2015.12.24

国際コミュニケーション学部 FD講演会を実施しました

2015年11月17日3限目に50周年記念館にて
株式会社インターグループ専務取締役前田正久氏をお迎えし、講演会を実施いたしました。

テーマ:現代ビジネス社会における英語事情−「できません」では、もはやすまされない−

・なぜ、英語を学ばなければならないのか。
・英語ができれば仕事はある。
・英語ができなければどうなるの。
・「英語ができる」とはどんなレベルを言うのか。
・学生時代に学んでおくべき英語とは。

上記の内容を中心に学生時代にどのレベルまで語学力をつけるべきなのか、語学を学ぶためにどのような視野で勉強していくべきなのか、実際に社会で起きている現状や具体例を挙げて講演されており、多くの学生がとても熱心に聞き入っていました。
  • ① 英語で講演は始まりました

  • ② メモを取らない講義スタイルで熱心に聞く学生

  • ③ 約200名の学生が参加しました

学生からの感想

国際コミュニケーション学部2年生からのコメント

就職する際に、企業側が求める英語力と、学生が「出来る」英語力との間に大きな隔たりがあることを実感しました。語学系学部である国際コミュニケーション学部で学んだ学生として就職活動する段階で、現状のままのTOEICのスコアーや、英語力では到底通用しないことを痛感したとともに、後頭部をハンマーで殴られたような衝撃がありました。この講演を聴くまでは、TOEICのスコアーが全てではなく、他の部分、特に人物評価の比重を重くして見てもらえるだろうと甘い考えを持っていました。しかしながら、この2015年11月17日を境にして、TOEICを含め、学力を大前提にして私自身が見られるのだと、大きくベクトルが変わりました。今までの勉強は、「させられている」ものでしたが、積極的、能動的に自分のために学ぶというアクティブ性を持たねばならないことを意識させられました。カッコいい言い方をしたら、「今から、ここから」をモットーに、語学のみならず教養・専門・語学とどの分野も能動的に学ぶ自分自身を作り上げていきたいと思います。

国際コミュニケーション学部2年生からのコメント

私は、英語の学びから逃げ続けたこの1年8か月間でした。その原因には、自分自身の努力が足りないからの一点に尽きます。しかし、これから先の長い人生において、グローバル社会に対応するためには、「嫌!」という理由だけで現実逃避するわけにもいきません。まして、講演の最後には、人の仕事がロボットにとってかわられ始めているという現実も目の当たりにしました。私は、そもそも、勉強することにおいて自らが楽しむという発想が欠如していたように感じます。どのようなことであっても、簡単に出来るわけもありませんし、理解が進むわけでもありません。自ら問題意識を持ち、その問題を解決するために何を、どのようにすれば答えに到達するのかについて、考える作業が出来る人材にならねばならないことを、講演を通して改めて思った時間でした。何よりも「人つながる英語力」を体得するために、残りの学生生活の中で、積極的に学び続けたいと思います。

国際コミュニケーション学部2年生からのコメント

英語教職課程を履修している私にとって、今回の講演は視野を広げる機会になりました。学生時代に英語の資格を取得しておくことによって、それがあるから就職できるのではなく、それを使ってどのような仕事をするかを考える自分自身になる必要があることを、実感しました。特に、英語は話せても、話す中身も必要となります。日常会話で、国際情勢や日本の伝統文化について説明できなければ、「会話が出来るだけの人」で終わってしまいます。本当の意味で「語学力がある」とは、ビジネス社会で的確な話題提供を初めとして、きちんと自分自身の意見や分析を踏まえて発言が出来ることなのだと理解しました。グローバル化の時代、とは日常よく耳にする表現ですが、「出来る」から「使える」、そして「具体的に中身がある発言が出来る」ところまで到達しなければ、「英語力がある」とは見做されないという現実に愕然としました。学生レベルで考えられる到達点では、到底、社会では通用しないことを頭の片隅に置いて、残りの学生生活で語学を学び続けたいと思いました。何よりも、やがて4回生になったとき直面する就職活動で、他大学の学生と肩を並べられるまでの語学力をもって臨みたいと思います。

