【松ゼミWalker vol.190】 新雑誌『KAN★GEKI』で大衆演劇の連載記事企画(3回生 小幡晶子)

 松村ゼミはこれまで、新今宮TICを拠点として、西成区から浪速区にかけての地域に根付くライブエンターテイメントを応援してきました。
 具体的には、西成ライブエンターテイメントなどを企画実行。地域のホテルと連携して、大衆演劇や西成ジャズや動楽亭などを広く宣伝し、国内宿泊客だけでなく外国人旅行者でも、こうしたライブエンターテイメントを楽しめるような環境づくりを試みてきました。そうした活動の数々は松ゼミWalkerの記事として、阪南大学のウェブサイトで公開しています。
 2015年10月8日(木)、松ゼミWalkerに書かれた大衆演劇の過去の記事をご覧になって、大衆演劇の劇団との関係が深い「アトム株式会社」の社員2名が、協働依頼のプレゼンに来られました。
 お二人のご説明によると、大衆演劇の劇場で販売する新雑誌『KAN★GEKI』を年内に創刊したい、そのコンセプトは大衆演劇の劇団を応援するだけでなく、劇場や劇場のある地域も応援するような雑誌にしたいとのこと。さらには、大衆演劇の客層のすそ野も広げたい、ともおっしゃいました。そんな思いからインターネットで大衆演劇の情報を検索していて、たまたま松ゼミWalkerを見つけて読まれて、その内容に感銘を受けられたそうです。そこでぜひ、ゼミの学生による観劇レポートを、見開き1、2ページで連載してもらえないか、という協働を依頼しに来られました。

 依頼を受けてみんなで議論したのですが、大衆演劇はインバウンド客から人気を得る可能性が極めて高く、大衆演劇激戦区の大阪にとって、大衆演劇の存在は貴重な観光資源でもある、という松村先生の説明に全員が納得しました。「劇場や劇場のある地域も応援する」という姿勢にも共感できました。
 ところが、現役のゼミ生たちは大衆演劇や劇場についての知識がほとんどなく、全くの素人の立場からしか発言できません。その点は問題ないのか、と逆にゼミ生から質問が出ました。アトム社員からは、「むしろあまり知らない学生たちの新鮮な感覚がいい」とのお答えだったので、「それならば、ぜひ協力しましょう」ということになりました。
 大衆演劇の取材は2015年10月25日(日)、場所は通天閣近くの浪速クラブにて、見海堂真之介さんが総座長を務める見海堂劇団のお昼の部に決定。取材へ行ったメンバーは、4回生の中井美菜子、3回生の小幡晶子、2回生の三宅亜紗未と川畑成美の学生4名に、松村先生も加わられました。
 私たちは大衆演劇を最初から最後までたっぷりと楽しみ、浪速クラブの舞台裏や楽屋を見学させていただき、見海堂真之介総座長へのインタビュー取材もさせていただきました。取材を終えての感想は、華もあり夢もあるが、とにかく色々な意味で大変な業界だ、でした。『KAN★GEKI』に掲載予定の原稿は、小幡・三宅・川畑の学生3名と先生が座談会した内容から作成し、アトム側へすでに提出済み。あとはどんな雑誌ができるのか、楽しみに待つだけです。