2013.10.1

【松ゼミWalker vol.126】 第1回 西成ジャズ・オールスターズ「夢の祭典」を松村ゼミが応援!!

【松ゼミWalker vol.126】 第1回 西成ジャズ・オールスターズ「夢の祭典」を松村ゼミが応援!!

伝説の居酒屋「難波屋」で伝説の西成ジャズ「夢の祭典」が始まる!!

 西成には,一癖も二癖もある大人を呼び寄せ,酔わせ,魅せる,まるでブルースの悪魔が棲むような場所がある。釜ヶ崎銀座通りのど真ん中,西成警察署から歩いてすぐ,伝説の立飲み居酒屋「難波屋」である。
 狭い店内のカウンターはいつも,色々な人たちで一杯。常連の労働者と学生が語り合い,若いヤンチャそうなお兄さんやミュージシャンも集い,その横で「私はだーれ,ここはどーこ」と酔う仕事帰りの人がいる。カウンターのなかの店員は,絶妙の間合いで常連や酔客を気遣う。
 美味しいアテはどれも驚くほど安く,生ビールにも,やたら濃いチューハイにもあう。料理はとてもシンプルだが手抜きはない,不必要な飾り気は一切なく,必要なものは全てある感じ。

 立飲みカウンターの奥には,秘密基地のようなライブスペースがある。そこは独特の磁場が作用する空間で,演奏が始まると,演者と観客が不思議と吸い寄せられるように一体化しスパークする。やはりブルースの悪魔が棲みついているとしか思えない…。難波屋を発祥の地とする西成ジャズは,ドラマーの松田順司さんを中心として,この独特の磁場のなかで多くのミュージシャンを覚醒させ,アツい観客たちと一緒に育ってきました。

 2013年9月22日(日)・23日(月曜祝日),その伝説の居酒屋「難波屋」にて,第1回 西成ジャズ・オールスターズ「夢の祭典」が行われました。伝説の場所で,これから間違いなく伝説となるであろう「夢の祭典」が開催されるということで,松村ゼミは総力を挙げて,このイベントが成功するよう,とにかく無事に終われるよう,支援することに決めました。
 西成区あいりん地域はかつて何度も暴動がおこった系譜のあるまち…。難波屋のある界隈はその核心地のひとつ。だから,そこでこうしたイベントが開催されて色々な人たちが集まり,何事もなかったかのように楽しんで帰ること自体が,まちづくりの大切な成果でもある。
 加えて,松村ゼミは2012年,2013年と,西成ライブエンターテイメントフェスティバルを行ってきたが,それが実現したのも西成ジャズの松田順司さんやスタッフの方々が応援してくださったからこそ。西成ジャズに出演しているミュージシャンにも,常連のお客さんにも,本当に色々とお世話になった。お世話になったら恩返し…と言うより,何よりも,西成で新しい伝説が生まれる瞬間に,学生たちと一緒に関わりたいとの私の想いから,学生たちを巻き込んで押しかけボランティアでの参加を志願することにしました。

 さて,9月22日(日)も23日(月曜祝日)も「夢の祭典」は,17時から21時までの4時間におよぶ長時間ライブ。両日とも,西成ジャズでいつも演奏しているミュージシャンたちが,入れ代わり立ち代わり出演しました。1,000円の前売りチケットは完売,当日券も販売開始直後,わずか数分で完売する状況であった。
 松村ゼミ有志は,両日とも15時に難波屋に集合して,難波屋の筒井マスターや西成ジャズのスタッフらと入念な打ち合わせを行いました。来場者の受付や誘導の方法,会場での飲食オーダーへの対応,入口と店内との連携などなど。
 どのような状況になるのか全く予想もつかないなか,松村ゼミ有志は私も含めて,22日は9名,23日は10名が集まりました。22日は国立高雄餐旅大学からの交換留学生・李家伶(愛称タタ)も応援に駆け付けてくれました。

西成ジャズの本質は…

 難波屋のキャパシティはカツカツで80名くらい…。何とそこに,初日,2日目とも,150名を超える観客が集いました。西成ジャズのファンは紳士淑女ばかり,助け合いと譲り合いの精神を発揮していただいたので,暴動や争いごとなどがおこる気配など全くなく,アツいステージを楽しんでいただけました。
 松村ゼミのなかにも,西成ジャズは全く初めてという学生もいれば,何度も聴いているが,発祥地の難波屋で聴くのは初めてという学生もいれば,すでに何度も難波屋でライブを楽しんだという学生もいました。各々が各々の持ち場で役割をこなしながら,「夢の祭典」を楽しみました。
 初日が終わって,難波屋から出て来たお客さんは,ライブを堪能して充実感溢れる笑顔ばかり…。その笑顔を見て,私も学生たちも自然と「ありがとうございました」と送り出す声がでて,何とも言えない「やり遂げた感」を味わうことができました。連休の初日を無事に乗り切れたので,ずいぶんと気持ちが楽になり,早々に解散して2日目に備えました。

