9月10日(月) 新今宮TIC報告 (レポーター:4回生 小林志帆・4回生 昌山志保)

【スタッフ】昌山志保(4),小林志帆(4),津村明衣(3),上垣彩夏(1)
【利用者】3組6名。このうち3組5名は外国人で,スコットランド,香港,フランスからの方々でした。
【来訪者】松村先生,ホテル中央グループ山田英範社長,「と久庵 咲良」のご主人と奥様の計4名。

 朝9時半過ぎ,松村先生と山田社長がTICに来られ,大阪集客プラン事業の申請について会議をされました。1回生の上垣さんと2回生の津村さんも,二人がご意見をかわされる様子を熱心に見入っていました。
 松村先生はこんな時いつも,「どう思う?」と私たちにも意見を求めて来られます。これからの新今宮を担ってくれる後輩たち,こんな大切な会議を横にいて聴いているだけでも,いい経験になると思います。
 今日は空き時間を活用して,2012年に入ってからの松ゼミWalkerや新今宮TIC報告を全てプリントアウトし,昌山と小林が中心となって,松村ゼミがこれまでしてきたことを書き出しました。2012年に入って9ヶ月余りが経ちましたが,私たちはとても濃い月日を過ごしてきたんだなあ,と改めて感じました。

 なんでこんな作業を始めたのかというと…。先日来,ゼミで社会人基礎力育成グランプリに出場するのかしないのか,何度か相談を重ねてきましたが,なかなか意見がまとまりません。
 松村先生からのアドバイスもあり,とにかく,ゼミで何をやってきたのかをみんなで振り返って,それから判断することになりました。そのための作業です。
 プリントアウトしたウェブサイト記事は,180頁を超え,読むだけでも大変。不思議な感覚なのですが,これだけのことをやってきたのだから,誰かに伝えたいという気持ちになるものです。後期が始まったら,ゼミのみんなでもう一度じっくり話し合い,グランプリに出場するのか判断することになっています。(以上,小林志帆)

本日の利用者からの問い合わせは,ATMの場所が知りたい,MAPが欲しいなど,どれも簡単なものばかりでした。印象に残っているのは,15時頃に来られたフランス人老夫婦,ニコニコと微笑みを絶やさない方々でした。日本人男性がこのフランスから来られたご夫婦を案内されていました。

 さて,お昼前,日本人のご夫婦がTICへ松村先生を訪ねて来られました。松村先生の地元・塚本で,「と久庵 咲良」という日本料理店を経営されているご夫婦で,私たちゼミ生の何人かは,何度か松村先生に連れられてお店に行ったので,お目にかかったことのある方々です。私も小林も,お店に連れて行ってもらいました。
 月曜がお店の定休日なので,松村先生とご一緒に,地元の友人と待ち合わせて,新世界の朝日劇場で里見要次郎座長の出演する大衆演劇を見られるそうで,この日をとても楽しみにされていたとのことでした。ご主人は和食の料理人ですが,新世界から西成にかけてのディープなB級グルメにも,とても興味があり勉強になるとおっしゃっていました。大衆演劇の昼の部が終わってから,松村先生の案内で,飲み歩きをされるそうで,それも楽しみにされていました。(以上,昌山志保)

松村先生からのひと言

 最近とても忙しかったこともあり,山田英範さんと会う時間がなかったのですが,久しぶりにゆっくりと意見交換できました。
 今日は地元・塚本の友人たちと,今年で開業100周年を迎える朝日劇場に初めて入り,里見要次郎さんのお芝居を見ました。朝日劇場は噂通り,座席は広くゆったりしていて,照明も明るく,本格的な舞台装置を備えた素晴らしい劇場でした。
 と久庵のご夫婦とは,里見要次郎座長の華麗な芸をたっぷりと楽しんだ後,山王3丁目界隈を練り歩いてから,西成警察署近くの難波屋で一杯飲み,通天閣近くのBarを2軒ハシゴして帰宅しました。

9月11日(火) 新今宮TIC報告 (レポーター:4回生 坂田悠貴・1回生 中井美菜子)

