第12回 国際コミュニケーション学部スピーチコンテストを開催しました

賀川真理

 今年も例年通り、国際コミュニケーション学部ではスピーチコンテストを開催することができました。これもひとえに、本学部のスピーチコンテストに主役の学生の皆さんが例年通り参加してもらうにはどうしたらよいかと、権瞳学部長、シーハン先生、サミュエル先生、事務局の河野さんをはじめ、協力して下さった方々が知恵を絞ってくださったお蔭です。
 それというのも、昨年は新型コロナウイルスの影響で、50周年記念会館の4階記念ホールが使用できず、3階の会議室に関係者だけが集まっての実施となりました。そのため、例年1年生、2年生が出場者のスピーチを生で聴くことが出来ていたのですが、2020年度は多くの皆さんに、教室などからライブ配信で聞いて頂くことになりました。それでもスピーチコンテストを開催し、今年にバトンをつなぐことが出来ました。
 今年はまだコロナ禍が完全に治まったわけではありませんが、昨年度の出場者からの率直な意見を聞き、スピーチをする人はアクリル板の中に限ってマスクを外してよいこととし、会場に来られた皆さんには全員にマスク着用をお願いし、会話も極力しないように呼び掛け、座席も前後左右に座らないように指定するなど、安全対策にはできる限り気を付けて開催しました。
 今年のスピーチコンテスト日本語部門には、1年生から3年生までの7名が出場してくれました。1、2、3年生の順番にスピーチをしてもらいましたが、やはり学年が進むほどよりスピーチらしく、3年生は十分な練習をし、持ち時間である5分間をフルに使って自分の思いを会場の皆さんに伝えてくれたように思います。もちろんその陰で、どれほどの努力を重ねて壇上に立たれたのかが聞いている皆さんにも伝わってくるほど、その表情や言葉には余裕さえ感じられたように思います。
 審査委員長からの講評にもあったように、入賞した3人の出場者については甲乙つけがたく、誰が優勝してもおかしくないほどの接戦でした。そうした大激戦を制し、優勝したのは山本穂香さんで、第2位は川路龍弥さん、そして第3位は河原夕綺さんでした。コンテストに応募し、参加して下さったすべての皆さんの今後の活躍を期待するとともに、来年はさらに盛大なコンテストになるよう、皆さんの積極的な挑戦をお待ちしています。
  • 第12回スピーチコンテスト日本語部門入賞者の皆さん  

参加者からの感想

山本穂香

 私が今回スピーチコンテストに応募したきっかけは、友人の影響でした。昨年(2020年)度2回生の時に友人がスピーチコンテストに出場し、実際に目の前でスピーチを聞く機会がありました。その時、私は友人のスピーチに感銘を受けて、自分も大きなステージに立って影響力のあるスピーチがしたいと思い応募しました。
 私は今回、「日本が世界のリーダーになるために必要なこと—私は政治に参加する」をテーマに掲げました。実はゼミの中で行われたスピーチコンテストの予選会に参加し、スピーチを披露したのですが、私は上位に選ばれませんでした。しかし、スピーチコンテストで優勝するという目標を持ち、教授や友人からアドバイスを聞き、原稿を再校正して表現力を磨き上げました。
 その結果、スピーチコンテスト本番では努力の成果が表れて最優秀賞を受賞することができました。正直とても嬉しかったです。今まで1位などという賞を取ったことがなかったので自分に自信がつく経験になりました。

河原夕綺

 今回は二回目の出場でしたが、前回と比べてより成長することが出来たのではないかと感じました。前回は、人前で話すことに慣れていなかったこともあり、とても緊張しましたが、今回は、緊張に押しつぶされることなく、自分らしくスピーチをすることが出来たと感じました。
 最後に、スピーチコンテストの審査員の方々を始め、素晴らしい経験をさせてくださった賀川先生、観客の皆様、貴重なお時間の中、私のスピーチを聞いてくださり、ありがとうございました。