【松ゼミWalker vol.234】外国人旅行者とゼミ生で大衆演劇を観劇しに行きました!

 2017年11月18日(土),新今宮のホテル東洋との協働で,外国人旅行者4名を招待して,OS劇場へ大衆演劇を観劇しに行ってきました。ゼミ生らは前日金曜日からホテル東洋ほかで,外国人旅行者へ「明日,大衆演劇を学生と一緒に見に行きませんか。」と声をかけてまわり,18日当日も,10時過ぎにホテル東洋玄関に集まり,周辺のホテルのロビーでも勧誘しました。
 紅葉シーズンも終わりかけているこの時期,新今宮に滞在する外国人旅行者は比較的少なく,勧誘はやや苦戦気味。結局,フランス人3名とアメリカ人1名が参加。ゼミ生は2,3回生が総勢26名も参加,OS劇場の後ろの方の座席へみんなで陣取りました。ちなみに,ゼミ生には台湾人が2名,香港人も2名いて,その他のゼミ生も大半が大衆演劇は初体験。ゼミ生のフィールドワークも兼ねた観劇となりました。
 11月のOS劇場には,澤村心さんと澤村かずまきさんが二枚看板の劇団春陽(はるひ)座が出演。前日夜の公演後,私と学生有志で澤村心座長にご挨拶へ伺ったのですが,「外国人旅行者と若い学生を連れて明日観劇するので,よろしくお願いします。」と伝えると,「それはぜひぜひお越しください。明日の最初は花魁ショーから始めるので,外国の方も喜ばれると思いますよ。」とのことでした。

 その当日の「花魁ショー」,花魁姿の澤村心座長が渾身の女形で会場を魅了。その次はお芝居,「春陽座さんはお芝居がお上手で面白い」という,すし寛の女将さんの評判通りでした。生き別れた親子が巡り巡って再会するというストーリーを,澤村かずまさんが主役で熱演。役者さんらの自由自在なアドリブ,子役の名演技もあって,涙あり笑いありの充実したお芝居でした。後半の舞踊ショーも大盛り上がり,万札のチップを手に舞台へにじり寄るお客さんが続出…,そのたびにアメリカ人男性が思わず「Wow! Wow!」と驚いていました。あっという間の3時間でした。
 観劇を終えてフランス人女性は,「とても素晴らしい,面白い。」と大絶賛,入場料が前売りで1,000円と聞き,「信じられない。」と驚いていました。ホテル東洋にワーキングホリデービザで長期滞在するフランス人男性は,「何度もあの劇場の前を通り入ろうと思ったが,入る勇気がなかった。今日みなさんに誘われて,初めて大衆演劇を観た。」と興奮気味で,「次はいつこんなイベントをするの,私は必ず参加する。」とおっしゃっていました。
 さて,現在,「西成まち歩きガイド養成講座」を行っていますが,新今宮界隈のホテルや地域との協働を重ねてきた松村ゼミならば,まさにこの日の観劇ツアーなどは,すぐにでも商品化できる状況です。インバウンド時代の到来で,色々なビジネスチャンスが芽生えつつあるなか,次の展開をゼミ生らと考え話し合い,実践して行きたいと思います。