ツーリズムEXPOジャパン2017に参加しました

VR体験のできるブースが増え、より高いリアリティを提供していました

 9月23日(土)、森重ゼミ1〜4年生10名が東京ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOジャパン2017に参加しました。ツーリズムEXPOには毎年参加していますが、今回から一般日に入場することになったため、会場は多くの人でごった返していました。今年はVR(バーチャルリアリティ)体験を取り入れているブースが多く、これまで以上にリアリティのある体験を楽しめました。また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが近づいていることもあり、これに関連した展示も多く見られました。
 今回は、今までのようにそれぞれのブースをゆっくり見学できませんでしたが、ゼミ生はそれぞれ興味のあるブースを巡り、各国や地域の魅力を学んだようです。以下で、当日の様子をゼミ生が報告します。(森重昌之)

当日の様子

  • ツーリズムEXPOジャパンに参加したゼミ生

  • 大阪府ブースでのVR体験の様子

  • 会場内で展示されていた1964年東京五輪の金メダルと賞状

  • 韓国ブースの様子

  • 四国ブースの様子

  • 非常に混雑する会場内

参加したゼミ生の報告

見る、そして体験する
 国際観光学部2年 奥野滉貴

 私は9月23日に、東京ビッグサイトで行われた「ツーリズムEXPOジャパン2017」に初めて参加しました。会場に入る前から、海外から来られた方や観光について学びたい人、年齢層も幅広く来場されており、その多さに驚きました。また、会場の雰囲気と規模の広さで、気分が高揚しました。ツーリズムEXPOジャパンとは、世界最大級の旅の祭典であり、この日のために世界各国や地域、大手旅行会社などの企業が集まり、国や地域の魅力を来場者に発信します。各ブースの出店者はいずれも熱く、その地域について話をしてくださいました。現在話題になっているVR(バーチャルリアリティー)を使った体験やクイズを行って景品を手に入れるもの、記念撮影などもあり、とても楽しく魅力に引き寄せられました。
 私が興味を持ったブースは「広島県」です。プロ野球の広島カープがセ・リーグで優勝したこともあって、以前から興味があった地域です。私が広島県のブースにいるとき、伝統文化である神楽が行われていました。神楽とは、日本の神道の神事において、神に奉納するため奏される歌舞です。私の母の実家が愛媛県であり、そこでも神楽が行われていたので見たことがあったのですが、それよりも見応えがありました。広島県の神楽は全国的にも名高く、安芸高田市、安芸太田市、北広島町を中心に行われています。「八岐大蛇(やまたのおろち)」や「紅葉狩」などといった演目が人気です。八岐大蛇は迫力があり、感動しました。大阪ではなかなか見ることができないので、こういった場所で実際に見ることができ、貴重な経験ができました。それ以外にも、広島藩をはじめ、戊辰戦争時に広島藩と同じ倒幕側であった藩の家紋が展示されていました。その中で私が気になったものは、毛利家の三本の矢です。話を聞くと、三本の矢の意味は、毛利元就が息子3人に授けた教えであり、1本の矢では簡単に折れてしまうけど、3本まとめてなら折れにくいことから、一族の結束を基づいた意味ということを聞きました。家紋にはそれぞれ意味があるということを知りました。
 今回、ツーリズムEXPOジャパン2017で学んだことは、実際に体験してみること、自分から行動することの大切さを学びました。パンフレットやインターネットを見ることも良いですが、自分の目で確かめることによって、イメージしていたものと違うことがありました。今後のゼミ活動において、自分から積極的に行動したいです。また、これを機に旅をしたいと思いました。

