NPO観光力推進ネットワーク関西・学生連絡協議会第2回学生研究発表会で受賞!

 2016年2月8日に阪南大学ハルカスキャンパスで、日本観光研究学会関西支部活動のひとつである、NPO観光力推進ネットワーク関西の学生連絡協議会主催の第2回学生発表会が開催され、学生、教員等約70名が参加しました。NPOの会員である神戸山手大学、神戸国際大学、阪南大学の学生たち全13チームが研究の成果を発表しました。阪南大学の清水ゼミからは3チームが、「旅行業のこれから〜バリアフリーツアーの可能性」、「近畿日本ツーリストとの共同研究〜売上向上に向けての提案〜」、「Tis天王寺支店との共同研究〜予約受注率向上のための研究〜」のテーマで発表しました。上位5チームが表彰される中、「旅行業のこれから〜バリアフリーツアーの可能性」(発表者:松宮勲旺、西澤明弘)チームが、「学生連絡協議会賞」を受賞することができました。この賞は昨年度に引き続き2回目の受賞です。

「NPO法人観光力推進ネットワーク関西の学生連絡協議会の学生発表会に参加して」 3年生 西澤明広

 2016年2月8日、私たちはあべのハルカスキャンパスにて行われた、NPO法人観光力推進ネットワーク関西の学生連絡協議会の第2回学生発表会に参加しました。清水ゼミは3チームが参加しました。私たちのチームは「旅行業のこれから バリアフリーツアーの可能性」というテーマで発表を行いました。私たちのチームは他の2チームが決められた旅行会社を研究するのとは異なり、何も決まっていないところから自分たちで研究対象を決めなければならない状態でした。研究テーマを設定するために、まずチーム5人でWEB調査、文献調査を行いました。そして調査を行った結果、バリアフリーツアーというあまり馴染みの無い言葉を見つけました。そこでバリアフリーツアーについてさらに調査してみると、バリアフリーツアーを企画・販売している旅行会社はあまりないことが分かりました。以上から、なぜバリアフリーツアーを扱う旅行会社が少ないのかと疑問に思い、研究に入っていきました。
 最初にバリアフリーツアーを行っている阪急交通社にヒアリング調査を行いました。そこでバリアフリーツアーは運営するのに、多くの課題点があることが分かりました。その調査から、課題点を認知度、人材不足、リフトバス不足の3つに絞りました。次にWEBアンケート、アンケート用紙を用いた2種類のアンケート調査を行いました。その結果から阪急交通社へのヒアリング調査で挙がった課題点である認知度が低いことが分かりました。またバリアフリーツアーについて理解を深めるため、阪急交通社が行っているバリアフリーツアーに同行させていただきました。ツアー内容はホタル鑑賞、縁日への参加、バイキング形式での食事でした。同行して感じたのは、参加者の高齢者の方々が想像していたよりも明るく、元気であり、またサポート役のトラベルヘルパーの方々も一緒に楽しんでいることでした。こうしたヒアリング調査、フィールド調査を元に課題点の分析と改善方法をまとめ研究内容を完成させました。
 今回のNPO法人観光力推進ネットワーク関西の学生連絡協議会の学生発表会には神戸山手大学、神戸国際大学、阪南大学の3大学が参加し、参加チーム数は前年度から3チーム増えて13チームでした。他大学の発表を聞かせてもらい、私たちの研究とは違った分野の研究内容も知ることができ、勉強となる部分もたくさんありました。発表の結果、私たちのチームは学生連絡協議会賞を受賞することができました。この研究にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

