2010.2.18

松ゼミWalker vol.27 第5回目のLet's walk around OSAKAを実施!!!

第5回FIT街歩きのレポート(レポーター:窪堀愛子)

いよいよ最終回…か?!

 7月19日(日),第5回FIT向けの街歩きツアーを実施しました。外国人向けの大阪街歩き「Let's walk around OSAKA」も,第5回目が一応の最終回です。8月からはTICが毎日運営されるので,この街歩きプログラムの経験を踏まえて,新今宮TIC発の街歩きツアーについての本格的な検討が始まることでしょう。松村ゼミの大きな特徴は,「まず走り出す,少し走ってみてよく考え,足りない所をおぎなってから,本気で走り始め,あとは走りながら考える。」です。松村先生,これで間違いないですよね。
 さて,今回の街歩きでは,多文化が共存し共生しあう大阪での異色の地域,JR桃谷駅からJR鶴橋駅にかけて歩きました。今回のコース,実は,2006年夏に松村ゼミ四代目が中心となって組み,NHKから取材を受けて放映されたものとほぼ同じ。松村ゼミでのフィールドワークの経験の蓄積からできた鉄板ネタのひとつです。ざっとコースを紹介すると,JR桃谷駅から桃谷本通商店街を歩き,だんじり祭りを見学し,御幸森神社の縁日を楽しみ,コリアタウンと鶴橋の市場を散策する,というものです。先週12日の平野郷の街歩きは周到に下見をしましたが,今回は時間的余裕もなかったので,初のぶっつけ本番でした。桃谷から鶴橋にかけて歩いた経験のあるゼミ生は数名くらい,コースをイメージできているのは案内役の松村先生だけという状況でした。

集客準備から周到な打ち合わせまで

 コース内容はわからなくとも,集客に向けたノウハウはさすが5回目なのでばっちり!! 7月15日(水),各ホテルへポスター貼りとチラシ配りに行き,集客の協力をお願いしました。第4回目の経験から,今回も多数の参加者を見込んでいました。7月18日(土)はTICの運営日だったので,手の空いたゼミ生が午前・午後・夕方の3回,各ホテルのフロントを回り,参加申し込み状況をこまめに確認しました。土曜午後の時点でかなりの数の参加申し込みがあり,日本人のツアー同行希望者もいたため,松村先生の判断で土曜夕方の各ホテルの巡回時に,ポスターとチラシを全て回収しました。事実上の前日締め切りですが,当日になってのドタキャンと滑り込み参加があるので,ツアーが始まる直前まで人数は確定しません。
 さて,前回,参加者の受入れ態勢や役割分担の確認が充分でなかったため,ツアーそのものは成功しましたが,かなり混乱しました。その反省を踏まえて,今回は参加するゼミ生全員が12時にTICへ集まり,松村先生と事前ミーティングを行いました。まずはツアーに参加するゼミ生とTICに残り運営するゼミ生の確認。ツアー参加組は,記録係,写真係,松村先生のサポート係,二番手,中盤,しんがり(一番後ろという意味だそうです)などに分かれました。多数の参加者が見込まれていたので,行列に加わる学生の配置なども細かく決め,行列をうまく導こうと,ひとりひとりの役割を明確に示して,やるべきことを確認しました。ホワイトボードを使ってのミーティングは,まさにこれから戦(いくさ)に出る作戦会議のようでした。

さあいつでもいらっしゃい

 さて,参加者が多いだろうとの予測から,集合場所を最もスペースの広いホテル中央新館へ変更。少し離れた「オアシス」や「みかど」へは,山岸と前田が参加者を迎えに行きました。中央新館のロビーでは,記録兼受付係の窪堀と田端優(国際観光学科1回生の助っ人)がスタンバイ。スムーズに受付ができるよう,イメージトレーニングを繰り返しました。受付で書いてもらったのは,名前・国籍・年齢・宿泊しているホテルで,性別は私たちが記入しました。松村先生によると,こうした記録は必ず残しておくべき,とのことでした。参加者には首からぶら下げる名札も書いてもらいました。名札への記入は名前・国籍・ニックネームくらい。松村先生の名札のニックネームは「Big Boss」と書かれ,ゼミ長の佐藤の名札には「Real Boss(本当のボス)」と書かれていますが,これがFITには受けていました。
 12時45分の集合時間になると,ツアー参加者たちがぞくぞくと集合。あっという間にロビーはいっぱいに!! 結局のところ,FITの参加者は18名となりました。