【スタッフ】兪穎伶(4),坂田悠貴(4),橋田翔子(2),中井美菜子(1)
【利用者】5組6名。このうち全てが外国人で,フランス,ドイツ2組,香港,マレーシアからの方々でした。
【来訪者】松村先生,日本経済新聞の記者の計2名。
 10時過ぎに来られた香港人男性は,とてもザクッと,自然や歴史を見たいので,どこかおすすめのところはないか,という問い合わせでした。
 私たちは,高野山,奈良の東大寺と奈良公園,京都,天六の大阪住まいのミュージアム,大阪城と,色々なところを紹介しました。次に,美味しいものが食べたいとのことだったので,地元大阪のお好み焼きや串かつなどをすすめたのですが,あまりご存知なく興味もないご様子。どこかでフグの記事を読まれたらしく,「フグがいい」とおっしゃったので,新世界のずぼらやと,兪穎伶が知っているミナミのお店を紹介しました。
 色々と聞かれたこの方はTICのなかで1時間近く過ごされました。TICでは問い合わせというよりも,相談に近いザクッとした質問も多く,利用者との会話から利用者が欲しい情報を探りながら,提供することもよくあります。1回生の中井さんはかなり英語も喋れて,積極的に会話に入って来てくれるので,頼もしかったです。これからもどんどん参加して欲しい人材です。(以上,坂田悠貴)
 ドイツのベルリンから来られたカップルは,ガイドブックの大阪のところを蛍光ペンで細かくチェックされていて,そのひとつひとつを丁寧に,とてもたくさんのことを尋ねられました。ドイツ人は几帳面な方が多いと噂に聞いていましたが,そのイメージ通りの方々でした。ホテル太洋に宿泊されていて,無料のレンタサイクルで,大阪を効率よく巡りたいとのことでした。

 チェックされていたところは,大阪城,難波,梅田のスカイビルなどで,自転車での分かりやすい行き方を紹介しました。大阪は自転車専用道路がほとんど整備されていないので,事故には気を付けて下さい,とも伝えました。
 自転車に乗って去って行かれたのですが,二人とも大柄で足も長いため,ママチャリのサドルを最大限に高くされていて,何か違和感のある不思議な後姿でした。
 TIC運営の合間に,松村先生や先輩たちがこの夏に行かれた海外や国内の旅行の写真を見せていただきました。松村ゼミでは,旅行に行った際のベストショットをTICのプリンターで印刷して,TIC内の掲示版に貼り出して更新していくそうです。なかには絵葉書のように美しいものもありました。
 TIC運営終了間際の16時少し前,日本経済新聞の記者が松村先生を訪ねて来られて,TIC内で取材が始まりました。私たちは後片付けして,シャッターを半分閉め,お二人を残して先に帰らせていただきました。(以上,中井美菜子)

松村先生からのひと言

 この日は朝から21時過ぎまで,会議,打合せ,取材,釜ヶ崎のまち再生フォーラムへの参加と,ゆっくりと食事する間もない慌ただしい1日でした。私がたまたま取材対応でTICに行くと,レンタサイクルで来たドイツ人カップルがいましたが,いい感じで対応していました。

9月12日(水) 新今宮TIC報告 (レポーター:4回生 小林志帆)

【スタッフ】兪穎伶(4),小林志帆(4),清水翔平(4)
【利用者】2組3名。すべて日本の方々でした。
【来訪者】松村先生,ホテル中央グループ山田英範社長,テレビ大阪の穴倉さんほか3名の計5名。
明日13日,テレビ大阪の取材がTICに来るということで,昼前に,テレビ大阪の穴倉さんほかスタッフ3名が来られ,松村先生も一緒に,明日のロケ先の最終チェックをされました。

