塩路ゼミ3年生が吹田浜屋敷で報告

 2019年3月5日に国際観光学部 塩路研究室3年生(現4年生)16人が吹田市浜屋敷で2018年度の活動報告会を行いました。報告会では、キャリアゼミで連携している吹田歴史文化まちづくり協会の方々や吹田まち案内人、吹田商店街の店主さんがご参加くださり、発表に関して質問やコメントをいただきました。今回は、この報告会での発表内容や質疑応答を通して学生が感じたこと、考えたことを報告します。

フットパス活動1年間の集大成
4年生 三枝 寛和

 3月5日、吹田歴史文化まちづくり協会の吹田まち案内人の方に向けた1年間の活動報告を行いました。これは、以前行ったゼミ報告会の発表内容に加え、活動の中で私たちが得た学びから、吹田市の方々に向けた提案を加えたものになります。
 私たちが1年間に行ってきたフットパス活動は多岐にわたります。大阪府内にとどまらず、西は熊本、東は宮城にまで足を運び、学びを得てきました。また、私個人は取り組んでいませんが、ゼミ内には、本場イギリスやデンマーク、タイなどの海外でフットパス活動を行ったメンバーもいます。多くの地域を実際に見てきた経験から、吹田市における課題や改善できる点を浮き彫りにし、提案を行いました。
 具体的な提案内容としては、楽しんでコースを周ることができるよう、経路をわかりやすく表示することや、裏路地や生活要路を活用すること、地域の名産品を販売し経済効果を生むことなどを挙げました。現状の吹田市のまち歩きでは、どの道がそのコースなのか、専用の地図を持っていなければわかりません。デンマークにある道沿いの足跡や、熊本県芦北地域にあるフットパスコースを示す標札のように、初めて歩く人にとって親切なコースづくりが必要ではないかと考えました。同時に、そのような標札を見ることでまち歩き自体の認知度向上にもつながると考えます。また、これからの大阪を考えると、万博やIRなどによって今以上のインバウンド客が訪れると予想されます。そこで、「日本のありのままの姿を見たい」というインバウンド客のニーズを満たすコースもまた、必要になってくるのではないかと感じています。裏路地や生活要路をコースに含めることが、その課題解決に繋がるのではないでしょうか。さらに、ただ地域内外から歩きにくる人を増加させるだけでは永続的な地域の発展にはならないと考え、「稼ぐ」ことも重要だと思っています。コース沿いにある商店と協力して、歩く人々などに商品をおもてなしすることなどで、店の販売促進や地域経済の活性化、吹田市の魅力発信ができるのではないかと考えます。
 拙い発表ではありましたが、まち案内人の方々からいつくものご意見をいただきました。質問の中には、こちらの勉強不足によりうまく回答できないこともあり、反省しています。特に、こちらの提案は、行政やその他の団体などと一緒になって初めて実現に向けた取り組みができるものが多くありました。難しいかもしれませんが、地域が一体となって多方面からの動きがあってこそ、地域活性化は成り立つと考えます。今回の発表により、吹田市がフットパスやまち歩きを通じて一層の魅力あふれる地域になるよう願っています。

イギリスでの活動を経て
4年生 大橋 麻実

 3月5日に吹田市の浜屋敷で、まち案内人や歴史文化まちづくり協会の方々に、わたしたちの1年間の活動報告会を行いました。吹田市や柏原、道明寺でのまち歩き、海外でのフットパス、参加した活動などの報告をしました。
 私は、夏にイギリスへ行った際、行ったフットパスについてまとめたものを発表しました。イギリスはフットパス発祥の地であり、誰でも歩くことが可能である、パブリック・フットパスと呼ばれる道があります。観光案内所などではパブリック・フットパスのルートが載ったウォーキング・ガイドブックを購入することもできます。普通の車道沿いや畑のような場所がコースであったりするので、道の入り口にはパブリック・フットパスと書かれた標識が建っているので、それを目印にしてフットパスを行います。
 そこで、まち案内人の方々から、イギリスではフットパスが盛んであるが、それは田舎の方であり、都市部でのフットパスのコースは存在するのかという質問を受けました。私たちが実際に歩いた場所も田舎の方で、都市部ではありませんでした。イギリスでは田舎道を歩くことを楽しむため、ロンドンなどの観光客でにぎわう大都市では、パブリック・フットパスの標識を見つけることができなかったです。しかし、都市部には有名な建造物や名所は多く存在し、見応えがたくさんあるので、自分でルートを考え、楽しみながら歩くことはできると感じました。実際、私たちが歩いた場所は周囲になにも無く、辺りに緑が広がるだけでこれといった見どころがありませんでした。このように、コースによっては、人がほとんど来ず、ただフットパスの標識があるだけというような場所もあると思います。そういった点をふまえると、都市部で景観を楽しみながら歩くほうが楽しいのではないかと感じます。
 日本で私たちが行っているまち歩きやフットパスは、イギリスで盛んなフットパスとは少し違う点もありますが、歩くことで見えてくる楽しみ方はたくさんあると思います。私は、ゼミに入るまでフットパスという存在を知らなかったですが、様々な場所での活動を通して多くの楽しみを見つけました。吹田市の方々と今後もなにか一緒に活動をし、より多くの方々が楽しめるようなまち歩きコースを作っていければいいなと改めて感じました。