情報技術の向上や北海道を身近に感じたツーリズムEXPO
 国際観光学部2年 大石茉南

 9月23日に東京ビックサイトで行われた、ツーリズムEXPOジャパンに参加しました。ツーリズムEXPOジャパンでは、国内各地の特産物や有名な場所がパネルなどで紹介されていました。また、都道府県ごとに宣伝するブースや外国のブースがあるほか、航空業界やホテル関連のことも詳しく紹介され、日本ではあまり食べる機会のないグルメもありました。
 私が参加して思ったことは、InstagramやTwitter、Facebookなどを活用し、フォローしたり、関連のツイートをしたりすることで、その国や地域の魅力に触れることができるようになっていたことです。最近の情報技術の発展が企業の戦略の1つに取り入れられていることに驚きました。SNSなどを戦略的に活用している様子を見て、余暇時間や連休を取りやすくなっている若者をターゲットに売り込んでいることがわかりました。私も、知人が書いていた場所に訪れてみたいと感じることが多々あります。SNSを使って戦略を練っていくことが、多くの人に知ってもらうための方法の1つだと思いました。
 私が初めに訪れたのは、北海道のブースです。北海道ブースでは、実際にアイヌの民族衣装を着ることができました。現在、ゼミ活動の中で登別市について調べているので、大変興味を持ちました。登別市という名前だけは知っていましたが、その都市に何があるのかといったことはまったく知りませんでした。しかし、パンフレットを見たり、地元の方のお話をうかがったりして、登別市には多くの温泉があることを知りました。自然ならではの観光資源がたくさんあり、北海道の魅力を知ることができました。私は北海道に行ったことがないので、とても新鮮でした。この他に、北海道の自然や雪などをバックにした、複数のパネルが用意されていました。
 ツーリズムEXPOでは海外のブースもあり、パンフットを見て、行きたいと思うところがたくさんありました。実際にいくつか見て、日本と海外の観光戦略は国を超えても話す言葉が違うだけで、ほとんど同じなのだと感じました。ツーリズムEXPOジャパンに参加して、国や地域それぞれの特産物などが置いているので、その国や地域に行かなくても良いところを短時間で知ることができ、それを知った人が訪れてみようと思うことで、観光に行く方が増加すると思います。私自身もその1人です。地元の人だからこそ、その地域の良さを1番に理解し、より良いことを伝えることができるのだと思いました。このようなイベントを開催することで、他の地域にも行こうという気持ちが生まれれば観光業界が発展するし、経済的にも効果をもたらすと思いました。

自然の魅力を感じたツーリズムEXPO
 国際観光学部2年 木村優吾

 ツーリズムEXPOジャパンではさまざまな観光資源が紹介され、たくさんの国や地域、企業が出展していました。私は、1つ1つ違う都道府県や国のブースを周り、そこしかない独特の観光地を感じました。どのブースでもさまざまなイベントや体験があり、貴重な体験になりました。
 中でも、特に興味深かったのは奈良県です。奈良県は世界的にも知られる神社仏閣と、豊かな自然にあふれるエリアで、風情ある町並みもたくさんあります。奈良県は世界遺産が多数あり、そのほとんどが寺や神社です。最も有名な寺は東大寺です。聖武天皇が建てた世界最大級の木造建築物であり、多くの観光者が訪れます。そして、若草山は新日本三大夜景に選ばれています。最も観光者が多い場所は奈良公園です。広大な園地に東大寺や興福寺、春日大社といった世界遺産が隣接しています。桜や紅葉などの自然の中で、野生のシカと触れ合える点も魅力です。奈良公園エリアよりやや西にある平城京跡は、1300年前に都が置かれた平城京の中心部です。平城京は小学校の歴史で少し勉強しただけなので、名前程度しか知りませんでしたが、現地の人が平城京の歴史やつくられた経緯、きっかけなどを詳しく教えてくださいました。
 今まで足を運んだことがない北海道ブースも体験に行きました。バーチャル映像でカヌー体験をして、北海道の自然や生き物に触れ合いました。もっと詳しく知りたかったので、北海道のことについて尋ねました。北海道は面積が大きいので、東西南北でそれぞれ楽しめる文化や観光について教えてくださいました。例えば北エリアでは、道内最大級の山々が連なる雄大な大雪山、神秘的な青い池、希少な海鳥や植物が見られる離島など、北海道らしい壮大な自然が広がる地域です。西エリアは、グルメやショッピングなど、北海道のトレンドが集まる札幌を中心としたエリアです。他にも、自然や歴史に触れることができ、充実したスポットとなっています。また、乗馬やカヌーで緑豊かな湖や山の風景を楽しみ、レトロな街並みを散策するなど、季節を問わず一年中多彩なスタイルで観光を楽しむことができます。南エリアは、古くから漁港、貿易港として栄えました。東エリアは、海と陸の希少な野生生物が暮らす世界自然遺産・知床を筆頭に、緑深い湖や湿原、さらにはオホーツク海を覆い尽くす流水など、手付かずの大自然に触れられる場所です。酪農が盛んな十勝も有し、新鮮な牛乳が豊富で、北海道ならではのグルメも充実しています。
 今回は国内のブースを中心に見ましたが、まだまだ日本は広いと思いました。47都道府県それぞれに良いところがあり、異なる観光資源があることを実感しました。

