フィールドワークについて

メンバー

王頴(3回生),前田紗希(3回生),濱中勝司(OB),仲井直生(1回生)

利用チケット

 お得チケットとしては,「スルッとKANSAI」の2dayチケットや3dayチケットがありますが,今回のフィールドワークではかえって割高になるので,通常運賃を支払い,個別に入場料を支払いました。
 今回のフィールドワークで使った一人当たりのお金は,通常運賃往復で1,670円,これに源氏物語ミュージアム入場料500円,平等院拝観料600円,鳳凰堂堂内参詣300円が加わり,3,070円でした。
 スルッとKANSAIの2dayチケットが3,800円。ただし,このチケットには入場料や拝観料のクーポン券や割引券はついていないので,少なくとも京都郊外へ日帰り観光するのにお得感はあまりありません。

コース紹介

ホテルオアシス出発(徒歩・5分)→JR新今宮駅(JR大阪環状線内回り・20分弱・170円)→JR京橋駅(徒歩・5分弱)→京阪京橋駅(京阪本線特急出町柳行・50分・390円)→京阪宇治駅(徒歩・10分)→源氏物語ミュージアム(徒歩・20分)→宇治上神社(徒歩・10分)→宇治川・宇治橋(徒歩・10分)→宇治市観光案内所(徒歩・5分)→平等院・鳳凰堂参詣(徒歩・30分)→JR宇治観光案内所(徒歩・1分)→JR宇治駅(JR奈良線京都行・30分・1110円)→乗換(JR東海道本線とJR大阪環状線内回り・50分)→JR新今宮駅→ホテルオアシス着

多言語表示について

 JRの駅の切符売場には英語表示がありました。京阪電車では切符売場に「how to buy tickets」が英語・中国語・韓国語で表示されていました。京阪電車の駅のホームには英語表示がありましたが,あんまり目立っていないので乗り換えは難しそうだと感じました。電車内の車内路線表示は日本語のみ,アナウンスも日本語のみでした。下車してから出口までは,日本語と小さい英語表記がありました。
 有名な観光地の最寄駅の出口にはちゃんと英語表示ありました。観光地へ行く道にも英語表記はたくさんありました。観光地を案内するパンフレットは,英語・中国語・韓国語で用意されているが,案内所のスタッフの方々は日本語での対応が中心でした。

観光案内所について

 今回のフィールドワークでは三つの観光案内所を訪問して,簡単な聞き取り調査を行いました。
 まずは,京阪宇治駅改札口正面にある『宇治市ボランティアガイドクラブ』です。ここの運営時間は,土・日・祝日および観光繁忙期の10時から15時まで。普段は2名で業務を行っていますが,運営スタッフは70名くらいいるそうです。対応言語は,日本語・英語ですが,日によっては英語対応できないこともあるそうです。基本的なサービスは,日本人向けの宇治市内の案内,宇治市内の英語ガイドです。運営は,宇治市観光協会が行っています。
 同じ宇治市観光協会が運営する『宇治市観光案内所』は対鳳庵の近くにあります。運営時間は9時から17時まで,対応は基本的に日本語のみです。運営に関わるスタッフ総数は19名,ここも常時2名で対応しているそうです。主なサービスは,イベントなどの広報,観光MAPの配布,観光地の紹介や案内などです。この案内所で香港から来た個人観光客と出会いました。京都市内の1泊5,000円のホテルに滞在して京都府を中心して観光しているそうです。宿代がちょっと高いという話を聞いて,新今宮の簡宿街のことを話すと興味を持たれていました。
 JR宇治駅にあるJR宇治駅観光案内所の運営実態は,宇治市観光案内所と同じでした。

まとめ

 新今宮から宇治方面には,JRのみで行く行き方とJRと私鉄を乗り継ぐ行き方がります。外国人はわかりやすいので前者を選ぶことが多いでしょうが,後者の方が早いしお得です。問題は乗継が複雑なこと。京都に宿泊するなら,JR利用の方が断然いいでしょう。
 宇治市の外国人観光客の受け入れ体制は,まだまだ不十分だと思います。現地で聞き取りをすると,昨年は源氏物語の千年祝祭だったので,外国人観光客が倍近くにまで増えましたが,外国語対応が十分でなかったため,色々と大変だったとのことでした。宇治市の外国人観光客への対応はまだ始まったばかりですが,観光ボランティアの方々は意欲も意識も高く,ホスピタリティにあふれていたので,とても好印象を持ちました。

京都郊外への日帰り観光についての感想

 京都観光は1日では絶対に回れない。じっくりと見るならば,3,4日は欲しい。この3,4泊を京都で過ごすのか,新今宮で過ごして京都に通うのか。新今宮・京都間を往復する運賃を考えれば,京都で安宿を探して拠点を移す方がいいかもしれない。
 また,京都郊外には京都市内より,もっとのんびりできそうないい所がいっぱいあります。京都郊外の魅力を発掘して発信できれば,新今宮の簡宿街だけでなく,関西圏での滞在期間が延びることでしょう。

参加メンバーの感想・意見

仲井直生(1回生)

 私は京都郊外のフィールドワークに参加しました。駅や道路の外国語表示が意外と少ないのに驚きました。乗り換えなど,もっとわかりやすく表示したら,時間の短縮にもなり,もっと観光を楽しんでもらえるのにと思いました。
 フィールドワークに行くまでは,何か外国人観光客が観光しやすいようになればいい,と思いましたが,実際に案内所のスタッフの方々の話を聞くと,運営経費がかかったり,人材の育成が大変だったりということを知りました。全体的には先輩方がとても優しく,おもしろく,でもちゃんと調査していて,とても勉強になりました。