 ホテル東洋で明日の朝,外国人旅行者とTICスタッフが国際交流する風景を撮影したいとのことでしたので,外国人旅行者に参加をよびかける英語のチラシを用意して,ホテル東洋のフロントで配布してもらうようお願いに行かれました。松村先生はすぐに帰って来られて,私たちと一緒に昼食へ。
 午後3時頃,テレビ大阪のスタッフが再訪され,TIC内での日常的な運営風景を撮影したいとのことで,松村先生ほか私たちが色々と作業しているところを撮影されました。ハンディカメラではなく,肩で担ぐような本格的なテレビカメラを前に,みんなかなり緊張して,普段とは違う顔をしていたような気がします。明日のTICスタッフも緊張することでしょうが頑張ってください。
 さて,本日の利用者は日本人ばかりでした。「ここにミナミのまち歩きの地図があると聞いて,もらいに来たのよ!!」という年配の女性が来られたのですが,私たちが作成したのは,新世界から西成にかけてのMAPで,それも食べ歩き用のもの…。事情を説明したところ,「しょうがないからそれでいいわ。」と持って帰られました。

松村先生からのひと言

 12日の夕方から夜にかけて,テレビ大阪の取材スタッフは,SHINGO☆西成さんの案内で,西成区の食文化とミュージックシーンを回られました。私にとってもSHINGOさんと久しぶりに会えるチャンスだったので,SHINGOさんのロケ先に伺い,ロケの合間に色々とお話しさせていただきました。
 それはさておき,この夏リリースされたSHINGO☆西成さんのアルバム『ブレない』は最高です。私はドイツのケルンにて,ネットでダウンロードして,ずっと聴き入りました。とてもいい曲が入っているのですが,「心とフトコロが寒い時こそ胸をはれ」,「大阪UP」,「まんまんちゃんあん」,「トタン」などが特に好きです。SHINGOさんの歌は,不思議と耳に残り,心に染み入ります。これを読んだみなさんも,ぜひ一度聴いてください。YouTubeで「大阪UP」は視聴できます。

9月13日(木) 新今宮TIC報告 (レポーター:3回生 CUI YUANYUAN・3回生 谷河里香)

【スタッフ】兪穎伶(4),吉田あゆこ(3),谷河里香(3),CUI YUANYUAN(3),XU CHEN(3),WU XIAOTING(3),弘田愛美(2)
【来訪者】松村先生,テレビ大阪の取材陣8名,阪南大学職員の谷垣大輔さんほか2名,高橋菜央(4),和田昂之(4),大宅和佳(3),橋田翔子(2)の計15名。
【利用者】3組3名。このうち1組1名が外国人で,ドイツからの方でした。

 今日は利用者こそ少なかったのですが,テレビ大阪の取材陣がTICに来られたので,とても賑やかな1日となりました。
 何日か前,13日はTICにテレビ取材が入るから,応援でスタッフ参加できる者は集まってくださいとのゼミ連絡が回り,多くのゼミ生がスタッフや来訪者として,早朝から取材対応のため集まってくれました。
 どんなレポーターが取材に来るのかと待っていると,朝イチで,とても楽しく面白い若い男性の二人組がテレビカメラを連れて来られました。谷河さんや弘田さんらは大喜びでした。私はあまりテレビを見ないので知らなかったのですが,この二人組はSPAN!という名前の吉本興業の漫才師さんでした。
 新今宮TICのスタッフに周辺地域を案内して欲しいという依頼だったので,兪・吉田・谷河の3名がSPAN!の二人を同行案内して,私たちはTICに居残ることになりました。

 私たちも取材を受け,SPAN!とTICのなかでお話ししたのですが,とても気さくでよくしゃべる面白い人たちでした。
 同行案内した3名が取材陣と一緒にTICへ帰ってきたのは,お昼の12時前くらい。取材の内容はお楽しみに…。取材の最後に,TIC前にて,みんなでSPAN!の二人と一緒に記念撮影させていただきました。大宅さん,弘田さん,橋田さんらは,SPAN!にお願いして,写真を撮らせてもらっていました。(以上,CUI YUANYUAN)
 今回SPAN!のお二人を同行案内することになり,緊張の連続であまりしゃべれなかったのですが,とてもいい経験になりました。
 ディレクターの穴倉さんに伺ったのですが,取材した内容は,9月29日(土)14時から15時のテレビ大阪『で,どやねん!』という番組のなかで,放送される予定だそうです。

