清水ゼミ「第41回堺まつり大パレードに参加しました」

 10月19日(日)に開催された堺市最大のイベントである堺まつりの大パレードに、清水ゼミの1年生から3年生の11人が参加しました。今年で3年目の参加になります。お声をかけていただきましたNPO法人堺観光ボランティア協会様に感謝いたします。以下、二人の学生の報告です。

地域の伝統的なイベントに参加して
 3年生 南垣春菜

 10月19日大阪府堺市で行われた堺まつりに参加させていただきました。昭和49年から始まり今回で41回目を迎えました。毎年10月に行われる市内最大のイベントです。「1600年の堺遺産に出会うまつり」をメインテーマに次世代に歴史文化を継承していくことを強く意識したコンセプトになっています。
 ザビエル公園や南宗寺大仙公園で、千利休のふるさと堺大茶会が開かれました。大パレードでは、大小路筋シンボルロードを、古墳期〜中世〜近世〜近代〜現代とそれぞれのテーマに別れて、ふとん太鼓、なんばん衣装行列、火縄銃隊などに扮した、総勢約4000人がパレードしました。その中で、私たちは三好一族の一員として、地域の方々やボランティアスタッフの方々と一緒に大パレードを練り歩きしました。スタッフは私達に手作りの鎧の衣装を用意してくださり、着付けの仕方も分からない私たちに優しく教えてくれました。
 私たちが扮した三好一族のことを調べました。三好一族の三好元長は、織田信長が天下布武を挙げて覇を唱える前に、理世安眠を旗印に堺を拠点に天下を取り幕府の実力者となった方だそうで、堺の町衆と深く結びついていました。
 大パレードでは地域の人、観光客、外国人など、たくさんの人が見ている中で、大きな道の中を贅沢に使い練り歩きました。テレビ関係のカメラや一般の人のカメラもたくさんあり、最初は少し恥ずかしく、たくさんの人に見られているという緊張感がありましたが、練り歩くうちに堂々と三好一族の一員として胸を張ることが出来ました。私たちが手を振るとたくさんの人たちが手を振り返してくださり、私たちの方が元気をもらいました。
 堺まつりは私が思っていた以上に大きなイベントで、歴史と伝統が次世代へと引き継がれるよう地域の方々が協力し、みんなでひとつの大きなまつりを作り上げていて、41年も継続されている歴史ある堺まつりに出演者として参加できたことを嬉しく思います。大パレードの後に行われたふとん太鼓を拝見させていただきました。みんなで一つの大きなふとん太鼓を担ぎ、足を揃えて一歩一歩前へと進む姿はとても迫力があり、かっこよくて見とれてしまいました。
 人生の中で鎧を着ることは滅多にないことで、さらにその鎧も手作りであり、とても貴重な体験をさせていただきました。歴史や文化のまつりと聞くと堅苦しそうで楽しめるか不安でしたが、当日はそのような不安などなく、参加した皆さんの優しさや暖かさを感じることができましたし、なにより心から堺まつりを楽しむことができました。私たちが大パレードを練り歩いている時、たくさんの外国人の方を目にしました。メディアにも取り挙げていただき、もっと多くの日本人に、さらには外国人の方に知ってもらい、来てもらいたいです。
  • 3回生とパレードに出る方たちと

  • タイの屋台もありました

  • パレードの様子

  • 移動中(南垣・中川・栗田)

  • 観光ボランティアの方

堺の歴史を知って感じたこと
 3年生 田中慎之介

 私は10月19日(日)に開催された堺まつりに、大パレードのボランティアとして参加させていただきました。堺まつりというのは1974年から毎年行われている行事で、2日目に大パレードが行われます。大パレードは世界の民族衣装や、昔の甲冑などを着て約1Kmを練り歩くパレードです。私が住んでいる地域は大阪市で堺はとても近いのですが、このようなイベントがあるということを初めて知りました。2014年の堺まつりパレードのテーマは、「未来へつなぐ 堺のほまれ」というテーマでした。堺には、百舌鳥・古市古墳群や大仙古墳などがあり、歴史がある市で有名です。堺の1600年ある歴史を、次世代の人々に伝えていこうという趣旨です。「ほまれ」という言葉ですが、堺の歴史を誇って誉という言葉を使っています。
 私たちの衣装は、昔、徳島の阿波の守護の末裔である戦国大名の三好という一族のものでした。織田信長が日本を統一しようとする直前に、堺を拠点として天下統一をしようとしていた一族がありました。その一族が三好一族です。堺を幕府として畿内を統一しており、事実上の天下人として君臨していました。そのような一族の甲冑を着て、大パレードを行進できたことをすごく誇りに思います。三好一族を私は知らなかったので、その一族のことを調べるきっかけにもなり、堺の歴史を知ることができる貴重な体験だったと思います。そしてその大パレードには多くの観光客や外国人なども見に来ていました。多くの観光客や外国人が見に来ているということは、堺という地域の知名度も上がり、堺市の活性化にも繋がります。百舌鳥・古市古墳群をもっと世界に浸透させることが出来ます。そして堺の歴史をいろんなところに発信することで、堺に来る人々に歴史や堺の名産などを知ってもらうことが出来ます。そして大パレードのほかにも、お茶で有名な千利休の大茶会があります。千利休が堺出身ということも知らなかったので、新たな知識を得ることができました。そしてあの有名なフランシスコ・ザビエルも1550年に堺に来ています。そう考えると堺はとても重要な都市で、歴史があることを知りました。
 当日は、快晴に恵まれてパレードの観客も男女問わず、お年寄りの方々や小さい子供たち、外国人など、多くの人が来訪されました。このパレードに参加して、地域が一つになって協力し、1つの目的に向かって進むことはとても大切なことなのだと気づきました。
 私にとってボランティア活動はこのパレードが初めての経験でした。このボランティア活動を通して、人々に笑顔や活気などを与えることがとても素晴らしいことなのだと感じました。これからは、ボランティア活動にもっと積極的に参加していきたいです。
  • 観光ボランティアの方2

  • 市役所前の屋台の様子

  • 西岡・田中

  • 鉄砲隊テレビ取材

  • 田中

  • 田中プラカード

  • 枕太鼓の様子