渡辺ゼミでは、世界各地の文化を学ぶために、2019年から月に1回調理実習をすることにした。世界のエスニック料理を調べて、自分たちで食べることをしている。以下、学生のレポートを紹介したい。

第1回調理実習 トムヤムクン 国際観光学部 3年 後潟美月

◎はじめに

 私たちのゼミは11月から月に1回、調理実習を行うことになった。タイ料理班、ベンガル料理班、韓国料理班の3つのグループに分かれ、各自で作りたい料理を決める。そして材料リストを作成し、必要なものを調達に行くのである。
 2019年11月27日(水)に第1回調理実習を行った。今回はタイ料理だったので、トムヤムクンを作ることにした。トムヤムクン(Tom Yum Kung)とは、タイの代表的な料理であり、酸味の効いたスープである。また、世界三大スープの一つなのだ。名前の由来としては、「トム(煮る)、ヤム(混ぜる)、クン(海老)の3つの言葉」を組み合わせたからである1)。私たちは「DELISH KITCHEN」のレシピを参考に各自でアレンジし、トムヤムクンを作った2)。

◎材料(15人分)

・えび(冷凍・30尾)
・マッシュルーム(15個)
・トマト(4個)
・玉ねぎ(4個)
・しょうが(2かけ)
・にんにく(1個)
・水(2000ml)
・ココナッツミルク(300ml)
・鶏がらスープの素(大さじ3)
・レモン汁(大さじ8)
・コチュジャン(大さじ8)
・ナンプラー(お好み)
・糸唐辛子(お好み)

◎作り方

  1. マッシュルーム、しょうがを薄切りにする。玉ねぎは半分に切り、1cmのくし切りにする。トマトはヘタを取り、大きめの角切りにする。にんにくはつぶして細かいみじん切りにする。
  2. 鍋に水を入れて沸騰するまで火にかける。沸騰したら、切っておいたマッシュルーム、しょうが、玉ねぎ、トマト、にんにくとコチュジャンを入れて煮る。
  3. 煮立ったら鶏がらスープの素、レモン汁、えびを入れる。
  4. えびに火が通ったら、ココナッツミルクを入れる。
  5. お好みでナンプラー、糸唐辛子を入れて完成。

◎作ってみた感想

 分量通りに作ると、コチュジャンの味が強く、ただ辛いだけで深みのないスープになった。そこで、味見をしながら、鶏がらスープの素とレモン汁を加え、味の調節をした。トムヤムクンはコチュジャンの辛味、トマトとレモン汁の酸味がうまく調和されていて、美味しかった。さらに、ナンプラーを加えると、タイ料理特有の味が増し、より本格的な味になったと言っていた子もいた。タイ料理はクセが強い味のイメージだったが、日本人の口にも合う料理だと感じた。次はガパオライスやカオマンガイ、パッタイにも挑戦してみたい。また、タイ料理専門店に行き、本格的なタイ料理を食べてみたいと思える調理実習であった。

【参考サイト】

  • 写真1 調理実習の様子