塩路ゼミ1年生が京都で観光調査

2020年11月2日に、国際観光学部 塩路研究室1年生11人が京都(祇園四条、八坂神社、清水寺)で観光調査を行いました。1年生は、大学入門ゼミで初めてのフィールドワーク体験となりました。今年度は新型コロナウイルスの影響で、例年春と秋に年2回段階的に行うフィールドワークが、秋の1回で集中的に行う結果となりました。また、例年、塩路ゼミの1年生は、大阪での外国人観光客へのアンケート調査も実施していましたが、今年度は外国人観光客の激減によりその実施が不可能となりました。そのため、「コロナ禍による観光の現状を知る」というテーマで、京都で国内旅行者55人と商店33軒への聞き取り調査を実施しました。ここでは、1年生が初めてのフィールドワークで感じたこと、調査の感触や結果などを報告します。なお、今回の調査結果は、1年生がゼミで集計、分析して、グループごとにパワーポイントで発表を行いました。今後のゼミでは、発表内容を踏まえて各自がフィールドワークの最終レポート作成に取り組みます。

コロナで変わる京都観光
1年生 益子 皓行

 11月2日(月)に京都で初めてフィールドワークを行いました。祇園四条駅から八坂神社、二寧坂、産寧坂を通り清水寺を巡りました。京都は外国人観光客にも非常に人気の観光地ですが、新型コロナウイルスの影響で外国人観光客の姿は全く見当たりませんでした。一方、日本人観光客は多いように感じました。事前学習で京都は観光客の増加で交通渋滞やバスの混雑が深刻な問題になっていることを知りました。現在はコロナ禍で観光客が減っているため、日中の渋滞やバスの混雑は見受けられませんでした。
 私たちが訪れた観光地の中で、特に印象に残っているのは八坂神社です。現在の社殿は徳川家綱により建立されました。本殿と拝殿が大屋根で覆われている「祇園造」という建築様式で建てられています。八坂神社は非常に人気の観光名所ですが、コロナ禍で神社の様子も変化していることに気づきました。まず、感染予防として水を汲む柄杓が無くなり、常に水が流れている流水式の手水で清めるようになっていました。さらに、参拝者が鈴を鳴らす鈴緒も使えなくなっていました。その代わりに、賽銭箱の上に鈴が鳴る装置を設置しており、手をかざすと録音された鈴の音が聞こえてきました。実際に鈴緒を上げて鈴を鳴らすことができないのは残念ですが、鈴の音を感じることができとても面白い取り組みだと思いました。
 次に、京都を訪れていた観光客にアンケート調査を実施しました。観光客へのインタビューで、   「Go Toトラベルキャンペーン」を5組中4組が利用していることがわかりました。大阪から来ていたご夫婦は、Go Toトラベルキャンペーンでホテルが安く泊まれるため日帰りで行ける距離ではあるが、今回は宿泊をして京都を満喫していると話してくれました。Go Toトラベルキャンペーンは旅行代金の割引でお得感があり、観光客にとってメリットは大きいと感じました。
 続いて、京都市内の店でもコロナ前後の変化について調査をしました。清水寺の近くにある土産物店では、コロナ前は観光客で賑わっていたが、現在は例年の半分以下の人通りしか戻っていないと聞きました。Go Toトラベルキャンペーンが始まり、地域共通クーポンを利用して買い物をする人が増え、売り上げは回復傾向にあるそうです。観光客だけでなく、店側にも良い効果をもたらしていることが分かりました。しかし、祇園にある飲食店では地域共通クーポンの利用によって会計が複雑になっていることや電子クーポンの処理に手間がかかるなど、店側にはあまり良い影響がないという意見もありました。一部の店ではGo Toトラベルキャンペーンの思恵を受けていないということも分かりました。
 フィールドワークで京都の現状やGo Toトラベルキャンペーンの利用状況、観光地における感染症対策について知ることができました。実際に現地に足を運び、見聞きすることで新たな発見や気づきがあることがわかりました。今回のフィールドワークで得たことを生かし、今後の学修や活動につなげていきたいです。