バラエティに富む参加者

 その内訳を紹介するなら…。国籍は,スウェーデン人5名,アメリカ人3名,オーストラリア人3名,デンマーク人2名,あとはレバノン人・アルジェリア人・オランダ人・イタリア人が1名づつ。日本人の旅人1名もFITとして参加しました。レバノン人参加者は今春の試験的運営の際にも来訪したビジネスマンです。ポスター・チラシを見ての参加者が12名,TICでの申し込みが2名,リピーターとその友人が4名でした。男女比は男性14名の女性4名,20歳代が10名,30歳代が6名,40歳代が2名。アメリカ人の3名のうち,2名は第4回街歩きツアーにも参加してくれたリピーターで,もう1人はその友人。日系・韓国系・中国系アメリカ人で,外見はアジア人ですが,いずれも英語と母語の見事なバイリンガルです。
 今回はゲストも多い街歩きになりました。まずは,韓国慶熙大学からの交換留学生で阪南大学在学中のナムさんとイさん,この二人は松村先生の講義を受講している縁から参加されました。南キャンパス事務室で留学関係を担当されている小園さんも来てくださいました。この他に,時事通信の小沢記者,読売新聞の斎藤記者とその友人の石谷さんも,ツアーの最初から最後まで同行取材されました。松村ゼミからは,3回生が11名,4回生の松岡さん,1回生の田端優さんの13名が参加。Big Bossを加えると,総勢38名の街歩きとなりました。

松村先生,それはズルい?!

 今回の街歩きの案内役は松村先生のみ。これまでの街歩きでの説明は,ゼミ生たちが分担して,街歩きの色々な場面を想定して英語での説明を考え作文していました。それをゼミや南キャンパスのEnglish Spaceでチェックして,当日は担当のゼミ生たちが慣れない英語に苦戦しながら,FITに向けて必死で説明していました。松村先生はいつも,「ライブで目の前に現実があんねんから,絶対に原稿を棒読みしたらあかん。色々なことを想定しておいて,聴いている人の反応を見ながら,臨機応変に説明しなさい。原稿を棒読みしにかかったら,原稿破いたるからな。」と,とても高いハードルを要求します。
 ところが今回は,USAのニューヨークで日系二世として生まれ育ち,完璧なバイリンガルのKOYAMA Kazuyaさんが,松村先生の通訳として大活躍しました。Kazuyaさんは第4回街歩きに参加した方で,その際,松村先生から第5回のツアー通訳としての参加を,「美味しいお寿司をおごるから」と強く要望されたそうです。

さあ出発だ!!

 結果として,いつも通りのコテコテの大阪弁で松村先生が説明し,それをKazuyaさんが英語で通訳するという方法でツアーが始まりました。中央新館ロビーで二人が椅子の上にあがり,ツアーの概要を説明。このコンビが絶妙で全く違和感なく,ツアー参加者の心を捉え,ゼミ生たちは感激していました。でも,よく考えてみると,松村先生は大阪弁でしゃべっている…。私たちは頑張って英語でしゃべったのに…。それにしても,松村先生の大阪弁を理解して瞬時に英訳するKazuyaさんもすごい…。
 一行はロビーを出て,歩いてJR新今宮駅へ。TICに残る笹部・王穎・藤井・永野・河嶌,1回生の助っ人の谷口さくら・馬場まあやに見送られての出発でした。新今宮駅ではゼミ生たちがどの電車に乗るかを確認して,個別に切符の買い方などを説明,もうすっかり慣れた作業です。大人数にもかかわらず,スムーズにホームへ向かうことができました。他のお客さんが少ない時間帯だったこともあり,環状線の1車両がほぼツアー参加者のみで貸し切り状態。電車のなかでは会話が弾み,和気あいあいとした雰囲気のなか,かなりの騒がしさでした。