報告会を通して気付いたこと
4年生 上田 綾子

 私たちは浜屋敷の最終報告会に参加し、3回生で行ったゼミ活動の内容を発表しました。吹田のまち歩きや日本・海外でのフィールドワーク、柏原・道明寺の調査を通して気づいた点や改善点から吹田の方々への提案などを発表し、吹田歴史文化まちづくり協会や吹田まち案内人の方々、吹田商店街の店主の方々から意見や感想をいただきました。
 吹田の方々は発表の中でもフットパスの全国大会に興味を持った印象を受けました。日本で「フットパス」を調べると、九州や北海道といった全国大会で結果を残したところが出てくるとのことでした。私は、フットパス全国大会に出場することで、まずはフットパスを知ってる方々に吹田も活動を行っているということを知ってもらえる機会となり、大会出場がきっかけとなり交流人口の増加に繋がることが期待できると思いました。まち歩きが目的の参加はどうなのかという質問に対し、私はどちらもまちの景観を楽しんで歩き地域の魅力を体感してもらいたいという目的は同じだと思うので参加するのは良いことだと思いました。また、私たちは改善点で案内板を設置するなど提案しましたが、民間だけの活動では金銭面など問題があるということや行政の力が必要だということを知りました。もちろん行政に協力してもらえれば、活動の範囲が広がると考えられます。しかし、まち歩きの魅力のひとつは地域の方との交流だと思うので、地域の方々にフットパスやまち歩きを認知してもらい協力し合ってガイドのボランティアや交流の場を作るなどすると、よりよい環境が整うのではないかと考えました。
 今回の報告会を終えて、吹田の方々は私たちとは違った視点をもっていて、地域側の意見を聞くことができ参考になりました。提案する側はこうなるといいなという安易な考えだけでなく、もっと様々な観点から地域を考える必要があると考えさせられました。吹田の方々はとても活動に積極的なので、今後吹田のまち歩き活動の認知が広まると良いなと感じました。

浜屋敷での報告会
4年生 薮内 拓真

 私がこの発表会を終えての感想は、吹田歴史文化まちづくり協会や吹田を町案内してくださった方の求めているものを把握できていなかったという点です。そして私自身の反省はこの報告会に対しての認識の甘さと準備不足であり、振り返ってみると失礼なことをしてしまったと思います。
 私が作ったパワーポイントは以前調査を行った道明寺についてです。この町は鉄道遺産が豊富なのでそれらを生かしたまち歩きを行っています。訪れた場所ごとにスライドをつくり細かな説明を行いました。例えば、道明寺駅の説明の際は、「道明寺駅は近鉄南大阪線と近鉄道明寺線が走っており、柏原~道明寺~古市は近鉄で最も早く開業した路線」、「駅の外には大阪夏の陣、道明寺合戦の記念碑がある」といった内容を説明しスライドにそれぞれ駅と記念碑を加えました。それに加えて「道明寺は20世紀初頭、富田林出身の富豪だった越井氏の大阪延伸計画により道明寺駅を分岐し、集客を試みたそうです。そして現在でもその歴史背景は、大阪阿部野橋方面への配線が西にカーブしていることが証拠として色濃く残っています。道明寺駅を経由する理由として広く信仰を集めている天満宮の存在が影響したとされています」など、その地の歴史や背景を入れるようにしました。
 私はこの報告会は、ゼミでの活動で得た成果を報告する場だと認識していました。
 そのため私のパワーポイントは、道明寺についての内容、道明寺の街に対する考察、提案に終始したものでした。それは、吹田にも活かせるような内容はなく、活かせるような考察もない発表でした。そのため質問すらされない内容になっていました。質問されない発表は良くないと言われていたので、次回以降はもっと興味を引く内容のものを作れるように相手が何を求めているかまで考察した内容にしようと思います。
 質疑応答に関しても道明寺に関してしか準備しておらず、とても私の知識では応答できるものではありませんでした。フットパスの全国大会についての質問や柴田や宮城に関する質問が多く、自分が調査に行っていないことに関することが大半で発言する機会が少なかったです。しかし、なかには「ロンドンなど都市部でもフットパスは盛んに行われているのか」など私も調査に参加したイギリスに関する質問もあったので、自分の担当外であっても質疑応答の準備をするべきだったと感じました。次回以降は、この反省を活かし担当外だからといって割り切るのではなくオールマイティに準備をし、少ないチャンスを活かし積極的に発言していきたいと思います。

