ゼミ2年生がみんぱく見学

 11月19日(土)、塩路研究室の2年生2クラス(足立研究室2年生1クラスを含む)30名が、吹田市の千里万博記念公園内にある国立民族学博物館(みんぱく)を訪れ、世界の各地域について10チームに分かれて常設展示を見学しました。今回は、みんぱく見学を通した学生各自の発見や気づきなどについて報告します。

日本独自の文化
2年生 平 大貴

 私たち塩路ゼミは、11月19日に吹田市にある国立民族学博物館を訪れました。この博物館は文化人類学、民族学など様々な国の社会や文化などを人々に提供するというのをコンセプトとして運営している施設であり、諸民族の衣食住などの生活用品や標本、映像、図書などの様々な資料を各国のブースに分けて見やすく興味を持たせるような展示内容でした。私は展示を見ていく順路にも工夫がなされているように感じました。その順路とは日本の文化を世界各地の文化との関連の中で理解できるように、日本の展示を最後に見せるというものです。このような展示をすることで日本人である私たちは他の国々と日本を比較しながら見て学ぶことができ、さらに最後にある展示で日本の文化の良い部分を再確認できると考えました。この博物館にはアメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ、アジア、音楽という6種類のブースがあります。この中から私たちはアジアの中の日本とアイヌについて調べることにしました。
 日本の文化ともいえる祭りはどの地域にも存在し、「ハレ」の表し方というのは地域によって異なっています。「ハレ」というのは儀礼や祭り、年中行事などの非日常という意味です。人々は、神霊や聖獣の顕現を様々な人形や神像、仮面を用いて示していました。そのためハレによって人形の表情などが変わっていてその当時の人々が思い描いていたものが想像できます。特に疫病送りなど神霊を送り出すために用いる場合が多かったです。後に写実的な人形があらわれ、芸能などの違う分野で使われるようになってきたと言えます。この他にも神を信じ続けてきた日本には様々な神を迎える神具が存在し、この多くは白木で作られています。
 また、日本は島国であり、国土の60パーセントが山間部ということで農耕作や狩猟、漁業も盛んであったため昔それらに使われていた道具が数多く展示されていました。
日本の中でも特に自然が多く残っているのが北海道であり、北海道にはアイヌなどの文化が存在します。アイヌは寒冷な自然環境の中で独自の文化をはぐくんできた先住民です。江戸時代に幕府による支配がはじまり、明治時代に同化が進めらるなど、アイヌは差別を受け生活に困もありました。しかし、近年アイヌの文化を尊重し伝統を継承していこうと活動している人々もいるようです。このためこの博物館にはアイヌの衣食住に関連する展示がありました。彼らは季節によって食べられるものが限られているため鮭を凍らせてソルベにしたり肉を干したりなど様々な工夫をしてバランスのとれた食事をして生きてきました。
 今回の博物館の見学では日本だけでなく様々な国の文化を学ぶことができました。さらに今まで知らなかった日本を知ることができ良い経験なりました。

アメリカの歴史
2年生 畑田 麻奈

 11月19日に国立民族学博物館に行ってきました。民族文化を詳しく学ぶのにグループに分かれました。私たち、3人のグループはアメリカの地域について調べました。アメリカの地域は南米のギターなど多くの楽器が展示されていました。食では、トウガラシは、アメリカ大陸で栽培化された唯一の香辛料です。実の形や大きさ、色などは多様で、さまざまな品種があります。生のトウガラシをすりつぶしてソースとして利用されてきました。このような、展示の説明を見て、トウガラシはアメリカのものだということを初めて知りました。また、サツマイモはアメリカが起源地ということは知っていましたが、数千年前から食べられていて、コロンブス以降、大西洋経由でアジアに伝えられ、人々を飢えから救いました。このような歴史を多く学ぶことができました。色々みているとトルティーリャが展示されていて、最近でもトルティーリャを食べているので、すごく身近に歴史を感じることができました。
 その他にも、実際に使っていた腰機、土鍋などが細かいところまで近くで見られるように展示されていて見ているのが楽しかったです。展示物で一番驚いたのが、骸骨人形の「酒場で興じるトランプ遊び」の展示物でした。メキシコでは、砂糖菓子やおもちゃ、飾りなどに骸骨が好んでとりあげられます。特に、11月2日の死者の日を中心に街にあふれます。死は、日常生活の一部であり、親しみ深いものであるという死生観にもとづいています。見たときとても深く面白いなと思い、制作されたのも1985年とそんなに遠い過去ではなく、驚きました。
 衣装の展示のところでは、さまざまな民族衣装が並んでいてとても興味を持つことができました。高地マヤの衣装は、女性たちが腰機で織った布を利用した衣服で、村ごとに異なっていますが、民族衣装を着る人が最近少なくなっているそうで、男女衣装のそろった村は数えるほどしかなくなりました。極北の衣装はカリブーの毛皮で作られた男性用の防寒パルカとズボン、女性用の上着があります。毛皮は防寒、保温にとても優れていて、零下30度以下の寒さから身を守ることができます。衣装でも地域が変わるとこんなにも特徴の違う衣装になるという点は勉強になりました。
 みんぱくは、民族、文化の歴史を身近で感じることができ、実際に手に取って感じることに魅力を感じました。アメリカ以外の地域でも実際に中に入れる住居など、当時の動きを再現しているものを見ることができました。私が調べたいものだけでなく、すべての地域をみんぱくを周ることによって学べるのは素晴らしいと感じました。

