平成30年(2018年)6月22日(金)~24日(日)
近畿大学東大阪キャンパス

日本英語模擬国連(JEMUN)とは

 JEMUNは日本で開催される最も革新的な模擬国連大会です。一般的な模擬国連とは違い、各国の大使としてだけでなく、ジャーナリスト(ビデオ・ポッドキャスト・マンガ・SNSなど)として参加することができ、さらには高校生と大学生が同時に参加して、国際問題の解決策についてLEGO (レゴRシリアスプレイR)を使用しながら討論するなど、さまざまな目的を持った参加者に向けて英語と向き合う経験を提供しています。またこのような機会を通じて、世界という社会の一員として、グローバルに考えられる人材を育成することを目指しています。

JEMUN2018の概要

 2018年度のJEMUNには海外大学からの大学生や高校生を含む、23カ国29大学から290名、12高校・各種学校から52名(うち海外6大学、4高校)の学生と36名の教員アドバイザーが参加。今年のテーマは、「HEALTHY NOT HUNGRY(飢餓撲滅と健康増進: 2030年までにあらゆる貧困と飢餓に終止符を打つこと)」で、このテーマに関連した議題について議論し、ゲストスピーカによる講演会が行われました。

JEMUN2018のテーマ

HEALTHY NOT HUNGRY
(飢餓撲滅と健康増進: 2030年までにあらゆる貧困と飢餓に終止符を打つこと)
1. 農業分野での性差の壁を克服
2. 子どもたちの栄養不良問題と健康促進
3. 東アフリカの諸問題
4. HIVとAIDS
5. 健康推進学校(LEGO ROOM)
6. 幼児と青少年の「非感染症疾患(NCD)」のリスクとその対処

阪南大学からの参加メンバー

Mark Sheehan教授( 国際コミュニケーション学部 JEMUN レゴ®シリアスプレイ®ファシリテータ )が引率。
国際コミュニケーション学部から16名(1回生2名、2回生2名、3回生6名、4回生6名)が参加。

JEMUN 2018 Movie Hannan Team ビデオ

カメラマン/動画編集者: 梅原 大輝 (国際コミュニケーション学部 4回生)

国際コミュニケーション学部
Mark Sheehan教授からの感想

 This year’s Hannan University Japan English Model United Nations team members took on many important roles. Those students with experience in MUN, became leaders and supported the younger team members. Newcomers to the team were delegates and journalists. The team spirit was strong and everyone supported each other during the months of preparation and through three very difficult days of English negotiations and content creation. I learned a lot from this team, and am sure our team grew in many new ways and learned many things about global issues and about themselves.

参加者からの感想

国際コミュニケーション学部 4回生

今回初めてCartoonistとして参加させていただきました。自分の画力の範囲内で与えられたお題に沿った作品を時間内に終わらせるのは予想していた以上に難しかったです。ただ絵を描くだけでは無く、自分が伝えなければならないものをしっかりと把握する必要がありました。担当するルームでの出来事を観察、認知し、それらをどういう風に作品に表現するか考察し、取り組む。この作業がなかなか余裕をもって行うことができず、一日一日、自分の課題が見つかりました。また、他のCartoonistの方々の作品は各々の個性や工夫が施されておりこんな表現の仕方もあるのかと感銘を受けました。そして他のジャーナリストの方々が真剣かつ黙々とタスクをこなす姿もまた印象的でした。この模擬国連の醍醐味は、お互い切磋琢磨して一つのものを三日間に渡って完成させたときの達成感だと言えます。
ゲストスピーカーやアドバイザー、スタッフなど、非常に多くの方々が携わって作り上げたこんな素敵なイベントに学生最後の年に参加できたことに感謝致します。ありがとうございました。

国際コミュニケーション学部 3回生

私は、今年初めてJEMUN(模擬国連)にウズベキスタン代表として参加し、「子供たちの栄養不良問題と健康促進について、どう思いますか?」という問題について3日間話し合いました。JEMUNに参加し、この模擬国連を通し国連の重要性を知ることができ、さらに多くの自分の意見とは違う意見や考えを持つ人々とコミュニケーションをとり、アイデアを出し合い、解決策を見出して行くという素晴らしい体験をすることができました。自分に出来ることは、何度も確認して議論内容を理解し、自分の国の情報や意見を発信し続けることだと考えました。先輩や先生のサポートのおかげで自分の出来ることをやり遂げられたことに心から感謝し、大学生活の今後に活かせる大切なものを沢山得られたJEMUNでした。ありがとうございました。

