2023.5.18

清水ゼミ フィールドワーク報告

「ギャラリーとのコラボレーションイベントFESTART OSAKA2023×阪南大学ギャラリーツアー」

 「FESTART OSAKA」は大阪の中之島エリアのギャラリーを自由にめぐり、作家やオーナーと話ができるアートイベントで、毎年春に開催されており、今年で十数回目になります。清水ゼミでは2019年からコラボイベントとしてギャラリーツアーを行っています。「アート」は大阪の魅力創出に重要な役割を担っています。観光を学ぶ学生たちにアートの魅力を知ってもらえればとの思いでツアーを企画しています。
 2023年度は5名の学生たちと4つのギャラリーを訪問し、すてきな作品を鑑賞しながら、作家さんやオーナーとじっくりお話をすることができました。訪問させていただいたギャラリーの皆さま、FESTART OSAKA事務局の泉井様にお礼を申し上げます。以下は参加した学生の報告です。
(清水 苗穂子)


4年生 小柴萌々加

 私たちは5月13日、"フェスタアート大阪2023"に参加し、4つのギャラリー「KAZE ART PLANNING」「ギャラリー百」「Gallery H.O.T」「瀧川画廊」を訪れました。
 「KAZE ART PLANNING」と「Gallery H.O.T」には作家の方が来られていました。作家の方から直接、作品に使われている材料や創られる工程、作品に込められた意味など、見るだけでは分からないことを沢山聞き、芸術作品の面白さを実感しました。実際にアートに携わる方々と交流したことで、より深くアートに関わることができたと感じています。
 また、ギャラリーを回りながら、作品に関わる人やギャラリーを見学しに来る人が集まることなど、作品に対して沢山の人が集まる様子を見ることができました。このようなアートイベントが開催されることで、アートが人々を引き寄せ、観光的な役割も果たしていることが分かりました。
 今回のフェスタアート大阪への参加について、私自身、アートや美術作品に興味があったため楽しみにしていましたが、アートに関する知識がほとんど無いため、ギャラリーオーナーやアーティストとどのように接すれば良いか分からず、ギャラリーに入る前は少し緊張していました。しかし、ギャラリーを訪れたところ、作家の方から作品の説明をしてくださったり、私たちの質問に答えてくださったりで、固くならずにギャラリーの空間を楽しむことができました。今後もギャラリーを訪れ、自分なりにアートを楽しんでいきたいと思います。

4年生 平井実結

 5月13日にFESTARTOSAKAと阪南大学がコラボしているギャラリーツアーに行ってきました。ギャラリーツアーは初めてだったため、始まるまで、どのようなツアーかとても気になっていました。
 多くのギャラリーが様々な作品を展示している中で、今回は、KAZE ART PLANNINGさん、ギャラリー百さん、Gallery H.O.Tさん、瀧川画廊さんの4ヶ所に伺いました。
はじめに、KAZE ART PLANNINGさんのギャラリーにお邪魔させて頂きました。KAZE ART PLANNINGさんは、1番初めに伺ったため、とても緊張していました。ギャラリー内に入ると、様々な作品が広がっていて、違う空間に迷い込んだかのような気持ちになりました。その空間で一つひとつ作品を観ていくと「ソラノアイダ」という文字に目がいきました。そこで、作家さんにこの意味について尋ねたところ、「空間」ということばを「ソラノアイダ」に読みかえており、境界線がいつしかフォルムとなり、ソラへ、カラへと帰ってゆく空間の倒置の物語と教えて頂きました。初めて観た時と、説明を聞いた後とでは、見方が変わり、とても興味深かったです。
 次に、ギャラリー百さんに伺いました。このギャラリーは、作家さんの知人がたくさん作品を観に来ており、とても賑やかで、ギャラリーごとに雰囲気ががらりと変わると感じました。作品を観ていくと、女性やお花などの絵画が並べられており、どの絵画もとても優しくて、心が和みました。また、絵画一つひとつに名前がついており、異国の名前が入っている作品が多く、実際にその場にいるような気持ちになりました。
 3ヶ所目は、Gallery H.O.Tさんです。Gallery H.O.Tさんの絵画は、可愛い絵が多く、人や動物などの生き物が多く描かれていました。絵がとても細かく、物語みたいになっているため、自分たちで想像しながら観ていました。また、絵本の絵を依頼され、描かれており、実際にその絵本を読ませて頂きました。その絵本自体は英語でしたが、絵だけでも惹き付けられるので、見ていてとても楽しかったです。
 最後に、瀧川画廊さんにお邪魔させて頂きました。瀧川画廊さんでは、ベビテクターという、仮面ライダーのような特殊スーツを赤ちゃんがきている造形作品を観させて頂きました。体温計を剣代わりにして持っているベビテクターや、ヨダレ掛けやスプーンを持ったものなど、種類は様々で、とても楽しめました。また、このベビテクターには、「児童虐待」「育児放棄」「ヤングケアラー」などの社会問題についても考えられており、とても想いが込められている作品だと感じました。
 今回、このギャラリーツアーに参加して、どの作品も自由に、思いのままに作られていると感じました。作品は写真などでも見ることができますが、実際に訪れて観てみると、様々な発見があり、アートに興味が湧きました。FESTARTでギャラリーツアーを体験することが出来てとてもよかったです。