『観光による地域社会の再生』(阪南大学叢書101)を出版しました

 3月28日、現代図書から『観光による地域社会の再生−オープン・プラットフォームの形成に向けて』(A5判205ページ、2,380円+税)を出版しました。本書は、筆者が北海道大学大学院で執筆した博士学位論文『観光を通じた地域再生に寄与するオープン・プラットフォームの研究』を、学生や一般読者向けにわかりやすくまとめたものです。
 観光というと、遊びやレジャー、リゾートなどのイメージで捉えられがちです。しかし、本書は地域住民と地域外の人びとがかかわるきっかけづくりとして観光を捉え、そのためのしくみづくりとして「オープン・プラットフォーム」を提案し、豊富な事例を紹介しています。そして、このオープン・プラットフォームを通じて地域社会を再生する必要性について論じています。本書の目次は以下の通りです。

 第1章 地域社会の現状と新たなしくみの必要性
 第2章 地域外主導の観光開発とその課題−北海道夕張市
 第3章 ビジョンに基づく自治体主導の地域社会の再生−北海道黒松内町
 第4章 地域産業を中心とした関係性の再構築による地域社会の再生−北海道標津町
 第5章 交流を通じた市民活動のエンパワーメントによる地域社会の再生−北海道登別市
 第6章 オープン・プラットフォームの形成とその展開

 本書を通じて、観光が地域内外の人びとの出会いやつながり、かかわりを生み出すものであることを明らかにするとともに、こうした観光の特性を生かすことで、地域社会の再生の可能性が広がっていくことをお伝えしたいと思います。本書は全国の書店、インターネットなどで手に入れることができます。