国際コミュニケーション学部 3回生

今回私は初めて模擬国連に参加しました。参加の理由は、入学前から阪南大学が模擬国連に参加していることを知っていて興味があったから、また、留学後の英語力を試したいと思たからです。昨年に阪南大学の模擬国連に参加したのである程度の流れは理解していましたが、とても緊張しました。グループ討論では、自分の情報量や英語力が足りなくて会話を理解すること、自分の意見を伝えることがとても難しかったです。しかし、他のdelegateが討論の内容を要約して何もわかっていなかった私に教えてくれて会話についていくことができました。英語漬けの3日間を通して、自分の英語力の低さや分からないことを質問すること、積極的に会話に参加することの大切さを学びました。何より、せっかく参加したのに何も発言できなかったことが悔しかったので、英語力を高めて来年リベンジしたいなと思います。

国際コミュニケーション学部 2回生

JEMUN was really fun and it gave me a lot of things. I could make friends from other universities and other countries. I think I could clearly understand which skills were improving and were missing in me. In addition, I could train both formal and casual form of English!! It was a great experience for me!!

国際コミュニケーション学部 1回生

First, I think that I had great experience and great opportunity to join JEMUN. The event helped raise my English to a very high position, and made me want to try anything that I have never thought about in my life. And the opportunity of JEMUN gave me a chance to make good relationships with people from other countries. So , I appreciate for Mark Sheehan and Hannan University for this opportunity. Thank you so much.

国際コミュニケーション学部 1回生

この度は模擬国連に参加させていただき、ありがとうございました。入学して間もない自分が何をすべきか悩んでいた時に、毎年模擬国連が開催されていることを知り、それに参加できたことは、英語をはじめ様々なことに対して意識を変える大きなきっかけとなりました。そういった意味で1回生から参加できたことは、私の大学生活においての大きな第一歩になったといえるでしょう。
実際に3日間の模擬国連に参加してみて感じたことや気づけたことは、自分の英語力のなさです。これは、3日間を通じて一番痛感したことで、本当に悔しかったです。英語で人と話すとき、なぜ聞き取れないのかといったリスニングに対する疑問や、自分はこれほどにもスピーキング力がなく語彙も少ないのかといったことなど、言い出したらきりがないくらい多くあります。これらは、実際に英語を使う現場に身を置かなければ気づけないことであり、自分の英語力を知る良い機会となりました。
ほかにも気づいたことがあります。それは、発信力やリーダーシップ力をもっている学生ほど影響力をもっていたことです。各個人が各国の代表として参加し協力してある問題の解決策を見出す模擬国連では、自分の国がどういった立場・状況にあり、どうしたいのかを他国の代表に伝えることが、非常に重要になります。今回の模擬国連でも、ディスカッション中により多くの意見を発言していた学生の方が、影響力がありました。さらにその中でも、ディスカッションをまとめてくれたリーダーシップのある学生は、特に影響力が高く、輝いて見えました。私には、発信力はおろか英語力すらままならない状態だったので、彼らに対して憧れの気持ちと、来年の模擬国連では彼らのようになるという目標ができました。
それともう一つ、これは上記の英語力や発信力に関連することです。それは、模擬国連本番とその前の期間も含め、正直言って準備不足でした。英語力に関しては、自分の勉強不足であり、発信力は調べたことの理解不足です。準備の時には先生や先輩方にたくさんの支援をしていただいたのに、いざ本番となると、ほとんどアウトプットできずに終わってしまいました。本当に申し訳ありません。これらは、次の機会までに克服しておきたい課題です。
最後に、マーク先生はじめ阪南メンバー、JEMUNの開催にあたり準備をしてくださった先生方、近畿大学とその学生の皆さん、そして阪南大学、多くの支援をありがとうございました。そしてJEMUNに参加した学生の皆さんには、今まで経験したことのない刺激をもらいました。今回の経験したことを、今後の大学生活や留学に向けての勉強に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
※ 後援:阪南大学後援会
※ 本研究はJSPS科研費 16K02866の助成を受けています。