大阪市北区、中央区で毎年5月に2週間の期間で開催されるアートイベント「FESTART OSAKA 2025」に、今年も清水ゼミの3年生が参加しました。大阪の個性的なギャラリーがこのイベントに参加されていて、出入り自由で各々の個展を楽しむことができるというものです。イベント中は作家さんが在廊されているので、直接作品の話を聞くことができます。
 今回参加したのは、5月17日(土)で、KAZE ART PLANNINGさん、GALLERY SUN FORESTさん、Gallery H.O.Tさんの3か所を訪問しました。アートと観光の可能性を考える良い機会になったと感じています。お世話になりました、KAZE ART PLANNINGの泉井様に心よりお礼を申し上げます。

(清水 苗穂子)

「芸術の街「大阪」を街歩きして」 

                     

大賀結太


 5月17日(土)にゼミのフィールドワークで、アートイベント「FESTART OSAKA 2025に参加しました。
 みなさんがイメージする大阪は「たこ焼き」や「お好み焼き」「お笑い」などのイメージを持つ人が多いと思います。それだけではなく大阪は「芸術のまち」であることをこのイベントで体感でき、まだ私が知らない大阪を知ることができました。FESTART OSAKAは、個人で活動している画家さんがたくさんいて、芸術作品を見ながら画家さんと交流をすることができます。そこでは、どのような思いで作品を作られたかなど様々な質問をすることができました。

 今回は3ヶ所を巡りましたが、特に印象に残っている作品は、Gallery H.O.Tさんで鑑賞した豊島 舞さんの作品である「とりりずむ」です。銅版画と毛糸を巻いて作るカラフルでポップなたくさんの立体鳥「Birdric」がギャラリーのいたるところに展示されていました。立体鳥はそれぞれ個性があって、種類も多様であり、いろいろな個性があっていいのだということが表現されているのではないかと感じました。

 このフィールドワークが終わってからも個人で芸術のまちを巡りました。そこで私が一か所気になった芸術作品が瀧川画廊で展示されているので、そこにも行ってきました。印象に残っているのは浅村 理江さんの油彩画作品「白藍色の光のゆらめき」です。女性が腕を組んで何かちょっと考えている様子に見えることもあれば、何かを見ているようにも見えました。それ以外の作品も写真と見まがうほどのリアルさがあり、迫力を感じました。

 今回は、アートツーリズムを体験しましたが、このFESTART OSAKAは単に作品を見るだけではなく、作品を作った画家さんとの交流ができることが一番の特徴です。そして、その画家さんをサポートしているお店のオーナさんとも交流ができ、より地域交流が深まるものだと感じました。まち歩きをしながら意識して見ていると、芸術作品がお店の中にあるなどより楽しくまち歩きをすることができました。日本のアートツーリズムはまだまだ発展途上であり、これからもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。アート・芸術を見て楽しんで、自分なりにいろんな思いを廻らせることができます。見た時のインパクトや感覚は人それぞれです。芸術をきっかけに人とのつながりを持ち、より地域との交流を深めることができることこそが「アートツーリズム」にはあると私は考えています。今回のフィールドワークを通じて、まだ私たちが知らない大阪を知ることができ、芸術で地域を盛り上げていると感じました。