2020.12.14

国際観光学部 塩路研究室3年生が2回目の吹田まち歩き2

塩路ゼミ3年生が北千里を歩く

2020年11月4日に、国際観光学部 塩路研究室3年生が吹田市北部の北千里で2回目のまち歩きを実施しました。今回は、1回目に吹田歴史文化まちづくり協会の吹田まち案内人の方に案内していただいたコースや説明を踏まえて、学生たちが自分たちで考えた道、コースで同じエリアでフットパスを実施しました。ここでは、北千里コースの学生たちが2回目に歩いた活動から気がついたこと、1回目と比べて考えたことなどを報告します。

自然と安心の千里ニュータウン
3年生 小野田 伊吹

 11月1日に吹田まち案内人の丹羽さんの案内のもと北千里界隈を散策し、その後、11月4日に今度は自分たちだけで北千里を歩きました。メンバーは前回から引き続き私を含めた3年生4人と、2年生の4人も参加してくれました。前回は全員で同じ道を歩きましたが、今回は2,3年生合わせて8人いたので二手に分かれて歩くことにしました。ここでは私の歩いた青山台のコースを紹介します。
 まず、私たちは北千里駅から青山台市民ホールの方へ向かい、青山公園の中を通「合歓の木道」へ出ました。その後、住宅街を抜けて「千里さくら通り」と「三色彩道」を歩いて駅に戻るというコースです。前回は大きな北公園や竹林など自然を感じるところを多く歩きましたが、今回は住宅街をメインに歩くことにしていました。北千里の住宅街といえば、「クルドサック」です。クルドサックとは、いわば袋小路のことで、事故防止のため住宅街に車が侵入できないよう階段が設置されている仕組みのことです。写真のように小さな段差のような階段もありますが、何十段もある高い階段もあります。千里ニュータウンの建設に際し、クルドサックとロータリーが多くつくられました。青山台でロータリーを見ることはなかったのですが、クルドサックはいたる所で見られました。そして、クルドサックのある住宅街を見て「ジブリみたい」と言った2年生の感想が印象に残っています。確かにジブリ映画に出てきそうな風景で、ヨーロッパの小さなかわいらしい街のような印象でした。クルドサックは、子どもが多い住宅街には素晴らしいシステムですが、高齢者にとって階段が多いのは少し大変だろうと感じました。
 そして、もう1つ特徴的なのは公園の多さです。こちらも子どもが多い住宅街ならではの特徴だといえます。公園の規模は様々で、最初に通った「青山公園」はどこからどこまでが青山公園なのか分からないほど大きいですし、一方、写真の「きょうちくとう遊園」のような小さな公園もあります。小さい公園は住宅街の中に溶け込むようにあり、近所の人に親しまれているのだろうという印象でした。大きな道路を渡ってわざわざ公園に行かなくても、こうして家の近くで遊べるというのは安心して子育てができる要素の1つだと感じました。
 2回目に散策してみた全体の感想としては、理想の素敵な住宅街だということです。もちろん、1軒1軒が綺麗で素敵な家だというのもありますが、公園がたくさんあるのは子どもも親も嬉しい点だと思いますし、クルドサックで安全性にも優れています。ただ、一つ不安な点をあげるとしたら街灯が少ないというところです。特にそれが気になったのは「千里さくら通り」と「北公園」です。千里さくら通りは明るい時間に通ったのですが、街頭が少ないと感じ、女性が夜に1人で歩くのは危ない気がしました。北公園はせっかく紅葉しているのに夕方になると暗くて見えなくなってしまうのがもったいないと思いました。街灯を増やし、安全性も景色も良くなるとさらに北千里に住みたいと感じる人が増えるのではないでしょうか。