異文化に触れること
2年生 新田 里咲

 今回、塩路ゼミに入って初めてのゼミ全体でのフィールドワークを行いました。場所は万博公園内にあり国立民族学博物館です。無料で館内を観ることが出来る日ということもあり、私が想像していた以上にたくさんの人たちが見学に来ていました。
 私のフィールドワークにおけるテーマは「アメリカの歴史や文化」だったので、アメリカのブースをメインに見て回りました。私は小さいころから父と一緒に洋画を観たりして、アメリカ文化をみてきたおかげかアメリカが大好きでとても憧れています。それもあって今回はとても楽しんでアメリカの様々な分野における歴史や文化に触れることができました。
 アメリカは他の国々に比べると歴史の浅い国であり、ヨーロッパや南米からの伝統や文化を引き継いでいることが分かりました。もともとはヨーロッパの支配下にあったアメリカの日常生活の中には外国の文化がたくさんありました。またとても広大な土地を持ったこの国では、地域ごとに違った文化や生活様式があり、小さな島国に住む私にとっては同じ国といってもこんなにも違うものなのだなと驚かされる点もありました。例えば、極寒の地アラスカでは古くから動物たちの毛皮を着る風習がありました。今でも好んで毛皮を着ている人々もいますが、私はあまり好みません。しかしアラスカに住んでいた人々はあの寒さから身を守るために動物たちに感謝し、毛皮を被っていたのだと考えると感慨深いものです。また、正反対である南の地方では打って変わって、麻などによって作られたとても薄い服を着ていたそうです。同じ国であるにもかかわらずまったく違う文化や風習、こういったものが存在するのはとても素晴らしいことだと思いました。
 そのほかにも、世界各国の音楽の歴史や、言語の歴史など、とても興味深い展示がたくさんありました。現代社会において、私たちは異国の文化に触れる機会がたくさんあると思います。例えば、街にある外国料理屋。アメリカンフードをはじめ、インド料理、ブラジル料理、スリランカ料理などたくさん種類があり、私たちが最も手軽に他文化に触れることができる場所だと思います。そしてそこからその国のことをもっと知りたいという探求心が生まれ、文化だけでなく、その国の歴史も知りたいと思うようになると思います。国立民族学博物館ではそれらがとても分かりやすく、そして楽しんで学ぶことができる場所であると感じました。