新型コロナウイルスの影響と観光地の現在
1年生 中部 恵利

 私は今回、入門ゼミのフィールドワークで京都の祇園四条周辺を散策、清水寺周辺で事前に考えておいた項目について観光客や店でアンケート調査を行いました。現地での調査では、新型コロナウイルスが流行したことによって直面した問題、変わり果てた観光地をどのように現地の人は見ているのかなどについて調べました。アンケートを通して新型コロナウイルスの影響が大きかった時期の状況が伝わってきました。観光客からは、今年新たに実施されるようになった、「Go toトラベル」「Go to eat」などを使う人ももちろんいましたが、他にも今年ならではの「声」を聞くことができました。
 まず、私のゼミでは下調べをある程度行ってから現地の調査に向かいました。下調べの内容は「京都の歴史探訪」「オーバーツーリズムと観光データ」「京都で有名な土産物と現地の食」という3つの分野についてです。「京都の歴史探訪」では、八坂神社、祇園四条、一念坂・二寧坂・産寧坂について、建造した人物や土地の名前の由来について知ることができました。そして、「オーバーツーリズムと観光データ」では、京都の観光課題であるオーバーツーリズムについて、実際の被害と実施されている対策について調べました。また、新型コロナウイルスの影響についても、最新のグラフを見ることで、多大な影響があったと感じることができました。最後に「京都で有名な土産物と現地の食」では、食べ物とモノに分けて調べ、現地の食としては「湯葉、おばんざい」などが有名だということを知ることができました。このような事前知識を基にフィールドワークを行ってきました。
 まず初めに話を聞いたのは、沖縄と名古屋から来た観光客3名でした。Go toトラベルを使用して、日帰りの観光目的で京都を訪れたそうです。その他にも、東京から来た修学旅行生にも話を聞くことができました。その東京から来た修学旅行生は、「時期はずれたが、修学旅行に来れてよかった」と言っていました。更に「周辺の学校はほとんど中止になっていた」とも言っていました。確かに、私の地元でも一時修学旅行中止の噂が流れました。しかし、行き先を沖縄から四国に変更し、行くことになったそうです。私たちの高校の卒業式や、大学の入学式が中止になってしまったように、全国での被害は相当なものになるだろうなと思いました。
 また、土産物屋の店員からも貴重な話を聞くことができました。日本で全国的に緊急事態宣言が出されていた時は、「清水寺までの通りの全ての店が閉まっていた」また、「今でも平日はやっていなくて、土日だけの店もある」という声を聞くことができました。テレビで聞いたことがありますが、訪れる側にも感染の恐怖がありますが、迎える側にも感染の恐怖があるという現地の人たちの考えに気づくことができました。私の地元の高野山もそうだからです。「観光客が来て経済が回るのは嬉しいことだが、外部からの感染は避けたい」というのは、たびたび町内の人との会話で聞くことができます。
 このように、新型コロナウイルスの影響は、フィールドワークで身を持って実感できました。しかし、Go toトラベルや、Go to eatなど、国によって落ち込んだ経済を回復させようとする対策が取られているのも事実です。そこで何ができるのかを考えたときに、私たちにできることは、予防に努めることだと改めて思いました。そして、観光業が完全に回復するには2、3年かかると言われています。一方で、全て悪いようにとらえず、on-lineという人と繋がる新しい手段が今回の自粛期間中に生まれたように、新しい観光の形が生まれるといいなと思いました。

京都の新しい一面
1年生 山田 奈々実

 私は今回、大学入門ゼミのフィールドワークで、祇園四条へ行きました。普段、友達や家族と訪れる際には行かないような細い路地に入ったり、アンケート調査をしたりして、京都を新しい視点で見ることが出来ました。
 私たちは、まず祇園で、事前学習で調べていた京都で有名な土産である、あぶらとり紙を扱う店の「よーじや」に入りました。平日であったにも関わらず、お客さんは数十人ほどいました。事前学習で調べたあぶらとり紙の他に、洗顔料やハンドクリームなどの美容用品を多数扱っていました。
 次に訪れた八坂神社は、以前に個人で祇園四条を訪れた際、前を通っただけだったので、今回のフィールドワークで初めて入りました。事前学習によると八坂神社は、昔「祇園社」と呼ばれていました。全国にある約2300社あるといわれる八坂神社などを祭神とする神社の総本社です。また、祇園という地名の由来もここからです。
 その後、昼食はうどんを食べようと、店の前に出ているメニューの値段を見ましたが、どこも千円以上はしました。昼食後に訪れた清水寺は、事前学習によると、778年に開創され、慈悲を象徴する観音様の霊場として親しまれています。訪れた時は、まだ舞台の一部の工事が完全には終わっていなかったため、舞台を臨む景色を見ることができませんでした。また、11月上旬だったため、きれいに染まった紅葉は見ることができなかったので、次に訪れるときの楽しみにしようと思いました。
 最後に、観光客と商店に対して行ったアンケート結果からわかったことについて述べます。祇園四条に訪れていた観光客の多くは遠方からGo toトラベルを利用して泊まりで来ている人が多く、そして、修学旅行生もGo toトラベルを利用して来ていました。また、祇園四条だけを目的に京都に来ているのではなく、圓徳院や今宮神社、嵐山など様々な京都の観光地と合わせて来ている人が多数でした。京都で食べたものを聞くと、京都名物として有名な湯葉を食べたという人が多い中、モンブランの店に朝から並んで食べたという人もいて、京都の新しい名物を知ることができました。
 店の人に話を聞いたところ、八坂神社では、去年のお客さんのほとんどを外国人が占めていたにも関わらず、コロナの影響で在日外国人以外来ることが出来なくなったこともあり、8月頃までは、土日でも10人ほどの日もあったと聞きました。そして、現在は徐々に回復してきていることを実際に来訪者の数を見て感じました。  今回のフィールドワークでは、事前学習で予め調べていたものを実際に自分の目で見ることができ、なおかつ観光客や店の人にアンケートをとり、観光地の人々の声を聞く事ができたことで、やっと観光学部らしい活動をすることができたと思いました。