青山台を気の向くままにフットパス
3年生 大江 望友

 2020年11月4日、今回は吹田市にある青山台を中心にフットパスを行ってきました。以前に、自然や歴史と触れ合うというテーマのもと、吹田まち案内人の丹羽さんにご協力いただきながら、北千里公園を中心にフットパスを行いましたが、今回は千里ニュータウンの住宅街を散策するルートでフットパスを行いました。コースは阪急北千里駅を出発地点として、「千里けやき通り」にかかる歩道橋を渡り、マンションのすぐ下にある公園→青山公園→「合歓の木道」→フェニックス公園→住宅街を通って「千里さくら通り」→「三色彩道」、最後にまた駅に戻るという流れです。今回も、歩いてみて感じたことや気づいたことをいくつか報告します。
 まずは青山公園についてです。青山公園はとても広大ではありますが、一つの平坦な公園というよりは、所々にある遊具や、丘を含め走り回れる小さなスペースがいくつも集まってできている公園でした。また遊べるスペースだけでなく、ウォーキングロードが整っていたり、丘を登ると見晴らしの良い景色を見ることができたりする点から、私たちがフットパスを行ったように、青山公園をゆっくり散歩するという利用法もあると感じました。子供のみならず、大人でも楽しむことができます。ただ一つ気づいた点として、青山公園の土地全体が、周りの道路より少し高くなっていたので、道路と公園にはかなりの高低差がある場所もありました。しかしそれらの場所には柵がなかったため、子供が走るのに夢中になって飛びだしてしまうと、とても危険だと感じました。ただ景色が良く写真映えもするので、景色を遮らない程度の低い柵があると良いのではないかと考えます。
 次は「クルドサック」についてです。今回のコースは、かなり住宅街を歩きましたが、住宅街の中にクルドサックをたくさん発見しました。吹田まち案内人の丹羽さんのお話では、クルドサックは、住民以外の車が住宅街に侵入することを防ぐためにつくられたいわゆる袋小路の役割を果たすものだと聞きましたが、今回住宅街である青山台を歩いてみると、車の侵入を防ぐような大きなクルドサックだけでなく、歩行者が抜け道として使える小さなクルドサックも至る所で目にしました。車道と歩道が明確に整備されていない住宅街の道路でも、子供たちが安心して歩けることから、ファミリー層の多い千里ニュータウンならではの工夫であると感じました。ただクルドサックを通るには、階段を使用しなければならないことから、現在では、階段の上り下りが厳しい高齢者の方々が、階段を避けてあえて遠回りをしなければならないという問題も出てきているそうです。
 最後は「千里さくら通り」についてです。今回は、千里緑地付近から三色彩道までを歩きました。千里さくら通りは、府道箕面吹田線(府道121号)の一部であり、約3キロもの長い道であるにも関わらず、「クリーンティア青山」の方々によって道のごみ拾いや清掃が行われており、この活動を支援している食品容器環境美化協会のHPによると、月2回のペースで行われているそうです。実際歩いてみてもとてもきれいで歩きやすい道だと感じました。ちなみにこの活動自体は、吹田市全体の道路や公園で行われているそうです。また千里さくら通りには、道路沿いに沢山の木が植えられており、それらにはきちんと植物名を記載したプレートがついていたことや、「千里みどりのさんぽみち」と題し、昔の千里ニュータウンに関する情報が記載された看板がいくつも設置されていたことから、フットパス目的でやって来た私たちにとっても、楽しく地域の歴史を学びながら、尚且つのんびり自然を感じて歩くことのできる道でした。
 前回そして今回のフットパスを通して、千里ニュータウンは、現在も様々な工夫を凝らしながらより住みやすい街づくりのため、住民の方々が一丸となって進化を続けている街であると感じました。もちろんニュータウンといっても、約50年の歴史を持つ街ですから、上記のクルドサックで示したように、住民の高齢化に伴い様々な問題が出てきていることも事実です。しかし、それでもファミリー層に特化した非常に住みやすい街であると感じ、私もいつか住んでみたいと思いました。