JR桃谷駅から商店街へ

 JR新今宮駅から3駅のJR桃谷駅で下車して,桃谷本通商店街を歩きました。商店街にはお惣菜屋さんが多く,しかも激安プライス!! ゲストの石谷さんは興奮されていました。石谷さんの本業はWebサイトやホームページのデザイナーだそうですが,世界各地を旅した経験があるとのことでした。京都での街歩き観光にも関わっておられるようで,新今宮での取り組みに関心を持たれて,参加されたそうです。この石谷さん,松村ゼミの安達と驚くほど顔がそっくりでした。
 さて,外国人と学生がぞろぞろと歩く様子に,商店街の方々は少し驚いていらっしゃいましたが,笑顔で見送ってくれていました。平野郷の商店街ではかなり時間をとられましたが,今回は万全のチームワークのもと10分ほどで抜けました。商店街のアーケードにはお祭りの提灯がぶらさがり,あちらこちらに「彌榮神社」の幟(のぼり)が立っていました。そう,この日は桃谷から鶴橋にかけての夏祭りの日!! だんじりに会える…かも?! との期待を抱きつつ,御幸森神社へと向かいました。

御幸森神社の夏祭り

 御幸森神社の境内には屋台が立ち並び,地元の子供たちが祭りの姿ではしゃいでいました。残念ながら,ここまでだんじりとは出会えず,神社で少し休憩することになりました。この間,松村先生とサポート係の山岸・安達・前田が,だんじりの行方を必死で捜索していました。神社境内の張り紙でだんじりの曳行ルートとタイムスケジュールを見つけ,御幸森神社から歩いて30分ほどのところでだんじりが集結していることを確認。Real Boss 佐藤も加わり,簡単な作戦会議が行われ,だんじりを追いかけることになりました。
 一方,ツアー参加者らは境内の散策や屋台を楽しんでいました。注目を集めていたのは,金魚すくい。日本人の若者3名が楽しそうに金魚すくいをする姿を,FITの参加者たちは不思議そうに眺めていました。やはり欧米に金魚すくいのような文化は無いのでしょうか。参加者たちは14時に再集合して,だんじりを目指して歩き始めました。

だんじりを求めて彷徨う!! だんじりはどこや!!

 御幸森神社を出て歩き始めて10分ほど経ちましたが,なかなかだんじりに出会うことができません。日本らしい湿気のある暑さに欧米からの参加者は,少々うんざりしている様子でした。この時期の天候は日本人でもつらい…,ましてや…。その雰囲気に気付いたゼミ生たちは,ツアー参加者に積極的に話しかけ心配りしていました。大人数で歩くとそれぞれのペースがバラバラになってしまいがちですが,道を誘導する者,全体をよく見て歩くペースを合わせようとする者など,これまでの経験を生かし各自が行動できていたように思います。
 その頃,松村先生とサポート係はなかなかだんじりを発見できず,困り果てていました。下見をしていなかったので,先頭を歩く松村先生がどの方向へ歩くべきか,考え探りながら歩いている状態。そんななか大活躍したのが,松村先生のサポート係りでした。

見つけました!!

 松村先生の「さっきの地図を見た限りでは,あのあたりにおるはずや。」という指示で,暑いなか山岸と安達がだんじりを探して猛ダッシュ。歩き始めて20分を超え,ゼミ生たちにも疲れが見えてきたかな…と思ったころ,山岸から松村先生の携帯へ「だんじりを見つけました!! そのまま真っ直ぐ来て右に曲がってください。」との朗報。
 大きな交差点を右に曲がると,だんじりが…。それを発見したFIT参加者は大はしゃぎ!! ウキウキするようなだんじり囃子の太鼓や鐘が鳴り響き,これまでの疲れはどこへやら,FIT参加者たちはだんじりに向かって小走りしだしました。ラッキーなことに,ちょうど2台のだんじり,1台の子供用だんじり,1台のお神輿,2組の獅子舞が集結していました。FIT参加者たちは,太鼓をたたくノリの良い女の子たちの写真を撮ったり,羽織袴姿の祭り関係者とツーショット写真を撮ったり,だんじりの上で舞う若者をムービーで追いかけたりしていました。平野郷でもそうでしたが,やはりお祭りは,日本人でも外国人でもテンションがあがります。何はさておき,山岸と安達の猛ダッシュのおかけで,無事にだんじりと出会え,松村先生もゼミ生もほっとひと安心しました。