東南アジアに行ったような感覚
2年生 岡本 和哉

 私は、東南アジアの特色を調べるために国立民族学博物館に出向きました。東南アジアは日本文化の特色と少し似ているところがあるようです。お菓子や雑誌、音楽、宝くじなど日本の娯楽です。しかし、東南アジア独特のものもありました。東南アジアで広く使われている笠、主に山地民が用いる運搬用の背負い籠などです。すべてデザインや大きさや形などが違い、それぞれに便利な使い方があるようでした。衣服も独特で形や模様がそれぞれ違い用途によって使い分けるのだろうと考えました。乗り物にも面白いものがありました。日本の自転車のような形をしたベチャや車みたいな乗り物のジープニーなどが展示されていました。ジープニーの後ろの席に乗ることができたので、乗ってみたのですが、普段車に乗っている感覚と同じで、それほど変わった乗り物ではないのだなと感じました。
 展示には、自らが体験できるようなものがあり色々試してみました。タイの仏像が置いてあり仏像を祀っている空間があって、その床に靴を脱いで上がり、仏像に実際に手を合わしてみると不思議と東南アジアの人になって手を合わしているような感覚になり、貴重な経験をしたように思いました。また、博物館内を歩いていると大量の仮面が置いてあり驚きました。すべてデザインが違ってどの仮面も恐ろしい顔をしているように見えました。仮面はザット・ジーという劇に使われたりするそうです。仮面の顔は一切同じものがなくなんだかとても不気味でした。仮面自体に意識があるようで私を見つめているような感覚が味わえました。私が最も興味を持ったのはランダとバロンです。ランダは災いをもたらす魔女と言われており、魔女と言われているのが納得できるくらい恐ろしい仮面をかぶっていました。逆にバロンは悪霊がもたらす災いから人々を守る聖獣と言われています。バロンはとてもあごひげが長くそのあごひげには特殊な強い力が備わっているとされています。ランダとバロンは悪霊を払うための儀礼によく出てくるらしいです。バロンと魔女ランダの闘いの劇が観光客向けには演じられており劇の代表格のようです。私もその劇を実際に見てみたいなと思いました。
 東南アジアだけでなく他の国の展示も見たのですが、国によって違うことが多く、その違いがどういったものなのかを探して考えながら見て回ることで、その地域の特色がはっきり分かって博物館を楽しむことができました。実際の展示物を通して国や地域の違いなどを比べることが容易にできてとてもわかりやすく学ぶことができました。

東南アジアの産業   
2年生 山下 和樹

 私は吹田市にある国立民族学博物館に行き、東南アジアについて調査しました。今回は、関心をもった内容をまとめます。東南アジアは世界第4位の人口大国から40万人の小国までさまざまな国があります。熱帯・亜熱帯の気候に暮らす人々は、早朝の涼しい時間から働きはじめ、40度近くに達する日中は屋内で昼寝などをして暑さをしのぐそうです。夕方は少し暑さが和らいで、人々は買い物や農耕作業に出かけます。日が落ちて涼しくなると、友達や家族などで屋台や演劇を見に行き過ごしています。
 1990年代以降、日本をはじめとする多くの外国企業が東南アジアに進出しました。農村でも、若い女性が朝夕制服を着てオートバイで通勤をするところを見かけるようになりました。多くの若い女性は給料で最初にローンを組んで買うのがオートバイだそうです。オートバイは単なる通勤手段ではなく、若い女性の行動の自由を尊重しています。なぜ、盗難アジアでは、自転車や車ではなく、オートバイにこだわりを持っているのか不思議に感じました。
 東南アジアの水田や河川では淡水魚が多く、魚伏せ籠や四つ手網などを用いて、ナマズやドジョウ、コイなどを捕獲しています。魚や魚を発酵させて作る魚醤は、東南アジアの人々にとって重要なタンパク源となっています。漁業には、田舟という船などで移動し収穫しています。
 東南アジアの山地や丘陵斜面では焼畑において、オカボやイモ類、アワなどの雑穀類がおもに栽培されています。森林を伐採、火入れして耕地を作り、鉈や鎌、堀棒などを使ってイモを植えたり、種まきをしたりします。数年間栽培を行った後は、一定期間土地を休ませ、農耕作業を再開することが多いそうです。
 東南アジアの平地では水田における稲作が生業の中心です。水田耕作には、土地を耕し、直接種もみを撒く直まき法と、水を張って苗を移植する田植法があります。水田は水牛などがひく犂で掘り起こされます。近頃、こうした耕作をトラクターで行う地域が増えてきています。東南アジアでは日本で俗にタイ米と呼ばれるインディカ種の米が多いとされています。稲の収穫方法としては、鎌で稲の根を刈り取る方法や稲の穂先を刈る方法があります。この作業には、鎌や鍬、穂摘具が使われていました。私は、東南アジアも昔から稲作が盛んで、日本と道具や収穫方法が似ていたので驚きました。
 東南アジアにもタバコなどがあり、広く嗜好されてきました。またその中には美術工芸品と呼んでもよい高度な技術の結晶があります。東南アジアでは、格闘技も盛んです。格闘技は信仰に基づいて自分自身の心の修練を目的として学ぶ人も多いそうです。また格闘技は舞踏的な要素も持っています。私は、格闘技はしたことがないのでムエタイを学びたいなと感じました。また、東南アジアの名産や伝統芸能などを見てアジアの風土の特徴が伝統や食べ物といった、人々に密接に関わる部分でよく現れているように感じました。