 あくまでも放送予定なので,どうなるかわからないけれども,「全てカットされることはおそらくありません」,とおっしゃっていました。放送されるのは,嬉しくもあり恥ずかしくもあり,とても複雑な気持ちです。
取材協力のお礼にと,テレビ大阪のロゴ入りの紙石けんを大量にいただきました。これが意外と便利な優れもの,TICに置いてあるので,みなさん利用してください。
 さて,取材を終えて昼食を食べた後は,いつも通りのTIC運営に戻りました。昼過ぎに来られたドイツ人男性は,少し日本語も分かるとても陽気な方で,岸和田でのだんじり祭りについての詳しい情報が欲しいと来られました。ネットで岸和田だんじり祭りの英語情報を調べて対応しました。
 取材応援に来られていた和田さんの発案で,せっかく調べた岸和田だんじり祭りの英語情報,少し整理してTIC前に貼り出そうということになり,それ以降はそのための作業を行いました。作業途中で残念ながら時間切れ,明日のスタッフで仕上げることになりました。(以上,谷河里香)

松村先生からのひと言

 今回の取材依頼は,新今宮TICの学生スタッフが,現在の西成特区構想でも話題となっている西成区の地域文化を紹介するという趣旨でした。地域のイメージアップにもつながるので,松村ゼミの総力を挙げて,全面的に協力させていただきました。
 同行案内した3名ほか,取材対応のバックアップにまわったゼミ生,TICに居残り運営したゼミ生など,チームワークがうまく機能したので,何の問題もなく取材が進みました。テレビ大阪のディレクターやプロデューサーからは,取材協力に対する感謝のみならず,ゼミ生たちのチームワークや日々の地道な新今宮TICの運営を褒めていただきました。
 最近テレビ番組を見る時間がなくて,私はSPAN!のことを知りませんでした。お話しするととても面白く,バランス感覚もよく頭の回転も速いコンビで,話ベタなゼミ生たちを上手くフォローしてくれていました。さすがはプロ,と好感を持ちました。ふと考えてみると,ゼミで能楽,上方落語,大阪プロレス,大衆演劇などを鑑賞してきましたが,大阪の芸能を代表する漫才や新喜劇は,まだゼミで見に行ったことがないのでは…。これも何かの縁なので,ゼミでSPAN!のライブをぜひ見に行きましょう。3回生を中心にぜひ企画して,上級生や下級生に参加を呼びかけてください。

9月14日(金) 新今宮TIC報告 (レポーター:3回生 谷河里香)

【スタッフ】内田裕規(4),谷河里香(3),高橋菜央(4),橋田翔子(2)
【利用者】1組1名。日本人の方でした。
【来訪者】松村先生,富山国際大学研究生の曹佳佳さんの計2名。

 今日は昨日に続き,「岸和田だんじり祭り」についての案内を作成しました。ウェブサイトで調べてみると,岸和田市のウェブサイトには,だんじりマップや,宮入の順番,だんじり祭りの歴史など,だんじりに関する情報がたくさん載っていました。また,その情報は日本語だけでなく,英語・中国語・韓国語・スペイン語・インドネシア語でも紹介されていて,とても便利で充実していると分かりました。
 そうこうしていると,本日唯一の日本人利用者が来られ,「大衆演劇のパンフレットはありますか?」との問い合わせをされました。「すいません。パンフレットはありません。ポスターも売っていません。ぜひ劇場へ行ってご鑑賞ください。」とお答えすると,とても残念そうに帰られました。大衆演劇のパンフレット,材料はもう揃っているので,松村ゼミで作成してはどうでしょうか。
 14時前から,突然,雷が鳴りだし土砂降りとなり,TIC前の人通りもパタリと途絶えました。とてもまともに歩ける状況ではありませんでした。
 15時半,少し小降りになった頃,松村先生が富山国際大学の曹さんを連れて,新今宮TICに来られました。曹さんは阪南大学大学院に進学を希望されていて,松村先生を訪ねてわざわざ富山県から大阪まで,日帰りで会いに来られたとのことでした。TIC運営終了間際だったので,松村先生は,内田さんと高橋さんも誘い,曹さんと一緒に「狐狐」へお好み焼きを食べに行かれました。