2018年塩路ゼミ集大成発表会in 浜屋敷
4年生 古川 英希

 3月5日(火)に「吹田歴文化まちづくりセンター浜屋敷」でNPO法人「吹田歴史文化まちづくり協会の吹田まち案内人」に向けて、私たちが活動した1年間の集大成として発表を行いました。大きなテーマとして塩路ゼミがメインで行っている「フットパス」があり、今まで私たちが歩いた日本や世界のフットパスから分かったことを吹田市に向けて提案を行うことが目的でした。
 フットパス地域ごとにゼミ生がパワーポイントを作成、発表を行いました。個人個人で作った為にスライドに統一感がありませんでしたが、地域ごとに個性が出ており十人十色で非常に良かったと考えます。私は「宮城県・柴田町」を作成しました。ここは去年の11月に開催された全国フットパスフォーラムの地域で、ゼミ生数人で訪れました。各地でフットパスに取り組んでいる地方自治体や関係者や地域の方が参加し、話し合ったり、コースなどを歩いたりしました。その際に歩いた「花と河のコース」をメインにパワーポイントを作成しました。力を入れた点は歩いているコースの写真を多く使い、スライドを作った点です。フットパスコースの説明は文字より、風景などの写真を使った方が伝わりやすいと考えたからです。また柴田町は桜が有名であり、別名「花の町」ともいわれています。このことから、背景を「白石川堤の一目千本桜」の写真に設定しました。少しでも柴田町の良さを分かってもらいたいと考えたからです。この2点を踏まえて作成したパワーポイントで発表に挑みました。
 去年の12月に「日本観光研究学会全国大会学生」でポスターセッションを行ったとはいえ、非常に緊張しました。しかし、最後の質疑応答で私を中心に質問に答えていたのですが、多々答えられない部分があり、先生に頼らざるを得ない状況がありました。私は自分の無力さを実感し、質疑応答に対しての回答について事前に用意を怠ってはいけないと感じました。
 パワーポイントの作成から多数の人がいる中での発表・質疑応答まで一貫して様々なことを体験出来たのは、私自身の中で大きく得られた物があったと考えます。来年度の発表は後輩と、更に出来が良い発表会が開けるように努力したいです。そして今回の発表中に得た質疑応答内容などは大学生活最後の集大成である卒業論文に加えていき「フットパス」をテーマに書いていきたいと考えています。最後に「吹田歴史文化まちづくり協会の吹田まち案内人」の方々、私たちの発表にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。

浜屋敷での活動報告と学び
4年生 永野 実優

 私たちは、3月5日に吹田市の浜屋敷で昨年度のゼミ活動報告を行いました。活動内容としては、吹田市各エリア、柏原・道明寺、熊本、柴田でのフィールドワークや大会参加の様子と、イギリス・デンマーク・タイ・フランスでの海外調査等です。特に海外調査では、少人数グループで様々な地に調査を行ったため、その土地ならではの気づきや学びが多く見受けられました。そしてまとめとして、今までの活動を通して吹田市に提案できることを発表しました。
 今回の活動報告を通して、自治体の皆さんの考え方や問題の着眼点に感銘を受けました。フットパスを吹田のまちづくりに取り入れることに関して、柔軟に考えてくださる方もいれば、疑問に感じる方もいました。吹田市では町案内のイベントを開催すると、毎回たくさんの人に参加していただけるそうです。参加者の方々から、「吹田にずっと住んでいるが、こんな道は知らなかった」という感想が届いたそうで、地方でフットパスをする意義とはまさしくこういうことではないのかという素晴らしい意見を聞くことができました。また、フットパスというものに知名度があるのか、本当にフットパスで人が集まるのかというような厳しい意見もありました。私は、フットパスを観光に取り入れることで、単に人が集まるということでなく、地域の人により地元の良さを知ってもらい、さらに魅力を引き出してもらうきっかけとなることが大切だと考えています。そこから、町全体の整備や観光客を受け入れる体制を強化していって、結果的にフットパスがまちづくりに貢献できれば良いと感じました。
 一方で反省点も多くありました。まず発表に関して、活動内容を細かく分けたことにより、80枚近いスライドが出来上がり、時間にして40分をオーバーしてしまう長い発表になりました。また、私自身原稿を読むだけの発表になってしまっている部分もあり改善するべき点だと感じました。このような長い発表の中で坦々と話していると、聞き手も飽きや疲れを感じると思います。もっと興味を持ってもらえるよう、質問を投げかけてみたり工夫をしたら良かったと思いました。そして、質疑応答に関しても協会の方の鋭い意見に怖気づいてしまい、なかなか発言ができなかったところも反省すべき点だったと思います。誰かを頼るのではなく、自発的に動くことの大切さを学びました。
 今回の発表で気づいた発見や学び、反省点を今後の活動に活かし、4回生としてより良いゼミ活動につなげていきたいと思います。

