ生の体験記を掲載します。

岡本尚輝 警察官採用選考(広島県)合格

公務員を志望した理由

 私は、地元である広島県をより安全・安心にしていきたいと考え、広島県の警察官を志望しました。私は、小学3年生のときから剣道を習っており、その際に警察官の方と接する機会が多くありました。そして、剣道をされている警察官の方々から礼儀作法や責任感などを学び、警察官という職業に徐々に憧れを抱き、小学6年生のときには将来の夢が警察官になっていました。中学校・高校・大学と進むにつれ、警察官になるという夢が明確になっていき、最終的に、広島県で警察官になって、同県をより安心して住みやすい地域にしていきたいと考えるに至りました。

試験直前まで

 広島県の警察官になるためにはしっかりと勉強する必要があると考えていたところ、阪南大学経済学部には公務員試験対策を主な活動内容としている公務キャリアパッケージ・プロジェクトゼミがあるということを知り、本学経済学部に編入することにしました。同パッケージ・ゼミでは以前の大学では習わなかったことばかりで驚きました。たとえば、ゼミでは数的推理・判断推理・文章理解といった、大学の講義では扱わなさそうな科目の解き方を1つ1つ丁寧に教えてもらいました。また、公務員試験の中では歴史などの社会科目が特に苦手で不安でしたが、本学経済学部には「公務員試験対策・人文科学」という講義が設けられており、同講義で歴史の流れなどを学ぶことができたので克服することができました。なお、面接試験の対策として、一般企業への就職活動も同時並行で進めていたので、試験勉強に本格的に取り組み始めたのが警察官採用選考の1次試験が始まる2か月前からでしたが、本学のゼミ等で以前から勉強していたため充分に余裕がありました。

試験直前〜試験当日

 私は試験直前〜試験当日に特別なことはしませんでした。コロナ禍で部活動はできませんでしたが、アルバイトやランニング・トレーニングは継続し、試験対策は1日1時間半くらいの短期集中で行っていました。具体的に、筆記試験対策については、ゼミや講義で習ったことを復習したり、過去問を買って解いたりしていました。また、論文試験対策として、警察のホームページ等で過去に警察組織がどのような施策をおこなってきたかなどを閲覧したり、テレビやスマートフォンでニュースに目を通すようにしたりしていました。体力試験については日々のトレーニング等で自信がありましたが、面接試験対策については不安があったので大学のキャリアセンターで面接対策をしてもらいました。結果的に、どの試験にも万全な状態で臨むことができました。

将来取り組んでみたいこと

 昨年、私は交通事故で友人を失いました。その友人は同級生だったので、そのような若い命、あるいはすべての命を1人でも多く救いたいと強く思いました。そのため、将来は交通課を志望し、交通事故の減少に携わりたいと考えています。また、警察学校で色々なことを学び、剣道で習った礼儀作法や初心も忘れずに大切にしていきたいです。広島県民からも信頼される、私が憧れたような警察官を目指して精進していきます。

 上述にもある通り、岡本さんは公務キャリアパッケージ・公務キャリアプロジェクトゼミに入ることを望んで本学経済学部に編入してきた学生です。岡本さんのような、公務員になることを強く志望して本パッケージ・ゼミを選んだ学生が無事に合格したことは担当教員としても大変うれしく思います。

 今後も公務キャリアプロジェクトゼミでは公務員を志望する学生をサポートするためにさまざまな取り組みを試みていきたいと考えています。