ヨーロッパの歴史
2年生 山口 智也

 今回は吹田市の万博記念公園の中にある国立民族学博物館の展示について調べました。中でも、私はヨーロッパの歴史について調べました。なぜヨーロッパかというと、今ヨーロッパでは宗教問題や、イギリスがEUを離脱することなど、たくさんの問題があります。最近ではフランスで起きたイスラム国によるテロ被害などもあります。そこでヨーロッパの宗教について調べたいと思い、選びました。博物館では、ヨーロッパだけでなく、世界各国の歴史や通貨、服装など様々な民族の文化について展示されてました。
 ヨーロッパ展示を見て、まず初めに感じたことは、ヨーロッパの十字架は一種類だけではなく、国によって様々な十字架の種類があることです。とくに印象的だった国のものはドイツの十字架です。ドイツはキリスト教のイメージがなかったのですが、ドイツには今、400万人のキリスト教徒がいます。それは少数ですが5%を占めています。ほかにも昔から料理に使われていたパンを作るときに使用する棒などもありました。それは現代でも使っているものと酷似しており、昔からの伝統的な道具だと考えると、昔の人の技術に関心しました。さらにルーマニアの「陽気な墓」も強く印象が残っています。これは、亡き村人の生前のすがたをユーモアとともに絵と物語で描き出したものであります。一人ひとりの個性に応じた内容になっていました。ルーマニアのサプンツァ村の墓地には、これが今もなお林立しています。村人の日常生活は、村の教会と深く結びついています。日曜日は、救世主イエスを思い起こし、その聖体を拝領する聖なる日であります。そのために伝統的な衣装でもある晴れ着で身を飾って教会へ通っていました。これは今も、宗教が根強く残っている国では、神様にお祈りをする儀礼があり、それが伝統だと考えると素晴らしいことだと思いました。なぜかというと、千年前の行事がいまなお継続して行われていることや、先祖代々伝わっている点を感じたからです。今回、民族学博物館を訪問し、ヨーロッパについて調べると、今まで知らなかったことがたくさんありました。今日のヨーロッパの暮らしは、昔からの伝統的な側面がたくさんあり、それは形を変えず、広く生活に取り入れられていることを知ることができました。

アフリカの装飾品による威信の象徴
2年生 松本 拓誠

 私たち塩路ゼミ2回生は11月19日に、ゼミの活動として万博記念公園の中にある国立民族学博物館を訪れました。国立民族学博物館(みんぱく)は、世界各国の諸民族の生活や伝統の文化などが紹介されており、当時使われていた道具・装飾品・仮面などがたくさん展示されていて、映像・音響資料や文献資料も100万点以上収蔵されたとても広い施設です。
 自分たちのチームでは、アフリカについて調べることが目的だったため、アフリカエリアに行きました。アフリカは、人類誕生の地とされており世界でも早くから農耕や、土器製作が行われていて常にほかの大陸の人々と交流をかわし、豊かな文化を築いてきました。私たちが現在知っているアフリカ大陸の文化や多様性は、これまでの変化の結果にほかなりません。アフリカエリアで、特に目についたのが壁一面に飾られたいろいろな色・模様の布です。アフリカの布は、1,000年以上の歴史を持ち、昔から冠婚葬祭の場に応じて作られていて、その伝統的な模様が活かされた布は、社会的な威信を表すために用いられることもあったと言われています。その価値ゆえに布は交易品や通貨の代わりとしても用いられていたようです。儀礼や富の象徴を表すものとしてビーズという首飾りなどの装飾品も多く展示されていました。その多くは直径数ミリメートルの玉でダチョウの卵の殻・犬の歯・鉱物やガラスによってできていて、世界最古のビーズとして知られています。近年では、暮らしのなかで使用されているだけではなく、おみやげとしても販売されているようです。
 アフリカでは、先祖の霊や森や海に住む精霊への信仰が根強く残っている一方、イスラム教やキリスト教が急速に人々に広まっています。イスラム教は、西アフリカではサハラ交易を通じて、東アフリカではインド洋交易を通じて伝えられました。商業と結びつきの強い宗教として受容されたイスラム教は、人々の生活に深く根を下ろしました。一方、エジプトで成立したキリスト教の一派コプト教やその流れをくむエチオピア正教が現在でも信仰されています。イスラム教やキリスト教が広まっていく中で、伝統的な信仰の形態が失われることもあれば、新たな信仰が生み出されています。仮面の儀礼はそうした動きの中でもアフリカ各地で活発に展開されています。今回、国立民族学博物館を訪れてみて、普段見られない世界のものを実際に見たり体験できたことで、世界の諸民族の生活や歴史について学ぶことができました。

