ゼミ生が2回目の旧吹田村まち歩き

 5月28日(土)、 塩路研究室の3年生5人が旧吹田村で2回目のまち歩きを行い、フットパスのルートと休憩スポットについて考えました。この活動は、塩路研究室が「フットパスをつかった豊かな地域づくり」をテーマとして、本学のキャリアゼミ助成によって行っているものです。

旧吹田村の「フットパス」に向けて
3年生 山本 美帆

 5月に一回目のまち歩きで旧吹田村に行きました。ほぼ一日かけて、ガイドの丹羽さんに案内して頂きながら散策をしました。私は初めて吹田に行ったのですが、とても坂が多い所だと感じました。神社がたくさんあり、旧西尾家住宅や跡地、商店街を散策しました。丹羽さんたち、吹田まち案内人の方が集まる浜屋敷も訪れました。一日歩いたなかで私たちが感じたのは、休憩できるところが全然ないということでした。ゆっくり休憩できたところは、浜屋敷だけでした。旧吹田村を一日歩くのはとても大変だったので、二回目のまち歩きの時は休憩できるところを散策して、休憩所を含めたフットパスコースを考えようと思いました。
 そして、5月28日に行った二回目のまち歩きでは、zutto-coffee という、ずっと居たくなるようなカフェに行きました。阪急吹田駅、JR吹田駅から徒歩15分ほどで、赤いベンチが目印のカフェです。基本的には平日は閉まっていて、金、土、日だけの営業です。メニューは、カレーやキッシュ、パスタ等のランチメニューとケーキやクッキー、フレンチトースト等のスイーツがありました。お皿の形などもこだわっていて、とても可愛くてオシャレなお店でした。2階にはギャラリーがあり、アクセサリーや陶器、衣服等が販売されていました。お店の方たちは、気さくで親しみやすく、お店の雰囲気もとても落ち着いていて、地元の人の隠れ家的な場所だと感じました。

 もう一つ訪れたところは、片山公園という旧吹田村の中で最も大きい公園です。平和のバラ園があり、温水プールやアスレチック、グラウンドもありました。公園の入り口付近に滝があり、その先に川や噴水がつながっていました。地域の親子連れや小学生の遊び場となっており、緑が多く、お年寄りの方たちが景色を楽しみながら歩ける散歩コースのようなところでした。滝付近では小学生が水遊びをしていて、夏の暑い日にも遊ぶことができるとても良い公園だと思いました。また、バラ園のバラの見頃は5月の中旬から下旬で、私たちが訪れたときには数十種類のバラがとてもきれいに咲いていました。ここは親子連れだけでなく、中心にベンチがあるので、お年寄りの方がゆっくり座って休憩できる場所にもなると思いました。
 最後に訪れたところは、阪急吹田駅の改札を出てすぐのところにある喫茶店です。昔ながらのナポリタンやオムライスなどがあり、値段もとてもお手頃で、昔から愛されているような地域に密着したお店だと感じました。
 今後は、この3つの場所を含めたうえで、学生とお年寄りの方も一日かけてゆっくり歩いて、楽しく、かつ深く地域を知れるフットパスのルートを考えていきたいと思います。

旧吹田村フットパスの休憩所巡り
3年生 淵上 貴弘

 5月28日(土)に2回目の旧吹田村まち歩きを行いました。前回5月15日(日)のまち歩きのときは、主にメイシアターや旧西尾家住宅、吹田歴史文化まちづくりセンター(浜屋敷)などの歴史的建造物や案内所をまわりました。
 今回の二回目のまち歩きでは、フットパス探しというテーマで、前回の長いルートの途中で気軽に寄ることのできるカフェを探しながら散策しました。1軒目に立ち寄ったところは「zutto-coffee」(ずっとコーヒー)という吹田駅から内環状線を少し南に下ったところにあるとてもお洒落なカフェです。中でも美味しかったのがキッシュです。キッシュとは、卵とクリームを使って作るフランス、アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理でサクサクパイの中にクリーミーなソースが入っておりとてもおいしかったです。さらに、ここのカフェの面白いところは1階と2階が繋がっていて1階はカフェなのですが、2階は手作りの器や花瓶や小さなアクセサリーを販売していました。種類もたくさんあり手作りなのに良心的な値段で販売していました。

