2014.10.21

【大谷ゼミ】さんふらわあ社が来学され、集客に向けた取り組みを学びました

【大谷ゼミ】さんふらわあ社が来学され、集客に向けた取り組みを学びました

さんふらわあ社のさまざまな取り組みを学び、意見交換を行いました

 大谷ゼミ(代行:森重)では、観光マーケティングについて学んでいます。10月8日(水)にさんふらわあ社にお越しいただき、基礎演習(2年生対象)の時間に、同社の集客に向けたさまざまな取り組みをご紹介いただきました。
 同社はこれまでにない発想で、さまざまな取り組みを積極的に展開した結果、乗船客数を伸ばしています。当日は、大分県や鹿児島県の観光プロモーションと合わせた集客の取り組み、首都圏や中京圏を視野に入れたマーケティングなどを具体的に紹介していただき、ゼミ生と意見交換を行いました。今後、大谷ゼミでは同社と連携しながら、観光マーケティングの「実学」を進めていく予定です。
 さんふらわあ社の明渡さま、三田さまにはお忙しい中を本学までお越しいただき、丁寧でわかりやすい説明をしていただきました。改めて、心より御礼申し上げます。以下で、ゼミ生が当日学んだことを報告します。(森重昌之)

写真−当日の様子

参加したゼミ生の報告

念願のフェリーさんふらわあ社の活動の第一歩
 国際観光学部2年 小西美穂(大谷ゼミ)

 10月8日、フェリーさんふらわあ社の方が来校してくださり、フェリーさんふらわあ社の取り組みや船旅についてなど、さまざまなお話を聞くことができました。
 私は昨年1年間、大学の授業とクラブ部活動のチアリーディング、バイトの繰り返しで、今しかできないことをもっとしたいと思っていました。その時、自分と同じ阪南大学の学生(昨年の大谷ゼミ生)のフェリーさんふらわあ社の活動をSNSなどで見て、「私もこんな活動したい」と思い、大谷ゼミを選択しました。
 そして今回、その第一歩となるお話を聞かせていただきました。私が気になった活動は2つありました。1つ目は船内イベントです。現在、大阪・神戸から九州へ行くには、飛行機や新幹線の方が移動時間が短く、利用者も多い状況です。そこで、フェリーでしか味わうことのできないイベントを行い、乗船者のフェリーだけの特別感を味わっていただくイベントを行っていました。出港時の紙テープ投げなど、私自身もやってみたいと思いました。他にも、縁日イベントや寄席イベント、星空教室など、老若男女を問わず楽しめると思いました。ここで私自身もチアリーディングの演技をし、乗船している方に楽しんでいただければいいなという気持ちも生まれました。
 2つ目の活動は「フェリー半券deお得!」で、さんふらわあを利用したお客様が現地についてから施設を利用する際、割引になるというものです。これにより、フェリーを利用した人がホテルや旅館、ハーモニーランドに行くきっかけになるほか、逆にこれらの施設利用者がさんふらわあを利用することも考えられます。私は、来場者数が減っている大分県のハーモニーランドにとても興味があります。この施設は大分港からの交通の便が悪いので、10%の割引はありますが、気軽に行ってみようというようにはならないと思いました。そこで、バス会社と提携し、港からの直行バスを出すなどの手段があれば、もっと来場者数が増えるのではないかと思います。現在は、ハロウィンやこれからイルミネーションにも力を入れているので、長崎県のハウステンボスや三重県のなばなの里のように、もっとPRできたらいいなと思いました。
 今回さまざまなお話をお聞きしてワクワクするとともに、なかなか良い意見が出せない自分にもどかしさと焦りを感じました。その理由として、基礎知識が足りないのだと思います。今後活動していく上で必要不可欠ですので、基礎知識と自分の考えをしっかり持っていきたいと思います。
 来月には六甲アイランドに行き、神戸−大分航路の船内見学をさせていただくことになっています。私はフェリーに乗ったことがありますが、さんふらわあ社のフェリーには乗ったことがありませんので、初めての乗船ということで多くの発見があると思います。どこのどのような点に感動したか、不思議に思ったかなど、最初の乗船でしか気づけないところをしっかり見つけて、多くのアイディアや意見を出せるようにしていきたいです。
 未熟ではありますが、少しでもフェリーさんふらわあ社のお力添えができるよう、精一杯頑張りたいので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

フェリー利用者の増加と宣伝効果
 国際観光学部2年 夏原花実(大谷ゼミ)

 私は今期から大谷ゼミとして活動することになりましたが、船やフェリーについての知識はまったくなく、乗ったこともありません。さんふらわあ社についても大学に入学し、大谷先生の授業で話を聞くまで知りませんでした。現在の若い人や大都市に住んでいる人の交通手段として、船やフェリーがあがる機会は少なく、利用者は少ないだろうと感じていました。しかし、多くの人びとに宣伝し、船やフェリーの利用率を向上させるように活発的に活動されており、それがとても魅力的であり、私も参加したいと思っていました。
 さんふらわあには、神戸−大分、大阪−別府、大阪−鹿児島(志布志)の3つの航路があります。関西−九州間の運行であり、主な利用者はトラックなどの運送会社や高齢の方で、最近では九州から就職活動などのために、関西に来る若い人の利用も増えているそうです。各船内には5〜6種類の部屋があり、キャラクターとコラボした部屋やデラックスルーム、団体客が主に利用するツーリストベットなど、利用者のニーズに合わせた部屋があり、家族連れや年配の方、学生の団体旅行など、幅広い年齢層の方に利用されやすくなっているのだと感じました。
 フェリーは関西と九州をつないでいるので、利用者を増やすためには、関西・九州に行きたい、観光してみたいと観光客に思っていただくことが大切です。フェリーと観光地をともに宣伝することにより、利用率が上昇し、地域の活性化やまちづくりへと発展していくのではないしょうか。フェリー利用者はリピーターが多いそうですが、リピーターを増やすためには、フェリーに対する第一印象が最も重要であります。利用者の年代別により、利用の目的や求めているもの、感じ方も違ってくると思うので、それぞれに応じた対応が必要となり、他にも乗客・従業員など、いろいろな角度からの目線が重要だと思いました。
 現在は関西だけでなく、関東方面からの利用者も増やすための取り組みが行われており、種子島や屋久島など、さまざまな地方との共同パッケージツアーやバス会社・鉄道などの交通機関との企画商品も制作されています。これらにより、宣伝効果が上昇しているそうですが、その中でも地下鉄御堂筋線の吊広告の効果が一番大きいことには驚きました。日常の空間で多くの人びとの目に入るように宣伝し、効果を得られる点が重要だと聞いて、私がいつも目にしている何気ないチラシにこのような期待が込められているのだと思うと、1つの商品を宣伝するだけでも大変なのだと感じました。
 私はこれから、さんふらわあを多くの方に利用してもらえるように、まずは友人や家族・知り合いに口コミを流したり、SNSを更新したりするなど、身近なところから宣伝していこうと思います。また、日本人の方だけでなく、外国人の方の利用者を上昇させるために貢献していきたいと思います。