大邱をオススメする
 国際観光学部2年 水戸のどか

 ツーリズムEXPOジャパンに参加し、いろいろなブースを見回って、国内や海外の各観光地の宣伝を聞いたり、体験したりしましたが、私が一番興味を持ったのは、韓国のブースでした。私が見た海外ブースの中で、一番大きかったように感じました。韓国のブースは観光地だけではなく、航空会社などもありました。韓国の航空会社は人気アイドルなどをイメージモデルに取り上げ、アイドルのクリアファイルやいろいろな特典を付けるなど、お客さまを呼ぶことがとても上手だと思いました。実際に自分が好きな芸能人がイメージモデルになっていたら、その航空会社を使って何か特典をもらったり、旅行に行ってSNSに投稿したりすることが楽しみの1つになるのではないかと思いました。
 韓国のブースが一番興味深かった理由として、私が半年間韓国に留学していたこともあります。韓国のブースでは、観光地としてはあまり知られていない場所も紹介されていました。韓国旅行と言えば、ソウルがイメージされると思います。私は大邱に留学していましたが、行く前の大邱のイメージは田舎だと思っていました。しかし、実際に行ってみると、いろいろな観光地があり、あまり知られていないだけで、もっと宣伝できるものがあるのではないかと思いました。そのように感じたのは、大邱のブースを見た時でした。
 韓国のブースに入った時に、大邱が最初に目に入り、どのような感じで紹介されているのか見に行きました。大邱では、ディズニー映画のラプンツェルをイメージした、ランタン祭りが頭流公園で年に一度行われていますが、大邱のブースではそれをメインに紹介していました。大邱のブースにいるお客さまは、それを見て驚いていました。大邱でこのようなことが行われていると思わないし、大半の人は「大邱ってどこだろう」となると思います。いろいろなきっかけで、大邱のことを知ることができると思いました。大邱には、ランタン祭り以外にもチキンフェスティバルやたくさんの観光地があります。韓国に旅行に行くひとの大半は学生が多いと思います。
 学生が旅行に行く時の楽しみの1つに、SNSへの投稿があります。そこで、オシャレなカフェや写真スポットなども宣伝すればよいのではないかと感じました。そうすることで行きたいと思ったり、韓国でも違う都市に行ってみようと考えたりするのではないでしょうか。最近は韓国に旅行する人、日本に旅行に来る韓国人がとても増えています。増えている理由として、LCCが増え、安く訪れられることがあげられます。これから韓国に旅行に行く皆さんに、大邱をオススメしたいと思いました。

SNSで発信する観光の魅力
 国際観光学部2年 吉岡七夏

 私は、毎年東京ビッグサイトで行われている「ツーリズムEXPOジャパン」に初めて参加しました。会場はさまざまなブースで埋め尽くされていて、その地域の特色を押し出すような装飾が施してありました。ブースをのぞくと、そこに旅行した気分を味わうことができ、規模の大きな展示がたくさん見られました。ブースでは大きなパネルが設置され、フォトジェニックなスポットを用意しており、若い世代の人びとは写真を撮っていました。また、各地のゆるキャラも集まり、有名なキャラクターは見ただけで走ってしまうような可愛さでした。どのブースでも共通して見られたのが、SNSを使ったPRでした。「いいね」をすれば、その地域の特産品を試食することができ、宣伝活動を兼ねて魅力を伝えていました。こうしたこともあり、私たちもスマートフォンを片手に回り、楽しむことができました。
 一番印象に残っているのは、瀬戸内海のブースです。ろくろ体験や桃狩りの様子の再現、醤油ソフトや讃岐うどんの試食などができました。初めて体験した備前焼のろくろ体験では、ろくろに指が触れると、少しの力でも形が変形するので、難しかったです。技術を必要とする仕事に興味を持つとともに、その奥深さにはまってしまいました。備前焼は丈夫で割れにくく、花瓶などにすると花が長持ちすると、体験中にスタッフの方が教えてくださいました。また、小豆島の醤油ソフトはFacebookで「いいね」を登録するともらえました。醤油ソフトは甘く、とてもおいしかったです。他にも、ハッシュタグを使って投稿すると、この会場に参加してない人にも情報を伝えることができ、周囲の人に旅行のきっかけをつくり出すようなしかけも見られました。その他のブースでも、アイヌ民族の衣装を着用したり、オホーツク海の流氷に触れたりすることができ、普段ではなかなかできない体験に、どこに行ってもワクワクしました。ブースを回っていると、たくさんのパンフレットをいただき、荷物は重くなりましたが、満足感もいっぱいでした。どのパンフレットも色鮮やかで、好奇心が湧くものばかりでした。
 今回の経験を通して、知らなかった場所には感心が沸き、知っている場所では魅力が再発見できました。旅行に行きたいと感じ、時間はあっという間でした。スタッフの方は地域の魅力を伝える方法がとても上手で、参加者に気軽に話しかけてくださいました。特に海外のブースには、現地の方がおられ、いろいろな国の方と交流することもできました。外国人の参加者も多く、民族衣装や音楽など、ふるさとを懐かしむこともできたのではないでしょうか。地域の資源の生かし方については、今後私が考えていく上で参考にできることが多く、とても良い経験になりました。

