昨年に続き新今宮地域での実践的活動実績から分科会の議論をリードする!!

 2010年3月19日(金),観光庁主催の第5回観光関係人材育成のための産学官連携検討会議が開かれ,観光関連の企業・教育機関・団体・自治体・行政などから300名を超える参加者があった。午前中は六本木の国際文化会館で,1:観光地域づくりにおける大学の役割に関する分科会,2:MICE分野の人材育成に関する分科会,3:観光産業のマネジメント力強化に資する大学教育に関する分科会,という三つの分科会が開かれた。
 松村は第1分科会にて,7名の積極的発言者のひとりとして,産学連携のもと新今宮地域で展開してきたまちづくりに向けた社会的実践を紹介しつつ,地域と協働するなかで,大学の「学」としての立ち位置や存在意義を確立する重要性を訴えた。コーディネーターを務められた観光庁観光地域振興課の笹森秀樹課長の仕切りのとも,短い時間ながらも有意義で活発な議論ができたと思う。議論を端的にまとめるならば,産学官は想いや思惑がバラバラになりがちであるが,「観光地域づくり」という観点からは共通の目標を見出しやすい。それぞれがそれぞれの立ち位置やできることをしっかりと見定めて,互いに無いものを補い合いながら協働することが重要であり,その産学官の体制づくりが今後最大の課題となる,といったところであろうか。
 午後からは三田共用会議所へ会場を移して,全体会議が14時から18時まで開かれた。観光庁の溝畑宏長官の開会挨拶に続き,JTB代表取締役会長の佐々木隆氏の基調講演,産学官連携のあり方に関する観光庁の取り組みの紹介,パネルディスカッション,午前中の各分科会の成果報告などが行われた。