いざコリアタウンへ

 次に,平野川沿いを歩いて,コリアタウンに移動しました。途中,平野川にかかる橋の上で,松村先生から在日韓国朝鮮人や帰化した韓国系日本人の歴史や現状についての説明がありました。欧米からのFIT参加者の多くは,日本と朝鮮半島との複雑な関係について初めて知った様子でした。通訳のKazuyaさんも,「朝鮮籍」という日本独特のとてもややこしい言葉の背景がよくわからなかったようで,苦戦していました。時事通信の小沢さんによると,この辺の複雑な事情は新聞記者でも理解していないことがあり,記事を訂正することもあるそうです。
 平野川沿いの百済門をくぐり,コリアンタウンに入りました。色々なキムチが並び,チョゴリや色鮮やかな布地が売られ,商店街のデザインも韓国風でハングル文字が随所に見られました。行きかう人や商店の店員さんのなかには,韓国語をしゃべってらっしゃる方もいました。

コリアタウンを楽しむ

 ついさっきまで,だんじりで日本文化にひたっていたのに,韓国へ瞬間移動したような感じがしました。一行は,色々なお店をひやかしながら,異文化交流の家「班家食工房(KOREAN CULTURE LABO)」へ入りました。ここはコリアンタウンのコミュニティセンターのような存在で,1階では韓国の食べ物や韓流グッズが販売されていて,その奥には飲食喫茶スペースがあり,2階では色々な催し物が開かれます。名前の通り日本と韓国の文化交流の場になっています。松村先生の話では,2002FIFAワールドカップの時,ここに在日・日本人・韓国人が集まり,一緒になって韓国チームを応援したそうです。
 コリアンタウンでは30分ほど自由時間をとりました。トッポギやチヂミを買い食いする人もいれば,かき氷を食べながら散策する人も…。日本と韓国の文化の違い。似ている部分もあるが,私たち日本人にとってみれば,やはり違いが際立ちます。日本や韓国から遠く離れた欧米の人々には,この違いがどう映るのか,とても興味がわきました。FIT参加者たちは,どれが日本由来でどれが朝鮮半島由来なのか,わかっているのか…。チヂミとお好み焼き,大枠は同じだが内容はかなり違う…,わかっているのか…。疑問は尽きません。

次は鶴橋や!!

 いよいよ最終目的地の鶴橋国際市場へ向かいます。途中の細い道路でお神輿を載せたトラックと再び会い,トラックのなかの祭り姿の男性たちが手を振って,「ジャパニーズ サマー フェスティバル!!」と声をかけてくれました。市場に入ると広いオープンスペースがないので,そのすぐ手前で集合写真を撮ることになりました。並び始めると何か違和感が…。FIT参加者は18名のはず…,でも何度数えても2名ほど足りません。それにゼミ生の高橋も見あたらない。高橋に連絡を取ると,コリアンタウンのレストランで一緒に食事しているとのこと。自由奔放,変幻自在,出入自由なツアーなのでそれもよし,もしもはぐれたら無理に追いかけず,適当に楽しんで帰ってもらうのが一番です。
 松村先生からは鶴橋国際市場に関する簡単な説明がありました。鉄道乗り換え駅周辺での建物疎開,戦後の食糧難と闇市の発生,鶴橋と釜山の市場は似ているなどなど。

大阪の迷宮・鶴橋国際市場へ!!

 鶴橋国際市場は細い路地にたくさんの商店がひしめきあうように並ぶ迷宮のようなところ。ここを歩くと聞いた時から,「たぶんはぐれるだろうな」と想定していました。なぜなら,松村先生は歩くのがとても速い,一方,興味津々で好奇心あふれるFITは歩くのが遅い。今回のツアーの最終にして最大の難関,先頭を歩く松村先生について行けるのか,行列をコントロールするゼミ生たちに緊張が走ります。
 市場のなかへ入ると,そこは戦後すぐの闇市にタイムスリップをしたような風景が広がります。これらは映画のセットでもなく,後から昔を懐かしんで再現した街並みでもありません。終戦直後の闇市からほとんど変わらない姿で現在も残り,最近はその古さとエスニックな雰囲気が人気を集め,来訪者で賑わっています。松村先生は40年近く前からこの市場に通っているそうですが,店舗は随分と入れ替わったが,街の構造はほとんど変わっていないとのことでした。
 迷路のような通路は本当に狭く,松村先生は特に狭いマニアックなところを好んで歩くので,大人数が列をなして歩くのはとても大変。やはり目立つのは,韓国の食材を売る店,韓国レストラン,きらびやかなチョゴリを売る店などです。鮮魚などの卸売市場の方はお昼を過ぎていたので,ほとんどの店舗が閉まっていましたが,とても雰囲気のあるエリアでした。