新たな観光資源の発見
 国際観光学部2年 樫原萌香

 私は9月23日に、東京ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOジャパン2017に初めて参加しました。会場にはたくさんの人が集まっていて、祭典の規模にワクワクしながら見学を始めました。会場内は日本と海外のエリアに分かれていました。その中で、さらに各都道府県や国、州などに細かくブースが分かれていました。
 まず日本のエリアに入ると、47都道府県がそれぞれご当地のおいしいものや酒、特産物、伝統文化、自然などをアピールしていました。私は特に北海道と瀬戸内のブースが印象に残りました。北海道ブースでは、真っ白な雪景色と緑の草原が描かれたパネルをバックに、アイヌの民族衣装を着て写真を撮りました。北海道ならではの大自然を感じることができ、実際に訪れてみたいという気持ちになりました。また、オホーツク海の漂流を初めて見て触ったのですが、大きくてきれいでした。北海道では、冬限定でオホーツク海へ漂流を見に行くツアーがあるそうです。漂流の中を船で進みながら、野生のアザラシやオオワシを見に行くというところに惹かれました。そして、ミルクまんじゅうとマリモの形をした羊羹をいただきました。マリモ羊羹は、緑色の丸い形をしていて、針で刺して袋から開けて食べるという発想がとてもおもしろく、おいしかったです。
 次に訪れた瀬戸内ブースでは、初めて備前焼のろくろ体験をしました。形を伸ばす作業が想像以上に難しかったですが、楽しく、5分ほどの体験でも陶芸に興味が湧きました。続いて、小豆島のブースに行きました。醤油ソフトクリームがあり、おいしいかどうか半信半疑で食べてみましたが、甘さとしょっぱさが混ざっていておいしかったです。小豆島には、二十四の瞳映画村やオリーブ公園など、人気の観光スポットがあります。私も二十四の瞳映画村に行ってみたいと思っていました。ロケに使ったセットがそのまま残されており、戦争を学んだり、昭和初期の雰囲気を感じたりしながら、映画館や教室に行って楽しむことができそうです。
 海外のエリアでは、文化遺産や海外の祭りに魅力を感じ、タイやベトナムに行ってみたいと思いました。現地の踊りや音楽を披露していて、その国の雰囲気を味わうことができました。
 私は今回ツーリズムEXPOジャパン2017に参加して、それぞれの地域に今まで知らなかった、観光を活性化できるような資源や特産物がたくさんあることを学びました。実際に訪れてみたいところが、日本国内にも海外にもたくさんありました。これらの知名度を上げるためには、SNSが必要不可欠だと思います。今回、会場内を見学して回っていると、スタッフの方にSNSへの投稿や「いいね」の登録を促されました。それほどにSNSやメディアの持っている影響力は大きいと思いました。

