2019.2.19

阪南大学経済学部奨学金(2018年度)奨学生レポート⑥ 「リーダーシップ」枠奨学生 潟山菜月さん(3年生)&福居浩輔さん(3年生)

 阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、金融・公務・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2018年度「リーダーシップ」枠奨学生である潟山菜月さん(3年生)、福居浩輔さん(3年生)の活動成果を紹介します。

経済学部3年生 潟山菜月さん

 私はこの1年間、奨学金をいただいたことでアルバイトを辞め、様々なことに取り組むことができました。
 まず1つ目の取り組みとして、公務員試験に合格するために予備校に通い始めました。私は一回生の頃から公務員になりたいと考えており、そのための近道として予備校に通いたいと常々考えていました。3回生になり、奨学金をいただき、予備校に通うことができ、本当にありがたいと感じると同時に、予備校に通うだけで満足せず、結果を出せるよう全力を尽くさなければならないと改めて感じました。
 2つ目の取り組みとして、大阪府庁のインターンシップに2週間ほど参加しました。参加志望者数が多かったため、まさか私が参加できるとは思わず、本当に驚きました。最初の1週間は緊張することばかりでしたが、職場の方々はとても優しく、温かく迎えてくださり、最後の1週間は本当に楽しく仕事のお手伝いすることができました。実際に同じ職場で働かせてもらうことによって、公務員・社会人として大切にしなければならないことに改めて気づくことができました(例に挙げると、公務員は膨大な資料を扱う仕事なので、何においてもしっかりと確認すること、自分の仕事内容や扱う法律について説明できるよう理解しておくこと、常にどんな小さなことでも報連相を心がけ、お互いに情報供給を大切にすること等です)。また、このインターンシップを通し、私はより一層公務員になりたいという気持ちが強くなりました。本当に丁寧に接してくださった職場の皆さんには感謝しかありません。
 3つ目の取り組みとして、学外のアチーブメント株式会社のセミナーに参加しました。私は公務員になりたいという夢はありますが、職業に就くことはあくまでも1つの目標であり、最終的なゴールではありません。その職業に就くことによって、私はどのような信念を持って仕事をしたいか、私にとって最終的な目標は何かなど、自分の軸をしっかりと決めるためにセミナーに参加しました。セミナーの先生は的確にわかりやすく教えてくださり、話も面白くて非常に有意義でした。特に『自分が大切だと感じることには、本気で挑まなければならない』という言葉が心に残りました。
 4つ目の取り組みとして、経済学部学生企画委員会での活動に力を入れました。私たち3回生は幹部として委員会を支えられる最後になります。もちろん四回生になってもサポートしますが、就活などで作業等に参加できなくなってしまうので、積極的に参加しました。今年の委員会の方針として、上級生が一から十まで指示するのではなく、委員会に所属する1人1人が考え、各自が積極的に行動することを基本にするとのことだったので、なるべく1・2回生を中心に行動してもらえるよう心掛けました。方針通り、どの後輩も様々な意見を提案し、作業にも積極的に参加してくれたので、これまで以上に楽しく活発な委員会にすることができたのではないかと思います。
 上記以外にもたくさんの経験を得ましたが、現状で満足せず、さらに向上することができるよう、より一層精進していきたいと思います。 

経済学部3年生 福居浩輔さん【変化への挑戦で学んだこと】

 私は日本学生支援機構の第二種奨学金を受けておりますが、それに加えて、昨年度に引き続き経済学部奨学金を給付していただき、経済的な面で支えていただきました。この奨学金のおかげで計画的にアルバイトの時間を減らすことができ、勉学はもちろん、学内での様々な活動に充てる時間を増やすことができました。
 私は「経済学部学生企画委員会」に入学当初から所属しております。この組織は阪南大学と経済学部の活性化を目的とし、大学主催のオープンキャンパスや新入生オリエンテーリング、当会主催の学内フリーマーケットなどの企画・運営等を行っています。今年度は先代の委員長から推薦を受け、当会の委員長を務めさせていただきました。委員長を務めるにあたっては、自身の意見や価値観に偏らないよう、一人一人の目線に合わせて接することを心掛けました。また、上級生・卒業生が築いてくださった伝統を大切にしながらも当会が組織としてより発展し、大学に貢献できるようになることを目標にしました。そのためにも、従来と同じ活動だけを行ってマンネリ化させるのではなく、これまでの活動経験を通じて得て学んだことを活かして、効率の改善、新たな変化を組織に加えて組織の活性化に努めました。具体的には、初の大きな試みを2点行いました。
 1点目は、学内フリーマーケットにおける募金活動です。多くの方のご協力のもと開催している学内フリーマーケットでは、毎年売り上げの一部を被災地へ寄付しています。それに加え、今年度は、自然災害が多発していることから、被災地への募金活動も行いました。初めての試みではありましたが、多くの方から寄付をいただき、学内フリーマーケットの売上に加え、例年よりも多額の寄付金を送ることができました。
 2点目は、「ふれあいフェスタ」です。当会初の試みとして、経済学部1回生を対象としたこのイベントを企画させていただきました。このイベントは、1回生同士がふれあえる機会を作り、今後の学生生活に必要なリーダーシップや周囲との協調性、多様性の理解、旺盛なチャレンジ精神、主体的にグループに貢献する意思等を、楽しみながら育成することを目的とし企画しました。このイベントを通じて、ゼロからイベントを企画する苦労や考えを形にする難しさ、仲間と支え合いながらイベントを成功させる楽しさ等、沢山の得られたものがあり、非常に勉強になりました。このイベントは当会での活動の中で一番の想い出として強く残っています。
 約1年間、経済学部学生企画委員会の委員長という大役を務め続けることができたのは、卒業された上級生とともに活動した想い出や、辛い時にいつも側で支えてくれた下級生、当会を温かく支援していただいた教職員の皆様があってのことです。改めて非常に多くの支えがあって務めあげることができたと感じ、感謝しております。来年度からは委員長ではなく組織の一員となり、また4回生として組織の中で一番長く所属する立場になります。下級生たちが活動しやすい環境を整えることや自身の経験を伝えながら指導する、相談に乗る等、下級生のサポートに徹していきます。気持ちを切り替えて、ゼロからのスタートとして日々精進してまいります。