「観光力NPO学生連絡協議会に参加して」 3年生 高橋香菜子

 去る2月8日月曜日、私たちは阪南大学あべのハルカスキャンパスにて行われた「NPO法人観光力推進ネットワーク・関西」が主催する観光力NPO学生連絡協議会に参加しました。清水ゼミでは、前期期間中のテーマが旅行会社に関する研究であり、3チーム構成された中の全3チームが発表できることになりました。私のチームは日本旅行Tis天王寺支店との共同研究で、女性をターゲットとしたさらなる予約受注率向上に向けての研究です。
 この研究背景は、店舗調査と、ヒアリング調査から導きだした課題が挙げられます。まず、JR天王寺駅構内の最も人通りの多い中央コンコース前にTis天王寺支店は位置し、立地が良く人通りも多いため、入店に関する工夫が不足していると感じたことです。次に、日本旅行Tis天王寺支店の森本支店長にヒアリング調査を行った際に、受注には、入店から着座、受注という流れがあり、予約受注率向上のためには入店率向上が必要であるということをお伺いしました。また、女性市場の拡大に伴い、女性をターゲットとした店舗が増加していることから、私たちは女性をターゲットとし、入店率、着座率にこだわったさらなる予約受注率向上のための研究とテーマ選定しました。
 研究の方法は、ヒアリング調査、店舗調査、アンケート調査、定点観測、インターネットでの情報収集、文献調査です。アンケート調査では、女性200人を対象としたWebアンケートを実施し、入店、着座、受注に関する質問を行いました。また、女性をターゲットにした店舗作りの提案ということで、ショップ袋に目をつけ、アンケートからも女性にとってショップ袋は重要であるということから、ショップ袋を用いた入店促進などを提案しました。定点観測は、6日間行い、平日と休日、昼と夜の最も忙しい時間に実施しました。Tis天王寺支店はターミナル店舗であるため、入店せずに店外のパンフレットを見るだけというお客様が多数で、それらのお客様を入店させることで着座率、受注率に繋がるのではないかと分析し、それに伴う具体的な提案など行いました。
 私たちのチームは、他のチームと違い、テーマ選定にとても苦労しました。遅れを取っていたこともあり、焦りや不安でゼミに行きたくないと思ったことも何度もありました。しかし、その分チームのみんなで何度も話し合い、集まり、時間がない中で協力し合い、無事に完成させることができました。私は、このチームのリーダーとして、最後まで諦めずにみんなで完成できたことを誇りに思いますし、このような素晴らしい発表の機会を与えていただくことができて、とても感謝しています。そして、このプレゼンテーションを完成させるにあたり調査にご協力していただいた皆様にも感謝しています。残念ながら、今回賞をいただくことはできませんでしたが、最後までご指導していただいた清水先生に、お褒めの言葉をいただき、それが何よりも嬉しかったです。

「観光力NPO学生連絡協議会に出場して」 3年生 井上茜

 私たちは2月8日(月曜日)に開催された「NPO法人観光力推進ネットワーク関西」が主催する「観光力NPO学生連絡協議会」に参加しました。私たちのチームは、近畿日本ツーリスト天王寺営業所と共同研究で、いかに店舗にお客様が来店してもらうかについて考えたことを発表させて頂きました。はじめに、天王寺営業所の上田所長のヒアリング調査をし、研究目的を二つに決めました。一つ目は、隣接する4社からいかに近畿日本ツーリストを選んでもらうかということ、二つ目は、売上向上も視野に入れつつ具体案を提案することです。
 近畿日本ツーリスト天王寺営業所は商業施設の2階にあり、JTB・HIS・日本旅行の4店舗が隣接している環境にあります。そこで、お客様はそれぞれの店舗に足を運びパンフレットを持って帰っているのではないかと考え、アンケートを取りました。すると、9割の人がとりあえず”4店舗を訪れパンフレットを持って帰ることが分かりました。さらに、以前先輩たちが行った「パンフレット調査」で、近畿日本ツーリストのパンフレットは「表紙」と「内容」の高感度が高いことが分かり、私たちは近畿日本ツーリストのパンフレットをお客様に目を通してもらうことができれば、十分に近畿日本ツーリストの旅行商品を選んでもらえる力があると考えました。次に参考文献から、人間の五感の働きのうち「視覚」が87%占めていると分かり、「配置」と「色彩」に着目しました。配置では「ゴールデンゾーン」を活用し、また色彩学を用いたポップで視線誘導をすることで、足を運んでくれたお客様に自信を持ってお勧めするパンフレットを持ち帰って頂けるようにします。また、近年インターネット申し込みが増えている現状がありますが、参考文献により、国内旅行では23%、海外旅行では40パーセントの人が店舗で申し込みしていることも分かりました。そこで、私たちは実地調査から、周辺の旅行会社ではファーストアプローチの時点で名刺を渡している店舗はないことに着目し、「店頭に来られたお客様にスタッフ自ら声をかけに行き名刺を渡す」という一つの提案をしました。
 これらの研究結果を今回「観光力NPO学生連絡協議会学生発表会」で行いましたが、それ以外にも多くの発表機会をいただき、チームの全員が発表することができました。これらの発表と近畿日本ツーリスト天王寺営業所と共同研究で、大きく成長することができたと感じています。この経験を他の場面でも活かしていきます。