2020.2.12

阪南大学経済学部奨学金(2019年度)奨学生レポート① 「キャリアアップ」枠・国際分野奨学生 土井瑞奈さん(2年生)&山崎拓馬さん(2年生)

 阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2019年度「キャリアアップ」枠・国際分野奨学生である土井瑞奈さん(2年生)、山崎拓馬さん(2年生)の活動成果を紹介します。

経済学部2年生 土井瑞奈さん

 このたびは経済学部奨学生に選んでいただき、誠にありがとうございました。私の家庭は、父の仕事の経営が不況のために低迷しているうえ、弟が地方の高校に通い寮生活のため、経済的にかなり厳しい状況にあり、自分で学費をまかなうためにアルバイトを3つ掛け持ちしていました。奨学金をいただくことで、アルバイトを減らすことができ、この1年間で様々な活動をすることが出来ました。
 まず1つ目は、語学勉強に力を入れることができました。今まではアルバイトで勉強をする時間がなく、試験費もかかるため、TOEIC試験を受けることができませんでした。奨学金をいただき、英語の勉強に時間を費やすことができ、TOEIC試験を毎月のように受けることができました。その結果、初めてTOEIC試験を受けたときと比べて点数を50点上げることができました。
 2つ目は、海外研修に行くことができました。4泊6日でシンガポールとバンコクに行き、マリーナベイサンズとセントーサ島の2つのIR(統合型リゾート)の見学やGrabという配車アプリを利用したタクシー移動を体験しました。現地の人ともコミュニケーションを取りましたが、言いたいことが正確に伝わらないことも多く、研修旅行を通して自分の語学力不足を実感し、改めて語学の大切さがわかりました。
 3つ目は、オープンキャンパスや新入生のオリエンテーションなど学内の経済学部学生企画委員会の活動にも参加することができました。委員会活動を通して、魅力のあるプレゼンテーションの伝え方、企画を計画し実行する難しさを学びました。次年度は3回生となり、委員会でも中心となるので、後輩を引っ張っていけるよう頑張りたいと思います。 
 このように、いただいた奨学金は大学の授業料や教材費、海外研修の費用、資格試験の費用に充てさせていただきました。将来の夢を叶えるため、次年度は学業を優先し、日商簿記2級やファイナンシャル・プランナーなどの資格取得やTOEIC600点を目指しさらに精進してまいります。また学んだ語学力を活かし、海外インターンシップにも挑戦したいと思います。学業だけでなく、経済学部学生企画委員会の活動もさらに良くなるよう、今まで以上に企画委員会の活動にも参加できるよう頑張りたいと思います。

経済学部2年生 山崎拓馬さん

 私は阪南大学経済学部奨学金を受給できたことによって、これまでアルバイトに充てていた時間を英語力向上と留学準備のために有効活用できました。
 6月には、近畿大学で開催されたJEMUN(Japan English Model United Nations)に初めて参加しました。何人かネイティブスピーカーがおり、さらに参加しているほとんどの日本人が留学経験者という中では、話についていくために色々な方に助けてもらわなければなりませんでした。自分の英語能力の低さを痛感しつつも、なんとか3日間を乗りきれたのは良い経験でした。
 また、この経験を活かして自身が所属しているEDS部(English Debate Society)の活動にますます積極的に参加するようになりました。EDS部は11月に本学でHUMUN(Hannan University Model United Nations)を主催し、私はそこでルーム3(日本語と英語)のチェアを担当しました。ルーム3は発表の場では英語、皆で話し合う場では日本語を使用しました。チェアは、皆の前に立って話を進めていったり、話し合いに行き詰まっていたら助け舟を出したりする大切な役です。私はそれに抜擢されて3日間チェアを務めましたが、近畿大学英語模擬国連の時と違って皆を引っ張って行く立場となり、皆の状況やグループの進み具合を把握し、的確な指摘するのがどれだけ難しいのかを実感することができました。
 私はこのJEMUNとHUMUNでの経験を経てもっと勉強しないといけないと感じました。以前から留学を希望しておりましたが、そのためにはさらに英語力を向上する必要があると考え、できる限り勉強しました。授業が終わってからすぐに学習支援室に足を運び英語の先生にTOEICの勉強を教えていただき、またEnglish Spaceにも通ってネイティブの先生たちと会話するようにしました。さらに外国人と触れ合える環境を求め、ゲストハウスでのアルバイトを始めました。おかげで英語を喋るのに躊躇しなくなり、下手でも喋ろうという意識が高くなりました。こうして自分の時間を有意義に使って勉強できたのも、恵まれた環境といただいた奨学金のおかげです。
 こういった努力が実り、今年の4月4日にカナダへ留学に行けるようになりました。今回いただいた給付金はその費用にも充てたいと考えています。留学先では今まで以上に色々なことに挑戦してたくさんの経験を得るとともに、留学先で出逢う仲間とのコミュニケーションを通して色々な国の文化に触れていきたいです。そして将来、これまでの経験と身に付けた英語を活かして社会で活躍できる人材になりたいと思っています。