 次に寄ったところは、ルート上だと丁度中間地点にあたるJR吹田駅付近にある「café樹」というお店です。ここのお店は体にやさしいオーガニック珈琲を使用しておりメニューもランチメニューなどを揃えておりとても豊富でした。さらにこのお店の素晴らしいところはペットを同伴しての利用をすることができるテラスがあるところです。テラス席は姉妹店「フラワーショップ樹」が管理しており季節ごとの花を展示しており、販売もしているそうです。
 最後の三件軒目はルートを一周して戻ってきたので阪急吹田駅で休憩出来るところを探しました。「喫茶ルナ」という駅前の喫茶店にはいりました。ここは昔ながらの喫茶店で今どきはあまり見ないような店です。昭和のドラマなどに出てくるような喫茶店という感じがしました。雰囲気はとてもよく1人でも入りやすそうな店でした。メニューもおしゃれなパフェやオーソドックスなオムライスまでたくさんありました。
 今回のフットパスは歴史的な場所をまわるだけでなく自分たちでルートを考えながら歩かなければならなかったので、なかなか思うように進みませんでした。しかし、1回目のまち歩きとはまた違った道や景色を発見できたのでとてもいいルートが考案できそうです。前回のルートは長く大変でしたが、このルートに今回発見した喫茶店を休憩所として挟むことによってより有意義なフットパスが出来ると思いました。

旧吹田村カフェめぐり
3年生 三井 紅実子

 旧吹田村を知るために、5月15日に1回目のまち歩きをしました。1日かけて吹田の歴史や現状を学ぶことができました。
 とくに印象に残っているのは、旧西尾家です。家の造りは基本的には日本の和の建築が詰まっています。家に使用している釘を隠すための「釘隠し」は部屋によってスイレンやキクなどの花で統一されており、日本人らしい細やかな気遣いだと思いました。また、別室にビリヤードや教会のようなステンドグラス、外国の家を想像させるようなソファなど日本における生活の西洋化の進み方を体感することができました。
 約6キロメートルという道のりを歩き、歴史を感じる建物を見学できる場所やバラがきれいな公園(丁度見頃時期でした)など、訪れる場所は沢山あるのに休憩する場所が少ないように感じました。その結果を踏まえて、2回目のまち歩きは、吹田のカフェを探すことにしました。

 そして5月28日にあらかじめリサーチしていたカフェを目指しながらまち歩きをしました。2店舗に入ったのですが、そのうちの1つを紹介しようと思います。「Zutto-coffee」という旧西尾家の近くにある赤いベンチが目印のおしゃれなカフェです。至るところに猫のモチーフがあり、お店の猫好きがうかがえる内装でした。「ベーグルのフレンチトースト」を注文しました。フランスパンや食パンでの調理法はよく目にしますが、ベーグルという斬新さに惹かれました。見た目も写真の通りかわいらしく、手作り感があふれており、おいしかったです。また、店内で食べるだけではなく、ケーキやクッキーなどのテイクアウトも可能です。ケーキは丸くてコロッとしていて、クッキーは猫の形になっていたりしてあそび心があるカフェでした。
 この「Zutto-coffee」にはカフェだけでなく、雑貨屋も併設されています。1階がカフェで、奥の階段を上がると雑貨屋という造りになっています。古着風の服やパステルカラーのストールなど個性豊かな商品が沢山あり見ているだけでも楽しめるお店です。また外から2階に上がることもできるので、ふらっと立ち寄れるようなお店でした。
 旧吹田村の2回目のまち歩きは1回目に案内していただいた場所をさらに絞り、先ほど紹介した旧西尾家や高浜神社あたりに焦点を絞って行動してみました。阪急吹田駅からは大通りをまっすぐ突き進んだあたりにそれらは集中しているので、とても分かりやすい場所にあり、まち歩きには適していると思いました。飲食店は何店舗か見かけましたが、住宅や雑居ビルが多く、カフェや休憩スペースといった場所がかなり少ないと改めて感じました。旧吹田村では、一休みができるような場所が示されたマップがあったら便利だと思うので、私たちが考えるフットパスのルートにはそのような場所のマースも入れて作成したいと考えています。