フットパスから地域活性化へ
4年生 中山 大輔

 私は今回の活動を通して吹田市、藤井寺市、柏原市、そしてフランスのパリでフットパスを行いました。吹田市では自然豊かな観光資源が多く存在し、それを存分に活かしきれていない現状が存在しました。春夏秋冬それぞれに魅力があるのが吹田の良さであり、それを活かすことで、さらなる地域活性化が図れると感じました。藤井寺市と柏原市では独特な煉丹作りの橋があったり、松永白州記念館、旧街道沿いの古民家など多くの歴史的建造物や、鉄道遺産が残っていました。古民家ではお風呂がかまどで炊かれており煙が上がっていたり、木造建築の木が船の破片を使っていたりなど、歴史を感じることができました。また、松永白州記念館ではそこの住民が情報を保持しており、人も重要な地域資源となっていました。地域住民の繋がりが地域活性化に結びつく瞬間であり、新たな発見でした。
 フランスのパリは世界一の観光都市ということもあり、私たちが考える地域活性化の材料となるものは少なかったです。観光客を惹きつけるものは圧倒的建造物が多くを占めており、そのようなものは吹田市や藤井寺市、柏原市にはありません。しかしながら、パリの街の作りなどから、オーバーツーリズムを解消する方法など、いくつかの収穫はあり、これは日本の観光名所にも意味のある収穫だと感じました。セーヌ川の沿いでフリーマーケットなどを行ったり、1つの通りに路面店を出すのではなく、分散して出すことによって人の混雑を防いだりするなど、大阪の道頓堀などは学ぶところが多くあると感じました。
 今回の発表を通し、発表を聞いてくださった方々に伝わりきらない部分が多くあったと感じました。特に道明寺の部分は多くの歴史的建造物が存在するにもかかわらず、前向きに捉えてもらうことができなかったように思います。道明寺商店街、古民家、道明寺天満宮など多くの興味を引く観光資源があり、また、商店街などはシャッターが閉まっている店も多く、改善策が多くあるので、地域を活性化させるために、すぐにトライすることのできる地域だと感じました。また若者向けのお洒落なカフェなども存在し、SNSを使った宣伝などをすればさらに地域を活性化させることが可能です。発表ではカフェなどの紹介もなく、伝えきれていない部分が多くあったことは反省点です。フットパスの全国大会などは前向きに考えていただいていたので、詳しい詳細などを話し合って、全国大会に出場することが地域の活性化に少しでも近づくのではないかと考えます。

不完全燃焼なゼミ活動報告会
4年生 前田 果歩

 3月5日に私たちは浜屋敷で吹田でお世話になったボランティアの方々に1年間の活動報告をしてきました。発表をして感じたことは1年を通して色々な町を歩くことができ、たくさんの人々に出会った点です。私は2年生でゼミ活動が始まったと同時期から半年間カナダに留学へ行ったため、ゼミ活動は3年生からになり、はじめての事ばかりでした。
 4,5月には吹田の岸部に初めてのまち歩き調査をしました。想像以上に楽しくてここをもっと良くしたらいいのではないだろうかなど考えているとワクワクしていました。それをボランティアの方へ伝えると地域の方々がどのように改善していけば良いのかの参考になるなど、地域貢献できていると実感しました。
 夏には北欧のデンマークにて調査をしました。日本には少ない有名な作家の軌跡を巡るコースを歩きました。どこを歩いても海外特有の新鮮さを感じました。また、フットパスのおかげで小さいときからずっと行ってみたかったデンマークを訪れる事ができたのは、とても良い経験でした。又、帰国してから12月に東京で行われた日本観光研究学会ではポスター発表をしました。そして10月には、道明寺と柏原でNPO法人おいなーれの方々と鉄道遺産と共にまち歩き調査をし、意見交換をしました。また、私たちが書いたレポートを記録集へ掲載していただきました。自分の意見をしっかりと伝えられたことが、本を拝見したときに実感として湧いたのでとても嬉しかったです。
 このように、1年間頑張ってきたゼミ活動なのですが、浜屋敷での報告会ではしっかりと伝えることができませんでした。少し緊張してしまったこともありますが、もう少し工夫してパワーポイントを作り、メモを見て棒読みではなくジェスチャーなどを取り入れて伝わりやすい話し方をすれば良かったと後悔しました。しかし、報告会でそれを学べたのは良い経験になりました。