各国各地の魅力を知る
 国際観光学部2年 山下弥華

 9月23日に、東京ビックサイトで行われた世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2017」に参加しました。ブースは、大まかに日本エリアと世界のエリアの2つに分かれていて、会場全体が多くの人で賑わい、私たちのような学生以外にも大人から子どもまで、さまざまな人がいました。このようなイベントに初めて参加した私は、規模の大きさに圧倒されました。
 2つのエリアの中でも、国別、都道府県別にブースが分かれており、私は主に世界エリアを中心に周りました。国ごとに紹介の方法がまったく違い、言葉だけでなく、ダンスを披露したり、地元の菓子を配ったりしている国もありました。世界ブースには、国だけでなく航空会社のエリアもあり、特にANAの人だかりはブースで一番多いように思いました。
 この中で、私は2つの地域に注目しました。1つは「Route66 International」です。ルート66とはアメリカ中東部・イリノイ州シカゴと西部・カリフォルニア州サンタモニカを結んでいた、全長3,755キロメートルの旧国道です。私はこのルート66を舞台とした映画が大好きで、一度は行ってみたいと夢見ていました。ここのブースは日本人が1人もおらず、話を聞くのがとても大変でしたが、ルート66インターナショナルは世界各国15,000人以上の人びとにハーレーダビットソンのような大きなバイクでルート66を走る夢を実現させているそうです。ツアーの内容も牧場やアメリカ先住民の部族を訪ねるなど、他にないような内容で、私はとても惹かれました。とても規模の大きな話ですが、いつか参加したいと思いました。
 もう1つの国はクック諸島です。クック諸島とは南太平洋上にある手付かずの美しい自然の残る15の島々で構成されており、素朴で温かい人びとが暮らす常夏の楽園です。年間の3分の2をクック諸島で暮らしている方から、写真を見せていただきながら説明を受けたのですが、1枚の写真にとても感動しました。一見するとただの砂浜と海の写真なのですが、砂浜の上に1隻の船がありました。私が砂浜と思っていたところは、実は浅瀬の海で、海の透明度があまりに高いので砂浜に見える写真です。最近のリゾート地は、観光の政策によって自然本来の良さがなくなってきていると聞いたことがあります。しかし、クック諸島には緑濃い山々と青い海、色鮮やかな南国の花々、水平線まで広がっていく満天の星空など、めったに味わえないものがあると感動しました。
 今回、ツーリズムEXPOジャパン2017に参加したことによって異文化を肌で感じ、イベントではなく、本当に旅行に行ったような気持ちになりました。もっと視野を広げ、今後観光の勉強に取り組みたいと思いました。

「体験型」に魅力を感じたツーリズムEXPO
 国際観光学部4年 三谷悠子

 例年、私たちは業界招待日にツーリズムEXPOに参加していましたが、今年は一般日に参加したこともあって、昨年、一昨年に比べると来場者が多く、とても驚きました。毎年各ブースに分かれてさまざまな国や地域、企業が出展していますが、今年はどのブースもゆっくり見て回る時間がありませんでした。
 その中で、今回も毎年見ている航空会社が集まるブースを回りました。ANAのブースでは、マニアッククイズというものが行われており、子どもから大人まで幅広い世代の方々がイベントに参加していました。私も実際に参加しましたが、名前にマニアックとついているだけあって、簡単には答えられないような内容の問題ばかりでした。参加者の中にはどんどんクイズに正解している方もおられました。航空業界のブースは毎年立ち寄っており、世界各国の航空会社が自社の特色をどのように生かし、アピールしているかなど、各航空会社を比較して見ることができたので、とてもおもしろかったです。
 今回は1964年に行われた東京オリンピックの金メダルの実物が展示されており、普段なかなか目にすることができない貴重なものを見ることができ、感激しました。また、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることもあって、オリンピック関連の展示がたくさんある印象でした。体験コーナーでは、パラリンピックのバスケットボール選手が乗っている車いすに実際に乗り、ボールをゴールの高さまで投げる体験がありました。これも普段ではできないような体験で、ツーリズムEXPOならではの良さだと実感しました。
 四国地方のブースでは、私の地元である高知県のマスコットキャラクターやミス高知の方が高知県の特色を紹介したり、ご当地の品物を振る舞ったりしていました。大阪府のブースで、私は初めてVR体験を行いました。大阪市内の川をたどりながら、観光地を見るVR体験で、斬新かつ新鮮であり、実際に自分がその場にいるような感覚になる、とてもリアリティのある体験でした。
 例年に比べ、今年のツーリズムEXPOは「体験」することができるブースが多いと感じるとともに、高知県のみならず、他の都道府県のブースでも地域の良さや特産物をアピールしていました。今回は1つ1つのブースをじっくり見て回ることはできませんでしたが、国内・海外のブースともにそれぞれの地域の特色や良さを生かして、来場者にアピールしていました。どのブースも行ってみたいと思えるような内容を紹介していたという印象でした。来年もぜひ訪れてみたいと思いました。