懐かしい思い出
2年生 福喜多 大輝

 みんぱくに行くのは二回目でした。行ってみたら小学生の時に来たことがあると思い出しました。小学生の頃は何も考えていなかったですが、今は観光学部に入って学んだことが頭の中にあったので、釣りや祭りの展示が興味深かったです。
 特に印象に残ったのは東アジアエリアにある釣りのルアーと太鼓台です。なぜかというと昔釣りによく行っていたからです。父や叔父とよく行ったことが記憶に残っています。ルアーを見たときには昔の懐かしい思い出がよみがえり、昔はこんなルアーだったのかと思いました。昔の人も釣りをしていて昔から釣りというものがあったことは興味深かったです。また釣りに行きたくなったのでこれを機に行くつもりです。
 太鼓台は、今でもあるように布団太鼓台が飾られていました。布団太鼓台の祭りは今でも多くの人に知られており、今でも祭りが行われています。私が行っている枚岡祭りがまず頭に浮かびました。小さいころから枚岡祭りには行っていたのですが、大人になった今でも時間があれば行きました。もし次に枚岡祭りに行く機会があったらみんぱくで学んだことを思い出しながら行きます。みんぱくには、他にも多数いろんな展示がありました。 また、この博物館には外国人もたくさん来ていて感心しました。こんなにもここを訪れる外国人がいてみんぱくは、思っていたよりも大きな所でした。次にフィールドワークをすることがあるなら、みんぱくで学んだことを活かせる場所にフィールドワークをしたいです。みんぱくを訪れていた人々は年齢層が高い人が多かったので、もっと若い人たちも訪れてくれるようなイベントなどを企画して、若者に昔のものや世界のもの、昔から受け継がれて今でも使われて入るものなどを知ってもらって関心をもってもらえたらもっと良いのではないかと思いました。行ってみて多くのことを知ることができて良い勉強になりました。興味がある人には是非行ってほしいですが、興味がなくても楽しめる場所だと思いました。もし次行く機会があればもっと事前に釣りや祭り、博物館に展示している他のものについても調べてから行きたいです。

目に見えないアフリカ
2年生 山口 大葵

 私は、11月19日(土)、吹田市にある万博記念公園の中にある国立民族学博物館に行きました。地域ごとのグループで見学し、私はアフリカについて調べました。アフリカは、私の中では2010年に南アフリカワールドカップが開催されたぐらいしか知りませんでした。今回、民族学博物館に行った事でアフリカの伝統などを知ることができました。
 アフリカエリアにあった布は1000年以上の歴史を持ち、昔から冠婚葬祭の場面で使用されていた布は社会的威信をモチーフに作られていました。多くの民族が共存しているアフリカでは、ひとりの人間が複数の言語を話すのが一般的だそうです。そのせいか、かれらは国境を超えることをなんとも思っていません。飛行機に乗り、車に乗り、あるいは徒歩で、平気で国境を越えていくほど自由にしているそうです。出稼ぎのため国外に旅行する人の中に子供もいるそうです。そして、アフリカの人たちが目指しているのは、富裕国であるアメリカやヨーロッパです。パスポートがあれば飛行機に乗るが、なければ舟を漕ぎ、海を渡る途中に命を落とす者もいます。危険だと分かっていても家族のため、生きるために出稼ぎに行く人が多いそうです。
 アフリカの文明のはじまりとして、アフリカ大陸のなかでも、とくにサハラ砂漠やカラハリ砂漠とその周辺の乾燥地には多くの岩絵が残っています。これらの狩猟や牧畜などを生業としていた数千年前の人びとの生活と、当時の豊かな自然環境を大切にしています。アフリカ大陸では早くから植物の栽培がおこなわれています。熱帯雨林地帯では油ヤシやヤムイモ、サバンナ地帯ではトージンビエやシコクビエ、ヒョウタン、スイカが栽培化され、そのいくつかは日本にも伝えられています。スイカは、現在では夏の食べ物の風物詩とされ人気です。16世紀、西欧諸国は南北アメリカ大陸で農園経営に乗り出し、アフリカの人びとを奴隷として大量に動員するようになります。こうしてアフリカの5世紀にわたる抑圧の歴史がはじまりました。
 私は、今回アフリカ大陸について調べ、アフリカの人たちの語学力の高さや、家族や自分のために命がけで生きようとしている事を知りました。彼らが生きるために必要な水を何キロも離れたため池まで汲みに行き、何十キロの重量を肩に乗せ運んでいることの大変さは想像すると言葉にならないです。今まで知ることの出来なかったアフリカの伝統や目に見えない歴史があることも学ぶことができました。

