ゼミ3年生が「全国カレッジフットパスフォーラム」に参加

 8月20日、21日の2日間、国際観光学部 塩路研究室の3年生が、札幌の北海道科学大学で開催された「全国カレッジフットパスフォーラム」に参加しました。1日目はフォーラムと交流会、2日目は台風の影響も受けながらも晴天となり、フットパスを実際に歩いてきました。今回は、フットパスフォーラムを通して学んだことや体験したことなどについて参加した学生が報告します。

カレッジフットパスフォーラムを終えて  
3年生 徳永 豊

 8月20日から2日間、私はカレッジフットパスフォーラムに参加しました。初めてこのような企画に参加しましたが、多くの経験や知識を得ることができました。一日目の講演会では、フットパスとはいったいどういったものなのかといった基礎的なことからフットパスをこれからどのように全国に広げるのかといった課題や目的について、このイベントを企画した北海道科学大学の学生を中心にパワーポイントを使った分かりやすい説明をうけました。また、参加者も学生だけでなく、大学の教授や日本フットパス協会の方々もおられ、様々な年齢の人が集まりそれぞれの人のフットパスに対する考えや意見を知ることができ大変良い刺激になりました。
 その後に行われた交流会では、食事をしながらみなさんと交流を深め、それぞれの地域でどのようにフットパス活動を行っており地域活性化に繋げているのかなど様々な意見交換ができました。交流会がおわってからも学生だけで話し合いをしてみて、学生だから言い合えたり、考え合えることもありました。その中で、フットパス活動を行うひとつの大きなテーマとして「人と人をつなげる」ことが大事であることが分かりました。こうして、多くの貴重な意見や考えなどを得ることができ、無事に一日目を終えることができました。

 一日目は台風の影響もあり雨が続いており、二日目のフットパス散策に影響がでると思っていました。しかし、二日目は快晴の状態でフットパスを実際に歩くことができました。フットパスのコースは、星置コースと手稲コースにわかれていましたが、私は初めてということもあって短い距離の手稲コースにしました。総勢40人弱の人数で4グループほどにわかれ、年齢も異なるグループをつくり、スタートしました。道の途中にある木々や花の名前などをフットパス協会の人に教えていただいたり、北海道ならではの家の造りや季節によって風景がどのように変化していくのかを教えていただきながら歩きました。ただ歩くだけでなく、このように歩きながらも地域住民の方々やフットパス協会の人達と交流しながら歩くのが大切なのだなと気付くことができました。
 今回参加した「カレッジ・フットパスフォーラムin手稲」を振り返って感じたことは、フットパスがこれほどおもしろいもので、歩くだけの楽しみだけでなく、フットパスによる人と人とのつながりがどれほど大切かという点です。私も大阪の吹田市でこれからフットパスによるまちづくりを考えるにあたって今回の貴重な経験を生かしていこうと思いました。

北海道を歩く
3年 田中 葉月

 8月20日、21日に札幌で北海道科学大学の主催で“全国カレッジフットパスフォーラム”が2日間開催されました。今後のゼミ活動の参考にすべく、参加してきたので報告します。
 20日は、フォーラムと交流会に参加しました。フォーラムでは、全国から3つの大学と1つの高校の活動報告とパネルディスカッションを聞きました。活動報告では、それぞれの地域の特徴や雰囲気を生かしたフットパスづくりをしていて、SNSで情報発信をしたり、地域の人々の関わりを大切にしていたりとそれぞれの個性が出ていていました。フットパスには正解がなく、無限の可能性を秘めているところが魅力の1つでもあるのだなと思いました。
 パネルディスカッションでは、フットパスにおける今後の課題や問題点など、それぞれの学生の意見を聞くことができました。その中でも、私は今後どのように地域において若者の人口を増やしていくかという問題点に興味を持ちました。様々な大学のお話や私が実際にフットパスを歩いたとき感じたのは、年配の方々の参加がほとんどで、若者の参加は見られなかったという点でした。年配の方々は、健康のために歩くという理由のもと歩いている方がほとんどです。これからのフットパスの活性化のためには、年配の方々の参加はもちろん、若者の参加を促進させることも1つの方法ではないかと思います。若者も興味が持つようなきっかけが必要だと思いました。
 交流会では、様々な大学の先生方やフットパス関係のお仕事をされている方とお話しをさせて頂き、アドバイスを沢山いただきました。関西でもフットパスを活性化させて欲しいと、みなさん大阪でのフットパス作りに大変興味を示して下さいました。

 21日は、フットパス体験があり、手稲のフットパス約10キロを3時間ほどかけて歩きました。台風が接近しており天候が心配されていましたが、その不安を一気に吹き飛ばすほどの快晴でした。北海道の雄大な自然を感じながら歩き、自然と参加者との会話も弾み、改めてフットパスの良さを感じることができました。手稲産のトマトを頂いたり、地元のお店のフローズンバーを頂いたりと、歩いて地域を知るだけでなく、食で地域を知る事も出来ました。
 今回のイベントに参加したことは、非常に価値のある時間でした。私たち塩路ゼミでは、今年度から吹田市でフットパスを使ったまちづくりの実践的研究を始めたばかりなので、今回の経験を通して吸収できることが沢山ありました。様々な地域でのフットパスづくりの事例を聞くことで、今まで以上にフットパスの魅力を知る事が出来ました。この魅力を多くの人に発信していけるようなまちづくりを目指して、後期のゼミ活動に活かしていこうと思います。