2009.2.9

松ゼミWalker vol.7 大学の理事長や国会議員の先生などのVIPの来訪も

 観光案内所開設から2週間。ようやく運営も軌道に乗り出し、学生たちもリラックスして対応できるようになりました。
 旅行者はもちろんのこと、思いがけず大学の理事長や国会議員の先生などのVIPの来訪も・・・。旅行者にも、世間にも認知されてきたと実感できるようになりました。
 今日も、観光案内所は、元気です。

2月5日(木) 阪南大学 菅博三理事長の突然の訪問!!!

 2月5日も観光案内所に香港やオーストラリアからの外国人旅行者たちが来てくれました。旅行者の来訪は午前中に集中,午後はスタッフたちでおしゃべりしながら,大阪観光のデータベース作りなどをしていました。そんなのんびりムードの午後2時前,定期試験の監督で大学にいた松村先生から副ゼミ長の石橋涼子の携帯電話に,「理事長がそちらに向かわれて迷ってはるみたいやから,案内所の近くを探してみて」と連絡が入った。「でも私,顔を知りません,皆もわからへんていうてます」。「背の高い,恰幅のいい人で,ええ背広着てはるから,そこらへんやったら絶対に目立つはずや」。その日は松村ゼミOBの濱中さんが案内所に詰めていて,「私はわかる」と外に探しに出てくれたのですが,探し当てられず帰ってこられた。「絶対,松村先生の冗談やわ」と皆で言い合っているところに,菅博三理事長が入って来られました。(右上は今週イチオシのゼミ生河嶌友紀)
 理事長の案内所への道のりは大変だったようで,新今宮あたりを通行人や交番に尋ねながら歩きまわり,ようやっとのことで探し当てられたとおっしゃっていました。私たちは通い慣れたところなのですが,改めて考えてみれば確かにわかりにくい場所。新今宮に宿泊する外国人旅行者だけでなく,このまちにフラッと来た人たちにも案内所の存在を知ってもらうには,案内所へ誘導する看板などをもっと充実させなければならないなと思いました。この日,松村先生は不在。案内所の準備から皆勤で参加し続けている副ゼミ長の丸市将平も,阪南大学本キャンパスで大学冊子の記事のインタビュー取材のため,この時間帯のみ不在。なんと運の悪いこと。

 理事長は松ゼミWalkerの記事や新聞報道を読まれてこの活動を知り,私たちの活動を見学し励ましに来てくださりました。理事長と聞くと,堅苦しくて頑固なイメージを持ちますが,菅理事長はとても気さくで楽しく熱く語る人でした。理事長は阪南大学の卒業生で,「意欲と自主性を持ち時代にあった人材の育成」を心がけているとおっしゃっていました。「教室で難しい講義を受けるだけでなく,ここみたいな現場で実践的に学ぶことが一番大事で,ここでの経験が普段の講義の理解に必ずつながるから,君達がやっている事は絶対にプラスになる。」「阪南大学に入学してよかった,と思って卒業してくれる大学にしたい。阪南大学の学生だ,卒業生だということに誇りを持って欲しい。」と本当に熱く語られました。石橋さんと窪堀愛子さんが「今でも充分,阪南大学国際観光学科の学生であることに誇りを持っています」と言うと,とても喜んでおられました。
 菅理事長と話している途中に別の来客があり,会話できたのは残念ながら10分程度。理事長はOBの濱中さんと外で話し込んでおられました。来客が帰られた後,「今後もこのような活動に期待しています。皆さんで理事長室にぜひ遊びに来てください。」と言っていただきました。案内所から帰られる際,最寄り駅まで案内いたしますと申し出ましたが,「このあたりの生活を知りたいから歩いて帰ります」と立ち去られました。このあたりの生活なら私たちも松村先生とのフィールドワークでよく知っています…,案内所の運営が終わって一息ついたら,報告も兼ねて,皆で理事長室へ遊びに行かせていただきます。(レポーター:安達七菜)

2月6日(金) たばた正広衆議院議員が視察に!!!

