国際コミュニケーション学部では2020年9月7日(月)、遠隔授業をテーマとする今年度第1回学部FD・SD研修会を開催しました。本学部では、9月下旬から始まる後期において、安全な環境下で可能な限り対面形式の授業を多く実施できるよう調整を進めていますが、「密」となる懸念がある一部の授業は、学生の皆さんの健康を第一に考え、当面は遠隔授業となります。しかし遠隔という授業形態においても、学生と教員相互のコミュニケーションを円滑にし、より一層、学修上の成果を生み出す方策を学部教員が共に考えるため、今回のFD・SD研修会が企画されました。
 冒頭、賀川真理学部長による、前期遠隔授業における振り返りと後期の遠隔授業を運営する上でのスキルアップの必要性をふまえた開会挨拶がございました。その後、本学教育情報課課長の花光清氏による「阪南大学—遠隔授業の現状と理想」と題した講演がなされました。遠隔授業の実態が、学生・教員といった複合的な観点から、教材量や予習復習時間等の詳細なデータと共に示され、参加者間で現状理解を深め、また課題を共有することができました。
 講演後の質疑応答では、修学のための学生のパソコン環境の整備や、遠隔授業において教員と学生間の双方向性を高めるための手段、また今後想定されるハイブリッド型授業(対面+遠隔)の具体的な展開法などについて、複数の教員から活発な質疑応答や意見交換がなされました。
 後期になり対面授業を徐々に再開した後も、これまでの遠隔授業における貴重な経験を活かして、より教育上効果的な授業を展開できるよう学部教員一同努力する所存です。