松村先生からのひと言

 大衆演劇も含めて,広く西成の地域文化を紹介するパンフレットの作成に取り組みましょうか。すでに何度かゼミでフィールドワークを行っているので,コンテンツは充分あります。誰かが卒業研究として責任を持って取り組み,卒業の置き土産としてTICで配布できるようなパンフレットを作成するのが理想です。卒業研究のテーマがまだ決まっていない4回生,後期が始まり次第,相談しましょう。後期も相変わらず忙しくなりそうです。

2012年9月15日(土) 新今宮TIC報告(レポーター:4回生 和田昂之・1回生 中川光華)

【スタッフ】大宅和佳(3),和田昂之(4),中川光華(1)
【利用者】9組11名。このうち7組が外国人で,オーストラリア2組,アメリカ,オーストリア,ベルギー,インドネシア,デンマークからの方々でした。
【来訪者】松村先生,ホテル中央グループ山田英範社長,天王寺動物園の職員,和田の父の計4名。
 阪南大学の夏休みもあと1週間余りとなりましたが,この夏の毎日運営は1日も途絶えることなく,後輩たちにも助けられながら,順調に進んで来ました。あとわずかなので,このまま乗り切りましょう。本日は最近にしては珍しく,外国人利用者の多い1日でした。松村先生と山田社長も,TIC内で朝から会合されました。

 さて,本日は全国的に知名度も高い「岸和田だんじり祭り」の宵宮です。TIC前には昨日から「岸和田だんじり祭り」の紹介を貼り出しました。
 すると朝9時,TIC前に立て看板を出すや否や,そこに貼ってあるだんじり祭りの情報を見て,オーストリアから来た男性2名が興味を示してTICに来られました。
 南海電車での岸和田までの行き方を案内するだけでなく,だんじり祭りMAPもコピーして手渡し,「今日の岸和田は特別な1日だから,楽しんできて。」と送り出しました。
 外国から来られるバックパッカーは,その日の予定をその日に考えることが多く,私たちTICの仕事としては,その日のイベントを把握して発信することも重要なことだと感じています。(以上,和田昂之)

 13時頃,天王寺動物園の職員が来訪され,「こんなイベントが開催されていますから,ぜひTICでも宣伝してください!!」とチラシを持って来てくださいました。
 それは「本場ドイツビール オオサカ オクトーバーフェスト 2012」というイベントでした。開催日時は9月14日から9月30日までの12時から21時まで,場所は天王寺公園内です。
 そもそも「オクトーバーフェスト」は,1810年からドイツのミュンヘンで毎年秋に開催されている世界最大のビールの祭りだそうで,21世紀に入ってから,日本でも東京や横浜などで開催され,大阪でも昨年から開催され始めたそうです。
 会場ではドイツビールはもちろん,ソーセージやジャーマンポテトなどのフードメニューもあり,特設ステージでは本場ドイツの音楽や踊りを見ることもできるとのこと。ビール好きで音楽好きの松村先生が大喜びされそうなイベントです。
 早速15時頃に来られたデンマーク人男性が,このチラシを持って帰られました。もう9月中旬に入ったのですが,大阪の夏はまだまだ暑いので,冷えたビールは美味しいことでしょう。ひとりでも多く外国人旅行者が,本場ドイツのビールと郷土料理を,緑あふれる公園で満喫してくれればと思いました。(以上,中川光華)

松村先生からのひと言

 今日は西成特区構想有識者座談会の最終日で,午前中に山田社長と別件での打合せを終えてから,昼前から夕方まで西成区役所内で過ごしました。
 オクトーバーフェスト,この報告メールで知りました。私は大のビール好き,ドイツのケルンの地ビールも最高でした。この夏休み中,ぜひこのイベントに参加したいと思います。情報提供いただいた天王寺動物園の職員に感謝します。

2012年9月16日(日) 新今宮TIC報告(レポーター:4回生 井上咲季・4回生 劉沖)