現地に行くことで知るコロナ禍の京都
1年生 川元 麗奈

 11月2日、私は大学入門ゼミのフィールドワークで京都に行きました。今までに何度も訪れたことがある場所でしたが、新たな発見がありました。普段は観光目的で行く場所ですが、今回は観光客や店の方にアンケートをするために観光地に訪れました。アンケートでは快く答えてくれる方が多数いると思っていましたが、実際はなかなか答えてくれませんでした。
 店の方のアンケートでは、ネットでは知ることのできない情報を得ることができました。その中でも「コロナの影響で通りや町に変化があったか」という質問に対して、多くの方が「昔の京都に戻った」と言っていました。コロナ以前、外国人観光客は年々増加していました。しかし、コロナ後は日本人の観光客のみになり、昔の京都に戻ったようになったのだと思いました。
 観光客のアンケートでは、Go toトラベルを利用して来ていた人が多く、その中でも遠足や修学旅行できた学生が多くいました。コロナで人が少なくなった観光地は、日本人観光客で賑わっていました。外国人観光客はあまり見ることができず、外国人にアンケートを取ることはできませんでした。
 雨の日の京都は初めてで、いつもと違う景色でした。時期は紅葉が始まった時でしたが、紅葉が少し色づいており、綺麗な景色を見ることができました。
 昼には、清水寺付近のうどん屋さんに行きました。レジの所には、「地域共通クーポン」の張り紙がありました。この張り紙は、街の店の至る所に張ってありました。アンケートでは、「地域共通クーポン」で来店するお客さんは増えたか、の質問に対して、多くの店が「増えた」と言っていました。コロナで大打撃を受けた飲食店、土産屋、旅行業界でしたが、政府による改善策により、コロナ前までには戻っていませんが、多くの観光客が訪れるようになったと感じました。
 実際にアンケートを取ることで、新たな発見、知識を得ることができ、フィールドワークの面白さに気づきました。次は外国人観光客にアンケートをしてみたいです。

フィールドワークin 京都
1年生 米虫 実愛

 今回、大学入門ゼミでフィールドワークとして京都に行きました。現地での調査としては、観光客と店舗で聞き取りのアンケートを実施し、新型コロナウイルスの影響やGo toキャンペーンの現時点での状況などについて詳しく知ることができました。
 フィールドワークに行く前の事前調べとして「京都の歴史」「京都の食」「オーバーツーリズム」について調査しました。京都の食で有名なものはたくさんあります。その中でも湯葉や湯豆腐、土産物としては八ツ橋や抹茶、食べ物以外では、あぶら取り紙で有名な「ようじや」、京刃物や京扇子などが人気であるということが分かりました。同時に、なぜ「京都といえば抹茶」というイメージがつくほど、抹茶が有名なのかということも調べました。その理由は、中国から最澄が持ち帰り、その後、千利休に代表されるように茶の湯の文化が京都で盛んになったからだと言われています。
 当日、実施した「京都の店舗アンケート」では、Go to キャンペーンやGo to eat での店への影響や、新型コロナウイルスの影響で通りや町に変化があったかどうかなどを聞きました。まず、Go to キャンペーンやGo to eat での店への影響としては、緊急事態宣言中に比べて、人が増加したことがわかりました。具体的には、今年は少なくなると予想されていた修学旅行生が、キャンペーンの効果もあり、予想数値よりも多くなりそうだということが店舗アンケートからわかりました。 
 次に、観光客へのアンケートでは、修学旅行生がたくさん来ていたということもあり、私たちが訪れた祇園四条、八坂神社、清水寺の各地点で出会った学生を対象として行いました。調査を通してわかったことは、Go to キャンペーンを利用して観光に来た人は、宿泊する人の割合が多かったということです。また、どのような手段で予約したかについては、旅行会社よりも予約サイトを利用して予約する人の割合のほうが多いことがわかりました。このことより、「観光経営学」の講義で学んだように、近年旅行会社のシェア率が低下し予約サイトのシェア率が増加しているということを実感できました。
 今回のフィールドワークで実際に京都に行ってみて、新型コロナウイルスが日本有数の観光地に与えた影響の大きさと、そのための対策、Go toキャンペーンの利点や欠点を改めて理解することができました。また同時に、観光客アンケートや店舗アンケートから「観光」という分野が私たちにとってどれほど大事なものなのかも改めてよくわかりました。