塩路ゼミ3年生が吹田市江坂を探索

2022年6月12日に、国際観光学部 塩路研究室3年生が吹田市江坂を再度訪れ、吹田歴史文化まちづくり協会の吹田まち案内人の方に説明していただいた1回目のまち歩きを踏まえて、江坂エリアを探索しました。今年度も吹田市においては同協会と連携して「フットパスと豊かなまちづくり」というテーマで本学キャリアゼミの活動をしていく予定です。今年は、吹田市の山田エリアと江坂エリアの2チームに分かれて、1回目は案内人の方々と共に歩き、2回目は学生たちが自由にそのエリアを探索し発見するまち歩きを実施します。7月には同協会の拠点である吹田市浜屋敷で交流会を予定しています。今回は、江坂エリアを再度歩いた学生たちが、感じたことや発見したことを報告します。

住みやすいまち江坂
3年生 宇野 萌花

 5月から6月にかけて、塩路ゼミ生は大阪府吹田市でフィールドワークを行いました。私たちのチームは江坂エリアをフットパスしました。1回目は5月末に行いました。その際は吹田まち案内人の方に説明してもらいながら、吹田街道を歩き、歴史のある寺や神社などを訪れました。
 江坂はアクセスが良く、人も多いように感じました。江坂「ウエストサイドストリート」には店がかなり多く江坂の中心地のように感じました。1回目のまち歩きではこのような人の多い場所などはあまり訪れませんでしたが、江坂には都会に近い場所もあることがわかりました。
 2回目のフットパスは自分たちでコースを考えました。まず、私たちが訪れたのは「eden」というカフェです。カフェedenは駅から10分ほどの場所にあります。席が空いておらず待っている人もいるぐらい地元の人たちに人気のカフェでした。ソファー席などもあり、ゆったりと時間を過ごせるとても居心地のいい場所でした。料理もデザートもどれもおいしく、また行ってみようと思ったぐらい素敵なカフェでした。
 次に、「ダスキンミュージアム・ミスドミュージアム」に行きました。ミスドミュージアムでは予約なしでオリジナルドーナツが作れる「ドーナツワゴンミニ体験」というものがあります。残念ながら、私たちが訪れた時間にはもう終了していました。他にも予約必須のミスドキッチンで生地を伸ばすところから行うドーナツ作り体験がありました。子供だけでなく大人の方も体験していたので、また今度機会があればぜひ私も作ってみたいと思いました。ダスキンミュージアムでは、スタッフさんが一見きれいに見える部屋でも、どれくらいほこりが部屋中に舞っているのか目に見える形で丁寧に教えてくれました。話を聞いて空気清浄機の重要さを知り、24時間稼働しようと考えが変わりました。
 最後に、「服部緑地都市緑化植物園」を訪れました。温室やハーブ園があり、緑豊かな場所でとても落ち着く場所できました。園内の木陰で読書をしている人も多く見かけました。ゆったりとした空間で非常に落ち着きました。年間パスポートも売っていて、購入する人の気持ちがよく分かりました。
江坂には公園も多く、子供もたくさんいました。店が集まる場所からゆったりとしたのどかな場所まであるこの地域はとても住みやすい場所だと思いました。実際、私は豊中に住んでいるので、江坂に普段からよく行きます。しかし、このフィールドワークで初めて訪れた場所も多く、新しい発見ができたため、フットパスやまち歩きというものにとても魅力を感じました。

新旧入り混じる江坂
3年生 澤井 悠

 私たちは、5月28日と6月12日に、大阪府豊津町にある江坂エリアを2度訪れました。1回目は、吹田歴史文化まちづくり協会の吹田まち案内人の方に説明していただきながら、まち歩きを行いました。当日の天気は晴れで、太陽が照りつけて非常に暑かったので、適度に水分補給をしっかり行いながら探索しました。江坂駅の北口からスタートし、服部緑地を折り返し地点とし、江坂ウエストサイドストリートをゴールとした、江坂のまちを一周できるコースでした。
 私が、1回目のまち歩きで最も印象に残ったのは、素戔嗚尊神社です。この神社は、天照大御神の御弟神である素戔嗚大神と大国主神の御子神飛鳥大神を御祭神としています。素戔嗚大神の「スサ」には「荒・清浄」の意味があり、罪・穢れ・災い・厄など身に降りかかる悪いことなどを、荒々しい程の強い力で祓い清める災厄除けの神様です。神社を訪れるとまず石鳥居があり、そこから拝殿まで約150mの距離があります。参道を進み、階段を登ると社殿が建っています。この神社は、大正7年に近隣の神社がここへ合祀されましたが、昭和になって地域住民の希望によって分祀・遷座されました。
 2回目は、前回のフィードワークでは見つけられなかった江坂にある魅力を、学生のみで発見することを目的としたまち歩きを行いました。前回のまち歩きでは、江坂の歴史を寺や神社、道といった古くから残されたものから学びました。今回は江坂にある友人や家族と楽しむことのできる施設として、カフェエデン江坂、ダスキンミュージアム、服部緑地都市緑化植物園を主に訪れました。
 まず、江の木公園を訪れました。江の木公園は、江坂駅周辺に広がる商業地区の中にある公園です。公園内には、遊具やベンチ、小さな山などがあり、多くの人々で賑わっていました。子どもが遊んだり、商業地区の中にあるため、買い物の途中に親子で休憩したりすることができます。
 カフェエデン江坂は、江の木公園の隣にあるカフェです。沢山の植物で飾られた外観や木造の家具が並ぶ店内は非常に落ち着く空間になっています。江坂にあるカフェの中でもかなりの人気店で、沢山の家族やカップルで溢れかえっていました。食事が美味しいことはもちろん、寛ぎやすい雰囲気から老若男女関係なく利用できる場所だと感じました。
 次に、ダスキンミュージアムを訪れました。ここでは1963年に吹田で創業したダスキンが、「きれい」と「おいしい」という2つの軸で、人々の暮らしに新しい喜びを提案し続けた先駆者として、暮らしの過去・現在・未来の一端を体感することができます。吹田の地で、発展し続けた企業の歴史と影響力を学びました。
 最後に、入園料220円を払い、服部緑地都市緑化植物園を訪れました。温室をはじめ、ツバキ園やハーブ園などがあり、花と緑にあふれる安らぎの空間になっています。園内を探索していると、木の陰で本を読む人や、園内の小川に入り、水遊びをする子どもなど、自然を思い切り楽しむ人々を見ました。
 2度のまち歩きを通して、吹田市や江坂の豊かなまちづくりについて学ぶことができました。江坂は、歴史深い場所であり、また、都会的な場所もある新旧の交わる地域であると考えました。商業地区として、様々な店が立ち並ぶ江坂駅周辺と、神社や道中の石道標などの歴史的建造物が点在する旧蔵人村の景色は同じ地域とは思えないくらい異なっていました。どの場所にもそこ特有の魅力があり、江坂を深く知ることができました。今回改めて、まち歩き、フットパスが最も気軽にできる現地調査であると分かったので、これから積極的に行っていきたいです。