2008.12.12

新今宮における観光案内所の試験的運営

 松村ゼミではこれまで、大阪府簡易宿所生活衛生同業組合の大阪国際ゲストハウス地域創出委員会(OIG)との協働で、簡易宿所が存続できる道を探るなかで、外国人個人旅行者(FIT)の誘致して、彼ら/彼女らを活かした地域づくりを支援してきました。 こういったユニークな取組や活動は新聞・テレビなどでも紹介され、FITを積極的に受け入れ、日雇い労働者や野宿生活者を排除することなく街を国際ゲストハウス地域へと変容させる試みとして注目されてきました。 ところが、急増しつつある外国人個人旅行者や日本人の一般の旅行者たちが、大阪観光や地域のどのような観光情報を欲しがっているのか、全くわからないのが現状です。 そこでOIGが中心となって、新今宮にて観光案内所を試験的に開設することになり、松村ゼミがボランティアスタッフとして実際の運営を担うことになりました。ボランティアスタッフも募集していますので、興味のある方は詳細をご覧ください。

観光案内所を試験的運営するまでの経緯

 松村ゼミではこれまで、大阪府簡易宿所生活衛生同業組合の大阪国際ゲストハウス地域創出委員会(OIG)との協働で、簡易宿所(1泊1,000円〜3,000円程度で宿泊できる施設)が存続できる道を探り、外国人個人旅行者(FIT)に狙いを定め、インターネットなどで宣伝して誘致を試みてきました。その結果、年間1万人にも満たなかった外国人宿泊者は、最近では年間5万人を超えるまで伸びてきました。
 こうしたユニークな取組や活動は、FITを積極的に受け入れ、日雇い労働者や野宿生活者を排除することなく、従来からの街を国際ゲストハウス地域として再生する試みである、新聞やテレビでも紹介されてきました。
 しかしながら、あいりん地区が抱える様々な社会問題や地域問題は依然と厳しく、FITや一般の日本人旅行客が道に迷うと、思いもよらぬところに踏み込んでしまいかねない状況にあります。昭和レトロと串カツのブームで通天閣界隈は賑わい、一般の日本人観光客や修学旅行生たちが、JR新今宮駅や地下鉄動物園前駅で乗り降りする姿をよく目にします。通天閣とあいりん地区は、JR環状線を挟んで目と鼻の先の距離。出口が違えば地域の様相も大きく変わります。
 松村ゼミでは2006年秋にOIGとの協働でFITへのアンケート調査を行いました。その結果、新今宮界隈に必要な施設として観光案内所を挙げる外国人旅行者が、4割を超えることが分りました。
 新今宮界隈に宿泊するFITや日本人旅行者たちは急増しつつあるが、彼ら・彼女らは大阪観光や地域に対してどのような印象を持っているのか、どのように変わって欲しいと思っているのか。そのようなニーズ調査はかつて行われたことがありません。
 以上のような経緯から、2009年1月末から2月末までの1ヶ月間、大阪国際ゲストハウス地域創出委員会との協働で、新今宮にて観光案内所を試験的に運営することが決まりました。運営は松村ゼミが中心となって、阪南大学国際観光学科の有志によるボランティアスタッフが行います。

観光案内所の試験的運営の目的

1. 近隣地域の観光案内および大阪各地の観光情報の提供を行うこと
2. 新今宮界隈で観光案内所のニーズがどのくらいあるのか、FITがどのような観光情報を欲しているのかなどのデータ収集

観光案内所の設置予定場所

ビジネスホテル中央(大阪市西成区太子1-1-12)

観光案内所に対しての意気込み

松岡君

 大阪の楽しいところは、一般的に観光地として知られている名所だけではありません。新しい発見があってこそ楽しいと思います。私たちは、いままで松村先生のフィールドワークで一般の方が知っている名所以外の穴場を知りました。そんな所を知ってもらえれば大阪の観光になるのではと思います。

佐藤さん

 まずは、松村ゼミに所属していなければこんな機会はなかったので、自分は恵まれていると思います。英語については、そんなに話せないけど、言葉の違いを超えて大阪の魅力を伝えていきたいです。

石橋さん

 私は、大阪生まれの大阪育ちの大阪人として、元気なノリとフィーリングを強みにしていきたいと思っています。また、授業の中で観光地理学が一番好きな授業で自分の得意である地理学を活かしたいと思います。

丸市君

 この観光案内所があるからといって、大阪の街が常に外国人のいる国際的な街へすぐに変わるとは思っていません。しかし、10年後20年後にそうなったときに私たちのこの取り組みがキッカケとなってくれればいいと思います。

観光案内所の運営にボランティアスタッフとして参加しませんか?

 私たち松村ゼミでは、この観光案内所の企画を一緒に推進してくれるボランティアスタッフを募集しています。ゼミの壁を超え、国際観光について真剣に考えたり、外国人とコミュニケーションする機会を作ってもらえたらと思います。
 外国語を流暢にしゃべれなくてもいいが、総合的なコミュニケーション能力に優れた国際観光学科の学生の参加を期待しています。
 経験豊かな松村ゼミの先輩たちがいるので心配無用。一緒に参加すれば、あなたの明日が見えるかも…。実践で楽しみながら国際観光の現場と外国語を学びましょう。
 すでに10名近い国際観光学科1年生が参加希望を表明してくれています。ボランティアスタッフとして参加希望する学生は、件名に学籍番号と名前を明記して、以下のアドレスまで申し出てください。
 matsumuy@hannan-u.ac.jp