 2日目のライブも大盛況で,初日を上回る観客が押し寄せましたが,何とか無事終了。最後のアンコールが終わって,観客が帰った後,舞台となった難波屋にて,出演ミュージシャンたちの打ち上げパーティが行われました。
 松田順司さんのお誘いで,そこに私たちも参加させていただきました。松田さんはジャズの若手ミュージシャンたちから「兄貴」と慕われ,西成ジャズを生み出し引っ張って来られた方。その松田兄貴から,打ち上げパーティの場で学生たちへ感謝の言葉が送られ,「学生さんたち一人一人からぜひ一言いただきたい」とのこと。
 ライブの高揚感がありありと残る打ち上げパーティで,学生たちは思い思いの感想を述べ,ミュージシャンたちからねぎらいと感謝の拍手をいただきました。私も学生も,「やり遂げた感」と同時に,最大級の「やって良かった感」を味わいました。

 難波屋には,西成ジャズには,何か人をひきつけて離さない強い磁場がある。その磁力はどこから発生するのだろうか。私はやはり「ライブ」からだと思う。その場にそのミュージシャンやその観客といなければ味わえない瞬間の連続,それがとてもスリリングで心を揺さぶる。
 たとえ同じバンドメンバーで同じ曲を演奏しても,その場のその瞬間が異なれば,絶対に同じモノにならない…。メンバーがひとりでも変われば,全く異なる相互作用がおきて,全く異なる演奏になる…。
 その瞬間,瞬間が「生きている」,つまり「ライブ」に他ならなりません。西成ジャズを聴いていると,自分が今この瞬間を「生きている」ということを実感できる。それを実感したいから,ライブへ通っているような気がする。西成ジャズには間違いなくブルースの悪魔が憑りついている。


参加学生からの感想

関伽緒里(3年)
 今回,西成ジャズの手伝いをさせてもらって,改めて西成ジャズを応援するファンの多さに驚きました。今までジャズに興味はありませんでしたが,ジャズの良さを知るきっかけになった1日でした。
池田千紘(3年)
 西成ジャズのパワーは本当に大きいと感じました! ミュージシャンたちの演奏は,ジャズ初心者の私も魅惑するくらい凄かった。スタッフとして参加させていただいて,ジャズの魅力にふれられ本当に良かった!!

袁麗萍(3年)
 丸2日間,西成ジャズの「夢の祭典」で過ごした時間は最高でした! ビールの売り子をやったり,お客さんとしゃべったりするのも本当に楽しかった。何よりも,西成ジャズを支える豪華なミュージシャンの演奏につつまれて幸せでした。来年もぜひ手伝わせてください!! 松田さん,Tシャツにサインしていただきありがとうございました。
橋田翔子(3年)
 西成ジャズのお手伝いをさせていただき,ジャズの魅力を知りました。とてもいい経験になりました。ありがとうございました。


山下喜央(3年)
 西成ジャズ「夢の祭典」2日目の最終曲。鳥肌が立ちました! あの空間の熱気と独特の雰囲気,そして本物の音楽。本当に痺れました。来年も絶対参加したい!
松川和矢(3年)
 伝説の幕開けを目の当たりにしたような気がします。この2日間,最高に楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

山中彩帆里(3年)
 西成ジャズのボランティアをして,とてもいい社会経験になりました。私がお手伝いした初日は,来場者が150人を超えましたが,西成ジャズは間違いなく地域活性化の引き金になると思いました。
弘田愛美(3年)
 2日間,お手伝いをさせてもらいましたが,とても楽しかった。ジャズを初めて本当に間近で聴いて,とても心に響くものがありました。150名を超える観客をひとつにする音楽を,即興でつくりだすミュージシャンのみなさんの力に感動しました。また来年も楽しみにしています。
江畑知恵(3年)
 難波屋に行ったのも初めてでしたが,あの小さなお店の奥にあんなスペースがあるとは…びっくりしました。ぞくぞくと集まって来られたミュージシャンは,みなさん一癖ありそうな魅力的な個性のある方ばかり。みなさんのジャズは情熱的でした。みなさんのお手伝いが出来て良かった!!

吉田あゆこ(4年)
 思えば大学生最後の夏休み,その最終日に西成ジャズ「夢の祭典」のスタッフとして参加できて,最高でした! 出演者のみなさんのアツい演奏と,お客さんたちの笑顔を見て,改めて西成ジャズがどれだけ愛されているか,再認識できました。また来年も絶対やりましょう!
村上恵美(4年)
 私は23日のライブに参加させていただきました。出口近くで出演ミュージシャンたちのCD販売のお手伝いをしていたのですが,間近でライブも聴けました。最初から最後までライブは大盛況で,お客さんとも気軽にお話しながら楽しみました。ミュージシャンとお客さんの距離が近く,本当にジャズ好きな人たちが集う場所だと感じました。記念すべき第1回「夢の祭典」のお手伝いができて,本当に良かった。また次は,観客としてライブを楽しみに行きます。
大宅和佳(4年)
 お手伝いさせていただく傍ら音楽も聴け,本当に楽しかった。ラジオやテレビでは感じられないものがライブには沢山あると思いました。これからも松村ゼミは難波屋や西成ジャズと関わっていくべきだとも思いました。座学では学べない,人間と人間の付き合いを学びました。
  • 初日の学生スタッフ

  • 野外で弦を張り替える箕作元総さん(guitar)

  • マイケル松本さんを囲んで

  • 生島裕文さん(piano)と臼井優子さん(vocal)

  • 「夢の祭典」のフィナーレ

  • 松田さんから学生たちに感謝の言葉が…