 観光案内所には外国人個人旅行者だけでなく,実に色々な方々が訪ねて来られます。昨日の菅理事長以外にも,柳本顕市会議員,大阪市や大阪府の観光部門の担当者,大阪各地の観光スポットの方々,近隣のNPOの人たち,一杯気分で機嫌の良いおじさんたち,色々なセールスマンなどなど。ある意味,外国人個人旅行者よりも,日本人の来客の方が,「この人は誰???」と身構えてしまいます。
 今日2月6日は案内所の利用者も来客も多い一日でした。利用者は延べ20名で,昼時にはNHK大阪放送局の女性記者が来られて,松村先生や山田英範社長らに取材してらっしゃいました。郵便局のセールスマンが,案内所で国際郵便サービスをやらないかと持ちかけたりもしてきました。

 午後3時過ぎには,西成区を含む大阪3区選出のたばた正広衆議院議員が,簡宿組合理事長の山田純範さん・OIG会長の西口宗宏さんの先導で案内所に視察に来られました。案内所は最後の訪問予定先であり,ここに来られる前にあいりん地区の現状をたっぷりと見て回られたとのことでした。
 案内所でたばた議員は,「君たち学生ボランティアだけで運営しているの?」「旅行者はどんな感じの人が多いの?」「どちらの国から来られた旅行者が多いの?」「言葉の壁はない?」などなど,松村先生や私たちに次から次へと途切れることなく質問をされました。「学生さんたちが楽しそうに活動されていて,それが地域や観光立国のためになっている。とても大事な取り組みだし,貴重な経験になるでしょうから,頑張ってください。」とたばた議員は激励してくださいました。
 「観光立国を実現するためには,外国人個人旅行者の集客が最も大事。国政の場でも,大阪国際ゲストハウス地域の活動を紹介していただき,外国人個人旅行者の受け入れ態勢を整えていただきたい。ここでの取り組みは間違いなく先進的な試みです。」と松村先生もしっかりとアピールされていました。(レポーター:久保田早也佳)

ボランティアで参加した感想

前田紗央里(国際観光学科1年生:写真中央)

 私が観光案内所に行った日は松村先生がおられました。まずはこのまちのことも知っておこうということで,私ともう1名の1年生を連れて,日雇い労働者のまち釜ヶ崎のフィールドワークに連れて行っていただきました。
 太子から萩之茶屋へと1時間程度のまち歩きは,正直なところ驚きの光景の連続でした。太子では,猫塚,飛田遊郭,細い路地,立ち飲み屋,紙芝居劇のむすびのおっちゃんたち…。
 萩之茶屋方面では,炊き出しのため長い行列を作ってならんでいる労働者たち。三角公園,シェルター,NPO事務所,監視カメラ,サポーティブハウスなどなど。
 2月の寒い野外で,ダンボール一枚の上に寝ている高齢のおじいさん。あいりん労働福祉センターの三階に上ると独特の空気感。どれも初めて見る光景ばかりで,「ここは日本なのか!?」という疑問さえ湧いてきました。
 賑やかな新世界や天王寺からほんの少し離れたところに,全く別の世界があり,松村先生が日本地誌学の講義で言っていた「ディープサウスの光と影」を体感しました。「講義を何回も聞くよりも,1回のまち歩きの方が絶対に学ぶことが多い」という松村先生の真意を理解できた気がします。これまで生きてきたなかで一番色々な衝撃を受けた1日でしたが,松村先生の案内で安心して歩けました。
 さて,観光案内所の方では,たくさんの外国人の方とふれあうことができました。朝に出発して観光をする外国人が多いので,朝にたくさんの外国人の方が来てくれました。
 様々な国の人が案内所を訪れて「この案内所はすごく便利だ」と言ってくれて,「Thank you.」を何度も言っていただきました。この案内所は試験的に1ヶ月間だけやることになっていますが,日本を訪れる外国人のためにも,新今宮に本格的な観光案内所が出来ればいいのにと思いました。