【スタッフ】井上咲季(4),劉沖(4),山崎育美(4),坂田悠貴(4),濱中勝司(OB)
【利用者】9組18名。このうち5組11名が外国人で,アルゼンチン,オーストラリア,アメリカ,カリブ海からの方々でした。
【来訪者】松村先生,ホテル中央グループ山田英範社長,いつも観光資料を提供してくれるおじさんの計3名。

 最近の報告を読んでいると,理由はよくわからないのですが,オーストラリアからの利用者が多くなって来ているような気がします。今日も,オーストラリア人が2組来られました。
 そのうちの1組4名のグループは,ビールを楽しく飲める場所を探している,というとてもタイムリーな問い合わせでした。天王寺公園からいただいたオクトーバーフェストのチラシをお渡しして,強くおすすめすると,納得されたご様子。グループで相談してから,天王寺公園方面へと歩いて行かれました。
 このオーストラリア人のグループはアデレードから来られた方々で,ご家族が日本人と結婚されるから,結婚式出席のため訪日されたそうです。「明日のマンダイに結婚式があって,私たちはフライダイに帰る予定で…」という具合に,見事なオージーイングリッシュを話すとても陽気なオージーでした。「日本はとても暑いね,早くビールを飲みたい…」とのことでした。考えてみれば,現在,南半球のオーストラリアは冬。冬のオーストラリアから,残暑厳しい大阪に来れば,ビールを飲みたくなるのも当然のことでしょう。ホテル中央セレーネにご宿泊されているので,また利用しに来られることと思います。(以上,井上咲季)
 さて,松村先生,昨日が最後の西成特区構想有識者座談会だったそうで,昨夜は座談会メンバーたちと夜遅くまで飲まれ,ホテル中央セレーネに泊まられたそうです。朝からTICに来られるなり,「今日中に大阪集客プラン支援事業の申請書を出すぞ!! みんな手伝ってや!!」とのことでした。少しすると,山田社長がたくさんの書類を抱えて来られ,二人でしばらくTIC内にて打合せをされていました。
 その最中,アルゼンチン人女性が「大阪城へ行きたいのですが…」と来られました。私たちが案内していると,「今日は岸和田でだんじり祭りやってるから,大阪城もええけど,岸和田城をすすめた方がええで。」と後方の松村先生から指示ができました。山田社長も「今日お城を見るなら,そら絶対,岸和田城やで。」とのこと。井上さんが得意の英語を使い,岸和田でのだんじり祭りを詳しく説明しました。今日,私たちのすすめで,何名かの外国人が予定を変更して岸和田へ行かれました。
 そうこうするうちに,「よしこれで揃った。これを13部ずつコピーして来て。」と松村先生。20頁以上もある書類を持って,山崎さんがコンビニへ走りました。昼食休憩を挟んでからも,TIC内のプリンターで大量の申請書類を印刷しました。全ての書類が揃ったのは15時半過ぎ。
 書類が多くてTIC内では作業できないので,ホテル中央セレーネのロビーをお借りして,松村先生と私と坂田さんで申請書類13部を揃えました。全ての作業が終わったのは,ちょうどTICの運営が終了する16時頃でした。申請は2件で,新今宮を拠点とした周遊観光を促進する大規模なプランと,西成ライブエンターテイメントフェスティバルを行うプランの二つでした。(以上,劉沖)

松村先生からのひと言

 大阪集客プラン支援事業をまとめるのは,本当に大変な作業でした。歴代の松村ゼミは,西成,あいりん,新今宮の再生のため,国際観光で地域の底上げをしようと頑張って来ました。西成特区構想は私たちにとって追い風であり,私たちが活動を積み重ねてきた成果でもあります。だからこそ,「今,私たちが動かなければ…,いったい誰が動くねん…」との想いから,この夏はかなり無理してでも動きました。
 新今宮TICを拠点として会合へ出向くことが多かったので,たまたまTICスタッフで居合わせたゼミ生らにも,色々な会合に参加してもらいました。何名かのゼミ幹部は会合に参加して欲しかったので,わざわざ呼び出しもしました。あと数年すれば,このうちのいくつかは,この地域の将来を決定付ける重要な会合であった,となるかもしれません…。そう語れるよう,みんなで描いた絵を実現できるよう頑張りましょう。