日本の歴史と文化、芸術
2年生 上村 瞳

 私は、東アジアの日本(アイヌ民族)の歴史と民族文化について調べるために、みんぱくを回りました。最初にアイヌ民族について見て回りました。アイヌという人々の存在は知っていましたが、実際はどのような生活を行っていたのかなど全く知りませんでした。「アイヌ」とは、アイヌ語で「人間」という意味です。展示では、アイヌの人々が暮らすかやぶき屋根の家の中の様子まで忠実に再現されていました。全体が藁でできており、部屋の中央に囲炉裏がありました。アイヌ民族として自己認識を持つ人は数万人以上と考えられているらしく、意外にも多いことに驚きました。
 日本の祭りの展示では、全国各地の有名で歴史のある祭りがたくさんあり、圧倒されました。聞いたことがあるものはいくつかありましたが、初めて知る祭りが多くありました。華やかなものには青森県の「ねぷた祭り」、滋賀県長浜市中心とする「曳山」、「神輿」や「ハレのすがた」などがありました。とくに印象に残っているのは、富山県高岡市で開催されている「つくりもんまつり」です。地元に因んだ話題や時事的な話題を題材に野菜や乾物などを用いて作られる一式飾で、全国的にも変わった発想だったので、さらに調べてみたいと思いました。もう一つは「やごろどん人形」です。神面をつけて太鼓を打ち入魂の式を行うという祭りです。やごろどんは、「浜下り」と称して町内をめぐり、人々はやごろどんの姿に無病息災、悪疫退散の願いを託します。その「やごろどん」という人形の実物を見ましたが、刀を持っており、下駄を履いている姿が展示してあり、大変巨大で天狗のような顔で大きい耳がついており面白いと思いました。人々は、祭りや年中行事に招く神霊や聖獣の顕現を、さまざまな素材で作った人形や神像や仮面をもちいて具体的に示してきたと説明にありました。展示を見ているうちに、人々は人形が力や想いを宿すものと信じてきたのだと感じました。
 漁の歴史についても見て回りました。はっぴ、旗が天井から吊るされており、色んなデザインがあり綺麗だと思いました。そこには、海に囲まれた日本列島の暮らしの知恵がありました。展示には、もともと興味のあった地域も全く知らなかった地域もありましたが、世界には地域によって特色があり、知らなかった地域にも興味が湧きました。そして、細部までしっかりとこだわる日本の技術のすばらしさを改めて感じることができました。今回の見学を通して、日本の技術や芸術、歴史について調べたことで、私たち自身の伝統をさらに深く知りたいと思うようになりました。