国際コミュニケーション学部2年生からのコメント

 今回、会議通訳や国際イベントの準備運営業務に携わっていらっしゃった、株式会社インターグループ専務取締役の前田正久さんから、現代ビジネス社会における英語事情を学びました。
 世界で話されている言語は、なんと7,000以上あると初めて知り、こんなに多いとは思っていなかったので驚きました。その中で母国語として最も話されている言語は中国語です。中国は人口が多い為、世界で5人に1人は中国語を話していることになります。成長力も考えると、将来的に中国語が重要になってくるかもしれないそうです。しかし最も多くの国で話されている言語はというと、やはり英語が1位です。およそ80ヵ国で話されている言語で、国際ビジネスでも主要となっています。
 昔は、英語が出来ても仕事が出来ないと駄目だと言われていました。しかし今はそれに加え、仕事が出来ても英語が出来ないと駄目という時代になってきているそうです。グローバル化が進み、ここ10年間で急激に外資が日本進出し、多くの日本企業が取り込まれています。その為、各国の支店長などが集まる会議では当たり前のように英語が公用語となります。通訳者をつけるという方法もありますが、現在通訳の方が不足している為、通訳者の都合に合わせて会議日程を決めるという有り得ない事態になっているそうです。また、通訳を通すと会議にかかる時間が長くなるので、その分効率も悪くなります。国内企業の海外進出や外資の日本での活動、双方に求められる人材の武器として「英語能力」が必要となるのです。
 実際に会社が求める英語力としては、TOEIC600、700、800が多いようです。それに対し大学卒業程度の平均はTOEIC450や500だそうです。企業が期待している値より低いことが分かります。しかし会社が要求するTOEICの点数は隠しているという企業が多いらしいです。何故なら、公開すると応募してくれなくなるからです。その為、就職しても約2年以内にTOEICの点数を会社が要求するところまで伸ばさなければなりません。通常業務もこなしながら、仕事後や休日に英語の勉強をしなければならないのです。それを知り、大学生で自由な時間がある今の内からしっかりと勉強しておくべきだと強く感じました。「出来ません」では、最早済まされないのです。
 英語を使わなくていい仕事も勿論ありますが、これからますますロボット化が進んでいくので、そんな仕事はロボットに取って代わられることになるでしょう。“英語が出来ると仕事の幅が広がる”程度に私は今まで考えていましたが、これからの社会を生き抜いていく為には、もう“英語は必須”であるということが分かり、重要さを再認識致しました。
 私は来春からイギリスへ半期留学する予定ですので、有意義な時間を過ごせるよう努力したいです。また、日本にいても、ロイター通信などの英語で書かれた世界のニュースを読んで英語の勉強をしながら、国際情勢や政治経済社会の時事内容も把握したいと思います。

国際コミュニケーション学部 2年生からのコメント

講演の初めに、国の数、世界の人口、そして世界の人口の数についての質問がなされ、私は三つ目の回答が思い浮かびませんでした。世界に言語がこれほどもあると思っていませんでした。その後、講演は英語の重要性について論じられ、必要不可欠な言語だということに気づきました。現在英語は就活の武器ではなく、コミュニケーションを取るための1つツールであると認識をしました。

国際コミュニケーション学部 2年生からのコメント

英語を学ぶことの大切さを学ぶことができました。一番印象に残っていることは、『日本人は英語はツールに過ぎないと言っているのにも関わらず、なぜ英語が喋れないのか。』という疑問点でした。確かにそうだと思いました。英語をツールとして使いこなせるように、しっかり学んでいこうと思います。

教授からのコメント

杉村准教授からのコメント

本学の国際コミュニケーション学部の学生は、実践的英語力の向上にむけて日々の学習に励んでいます。今回のご講演で、前田先生は国際ビジネスの現場で実際にどのような英語力が必要とされるのかを具体的に示して下さり、学生たちにとって非常に示唆に富むものでした。日々の英語学習はどうしても単調になりやすい傾向がありますが、今回の先生のご講演を拝聴することで、何を目標にすべきかが明確になり、今後の学習の指針となったことでしょう。学生の皆さんのこれからの頑張りを期待します。

Mark Sheehan 准教授からのコメント

Mr. Maeda gave an excellent presentation on the importance of English in Global Business. His talk included humor, statistics, and great details about how English can be used for business. The speech was very motivating to students in the Faculty of International Communication. Mr. Maeda explained the type of work that students can do in the future, and showed students job postings for positions that require English. Students who work hard to have good English skills can have many opportunities in the future. The presentation was interactive, and Mr. Maeda did well to get audience members to participate throughout. We were inspired by the presentation and left with one final, important comment: “Since English is a tool, why not make it shine?”