清水ゼミ「キャリアゼミ2014成果報告会」

 清水ゼミでは「旅行業の現状と課題」をテーマにキャリアゼミに参加し、1年間を通じて研究を行ってきました。その締めくくりとして、2月12日にキャリアゼミ報告会が開催され、日本旅行と共同研究を行ったチームが成果発表を行いました。以下、学生のレポートです。

「何事も問題意識を持つことを学んだ一年」 3年生 山本紗希

 2月12日にキャリアゼミ成果報告会が行われました。今年度は会場が2つに分かれていて、私たちはスチューデントコモンズで4ゼミ中3番目に発表しました。
 清水ゼミは「旅行業の現状と課題を探るプロジェクト」を活動テーマにしています。ゼミの中で3グループに分かれて、各チームがそれぞれテーマを設定しており、私たちのグループは5人で日本旅行TiS天王寺支店と共同研究を行いました。日本旅行との共同研究は前年度から行われていて、先輩方に研究の進め方などの話を聞くことができたので心強かったです。
 4月からゼミ活動が始まると何度か店舗に訪問し、支店長との話し合いの中で「シニア層の旅行ニーズに関する研究」というテーマが決まりました。高齢化が進んでいることやシニア層の旅行に対する意欲が高いため、シニア層に焦点を当て旅行ニーズを明らかにし、TiS天王寺支店に提案することを目的としました。そのために支店長へのヒアリング調査、文献調査、シニア層を対象に街頭アンケート調査、パンフレット調査、定点観測を行いました。
 アンケート調査の結果からプラン内容で温泉を重視する人が一番多かったため、シニア向けのパンフレットの内容を調査しました。その結果、日本旅行のパンフレットは温泉プランが充実していることがわかり、シニア層のニーズに応えられているということになりました。しかし、窓口利用者が少ないという新たな問題点を発見し、解決するために私たちは支店長に3つの提案をしました。その内容は窓口利用者限定でチラシの配布、シニアにわかりやすくするためのポップ作り、パンフレット配置を明確にするための店内図の掲示です。これらを実際に作成し店舗に置いてもらうことができました。

 研究を進めていく中で、テーマや研究方法がなかなか決まらず苦労しました。各自で調べたことをグループ内で話し合い、どうすれば結果に繋がるか常に考えていました。なぜそう考えるのか、なぜその方法を選んだのかと何事にも疑問を持ち、そして深く考えることを学びました。他のグループを参考にしたり、先生や先輩方にアドバイスをもらったり、ひとつずつ問題を解決していくことで達成感を得ることができました。
 企業と連携し、電話やメールのやりとりをする中でビジネスマナーについて学びました。また、支店長から店舗でどのような問題があり、どうやって解決しているのかのプロセスや、旅行業界の現状を教えていただくという貴重な体験ができました。
 一年間で学んだことを今後も活かし、さらに成長をしていきたいと思います。