ヨーロッパの歴史について                 
2年生 吉田 美早希

 11月19日、私たち塩路ゼミは、吹田市にある国立民族学博物館を訪れました。天気は少し悪かったですが、最近エキスポシティーが出来たため、多くの団体客や家族連れで賑わっていました。
 国立民族学博物館はヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、アメリカ、西アジア、南アジア、東南アジア、中央・北アジア、東アジアの9つの地域に分けられており、それぞれの地域の文化や歴史が分かりやすく展示されているため、とても見入ってしまいました。展示されている物の多くは実物でした。世界地図も床に描かれており、あらためて世界は広いなと実感しました。また、ビデオでの解説などもありとても分かりやすかったです。
 私は、ヨーロッパの宗教や文化に興味を持ちヨーロッパについて調査しました。東方正教会では、イコンと呼ばれる聖画像を崇拝し、板の上に聖母子象、救世主、聖人などが描かれていました。巡礼記念として発達したガラスイコンは、板の代わりにガラスを用いており一つ一つの絵が輝いてとてもきれいでした。
 次に、興味を持ったのはヨーロッパの紙幣、硬貨です。EUの通貨であるユーロはEU圏で使用されており、硬貨でよく見てみると、すべて同じ絵柄だと思っていた絵が一つ一つ違いました。裏面は、欧州連合を象徴する12個の星と発行年を西暦で表示されていました。裏面だけ統一され、表面はそれぞれの国の偉人や自然など国家的象徴が刻まれているので硬貨によって国らしさが出ていると思いました。硬貨は国によって色や形、大きさが違うのでおもしろいと思いました。
 また、ヨーロッパにはパンの種類が多く、ライムギ6割、コムギ4割、天然酵母、岩塩、水だけで焼いたパンなど伝統的なパンは人気が高く、最近では通信販売でも売られています。イースター用のパン、結婚式用のパンとイベントによって食べるパンが違うことに驚きました。日本のパンは柔らかい物が多いのですが、ヨーロッパのパンは堅いパンが多いことがわかりました。
 この1日の見学で、ヨーロッパの文化やそれ以外の地域の文化にも興味を持つことができました。世界の文化には自分が知らなかったことが多く、日本の文化や宗教との違いにも気づくことができ、とても勉強になりました。また、日本の文化や宗教も知らないことが多く勉強不足だと感じました。今回の活動を通してもっと自分でも知識を増やしていき、学んだことをこれからの活動に活かしていこうと思いました。

初めての国立民族学博物館
2年生 庄田 美幸

 11月19日(土)に課外学習として塩路ゼミは、万博公園の中にある国立民族学博物館に行ってきました。万博公園と言えば太陽の塔がシンボルとなっています。私は、目の前で太陽の塔を見るのは初めてでした。最近、吹田市はエキスポシティーができたり、当日は土曜日だったので多くの人が来ていました。
 博物館では、様々な国の歴史・民族の文化が展示されていました。私達の班では、ヨーロッパを調べる事になっていましたが、他のエリアの展示エリアにも興味をもちました。 私がヨーロッパを選んだ理由は、イギリスが、フットパスの発祥地であり、来年の夏にフットパスの調査研究に行くので、少しでもヨーロッパの歴史や文化、生活を知れたらと思ったためです。ヨーロッパでは、宗教も盛んなイメージがあり、最近のイギリスのEU離脱との関係など、たくさんの事を知れるのではないかなと思ったからです。
 ヨーロッパエリアにいくと、展示物はいくつかの分野に分かれていました。ヨーロッパの宗教といえばキリスト教のイメージがありましたが、展示にもありました。そこで感じたことは、十字架にも色んな種類があり、大きさも違いとても綺麗だったということです。また、ヨーロッパのパンは麦を生業の中心としています。イギリスにはたくさんの種類のパンがあり、それぞれに、食べるときに意味があり、いろんな想いが込められています。私が最も興味を持ったのは、結婚式用のパンで、それは、新しく来るお嫁さんのために作る小麦パンです。パンを食べる時に蜂蜜をつけて食べさせるみたいで、「幸せでみんな仲良く甘い雰囲気」という意味が込められています。ヨーロッパの紙幣・硬貨も展示されていて、一見した時は全部同じ柄だと思いましたが、詳しく見てみると国ごとに異なった絵柄でした。
 他の国の展示エリアを見て興味を持ったのは衣服の文化でした。日本は着物、中国は漢服、韓国はチマチョゴリといって昔から変わらないものだと思い、どれも形が似ている気がしました。チマチョゴリはテレビでは見たことがありましたが、実際にみたのは初めてでした。
 展示エリアを見終わって帰る前に、1階にあったミュージアムショップに行きました。そこには、外国で作られた雑貨、衣服、お菓子など、普段あまり目にしない置物や毛皮の衣服が置いてありました。アルパカで作っている手袋をつけた時はとても暖くて欲しくなりました。このように多様な世界の地域、文化を学ぶ事ができる博物館が身近にあり、今回訪れることができて、とても勉強になりました。