先生待って!!

 先頭の松村先生はどんどんと迷路を進み,鍵屋・ふとん屋・洋服屋・布地屋などが立ち並ぶ生活用品エリアも通り過ぎました。迷路に踏み入って10分ほど経ったでしょうか,もう先頭を歩く松村先生は見えません。曲がり角ごとにゼミ生が立ち,FIT参加者たちを誘導しますが,ついつい前方を見失ってしまいます!! すると,曲がり角のお店の方々が「さっきの団体さんと一緒か? あっちに行きはったよ」と親切に教えてくださいました。
 何と,この迷路で迷子になることなく,全員がゴールの鶴橋駅へ到着。この空間でバラバラにならず迷子にならなかったのは奇跡です。松村先生によると,「ざっと市場の様子を見てから解散して,自由に散策してもらおうと思った…。だから本当にざっと見て回っただけ。」とのことでした。そうならそうと先に言っておいて欲しい…。

鶴橋駅前で解散

 16時過ぎ,鶴橋駅にて今回のツアーは解散しました。当日,雨が心配されていましたが,何とか雨にあうこともなく終了しました。毎回のことですが,ツアーの終了を告げた後は,参加者から拍手がおこり,笑顔に溢れます。この光景を見ると本当にやってよかったなと思います。この5回の街歩きツアーは私たちにとって貴重な体験となりました。ロケハンやツアー内容を企画することで色々なことを実践的に学び,FIT参加者と一緒に行動することで,コミュニケーションの大切さや難しさなどを痛烈に感じました。
 チームワークの大切さや現場で動くことの楽しさも知り,ゼミ生どうしの絆も深まりました。今後もTICの運営と並行して,FIT向けの街歩きツアーを計画・実施していきたいと思います。
 ツアー終了後,松村先生は新聞記者の方々と話し込まれたそうですが,「学生たちが本当によくやっている」と感心されていたそうです。松村ゼミのゼミ生たちは褒められて育つタイプばかり。ありがとうございます。

ツアーに参加して(国際観光学科1回生・田端優)

 ツアーに参加する前は,「私の英語が通じるのだろうか」という不安でいっぱいでした。いざ参加してみると,意外とコミュニケーションがとれ,全く完璧とはいえない英語ですが,たくさん話をすることができました。松村ゼミの先輩方からは,「駅についたら参加者を降ろすよう誘導してや」などの指示をもらったり,とても勉強になりました。先輩方が積極的に参加者に話しかけている姿や,自分の役割をこなしている姿などを見て,私も先輩方みたいになりたいと思いました。またツアーに参加できる機会があれば,私も積極的に行動したい。

松村先生からの一言

 だんじりに遭遇できてほんまによかった。やはり下見はせなあかんなあ。あの暑いなか山岸と安達が走ってくれたおかげです。やっぱり鶴橋の市場は面白い。場所そのものに力がある。私の歩く速度なあ…。意識したら速くはなるけど,なかなか遅くはならへんねん…。
 今回は打ち合わせしといてよかった。打ち合わせなしで,意思統一していなかったら,迷子続出やったやろうなあ。5回の経験でようやく街歩きツアーのスタイルが固まってきた,という感じやね。それと,Kazuya君みたいな人材,英語がペラペラでパフォーマンスが良い人材がひとりいれば,ほんまに街歩きは楽!! やはり言葉は大切ですね。
 さて,今後,街歩きツアーをどう展開していくのか,またゼミ生で集まって相談しましょう。本気で走り始める前に,これからどのように実施すればいいのか,皆でしっかりと考えましょう。