塩路ゼミ3年生のカナダ留学体験記

現在、国際観光学部 塩路研究室3年生の淡野めぐみさんが、カナダのウィニペグ大学に留学しています。今回は、その留学体験について現地から報告してくれます。

3年生 淡野 めぐみ

 私は今年の5月から約4か月間カナダのウィニペグという都市に留学をしています。ウィニペグはカナダの中央にあるマニトバ州に位置しています。気候は日本とあまり変わりませんが、日中の気温は平均22~25度でとても過ごしやすいです。今回は、私のカナダでの生活を紹介したいと思います。

授業

 私はウィニペグ大学に通っており、ELP(English Language Program)という留学生のクラスで勉強をしています。クラスは大きく分けて3つあり、留学前に行ったテストの結果に応じて生徒それぞれに合ったクラスへ振り分けられます。クラスが合わない場合は途中からのクラス変更も可能なので、一人一人に合ったレベルの授業を受けることが出来ます。
 授業は月曜日から金曜日まであり、午前と午後のクラスに分かれています。午前のクラスでは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの全てを行っています。毎日先生が用意してくださるパワーポイントの資料に沿って授業を進めます。授業は、ただ文字だけを見て解くものばかりではなく、写真を見比べたり動画を見て意見交換をするようなものもあり、楽しく英語を学ぶことができています。私の担当の先生はディスカッションをしてそれぞれの意見を交換することを大事にしており、なぜ自分はそう思うのか、他の人の意見を聞いてどう思ったのかなどを話し合います。私はこの授業を通して、自分の考えを具体的に言語化する力が身についたと実感しています。
 午後のクラスは月曜日から木曜日まであり、月曜日と水曜日は発音のクラスで、火曜日と木曜日はスピーキングのクラスです。発音のクラスでは、英語を話すときの抑揚の付け方や文章内での強弱の付け方、同じアルファベットでも違う発音の仕方など、よりネイティブに近い英語を話せるようになるための授業を受けています。微妙な発音の違いや、シチュエーション別の抑揚の付け方を学ぶことで、スピーキング力だけでなく、リスニング力も同時に鍛えることができていると感じています。
 スピーキングのクラスでは、トピックに対して自分の意見を考えた後に、グループディスカッションで意見交換を行います。ELPのクラスは多国籍で、生徒それぞれが自分の考え方や意見を持っているため、毎回自分とは違う意見を聞くことができて楽しいです。ディスカッションを通して新しい発見をすることも多く、考え方が柔軟になり、視野を広く持てるようになったと思います。

ホストファミリー

 私のホストファミリーはホストマザーが1人で、同じ大学に同じELPの生徒として通っている韓国人のルームメイトがいます。ホストマザーはすごく親切で、過去に留学生を何人も受け入れている経験があるため、いつも私たちにとってとても過ごしやすい環境を作ってくれています。ホストマザーは料理が好きで、私たちのためにアジアの味付けにも挑戦してくれ、新しいメニューの日には口にあったかどうかを毎回確認してくれます。食事の時間には、その日の授業の話や文化の違いについての話などをして、本当の家族のような楽しい時間を過ごしています。
 週末は、ルームメイトの韓国人と予定が合えば散歩に行ったり、買い物に行ったりしています。ルームメイトとはとても仲が良く、それぞれの国についての話やカナダに来て思っていること、帰国した後の話などでいつも盛り上がっています。留学中にお互いの国についてより興味を持ったので、帰国後、旅行でお互いに会いに行く約束をしました。

ミッドタームブレイク

 最後にミッドタームブレイクに行ったトロント旅行について紹介したいと思います。6月の末から約1週間のミッドタームブレイクという休暇がありました。私はその期間に友達とトロント、オタワ、モントリオール、ケベックシティへ旅行に行きました。5日間のツアーでそれぞれの街を回ったのですが、都市によって街並みが異なり、また日本とは全く違った雰囲気を楽しむことができました。私が特に印象に残っているのは、モントリオールのノートルダム大聖堂と、トロントのナイヤガラの滝です。ノートルダム大聖堂は建物の中に入った瞬間から綺麗な内装に感動しました。祭壇の青と黄色の光はとても美しく、壁には大きなステンドグラスがあり、建物後方にはとても大きなパイプオルガンがありました。ノートルダム大聖堂のパイプオルガンは6000本以上のパイプが使われており、世界最大級のパイプオルガンだそうです。

 ツアー最終日にはナイヤガラの滝に行きました。私はナイヤガラの滝に行くのは今回が2回目でした。前回はアメリカサイドからナイヤガラの滝を見ました。前回も今回もクルーズ船に
乗って滝の近くまで行ったのですが、今回のクルーズでは前回よりも滝に近づくことができて、本当に目の前であの大きな滝を見ることができ、感動しました。船に乗る前にレインコートをもらうのですが、最も滝に近づいた時には上から落ちてくる水による風と大量の水しぶきで水浸しになりました。しかし、貴重な経験ができてとても楽しかったです。
 留学生活も残り約1ヶ月になりました。クラスには様々な国籍の友達がいて、私が阪南大学で勉強していた中国語と韓国語を使える機会もあるので、積極的に話しかけるように心がけています。カナダ留学でただ英語を勉強するだけではなく、英語を使ってカナダの文化や他の国について学ぶことで、より語学力とコミュニケーション力を伸ばすことができていると思います。残り少なくなりましたが、悔いの残らない留学生活を送れるように努力したいと思います。