北千里・古江台地区の魅力
3年生 大谷 純香

 私たちは、11月4日(水)に吹田まち歩きの2回目を行いました。1回目の時は、吹田まち案内人の方と一緒に歩きましたが、2回目は吹田まち案内人の方は付かず、新しいコースを歩きました。1回目は、住区としては藤白台地区を歩きましたが、2回目は、古江台地区と青山台地区の2つグループに分かれて歩きました。私は、古江台地区中心に歩きました。
 まず、北千里駅から千里けやき通りを通り、第1回目では、ふじのき公園の上から千里ニュータウンに特徴的な道路景観である「ロータリー」を見ました。今度は、下からロータリーを見たいと思いその道を通りました。その後、小野原街道を通り古江台地区に向かいました。その先、まっすぐ行ってみると、おばな公園がありました。おばな公園の広さは、小さめですが、ブランコや滑り台などの遊具がありました。私たちが行ったときは、平日だったため、誰も人がいなかったです。そして、おばな公園の周辺を見渡していると、ニュータウンのもう1つの特徴である「クルドサック」を見つけました。次に、古江路を通りながら古江公園に向かいました。古江公園の線路沿いの出入口から入ると、しばらくは並木道がありました。
 園路の北端まで来ると、急に視界がひらけて広場になります。自由に使える多目的広場の空間があります。傾斜地を造成し、スロープや壇状に広場が整備されていて、広いグラウンドが2つ、ブランコやシーソーなどの遊具を集めた広場がありました。また、様々な種類の木々も多く植えられており、たいへん緑豊かな公園でした。近くには、団地やマンションがあり、多くの人の憩いの場だと感じました。私たちが行ったときも家族連れが遊んでいました。
 次に、古江路に戻って坂道を歩いていると古江台小学校を見つけました。その道を左に入り住宅街に入ると、はぎのき公園がありました。その公園は、子供が遊ぶ遊具がありませんでした。また、周りの道路と比べて、池がかなり落ち込んだ谷底にあり、道路と池を結ぶ斜面が公園区域の広い範囲を占めていました。そのため、実際になにかに使える公園敷地は池沿いの園路が中心で、ほぼ散策用の公園といった風情でした。その公園の中には、古江稲荷神社がありました。ここには、はぎのき公園の上池(別称・青谷池)に伝わる「竜の伝説」があります。この池の水は、「干ばつに悩まされ続けてきた農民にとってかけがえのない雨水、いまにも干上がりそうな池に、激しい夕立が降る、農民たちは狂喜した者、大雨は、神様」とあり、そのシンボルこそ竜だったに違いないと言われているそうです。はぎのき公園周辺にもクルドサックがありました。その後、北千里駅に戻り青山台地区のグループと合流して散策を終了しました。
 歩いてみて気づいたことは、公園や池、綺麗な道が多いことです。また、緑の多い穏やかな住宅街が多く、マンションや団地もあり、家族向けの場所だと感じました。フットパスを行うには、とても良い環境なので楽しんで歩くことができますが、喫茶店や飲食店など休憩する場所が少ないので、そのような施設を造ったら、吹田市内外から来る人々も快適に歩いて楽しめる「新しい」千里ニュータウンになるのではないかと感じました。

北千里の新たな発見
3年生 小原 明日香

 2020年11月4日に、私たちは2回目に北千里を歩きました。今回は私たち3回生4人の他に2回生4人の計8人で行い、それぞれ2人ずつ2チームに分かれて調査を行いました。今回、私たちは藤白台と古江台を歩きました。ルートとしては、「千里けやき通り」と「小野原街道」を歩き、途中におばな公園と古江公園、はぎのき公園と3つの公園を抜け、北千里地区公民館を横切り、スタート地点である北千里駅に帰ってくるというルートです。今回はその中で気づいた点を挙げ、それについての私の考えを述べていこうと思います。
 私がまず初めに気づいたところは、古江台地区には小さな公園がいたるところにあり、それが幼稚園や小学校の近くであるということです。例えば、おばな公園の隣には幼稚園があり、子どもたちが遊ぶ場所として大きな役割を果たしていました。また、おばな公園にはブランコや滑り台などの遊具、ベンチもあり遊び場や休憩スポットとしても良いところだと感じました。そして、古江公園の近くには小学校、はぎのき公園の近くにはこども園がありました。古江公園は公園自体が大きく、遊具や砂場の他に広場があり、犬の散歩をしている住民や健康のためにウォーキングやランニングをしている人も見受けられました。はぎのき公園には遊具が一つも無く、近くに古江稲荷神社や地蔵がありました。また、池にはカモが泳いでいました。はぎのき公園は他の2つの公園と違い、視覚で楽しむものが多かったです。このように、子どもたちが集まる場所の近くに公園があると、子どもたちの遊び場や、住民たちの憩いの場になり、町の交流場所になると思いました。
 次に気付いたことは、道の幅や歩道の幅が狭いということです。例えば、古江公園の近くにある古江路というところは、道路は狭くないのですが、歩道がなく、車道と歩道の境界線である白いラインも無かったです。私たちが歩いた時間は15時過ぎあたりで、ちょうど子供たちの下校時間でした。その様子を見ていたのですが、子どもたちは車道の端を歩いて下校していました。私たちも実際歩いてみたのですが、車がすれすれで横を通り、スピードを落とさない車がいると、驚くほどに車と人との距離が近く、危険だと感じました。子供たちの身長は私たちより低いため視界が狭いので、同様に車の運転者も子供に気づかない事もあると思います。このように、危険を伴う可能性もあるため、ガードレールの設置や歩道を作るなどの改善策はありますが、まずは歩行者、運転者は互いのことを考えて行動する必要があると感じました。
 今回2回目の北千里を歩いてみて、やはり1回目と自分たちでルートを決めて歩くのとでは感じ方や考え方などが異なりました。実際に歩いてみて、自分たちだったら住みたいのはどこか、自分たちならこうするなど、1回目よりも考えることが多かったです。1回目と2回目とでは、その変化が面白いと感じました。